【東京花嫁最新情報&ライヴレポート】 東京花嫁、夢の舞台・Spotify O-WESTにて迎えた2周年記念ワンマン。「この先も、東京花嫁とどうか同じ人生を歩んでいただけたらなと思っています」 東京花嫁 2周年記念ワンマンツアーファイナル「月下氷人」 2025年11月6日(木) Spotify O-WEST

東京花嫁にとって、初となる“記念すべき”Spotify O-WESTでのワンマンライヴ。全7公演にわたって行われたワンマンツアー「ウェディングノート」のファイナルと、結成2周年記念を兼ねて行われたこの日を“記念すべき”と強調した理由として、まずはライヴ中に語られた黒神神威(Vo)の想いからお伝えしたい。
「O-WESTっていうのは、特別な場所だと僕は思っています」と語り始めた彼は、ヴィジュアル系に魅せられ、多くのバンドがこの会場に立つ姿を憧れの対象として見てきたという。そして、「ヴィジュアル系にとって一つの登竜門だと思ってるから、ヴィジュアル系を好きな人にとっては大事な場所なんですよ。そして、ここにようやく立てたということで、本当に嬉しく思っています」と続けた。2023年11月、《貴女の人生に花を添える》をコンセプトに始動した東京花嫁が、“大切な場所”と位置付けるSpotify O-WESTへ立ったのは青天の霹靂などではなく、トライ・アンド・エラーを繰り返しながら着実に歩んできたからこそ辿り着くことができた、非常に意義のある日だったのだ。

とはいえ、いわゆる“記念公演”の華やかさ一色だけのライヴだったかと言われれば、決してそうではない。前日に解禁された新ヴィジュアルの衣装を纏って登場したメンバーがステージへ揃い、神威が「君を奪いに来ました、東京花嫁だ!――さぁWEST、始めましょうか。かかってこい!」とお馴染みの挨拶を交えて扇動した瞬間、5人から放たれた堂々たるオーラにハッとした。幕開けを飾った『愛憎ループ』からソリッドに攻め、続けざまに『信者ノ行進』でも威圧感を感じさせるほどに叱咤し、オーディエンスを昂らせていく。途中、「“僕のために”暴れてくれるか!?」と忠誠心を求めるように叫んだ神威を中心に、5人それぞれが個性をぶつけ合いながらも、しっかりと足並みを揃えてギラつきを見せる。そこへ、振り付けで一体感を生んだ『愛包丁』や『神愛ディボート』を加え、序盤から惜しみなくヴィジュアル系ならではのライヴ展開を東京花嫁らしさに昇華したエンターテインメントが炸裂していた。この迫力を伴う本気度に表れていたものこそ、念願のSpotify O-WESTに立つ彼らなりの誠意のようなものだったに違いない。

「ツアーファイナル&2周年記念公演にお越しいただき、ありがとうございます。すでに最高の日になりつつあるんだけど、ここからもっと全員で気合いを入れて、さらに最高な1日にしましょう。いいか!」と、神威が改めて伝えた特別な1日に対する意気込み。それがすぐさま具現化された『失楽園』では、みお(Ba)がベースのバッキングに合わせて狂気的に頭を振り乱し、客席にもヘッドバンキングの嵐とモッシュの波が広がった。このとき神威が「俺たちとお前たちで作るんだよ!」と言い放った通り、互いがストレートに全力を発揮する情景は実に壮観。続く『えくすきゅーしょん♡』では、晴夜とRi-kunがツインギターのソロでハモりを決め、『マリアージュ』では過激な愛情が劇的に“混ざり合う様”と“結婚”とがダブルミーニングを成す世界観でキラーチューンぶりを発揮し、“もう逃がさない♡”と神威が突き出した手をおもむろに握る些細なアクションも魅惑的に映るほどに魅了。『カミサマサマ』では、晴夜がハイテンションにメンバーへ絡み出すとステージ上のグルーヴが増強されるのと同時に、観客もさらに一体となっていく。そして中盤の見せどころとなったのは、みおが箏の演奏を初披露した導入が印象的だった『神煙-shisha-』。この一幕は東京花嫁が持ついくつかの艶やかさの中でも、雅やかな表情を極めるファクターとなっていたことは言うまでもない。さらに、『「秘密」』といったせつない歌ものナンバーがエモーショナルに届けられると、“貴女と私”を繋ぐ証をより一層強めていった。
ライヴも終盤に差し掛かった頃、Ri-kunのつま弾くギターに乗せて神威が語り出したのが、冒頭にも記したSpotify O-WESTに対する想いと、東京花嫁に関わる全ての人への感謝の気持ち。その中には、「僕と一緒にバンドをやってくれている4人にも感謝を伝えたいと思います」と、メンバーへの感謝も含まれていた。

「僕は“どう生きるか”じゃなくて“どう死ぬか”だと思っていて、僕は死ぬときにみんなに忘れられたくないんです。忘れられないためには、歴史の一つになるしかないと思っています。ヴィジュアル系の歴史の中に自分の名前を残せば、きっといつかそれを遡って僕たちのことを知ってくれる人たちが現れてくれると思うんです。そうすれば、僕たちという存在は死なないわけですよ、僕たちが物理的に死んでも」と、一つひとつ言葉を噛みしめながら自分の中にある信念を話した神威。東京花嫁だけでなく、花嫁・花婿の存在も歴史に刻まれたことを印象付けたシーンに感銘を受けたのか、キラ(Dr)が「メッチャいい話するやん! 神威ってなかなか俺らにはそういうことを話してくれないから、MCのときに俺たちもファンのみんなと同じような感じで話を聞いてる」と思わず声をかける場面もあった。

こうして、「これまでみんながやってきたことも、俺らがやってきたことも間違ってなかったと思える日にします。みんなのおかげで、それができます」と伝え、“僕らが最初に作った曲”と紹介してアカペラから歌い始めた『アイビー』。粗削りながらも、東京花嫁としてやりたいことを衝動的に詰め込んだと想像できる1曲を通して、2年間の軌跡を今へと確かに結びつけていく姿にはこみ上げてくるものがあった。しかし、『TOXIC×TOXIC』を境に本格的にラストスパートへと突入すると、カオスな曲展開が冴えわたる『魔法少女は壊れない』や、『脳内感染オーバードーズ』で見せた等身大にライヴを楽しむ様子で高めたバンド感をラストの『6ix6ix6ix』へと繋げていく。最後まで熱狂が交錯し、気付けば彼らが秘めたるポテンシャルに始終圧倒され続けた。

アンコールに応えて、まずステージに姿を現したのは晴夜とみお。すぐさまマイクを取った晴夜は、「今日の“頑張る”は、一番バイブスが高い“頑張る”です!」と彼らしく意気込みを伝えると、みおは“努力は報われないことの方が多い”としながらも「今日は報われたなと思いました。3年目は、恩返ししていきたい」と感謝を交えながら話していた。そしてメンバー全員が揃うと、「皆さんに届けられたらと思って、作った曲があります」と披露された『ラブレター』は文字通りのメッセージソングで、「これからも俺たちは東京花嫁というバンドと音楽で君たちに愛を届けたいと思います」という誓いの言葉も添えていた。『愛が狂う。』で煽りパートをループさせて白熱し、代表曲の一つとも言えるパワーソング『妄想ランデヴー』でライヴは締めくくられたが、最後は客席に向けてメンバーカラーの花束がブーケトスされるというドラマチックなエンディングを飾った。

「この先、何があるかわからないですけど、何があっても楽しめるようなバンドでいたいと思います。この先、みんなが〈応援してよかったな〉って、〈間違ってなかったな〉って言えるようなバンドにします。この先も、東京花嫁とどうか同じ人生を歩んでいただけたらなと思っています」と、見事に“プロポーズ”とも取れる神威の言葉で確約された東京花嫁の未来。終演後には、2026年1月21日に初のフル・アルバム『PARALYZE』の発売に伴い、12月8日にはフル・アルバムの先行お披露目ワンマンが渋谷REXにて開催されることと、アルバムを引っ提げてのワンマンツアーも発表された。他にも、3ヵ月連続定期公演や2026年の生誕ライヴを一挙に公開。この日、“月下氷人”によって縁を紡がれた東京花嫁と“貴方”は、少しばかり強引な、それゆえにトキメキに満ちたウェディングロードをこれからも共に歩んでいくだろう。
[SET LIST]
1.愛憎ループ
2.信者ノ行進
3.愛包丁
4.神愛ディボート
5.失楽園
6.えくすきゅーしょん♡
7.マリアージュ
8.カミサマサマ
9. 神煙-shisha-
10.「秘密」
11. アイビー
12.TOXIC×TOXIC
13.魔法少女は壊れない
14.脳内感染オーバードーズ
15.6ix6ix6ix
ENCORE
16.ラブレター
17.愛が狂う。
18.妄想ランデヴー
写真:Lestat C&M Project
文:平井 綾子
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2026年1月21日(水)
FULL ALBUM 「PARALYZE」発売決‼︎
インストアイベント
1月10日(土) littleHEARTS.東京店
1月24日(土) littleHEARTS.東京店
1月31日(土) 福岡ミュージックプラザ・インドウ
2月7日(土)名古屋fivestars
2月21日(土)Like an Edison 東京店
3月7日(土)littleHEARTS.大阪店
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東京花嫁 ONEMAN 〜PARADISE TOUR~
1月30日(金)福岡DRUM SON
2月06日(金)名古屋ell.SIZE
3月08日(日)OSAKA RUIDO
東京花嫁 ONEMAN 〜PARADISE TOUR~ FINAL 『ALISE』
3月27日(金)赤羽ReNY alpha
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