INTERVIEW

Vexent ロングインタビュー 第1回(全4回) 「メンバー全員、1年目と2年目ではだいぶ瞳の輝きが違います。」

Vexent

8月2日に1stフルアルバム『VICTIM』を発売するVexent。8月には東名阪ツアー「VICTIMISM」を実施。10月14日には池袋EDGEを舞台に、翌15日には新宿RUIKO K4に場所を移し、「2周年記念ツーデイズワンマン公演」も行う。Vexentとは一体どんなバンドなのか、その魅力からまずは探ろうか。

インタビュー:長澤智典
Interview by Tomonori Nagasawa

 

この曲はこういうアレンジにしたい」「こういうアレンジにも出来そうだ」と、ちょっとだけ飛び抜けたアイデアの浮かんでいた楽曲だったことから選びました。


――10月で結成から間もなく2年、今年2月にはTSUTAYA O-WESTでワンマン公演も行ったように、ここまで順調にステップを踏んできましたね。
レビ まだまだ 貪欲に行きたいです。

――前へ進んでいくうえで欲は必要だけど、それでも、ここまで順調に進んできているんじゃない?
レビ 自分たちが思っていたよりは上手く行ってないです。

――えっ、現状でも??
レビ 結成したときに立てた目標から大きく逸れたわけではないですけど、バンドとしてはもうちょっと行けても良かったのかな!?というか。確かに、計画した通りに物事は進んできましたが、もうちょっとイケたんじゃないか!? もうひと波瀾あっても良かったなぁという気持ちも正直あります。

――それでも、この短期間で計画通りに進んでこれたのは驚異的なこと。2年目を迎えるバンドとしては、かなり良い戦績を残しているんじゃない?
レビ あくまでもレールの上には乗ってるという感じです。「この時期にここでやりたい」と抑えた箱をその通りしっかり踏んでこれたのは良かったなと、自分たちでもそこは思っています。
 

 

 

戦略や展開、スケジュールを具体的に組み立てたのはレビのように、そこは彼の成果が大きいこと。


――TSUTAYA O-WESTまで短期間で辿り着くためには、何かしら他のバンドとは異なる魅力がないと難しいこと。逆に捉えれば、その魅力をVexentは持ってたということですよね。メンバー自身、その辺はどう分析しています?
真虎 自分がつねに意識しているのは、楽曲とライブに於いて、他とどう差別化を計るか。

――そこ、具体的に教えてください。
真虎 まわりのバンドと似たような楽曲は極力作らないようにしてきたつもり。だから、Vexentの楽曲にはどれも個性があると自分らでは思っています。
レビ 真虎は楽曲やお客さんのことをつねに意識してるというか、ファンが喜ぶことをしたいとか、お客さんがいろんなバンドさんらとVexentを見比べたときにどう映るのかをつねに気にしているタイプ。対して僕は、バンドを取り巻く関係者の方々の目にどう映ることで特異性を出したり、気になってくれるのか!? そこをつねに気にしながら戦略を立ててきました。

――メンバーそれぞれにいろんな視点から物事を捉えていることが、他との差別化を上手く作りあげた要因だ。
レビ 各メンバー、いろんな役割分担がありますからね。
ゆいと でも、バンドが進むうえでの明確な方向性を示したり、その舵取りを率先していったのはやはりレビなんで、彼の存在はおっきいなと思う。
レビ 方向性というか、楽曲に関しては真虎の中に表現したい音楽性や世界観があるので、そこは彼にお任せしているんですけど、道筋はみんなの中にもあったことだからね。
真虎 それでも、戦略や展開、細かいスケジュールを具体的に組み立てたのはレビのように、そこは彼の成果が大きいことなんですよ。
正直、俺はVexentが本格的に活動を行う初めてのバンド。だから最初の時点では、何を、どう組み立てていけば良いのかわからなかったように、そこはレビへ完全におんぶにだっこしてましたからね。

――レビさんの中には、いろんな戦略があったわけだ。
レビ 前のバンド時代に、もちろん良い経験もしたんですけど。それ以上に悔しさや失敗のほうが多かったんですね。当時は、僕が一番年下のメンバーということから、僕の意見が通らないことも多くて。「もっとこうしたら売れるのに」という想いを実践出来ないまま悔しい想いもたくさん重ねてきました。そこでの経験を通し、いろいろ戦略面で考えさせられることも多かった。だからこそVexentを始めるに当たっても、「最初の1年目はこういう動きを作って」と最初から明確に年間スケジュールを決め、それに伴う動きを提示すれば、その計画へメンバーみんなも賛同してくれた。なので、活動1年目も活動2年目も、あらかじめ計画した通りの流れに沿って突き進んでいます。
ゆいと その流れは正解だったよね。ただ…。
レビ その計画した展開に、僕ら自身の表現力という中身が伴わなかった面があったのも事実なんです。
真虎 そこは、進んでくうえでずっと言ってたことだったからね。
レビ いろんな戦略面を次々と点として打っていくことは出来るんですけど、打った点に対しての中身が伴わないと…。
真虎 結局、その点と点を繋いで線にしても、どうしても太い線にはならない。

――最初から理想通りは難しいこと。そこはどのバンドもそうだけど、場数を重ねながら成長していくものですからね。
レビ それはわかっていたことでした。それでも、最初はもっとポンポン進んでいくものだと思っていたけど。現実は、思っているほど甘くはなかったですね。



 

メンバー全員、1年目と2年目ではだいぶ瞳の輝きが違います。


――メンバー自身、ここまでの歩みに対する手応えをどのように捉えています?
ゆいと 先にも話が出ていたように、Vexentを動かすとなったときからレビが年間スケジュールを考え、みんなに提案してくれたわけですが。その展開って、自分じゃ思い浮かばないような発想もいろいろあったように、そこは一緒に活動を重ねながらメンバー全員が学べたこと。そこで得た刺激を踏まえ、今度はみんなが「あーしよう、こうしよう」といろんなアイデアを出して内容を膨らませ出した。それもあって、結果的に、最初の予想以上に膨らんだ展開になってきたとも自分は感じてる。そうなっていくためにも最初の1年間はそれを学ぶための時期であり、そのおかげで2年目以降一期に成長していけたなとも捉えています。

――活動1年目と2年目では、意識面でも大きく変わりました?
ゆいと 意識はだいぶ変わったと思います。メンバー全員、1年目と2年目ではだいぶ瞳の輝きが違います。それは、自分たちでもわかるくらいのように、そこへ1年目と2年目の成長の差を自分は感じてました。
レビ 確かに、2年目から一気に成長していったよね。
真虎 確かに成長はしたね。ただ、結成から1年目に関しては戦略的な面が良かったんでしょうね。自分らとしては、なかなか中身が追いつかず満足していたわけじゃないけど。それでも、名前だけが一人歩きして話題性を作っていられてた。だからこそ、動員も増え続けたわけだし。
ただし、最初の頃のワンマンを振り返ってみると、全員がノッたり騒いでたわけではなかった。中には、Vexentの評判を聞きつけ、どんなものかと観に来た人たちも多かったように、そこは名前が一人歩きした成果だとは思ってるけど。その興味に対して、まだまだ自分たちが納得のいく成果を上げられていなかったぶん、どこか焦りや虚しさを覚えていたのも事実なんです。

――それも、経験という時間が解決していくことだろうからね。
真虎 確かに、それは感じています。毎年6月に…と言っても、昨年と今年のまだ2回だけですが、僕のバースデーを兼ねたワンマンライブを行ったんですけど。昨年と今年を比較したら、その1年間の経験の差によって、だいぶライブに於ける熱量に違いが出ているなと自分らでも感じれたことでしたから。
レビ そこへは、場数と意識の変化による成長の差がしっかり形として見えてたからね。
真虎 Vexentとして活動を重ねるごとに、自分でも考えることが多くなった。さっきも言ったけど、最初の1年間は右も左もわからない状態だったから、自分の意見を言う以前に、その意見を持つことさえ難しかった。それがいつしか、自分の意志や意見を持てるようになり、それをぶつけられるようにもなれた。そこは、成長として現れたことだと思ってる。

――楽曲は真虎さんが中心になっています。最初の頃は、自分が思い描いてる楽曲を上手く形に出来ないジレンマもあったのでしょうか?
真虎 Vexentを始める前まで楽曲を作ったことがなくて。Vexentを始めた頃も、自分の頭の中には、こういう楽曲にしたいという理想の形が具現化して現れるんですけど。それをなかなか理想通りの形へ表現出来ないジレンマはありました。それでも,結成した当時からコンスタントに作品を出し続けてきたように、制作という経験を通して表現するうえでの手腕を身につけてきたように、そこは経験を積み重ねながら、どんどん自分が描きたい理想の姿に近づいてきています。それを具現化出来たのが、1stアルバムの『VICTIM』でもあるからね。
 

第1回|第2回|第3回|第4回

   INFORMATION   

ニコニコ公式ブロマガ「club Zy.チャンネル」にも掲載中!!
2017年8月の特集アーティストとしてロングインタビューを先行配信&ここでしか見れないミニテーマインタビュー・撮り下ろしフォト・動画を随時配信!
※パソコン、スマートフォンからご利用いただけます。
【日刊ブロマガ!club Zy.チャンネル】http://ch.nicovideo.jp/club-Zy/blomaga

 

携帯公式サイト「club Zy.チャンネル」でも特集中!!
特集アーティストとして、ここでしか見られないミニテーマインタビューを公開!
※ガラケーからのみご利用いただけます。
【club Zy.チャンネル】http://ch.club-zy.com

 


R指定 / HERO / the Raid. / DIAURA / HAKUEI /GOTCHAROCKA / 己龍 etc... 発刊!

 

 

●1st FULL ALBUM「VICTIM」8月2日(水)発売



 

2017.08.02 RELEASE
【収録曲】
1.control
2.哀なんて青春。
3.PSYCHOPATH
4.ARTERY
5.drop
6.WELCOME TO THE DARKNESS
7.Greed
8.THE FATES
9.紫苑
10.depth
11.オメガ
12.Care - album ver -

¥3,240 (Tax in) / VOD-001

 

東名阪主催ツアー「VICTIMISM」

8月11日(金) 栄 R.A.D SEVEN
出演:Vexent / DAMY / リベリオ / 彩-イロドリ- / Axkey / RAINDIA
開場:15:30 / 開演:16:00
前売¥3,500 / 当日¥4,000 / DRINK¥500

8月12日(土) 心斎橋 FANJ
出演:Vexent / DAMY / リベリオ / 彩-イロドリ- / Axkey / RAINDIA
開場:15:30 / 開演:16:00
前売¥3,500 / 当日¥4,000 / DRINK¥500

9月3日(日) 池袋EDGE
出演:Vexent / SAVAGE / リベリオ / RAINDIA / VRZEL / 彩-イロドリ- / ユメリープ / BUK BUK
開場:15:00 / 開演:15:30
前売¥3,800 / 当日¥4,300 / DRINK¥500

 

2nd anniversary 【2DAYS】ONEMAN 『終天』

『終天』上
10月14日(土) 池袋EDGE
出演:Vexent
開場:17:30 / 開演:18:00
前売¥3,500 / 当日¥4,000 / DRINK¥500


『終天』下
10月15日(日) 新宿RUIDO K4
出演:Vexent
開場:17:30 / 開演:18:00
前売¥3,500 / 当日¥4,000 / DRINK¥500

 

 

タイマン!!【Vexent vs VRZEL】

9月23日(土) 神楽坂TRASH-UP!!※SOLD OUT!
出演:Vexent / VRZEL
開場:18:00 / 開演:18:30
前売¥3,500 / 当日¥4,500 / DRINK¥500
問:【神楽坂TRASH-UP!!】03-3267-8785
入場順:e+→当日券
主催・企画・制作:Bloom / Vexent
 

 

リベリオ presents 「絶対的逆説の確執」

9月17日(日) 高田馬場AREA
出演:Vexent / リベリオ / FIXER / DIMLIM / REVLOW / PIGLOW in GLOOMY / LAVANS / 近日情報解禁バンド
開場:15:30 / 開演:16:00
前売¥3,500 / 当日¥4,000 / DRINK¥500
問:高田馬場AREA (03-3361-1069)
主催/制作:リベリオ

 

 

stylish wave CIRCUIT '17 冬将軍 全公演出演!

12月16日(土) 新横浜NEW SIDE BEACH!!
出演:Vexent / Neverland / MORRIGAN / THE BLACK SWAN / DAMY / シェルミィ / ハクビシン(OA)

12月23日(土) 大阪MUSE
出演:Vexent / Purple Stone / Neverland / -真天地開闢集団-ジグザグ / マイナス人生オーケストラ / Rides In ReVellion / CANIVAL(OA)

12月24日(日) 名古屋E.L.L.
出演:Vexent / 甘い暴力 /Neverland / -真天地開闢集団-ジグザグ / マイナス人生オーケストラ / Axkey / CANIVAL(OA)

【各公演】
OPEN 16:00 / START 16:30
前売り¥3,800 / 当日 ¥4,300(tax in)
オールスタンディング / 入場整理番号有り / ドリンク代別


《- カウントダウン前夜祭 -》
12月30日(土) 渋谷REX
出演:Vexent / DAMY / CANIVAL / シェルミィ / Axkey / ハクビシン / ラミエル / FIXER / IGGY / BabyKingdom / 未完成アリス / 午前五時の殺意

OPEN 14:00 / START 14:30
前売り¥4,000 / 当日 ¥4,500(tax in)
オールスタンディング / 入場整理番号有り / ドリンク代別

入場順:
Aチケット…club Zy.プレミアム会員先行/club Zy.チャンネル会員先行→club Zy.一般会員先行
Bチケット…アーティストHP先行
Cチケット…一般販売

★チケット先行予約受付中★
▼詳細は下記バナーをクリック▼

 

 

その他ライブ情報や最新情報は OFFICIAL WEBSITE,Twitterをご覧ください。
【 Vexent OFFICIAL WEBSITE 】
http://www.vexent.net/
【 Vexent OFFICIAL Twitter 】
@Vexent_OFFICIAL