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FUR DEBUT ONEMAN【FüR YOU】 2026年5月28日(木)池袋BlackHole【ライヴレポート】FUR、デビューワンマンにて新体制を発表!ここから始まる“生きる理由”を共に探すドラマ

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FURのデビューワンマン【FüR YOU】が、5月28日に池袋BlackHoleにて開催された。2月にイベントライヴで初お披露目をしてからわずか3か月の間に、月1の定期公演や1st Digital Single『RU-TU-TU』をリリース。着実に歩みを進めていたが、本公演の1か月前に前任ドラムの脱退が発表されたこともあり、その道のりは決して平坦なものではなかったはずだ。それでも確かな鼓動を刻み続けていたFURが世に解き放たれる瞬間に立ち会って感じたのは、このバンドが持つ未知なる存在感と底知れない可能性だった。

SEに乗せてメンバーが姿を現し、Cion(Vo)が「忘れられない夜にしましょう」と誘うと、たちまち会場はむせかえるグラマラスな空気に包まれた。かねてよりメンバーが謳っていた“FUR=セクシー”というイメージを鮮明に焼き付けるには十分すぎるオープニングを飾り、1曲目に披露されたのは彼らの原点とも言える『RU-TU-TU』。孤高の歌声を響かせるCionの仕草1つひとつに色気が滲み、演奏陣それぞれの個性が浮かび上がるステージは、まるでスパンコールを撒き散らしたような豪快さとラグジュアリーさが共存し、ただならぬインパクトを叩きつけた。

「本日は、デビューワンマンライヴ【FüR YOU】にお越しくださいまして、ありがとうございます。初めましての方もそうでない方も、この夜は幸せにしますので、どうぞ幸せになって帰ってください」とCionが口火を切ったMCタイム。開始間もなくRYU(Gt)のギターの弦が切れてしまうハプニングが勃発したのだが、「こういう日には悪戯っ子の神様がいる」とフォローし、「始まりの日に来てくれた人は、これから先も一緒にいるって俺は思っているんですけど、どうですか?」と問いかけるなど、クールな中に親しみやすい一面を持ち合わせているのも、Cionの“ズルさ”でもある。しかし、この場面が緊張感を解きほぐし、この後に続くFURならではのバンドカラーを色濃く映し出したセクションを存分に堪能するための好機ともなった。

『唇』ではViVi(Ba)のベースラインが牽引するジャズテイストによってアダルトさを強め、「落ちるならオマエがいい」と誘発した『Drop』のようなラウドなミドルチューンも、FURにかかれば艶やかさへと昇華される。さらに、「最愛の君たちへ贈ります」と届けられたバラード『横顔』でファンとの距離を一気に縮めたかと思えば、新曲『DANCE』を投下。初披露という状況下で、メンバーと観客双方が“初めまして”という同じ熱量を共有しながらダンサブルな情景を生み出していくといった具合に、気付けばFURのペースに飲み込まれていたのである。このタイミングに限らず、Cionが繰り返し口にしていた「君たちが抱えてるものを吐き出してください」という言葉も印象深い。それは、ライヴにおける単なる煽り文句に留まらないことは明確だった。つまりFURが作り出そうとしているものは、ただ高揚感を共有するだけではなく、その場に巻き起こるあらゆる感情ごと受け止めようとする意志の表れだったように思う。とはいえ、セクシーさでオーディエンスを翻弄する妙は見事なもので、これはヴィジュアル系シーンに新たなテイストを呼び起こしていく予感にも重なった。

“デビュー”というお祝いムードに偏ることなく、バンドの本質や強みをしっかりと網羅していた部分も特筆すべきところだろう。中でもライヴのフックとなっていたのは、壮麗かつテクニカルなプレイを光らせるRYUと、ワイルドに魅せるLIEといったギタリストのコントラストが炸裂した『ICON』や、序盤に演奏された『VENOM』のようなソリッドな表情。さらに、新曲『グリッチガール』では冒頭からモッシュの波が広がるアグレッシヴさを見せながらも、単なる攻撃性だけではない陶酔感を内包。しかも続けて2度披露する中で発揮した熱狂ぶりからも、早くもライヴのキラーチューンとして機能するポテンシャルを感じさせた。

ライヴも終盤へと差し掛かったとき、Cionはデビューワンマンのタイトルを【FüR YOU】と名付けた理由を語り始めた。“なんのために歌っているのか”わからなくなっていた時期に自らが音楽をやることから離れていたことを明かしたが、再び歌う決心をしたのは「悩める人に寄り添う」という思いが再燃したからだという。

「“なんのために生きてるのか”とか“なんのために頑張ってるのか”とか、このバンドではそういうことを一緒に見つけていけたらいいなと思って組みました――“生きる理由”を一緒に見つけていけたらいいなと思います」(Cion)

まさに、ラストに届けられたのは“なんのために”というFURの存在意義を込めた『Für you』。胸元を握りしめながら“側にいよう”という最後のフレーズを歌っていたCionの歌声と仕草には、飾り立てた色気ではない、等身大の感情が宿っていた。

そして、FURにとって“本当のスタートライン”を印象付けたのが、アンコールでのこと。本編終わりに映像を通して伝えられた1st Single『GLOSS』のリリースや、8月27日に池袋EDGEにて1st ONEMAN【LIPS】の開催といった“次”のアクションに関する発表ももちろんだが、場内にひと際大きな歓声が起こったのはNEW VISUALとして“5人”の写真が映し出されたとき。最高のサプライズに興奮するオーディエンスを前に、新メンバーとして加入したFLAN(Dr)を迎えた新体制のFURが登場した。このときフロアには、ドラム不在期間とこの日の本編を支えたサポートドラマー・八雲の姿もあり、この日集まったすべての人が目にしたのは、これから先へ向かっていく5人のFURの姿。ここで演奏された『RU-TU-TU』と『Für you』は、FUR自らの手で描いたデビューライヴのエンディングであり、鮮烈な門出ともなったのだ。

セクシーで華やかな表現の奥にあるのは、人に寄り添い、生きる理由を共に探そうとするまっすぐな意志。5人となったFURがこれからどんな景色を見せてくれるのか、それはまだ明確ではない。しかしこの始まりの瞬間に目にしたものは、完成された何かではなく、これからシーンに新たな流れを生み出していくかもしれない源流だった。


[セットリスト]

SE

1.RU-TU-TU

2.VENOM

3.唇

4.Drop

5.横顔

6.DANCE

7.ICON

8.グリッチガール

9.グリッチガール

10.Für you

ENCORE

1.RU-TU-TU

2.Für you


[ライブレポート]

ライター:平井綾子

カメラマン:五葉


【FUR INFORMATION】

FUR Official HP : https://fur-official.com/

FUR Official YouTube: https://www.youtube.com/@FUR_

FUR Official X:https://x.com/FUR


【FUR LIVE】

2026/6/22 恵比寿LIQUIDROOM

FUR FIRST INDEPENDENT EVENT【MULTIPLE ROOMS】

FUR / MAMA. / KAKUMAY / ORSEAS / ギャロ/おいでよ!幽霊ズ / 蜈蚣

https://eplus.jp/fur-first-independent-event/

 

2026/8/27 池袋EDGE

FUR 1st ONEMAN

【LIPS】

OPEN17:00 / START17:30

ADV¥4,500/DOOR¥5,000

https://ticketdive.com/event/FUR_TICKET

先行チケット抽選販売 受付期間:5/28 22:00〜6/14 23:59


【FUR RELEASE】

2026.03.10(Tue) Release

1st Digital Single【 RU-TU-TU 】

https://linkco.re/z1Yd83M1


2026.SUMMER

【GLOSS】

詳細は決定次第お知らせします。