DEZERT、全国ツアー『DEZERT 15th ANNIVERSARY LIVE HOUSE TOUR 2026 "生きてゆこうね"』の初日公演ライヴレポート!

DEZERTが、11月1日に神奈川・川崎CLUB CITTA'にて全国ツアー『DEZERT 15th ANNIVERSARY LIVE HOUSE TOUR 2026 "生きてゆこうね"』の初日公演を開催した。
同公演のオフィシャルレポートをお届けしたい。
10月28日にリリースされた、2ndメジャーアルバム『DEZERT』を携えて迎えた本ツアー。
セルフタイトルを冠したアルバムは2枚組・全20曲の大作で、彼らの音楽性の広がりを存分に感じさせるとともに、これまで伝え続けてきた“共に生きていこう”というメッセージを、より深く打ち出した作品となった。
2024年のメジャーデビューから日本武道館、47都道府県ツアー、そして幕張メッセへ。
激動の2年間で経験した喜びも葛藤も、そのすべてを血肉にして生み出された、今のDEZERTならではのアルバムといえるだろう。
そんな楽曲たちを連れて迎えた本ツアーは、千秋(Vo)が“DEZERT第二章”と位置づけるもの。
15周年を迎えたDEZERTが、新たな歩みを踏み出した夜だった。
ほぼ定刻に暗転すると、黒で統一したダークな装いの4人が登場。アルバムの1曲目を飾る「Welcome To The End」でライヴはスタート。
日常を引きずった開演直後の空気を、激しく重厚なサウンドが切り裂くと、オーディエンスは一斉に頭を振り乱す。
「DEZERT、はじめます」。そう千秋が宣言したのを合図に、アッパーチューン「空が青く燃えてる」で無数の拳が高く突き上げられ、会場の熱量はグングンと上がっていく。
しかし、ステージ後方から会場全体を見守るSORA(Dr)は、自らの左胸を何度も叩き、スティックを打ち鳴らして「まだまだ足りない!」と言わんばかりに、さらなる熱狂を求めてフロアを煽った。
早くも熱気が渦巻く中、千秋は本ツアーへの思いを語る。「とにかく今日を選んでくれたことに感謝したい。
チッタありがとう。このツアーは、俺は勝手に“DEZERT第二章”だと思って挑んでいます。
新しい姿なんてものはすぐに見せれないし、今までの姿も素晴らしいと思うから否定はしないけども、今日まで俺たちはこれ以上ないってくらいツアーの準備をしてきたので、とにかくフロアのあなた一人にぶつけて、一対一の勝負をして、どんな一日になるのかお互い模索して、最高の一日にしましょう!」
その言葉を体現するように、キャッチーなメロディで毒を放つ「TOXIC」、何かを追い求めるような渇望を感じさせる「Thirsty?」など、アグレッシブな楽曲を畳みかける。
フロアとステージが呼応し合い、ボルテージはさらに上昇していく。
その熱量が最初のピークを迎えたのが「Dani, Dani, Go! Go!」だった。
超ハイテンポなSORAのドラムとSacchan(Ba)の重低音が身体の芯を震わせ、Miyako(Gt)の暴れまわるようなギターが絡みつく。
千秋が強烈なデスボイスで〈Fuxx out, Fuxx out〉と咆哮するなか、オーディエンスは高速ヘッドバンギングの嵐を巻き起こす。
めちゃくちゃになったフロアを見下ろし、曲の終わり際に「愛してます」と呟く千秋。
ライヴハウスツアー初日らしい、混沌と爽快感に満ちたワンシーンだった。
完全に振り切れたフロアのテンションを静かに鎮めたのは、壮大なバラード「Elama.」。
ほの暗い光に照らされたメンバーが浮かび上がり、ステージには深海を思わせる神秘的な空気が広がる。
曲のクライマックスでは、〈生きていけばいい〉と繰り返す中、Miyakoのエモーショナルなギターが高らかに響き渡り、観客をさらなる高揚へと導いた。
続く「Swimming」では、千秋がアコースティックギターを構え、Miyakoのギターに少しずつ音を重ねる。
シンプルな演奏だからこそ、一音一音の響きや余韻までもが、繊細に観客の耳に届いていく。
Miyakoがギターを弾きながら千秋に歩み寄り、そのまま「Talking」へ。
千秋はMiyakoに頷きかけるような仕草を見せてから、〈ごめん 全部僕が悪い〉と歌い始める。
すれ違いや葛藤を抱えながらも、もう一度相手と向き合おうとする。そんな不器用で人間らしい歌が、温かな光に包まれたステージに響いた。
「まだまだ見たい景色が僕らにはある。“このバンドの未来は明るい”じゃなくて、“このバンドと見たい未来があるな”って思われるバンドを目指してるんで。
とにかく! 誰がなんと言おうと俺たちはもっと遠くへ行きたい!」。
そんな千秋の宣言と共に始まったのは、「メランコリアトレイン」。
ステージもフロアも明るい光に包まれるなか、ライヴは再び勢いをつけて走り出していく。
疾走感あふれるメロディがどこまでも広がり、確かな希望の息吹を感じさせた。
「スーサイドヘヴン」は、激しいサウンドとスピード感、鮮やかなメロディがヴィジュアル系バンド DEZERTの王道を感じさせるナンバー。
ステージに立つ4人からは、まさに王者の風格が漂う。そんな演奏に応えるように、フロアは水を得た魚のごとく暴れ狂う。
初日とは思えないほどの一体感に、メンバーも「すごいな! 家で練習してきたん?」
「(ツアー)ファイナルどうなっちゃうの?」と驚きつつも、とても嬉しそうだったのが印象的だ。
ライヴ後半、千秋が「俺たちの曲だ!」と叫んで始まったのは「「Your Song」」。
〈止まった心臓 引っ搔いて 掴んだ後悔引き裂いて また息をする〉と力強い言葉と音で、生きていくための力を届けてくれる歌だ。
ステージの内側を向き、互いに音を交わすように演奏するメンバー。オーディエンスも拳を握り、「オイ! オイ!」と声を張り上げる。
続く「Live Future」も、DEZERTのこれからを象徴する一曲。
すさまじい気迫に満ちた演奏からは、この曲で未来を引き寄せるという覚悟がにじみ出ていた。
感謝、決意、怒り、希望――。さまざまな思いを、音と言葉で伝えてきたDEZERT。
そのすべてを抱えながら迎えた本編ラストは「生きてゆこうね」。
重たい何かに引っ張られるかのように深く腰を折るSacchan、感情を叩きつけるようにドラムを打ち鳴らすSORA、遠くを見つめるMiyako。
床に座り込んでいた千秋は、乱れた髪のまま立ち上がると、頭を振り乱しながら叫ぶように歌う。
華やかさやキャッチーさとは無縁。苦しみながらも歯を食いしばって生きていく、その生きざまがそのまま表れたような7分間だった。
立ち尽くす観客の心に強烈な余韻を残し、4人はステージを去った。
アンコールでは珍しく4人揃って登場。グッズのバンダナを顔や頭に巻いてみたり、千秋はマイクスタンドに括り付けてみたりと、重厚な本編ラストとは打って変わって和やかなムードに。
「ほんとにみんなで一緒に生きていきたい! 今日なにを言おうかなって考えてきたけど、本当に人並みの綺麗ごとしか思いつかないんだよ。
いま、15周年のDEZERTは。だから心の底から綺麗ごとを言えるバンドだってことを証明するんで、この歌、フロアにいるあなたと、このバンドに贈ります」という千秋の言葉から始まったのは、「春光の詩」。
〈そのままでいいよ 生きていればいいよ〉と、ありのままを包み込むような優しい言葉を、SORAとSacchanがコーラス。
ステージにもフロアにも笑顔があふれ、会場は多幸感に満ちていく。
最後に〈あなたは僕の光だからね〉と歌い上げた千秋は、
「そういうことだから、忘れないでね! 光らなくなっても見つけに行ってやるから!」と晴れやかな顔で叫んだ。
そしてこの日、最後に届けたのは、「「音楽」」。
歌う前に千秋は、「この曲のラストはみんなで歌ってほしい」と伝える。
「武道館も幕張も47都道府県も経験したから言うんだけど、やっぱり4人だけじゃできねえ。
あんたが生きてくれてるからステージに立てるし、悩めるし、いい気分にもなれるしね。
俺らとあんたらをつなぐものって、間違いなく音楽やと思うんで。このツアー、あんたの声を待ってます」。
そう呼びかけた千秋の思いはオーディエンスへ確かに届き、あたたかなシンガロングが響き渡る。
〈消えないでいて 僕たちの音よ 忘れないから あなたの音〉。
この歌声は、きっとこの先のツアーでさらに大きくなっていくに違いない。
そう思わせる、眩しい光景だった。
アルバムの楽曲を中心に、全23曲の濃密なセットリストで、新たなDEZERTのライヴの形を見せた初日公演。
千秋が「あんたの声を待ってます」と投げかけたメッセージは、これから全国のライヴハウスでどのように重ねられていくのか。
“DEZERT第二章”の続きを各地で確かめたい。
本ツアーは今後、全国10か所11公演を巡り、12月25日の東京・EX THEATER ROPPONGI公演
『DEZERT 15th ANNIVERSARY LIVE HOUSE TOUR 2026 "生きてゆこうね"-X'MAS EDITION-』をもってファイナルを迎える。
カメラマン:Yoshifumi Shimizu
ライター:南 明歩
DEZERT 15th ANNIVERSARY LIVE HOUSE TOUR 2026 "生きてゆこうね"
2026年10月24日(土) 川崎CLUB CITTA'
SETLIST
1 Welcome To The End
2 空が青く燃えてる
3 「変身」
4 「無修正。」
5 TOXIC
6 Thirsty?
7 鬱鬱鬱
8 Dani, Dani, Go! Go!
9 Elama.
10 Swimming
11 Talking
12 メランコリアトレイン
13 スーサイドヘヴン
14 亡霊ドッペルランデヴー
15 My Unhappy Life
16 「Your Song」
17「秘密」
18 Live Future
19 生きてゆこうね
encore
1 春光の詩
2 脳みそくん。
3 「火花」
4「音楽」
≪リリース情報≫
■DEZERT 2nd Major Album 「DEZERT」発売中
【最強盤】品番: CRCP-40718/20 定価: 13,200円(税込) 3CD+Blu-ray / 4枚組
【通常盤】品番: CRCP-40721/22 定価: 6,600円(税込) 2CD+M-CARD
<収録曲等詳細> https://www.dezert.jp/discography/detail/8058/
<音楽配信はこちら> https://lnk.to/AL_DEZERT
<リリースイベント詳細> https://www.dezert.jp/news/detail/91653
■生きてゆこうね (Official Music Video) https://youtu.be/tHD5H1AFw8E
≪ライヴ情報≫
■DEZERT 15th ANNIVERSARY LIVE HOUSE TOUR 2026 "生きてゆこうね"
2026年11月7日 (土) 【新潟】 新潟LOTS OPEN 16:15 / START 17:00
2026年11月14日 (土) 【長野】 長野CLUB JUNK BOX OPEN 16:30 / START 17:00
2026年11月15日 (日) 【石川】 金沢EIGHT HALL OPEN 16:15 / START 17:00
2026年11月21日 (土) 【北海道】 札幌ペニーレーン24 OPEN 16:15 / START 17:00
2026年11月23日 (月・祝) 【宮城】 仙台Rensa OPEN 16:15 / START 17:00
2026年11月28日 (土) 【福岡】 福岡DRUM LOGOS OPEN 16:00 / START 17:00
2026年11月29日 (日) 【岡山】 岡山YEBISU YA PRO OPEN 16:15 / START 17:00
2026年12月5日 (土) 【大阪】 GORILLA HALL OSAKA OPEN 16:00 / START 17:00
2026年12月6日 (日) 【大阪】 GORILLA HALL OSAKA OPEN 15:00 / START 16:00
2026年12月12日 (土) 【愛知】 名古屋ダイアモンドホール OPEN 16:00 / START 17:00
2026年12月13日 (日) 【静岡】 静岡LIVE ROXY OPEN 16:15 / START 17:00
■DEZERT 15th ANNIVERSARY LIVE HOUSE TOUR 2026 "生きてゆこうね" X'MAS EDITION
2026年12月25日 (金) 【東京】 EX THEATER ROPPONGI 開場17:30/開演18:30
【チケット料金】 スタンディング】 7,000円(税込・ドリンク代別)
※12月25日のみ アリーナスタンディング 7,000円(税込・ドリンク代別)、B1F指定席8,000円(税込・ドリンク代別)
【チケット発売中】 https://linktr.ee/DEZERT_LIVEHOUSETOUR2026
DEZERT 最新情報はこちら https://www.dezert.jp/feature/19203457b464a5a225c27d4b890087b1
DEZERT 15th ANNIVERSARY PROJECT特設サイト https://special.dezert.jp/15th/
DEZERT オフィシャルサイト https://www.dezert.jp
DEZERT YouTubeチャンネル https://www.youtube.com/dezert_official
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