TOP > REPORT >the GazettE 【LIVE TOUR 15-16 DOGMATIC】 FINAL『漆黒』 ライブレポート!
the GazettE 【LIVE TOUR 15-16 DOGMATIC】 FINAL『漆黒』
2016年2月28日 国立代々木競技場第一体育館

(PHOTO:田辺佳子 TEXT:村上孝之)


昨年9月から始まったthe GazettEの【LIVE TOUR 15-16 DOGMATIC】の最終公演が2月28日に国立代々木競技場第一体育館で行われた。長いツアーを締め括る場で彼らが披露したライヴは圧巻の一言だった。


最新アルバム『DOGMA』(2015.08.26)のリリースに伴い、昨年の9月初旬から【LIVE TOUR 15-16 DOGMATIC】と銘打った全国ツアーを行ったthe GazettE。前半の“UN”と後半の“DUE”に分けて開催された同ツアーは、5ヶ月弱を掛けて全42本のホール・ライヴを行うという大規模なものだった。結成から10年を超えたバンドながら精力的にツアーを行う彼らは、正真正銘のライブバンドといえる。同時に、各会場揃って盛況だったことから、彼らの人気の高さを改めて見せつける場となった。

ツアー開始から約半年を経た'16年2月28日に、ファイナル公演【DOGMATIC FINAL -漆黒- 】が国立代々木競技場第一体育館で開催された。充実したロング・ツアーの締め括りであり、またthe GazettEが同会場でライヴをするのは8年ぶりということで、大きな注目が集まる中でのライヴとなった。

暗転した場内に重厚な「NIHIL」がオープニングSEとして流れ、ステージ後方に黒魔術を思わせる映像が映し出される。別世界に導かれるような感覚に捉われながら映像に見入っていると、突然アリーナの4隅に設けられたアイランド・ステージそれぞれにRUKI、麗、葵、REITAが姿を現した。意表を突く幕開けに客席が騒然となり、大歓声が湧き上がる中ヘヴィなサウンドが響き渡り、ライヴは「DOGMA」から始まった。

「DOGMA」はフロント陣がアイランド・ステージで演奏し、戒はメイン・ステージのかなり高い位置まで上昇したドラム・ライザー上でプレイするという形態で披露。大会場にふさわしいスペクタクルな演出とヘヴィ&ダークなサウンドが相まって、場内は一気にthe GazettEの世界に染まった。

その後はメンバー全員がメイン・ステージに移動して、「RAGE」や「DAWN」「SLUDGY CULT」といったハード・チューンを相次いでプレイ。ステージを行き来して客席に煽りを入れつつ、パワフルかつ表情豊かな歌声を聴かせるRUKI。華やかなパフォーマンスと安定したギター・プレイでオーディンスを魅了する麗、ソリッドなギター・サウンドとギタリスト然としたシルエットのマッチングが魅力的な葵、強い存在感を発して、重くうねるベース・サウンドを轟かせるREITA。全身を使ってテクニカルなドラミングをパワフルに決める戒。圧倒的にハイエナジーながら洗練感を備えているというthe GazettE独自のサウンドと激しいパフォーマンスをフィーチュアした彼らのステージは感情を駆り立てる力に満ちていて、オーディンスはライヴ前半から怒涛の盛り上がりを見せた。

続く中盤では、無機質な歌中と抒情的なサビ・パートを融合させた「BIZARRE」や、パワフルなサウンドと翳りを帯びたヴォーカルの取り合わせを活かした「DERACINE」、ヘヴィ&エモーショナルな「GRUDGE」「GODDESS」などを披露。この辺りのナンバーでは新たなthe GazettEの魅力や個性を十分に味わえたし、彼らが会場内に生み出す非日常感がハンパない。ストーリー性を感じさせる流れとの相乗効果で、深く惹き込まれずにいられなかった。

どこか宗教的な香りを放つダーク・チューンの「WASTELAND」を聴かせた後、RUKIのMCが入った。「代々木、楽しんでいるかい? 今夜はとことんお前らのこと壊して帰るから、覚悟しとけよ。頭ぶっぱなす準備はできてんだろう? ここにいる全員の頭プリプリ? そういうの期待しています(笑)。気合いれていけよ! 乗り遅れるんじゃねぇぞ! かかって来い!」というアジテーションに続いて演奏された「PARALYSIS」からライヴは後半へ。超高速ビートとソリッドなギターをフィーチュアした「LUCY」や、ハイボルテージな「INCUBUS」、メリハリを効かせた展開がドラマチックさを生む「UGLY」などが畳みかけるようにプレイされた。

「もっと声を聞かせてくれ! 全員で来い!」「まだ頭振ってねぇヤツいるだろう? 遠慮とか要らねぇんだ! ヤバいお前たちを見せてくれよ!」といったアジテーションを挟みながら力強く歌うRUKIを軸に、広いステージを隈なく使って激しいステージングを織りなすメンバー達。ライヴ中盤で収束したエネルギーを放出するように熱くプレイするメンバー達の姿と爽快感を湛えたアグレッシブなサウンドに、激しいヘッドバンギングや大合唱でリアクションするオーディンス。ライヴ後半の盛り上がりは圧巻で、場内は代々木第一体育館の広大さを感じさせない一体感と熱気に満たされた空間と化した。

8年ぶりとなった代々木第一体育館で、同会場にふさわしいスケール感を備えたライヴを披露したthe GazettE。今回のライヴを観ている最中に“UN”を終えた時のメンバー達の言葉が浮かんできて、不思議な感覚に襲われた。当時の彼らは『DOGMA』というアルバムはホールよりもライヴハウスのほうが似合うのではないかという疑問や、オーディンスの新曲に対する反応の薄さなどに気をもんでいたが、最終公演は大会場で、さらに『DOGMA』の全曲を聴かせるというセットリストだったにも拘わらず、実に観応えがあり、圧巻の盛り上がりとなったからだ。

疑問を感じながらも自分達が信じるアプローチを貫き通すことで、【LIVE TOUR 15-16 DOGMATIC】を経てthe GazettEとファンはより深い信頼関係を築いたようだ。それは、アンコールのMCでRUKIが語った「何も言ってないのに、みんな真っ黒な姿で来てくれたんだね。そんなお前たちを、愛している。そして、バカみたいに暴れまくるお前達が大好きだ」という言葉や、戒の「君らの暴れっぷりを見ていると、the GazettEというバンドを本当に誇りに思います」といった言葉などからも感じることができた。

ミュージシャンのファンサービスというのは、お客さんの顔色を窺ったり、媚びたりすることではない。自分自身を信じ、上質な音楽を作り、良いライヴで説得することこそが真のサービスといえる。それを改めて感じさせる、まさに唯一無二のステージだった。

【the GazettE OFFICIAL WEBSITE】
http://the-gazette.com/
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