stylish wave EXPERIENCE ”無礼区 #01” ライブレポート!
RoNo☆Cro
えんそく
ゴシップ
ジン
ベル
少年記

8月9日(日)に渋谷REXを舞台に開催になった「stylish wave EXPERIENCE"無礼区 #01"」。
新たにスタートしたイベントは、8月に大阪・名古屋・東京にて開催。最終日となった 渋谷REXのイベントには、えんそく/ベル/RoNo✩Cro/ジン/少年記/ゴシップが参加。勢いあふれる若手を中心としたこのイベント。当日の模様を、ここにお伝えします。
TEXT:長澤智典
□少年記

エキセントリックでエスニックなデジタル音と激烈で躍動性抱いた生音が、一緒に轟音携え踊りだした。場内前方では、重く跳ねる演奏に合わせ、早くも飛び跳ね、咲き誇ってゆく人たちの姿も。少年記が『BANG ME』をブチ噛まし与えた、嬉しい衝撃。なんてぶ厚く野太い音と輪郭際立った歌なんだろう。そのパワー感へ、冒頭から視線がグッと引き込まれていた。
胸をキュッと疼かせる哀愁味を持った歌からの幕開け。いきなりサビへ突入したとたん、気持ちへガッと突き刺さる歌に、瞬時に心が惹かれていた。緩急巧みに表情を変えながら。でも、終始高まったグルーヴを活かし、『ココロモンスター』は,触れた人たちの心の中で大きく大きくその存在を増幅させ続けていった。
「殺っちまおうぜ!!」。少年記のライブではお馴染み『窃盗』の登場だ。荒れ狂うデジタル轟烈なロックナンバーが、場内へ、これまで以上の熱気を描き出してゆく。なんて凛々しい歌なんだ。いや、その姿は、演奏陣も含め、戦いを挑んでゆく姿そのものだ。バトってナンボ。ブチ噛ましてやるという姿勢がしっかり伝わるステージングなのが嬉しいじゃない。
最後に演奏した『bloom beautifullyでも、少年記はラウドな音の衝撃を場内中へ投下。逆ダイの応酬?!など、終始、観客たちを挑発しながら熱く熱く煽り続けていた。
[SET LIST]
1.BANG ME
2.ココロモンスター
3.bloom beautifully
4.窃盗
□ゴシップ

メガホン片手に観客たちを煽りだしたヴォーカルの朔。頭からブチ蒔けたのが、ヒリヒリとした、ヒステリカルでサイコな暴れナンバーの『南無妙法蓮華狂』だ。「南無妙法蓮華狂」と一緒に叫びながら折り畳みしてゆく様も強烈だが、何より、荒れ狂うがままに舞台上から吐き出される音の衝撃に、騒がずにいれない気分だった。
「Oi!Oi!」繰り返される絶叫のコール&レスポンス。狂った感情背負い、『凶気の桜』が凄まじい勢いで駆けだした。ゴシップがステージ上から見せているのは戦いではない、殺るか殺られるか、それくらいの覚悟を持って挑む姿。だから、舞台上から放たれる気合いがハンパない!!
「お仕置きされたい人!!」。『お仕置きの時間』では、フロアーにいる大勢の人たちが左右へモッシュし出した。騒いでナンボじゃない、暴れ狂ってこそ、初めてグチャグチャに吐露けあう一体感が生み出されるというもの。
学校のチャイムの音が鳴り止(病)むと同時に、凄まじい熱と圧を持ちながら『R-18』が轟き出した。壮絶な歌詞同様、楽曲も、壮絶なエナジーを迸らせながら暴走してゆく。ヤバい!!でも、この壊れた一体感が観客たちにどっては恍惚を感じる絶頂感にも繋がっていた。その勢いを加速しながら、最後に叩きつけた『【Psycho≠pas$】』を通した暴れ祭りまで、絶叫のエクスタシーは続いていった。
[SET LIST]
1.南無妙法蓮華狂
2.凶気の桜
3.お仕置きの時間
4.R-18
5.【Psycho≠pas$】
□RoNo☆Cro

『雷帝ドリーマー』をブチ噛まし、最初から会場をアゲアゲな空間に彩ったのがRoNo☆Croだ。歪みを上げた音など、サウンド自体は荒ぶる表情を満載。でも、ヴォーカルMinamiが紡ぐ歌に、どこか気持ちをフワッとさせるポップ感を憶えてゆく。まさにこれぞ、RoNo☆Cro流キラキラ暴走スタイルだ!!客席では、あちこちで満面の笑顔で飛び跳ねてゆく人たちの姿も…。
激しくも華やかなダンスロックチューン『I can fly』が流れ出した。心地好く跳ねるディスコティックな演奏に合わせ、フロアーにはゆらゆら揺れる幾多の手の花も咲いていた。途中、激烈暴れパートもブリッジとして挿入。そのメリハリが、余計に感情のエナジーを昂らせたのも嬉しいポイントだ。
「さぁ拳を突きあげろ!!」。『AimAimE』が連れ出したのは、暴れてこそHAPPY!!な熱狂空間。ただ激しく煽るのではない、そこにはカラフルでポップなフレイバーがたっぷりと振りかけられている。そう、彼らのライブは、笑顔ではしゃいでこそ。彩り豊かに、でも激しく疾走する演奏に合わせ、場内中からは無数の拳も突き上がっていた。
高ぶった勢いのまま、ブラストビートナンバー『World line[γ]』をRoNo☆Croはぶつけ出した。暴れてナンボ、飛び跳ねてこそ熱狂。サビではメロな歌を胸に響かせながら、終始大騒ぎしてゆく熱狂の風景をRoNo☆Croは作りあげていった。カラフル暴走ロックしてゆくその様、楽しいね。
[SET LIST]
1.雷帝ドリーマー
2.I can fly
3.AimAimE
4.World line[γ]
□ジン

美しくも雅な音色に絡みあう轟音演奏。「飛べ飛べ」の煽りに合わせ流れ出した『憐想レイン』に誰もが気持ち寄り添わせ、麗しき熱狂を描き始めた。激しさ抱きながらも、雅な感覚を常に表情の中へ活かしてゆく。そこがジンの魅力であり、持ち味。それにしても、なんてたおやかな歌メロなんだろう。つい聞き惚れてしまったよ。
続く疾走雅系『線香花火乙女歌』では、会場中の人たちが扇子振りまわし、右へ左へと駆け続けてゆく。誰もが扇子を軽やかにまわしながら踊り、はしゃいてゆく様は、見ていて圧巻だ。「それそれそれそれ」の歌の掛け合いも、熱狂に良いスパイスを与えていた。
熱を帯びた興奮は止まらない。哀切な旋律奏でながらも暴走してゆく『悲哀』では、会場中の人たちが獅子舞のごとく頭振り乱し騒いでいた。気持ちを熱く煽り立てる楽曲に、誰もが奮い立つ気持ちを抑えられずにいた。
ふたたび舞いだした無数の扇子の花。なんて雅な音風景なんだろう。 『サクラノ恋』が連れ出したのは、ほのかな恋に気持ちが舞い踊るような様。麗しき和の旋律の数々と胸をキュッと疼かせる歌に、しばし夢見心地な気分だった。
最後を彩った『偽モラトリアム』では、ふたたび獅子舞のごとく観客たちの頭を振り乱し、逆ダイしてゆく風景を描き続けたジン。どんな激しい表情の中でさえ、雅で美しい歌と旋律は失われることがない。そこが、彼らの強い魅力として瞼に焼きついていた。
[SET LIST]
1.憐想レイン
2.線香花火乙女歌
3.悲哀
4.サクラノ恋
5.偽モラトリアム
□えんそく

ライブは、楽しいえんそくに出かける風景示したSEが流れ、幕を開けた。「間もなく、えんそく列車が入ってきまーす、お気をつけください」と語るぶぅの声を合図に、メンバーたちが縦に連なり、『ゴードン』を奏でながら舞台上に姿を表した。パワー感満載な楽曲を通し、えんそくは場内の熱を上げだした。そのまま演奏は、観客たちを座らせバイクに乗った姿を真似させたり、跳ねさせたり、場内にモッシュしてゆく風景を作りあげたりと、大騒ぎの風景を描き出した『とってもマッケンロー』へ。えんそくのライブは、メンバーと一緒に騒ぎへ興じてこそ、共に参加してこその楽しさだ。
ヘヴィエレクトリックでフリーキーな『U.F.Oが来るまで』では、インド人風ダンスも折り込み、一体化した風景を作りあげていた。つねに、メンバーと観客たちが同じ動きで楽しく騒いでゆく様は、まるで宗教の儀式のよう…いや、一緒にメンバーとエアロビしてゆく感覚かも知れない。
『This is a pen.』が唸りを上げ轟き出したとたん、会場中の人たちが野生に返り、野獣のごとき雄叫び上げながらマサイ族(大きく飛び跳ね)し出した。マジに床が揺れてるじゃないか。「This is」「a pen」のコール&レスポンスも登場。飛び跳ね踊り出したときの会場の揺れがすご過ぎる。それくらい、誰もが全力で野生の魂を剥きだしに暴れてたということだ。
ラストに叩きつけた『ゴリラの丘』でも、会場中の人たちが、振り上げた腕をゴリラのようブンブン振りまわし騒いでゆく。メロディアスハードで様式美な要素も抱いた楽曲を通し、最後の最後までえんそくは、会場中を暴れ狂う祭りの風景に塗り上げていった。いや、最後の最後をドラマチックに彩るからこそ、終わりには感動さえ憶えていた。やるねぇ、えんそく!!
[SET LIST]
1.ゴードン
2.とってもマッケンロー
3.U.F.Oが来るまで
4.This is a pen.
5.ゴリラの丘
□ベル

今宵のトリを飾ったのが、ベル。その位置に相応しく、最初から彼らは『バイバイ』を通し、会場中の人たちの身体を熱く熱く揺らしだした。心地好く疾走しながらも、楽曲自体は、胸をキュッと唸らせる哀愁なメロディも印象的なスタイル。でも、メンバー自身の演奏に強いエナジーが漲っているからだろう、抑揚を持った歌が嬉しいくらいに気持ちを熱狂モードへ高ぶらせてくれた。
熱した勢いを加速するように起きた「Hi!×4」のコール&レスポンス。その流れを受け継ぐ形で、妖艶歌謡ナンバー『厚化粧の女』が場内に響き出した。妖しい気分に胸を弾ませてゆく歌へドキドキな気分を実感。間奏部分では、くるくる廻ったり左右に駆けたりと大騒ぎしてゆくノリも加えてゆくところが、やるじゃない。
軽快でファンキーなディスコロックサウンドが炸裂。会場中の人たちがうちわ片手に、『涙傘』に合わせ、楽しげに飛び跳ね、はしゃぎ続けてゆく。気持ちをどこか懐かしい時代にも連れていってくれる歌と、ノリの良い演奏が重なりあうことで生まれた、懐かしい青春模様にも似た感覚。
「もっと綺麗に咲いてください」。『やってない』の演奏にのせ、会場中の人たちが両手を広げ騒ぎだした。甘美なメロと身体弾ませる演奏に触れ、間奏ではモッシュしながら、ひと夏の祭りを楽しむよう熱狂風景を作りあげていた。
最後を彩った『スローヱモーション』でも、高ぶった熱狂に華やかな彩りを与えていったベルのメンバーたち。サビでは、会場中の人たちがタオルを振りながら騒ぎ立てていた。初めて触れた人でも、懐かしい感覚を胸に抱きながら思いきり楽しくはしゃいでしまう。ベルのライブは、そういう雰囲気満載なんだよね。そこへ、たくさんの人たちが惹かれていくんだろうね。
[SET LIST]
1.バイバイ
2.厚化粧の女
3.涙傘
4.やってない
5.スローヱモーション
NEXT EVENT
stylish wave EXPERIENCE ”無礼区 #02”
2015年10月24日(土) 大阪RUIDO
出演:AvelCain / ベル / ジン / ALIVE / パノラマ虚構ゼノン / Smileberry
2015年10月25日(日) 名古屋CLUB 3STAR IMAIKE
出演:ベル / ジン / ALIVE / パノラマ虚構ゼノン / Smileberry
2015年11月1日(日) 渋谷REX
出演:the Raid. / AvelCain / ジン / ALIVE / パノラマ虚構ゼノン / ViV
[各公演]
OPEN 16:00 / START 17:00
前売り¥3,500- / 当日¥4,000- (消費税込み)
※オールスタンディング / 入場整理番号有 / ドリンク代別
チケット一般発売中!