REPORT

FUR 1st ONEMAN【LIPS】 2026.08.27(Thu.)池袋EDGE 【FUR】◆ライヴレポート◆ゼロ距離で心を奪い合った初のワンマンライヴ「自分を愛して、自信を持って生きてきましょう」

NEW

5月28日に鮮烈なデビューを飾ってから早3か月、FURの1st ONEMAN【LIPS】が池袋EDGEにて開催された。

オープニングを飾ったのは、新曲『GLOSS』。8月19日のリリースに先駆けてすでにライヴでは披露されていたが、いきなり最新曲を叩きつける気概はもちろん、彼らが纏うセクシーなムードまでもが立ち上がっていく見事な幕開けとなった。続いて、「一緒に壊しにいこうぜ!」とCion(Vo)が焚きつけるように叫んで突入した『ICON』では、フロアにモッシュやヘッドバンギングを巻き起こし、さらにその熱気を表すような歓声が重なっていく。スキルフルな演奏とブレない歌唱が生み出すバンドの表現力と、オーディエンスとの一体感。早くもこの時点で、デビューから今に至るまでの間に築き上げてきたものが確かな力となっていることをまざまざと感じさせた。

「2月から始まり、5月28日にデビューし、そして今日が1st ONEMANということで、まずは集まってくれてありがとうございます」とCionが語る中で印象的だったのが、“答え合わせ”という言葉だった。それはFURに対する期待と現実との照合だったり、ライヴ空間で感情をさらけ出すことで見えてくる自分の本性との出会いだったり、FURのライヴにおける本質を表していたように思う。そして、「何か感じるものがあったら、しっかりと俺たちからもらって帰ってください」と、観る者の感受性を尊重したはからいはいつものことながら、この日は「心を奪い合う」といったことも鍵となっていた。

大人びた表情を見せた『Drop』がじっくりと披露されると、Cionは「堕ちていくならおまえたちがいい。一緒にいこう」と妖しげにエスコート。続く『RU-TU-TU』では、FLAN(Dr)も立ち上がって煽るなどして一層勢いを増す。FURの原点とも言える『RU-TU-TU』で存分にライヴ感を高めると、間髪入れずに畳み込んだのは『VENOM』。RYU(Gt)とLIE(Gt)が立ち位置をスイッチし、ステージ上もよりアグレッシヴな動きを見せ、Cionは強い眼力と圧巻のロングトーンをかます。ここで、場内に立ち込めた熱を抑えるように一息つき、「また会えると信じて歌います」と告げて披露した『横顔』。RYUの咽び泣くようなギターソロが儚さを掻き立てる一方で、不器用ながらもまっすぐな愛情を届けていった。

ここでFLANが「今からこの4人の演奏で、愛情を届けたいと思います」と前置き、楽器隊のソロパートを交えた“PRELUDE SESSION”が繰り広げられた。こういったアプローチも、FLANが加入して5人体制となった5月のデビュー以降だからこそ可能になったものだろう。そこへ衣装チェンジをしたCionが加わり、『唇』へ。「踊って行こうぜ!」という掛け声よろしく、シャッフルリズムで大いに盛り上がる中、ViVi(Ba)へCionが絡みに行く場面もあった。『DANCE』からラストスパートへと差し掛かると、ここでもありのままに音へと身体を委ねるように白熱していく様子が実に痛快だった。この勢いのまま駆け抜けるかと思いきや、演奏は一旦ストップ。

「実はここで止める予定じゃなかったんだけど、ちょっと止めたくなって。自分事だけど、僕が前のバンドの最後が、この会場でのワンマンだったなっていうのをふと思い出しまして」とCionが語り始めたのは、まだコロナ禍だった当時、ステージと客席の間にパーテーションが設けられ、自分たちの音が届いていないような感覚を味わっていたときのこと。「今はそういうものがなくなって、ゼロ距離なわけじゃないですか。この気持ちをもっと大事にしなきゃとか、だったらもっとお互い欲しいものを奪い合って、もっと熱くなれるんじゃないかと思うんですけど、みんなついてこれますか?」と、非常に等身大な想いをありのままに伝えていた。

このように劇的にライヴを作り上げていく力もさることながら、実際にこの一幕がフロアに一層火をつけたのは言うまでもない。『グリッチガール』では、恒例のループセクションを「今日は長いぞ!」と予告して、“とことん奪い合う”意気込みを浴びせたことも相まって、モッシュの波を起こすオーディエンスはもちろん、ステージングやフリーな演奏でメンバーも存分にタガを外していく。そして、「自分を愛して、自信を持って生きてきましょう」とCionがメッセージして届けた『Für you』は、誰かのため、そして自分自身のために生きることを全うしている人々へ贈るFURなりのラヴソングであり、FURというバンドの矜持でもある。その想いを真っ向からぶつけ、情熱的な愛に満ちた空間でライヴを締めくくったのだった。

アンコールの声を受けて、まずはスクリーンを通して“NEXT MOVE”たる新たな発表がなされた。“月”をテーマとしたミニアルバム『LUNAFUR』が今冬にリリースされるほか、“特別な場所”を意味するOFFICIAL FAN CLUB【SUITE ROOM】の設立と、Cionのバースデーワンマン『FüR ME』が10月15日にSHIBUYA RINGにて開催されることが発表された。こうしてアンコールでは、改めて“始まりの曲”と紹介した『RU-TU-TU』まで全3曲を披露。曲中、“特別がいい”と強調するように歌詞を歌い替えたCion。FURが持つ艶は唯一無二の個性であり、時に人の心を裸にし、さらけ出させるファクターとなり得る。しかもその妖艶な個性は、他に類を見ない脅威すら秘めている。そんなFURの可能性を再認識させ、この5人で突き進んでいくことを強く誓ったのだった。


Photo 五葉

Report 平井綾子


[SET LIST]

1.GLOSS

2.ICON

3.Drop

4.RU-TU-TU

5.VENOM

6.横顔

-PRELUDE SESSION-

7.唇

8.DANCE

9.グリッチガール

10.Für you


EN

1.DANCE

2.GLOSS

3.RU-TU-TU


【FUR INFORMATION】

FUR Official HP : https://fur-official.com/

FUR Official YouTube: https://www.youtube.com/@FUR_

FUR Official X:https://x.com/FUR


【FUR LIVE】

2026.10.06(Tue) HOLIDAY SHINJUKU

FUR LIE BIRTH DAY EVENT

【LIE BORN FEST 2026】

OPEN 15:00 / START 15:30

ADV ¥4,500 / DOOR ¥5,500

-CAST-

FUR / 毒針 / ベガ。 / カリソメ / ジグソウ / 蜈蚣 / 猫になりたい。※Vo.喰(ex.マチルダ)Gt.椿(ex.Rides In ReVellion)Gt.REMBa.ビビ(ex.HAKLO)Dr.八雲(ex.ソラナキ)and more

◆チケット◆

Ticket Dive

https://ticketdive.com/event/FUR_LIEBORN


2026.10.15 (Thu)

FUR Cion BIRTH DAY ONEMAN

【FüR ME】

SHIBUYA RING

OPEN17:00 / START17:30

ADV¥4,500 / DOOR¥5,500

チケット

・一般B(e+)

2026.09.15 10:00〜


【FUR RELEASE】

2026.03.10(Tue) Release

1st Digital Single【 RU-TU-TU 】

https://linkco.re/z1Yd83M1


2026.08.19(wed)

1st Single 【GLOSS】

https://linkco.re/vTY91uMf?lang=ja


26.WINTER

1st MINI ALBUM

【LUNAFUR】

リリース決定!


【FAN CLUB】

FUR OFFICIAL FAN CLUB

【SUITE ROOM】 OPEN!


▶︎入会URL

https://fanicon.net/fancommunities/7445