INTERVIEW

えんそく ロングインタビュー 第1回(全4回) 「「だから現場に足を運んででも観たい」という環境を作っていけるバンドであるべきというか、うちらは、そうなりたいと思ってる。」

えんそく


昨年4月よりスタートした「12ヶ月連続ワンマン」も、東京と大阪各2本を残すのみ。5月には、えんそく初のAB-TYPEのシングルを発売。4月下旬からは所属レーベル「寺子屋」主催によるレーベルツアーにも参加。さらに、7月17日にTSUTAYA O-EASTでワンマンを行うことも発表。今年のえんそく、こんな気分でぶつかっちゃいます!!


撮影:菅沼剛弘 / インタビュー:長澤智典
Photographs by Takehiro Suganuma / Interview by Tomonori Nagasawa

 

「だから現場に足を運んででも観たい」という環境を作っていけるバンドであるべきというか、うちらは、そうなりたいと思ってる。


――「12ヶ月連続ワンマン」シリーズも、残すところ、2月20日/3月12日・高田馬場CLUB PHASEと、2月13日/3月5日・心斎橋VARONの計4公演となりました。ここまでやってきての手応えから、まずは教えてください。
ぶう 手応えは…「もっと手応えが欲しかったな」というのが本音。もちろん手応えも感じてはいるんですけど、なんかもうちょっとね…。
12ヶ月連続で、しかも東京と大阪でワンマンを毎月観れるなんて前代未聞のことだと思うんですよ。「いつでもワンマンを観にこれる状況を1年間作ったから観に来てちょーだいね。しかもニコニコ動画でワンマンの模様も生配信してるから遠くの人たちはこれを観て、今度は直接遊びに来てね」という環境を作ったはずなのに…。もちろん、そういうきかっけを通してえんそくに興味を持ち、「初めてライブを観に来ました」という方もいるんだけど。でも、本音を言えばその声「もっともっと欲しかったな」というのが感想です。

――いつでも見れるからこその「また、次でいいや」という気持ちや、「ニコ生で見れば十分」という人たちも多かったのでしょうか??
ぶう そこはどうなんでしょうね?? 今回、東京と大阪でワンマンを毎月やったことで、これまでだったら遠征してでも東京へ観に行くという人たちも、「近場に足を運べばいい」という気持ちでいたりもあったかも知れない。
もちろん、えんそくのことを好きでいてくれるお客さんに向けてというのもあるんですけど。今回の企画に関しては、まだえんそくに触れたことのない人たちでも触れやすいようにという環境を求めてやった想いも強かった。だからこそ、「もっと手応えが欲しかった」というのはありましたね。

――今は「無料でないと嫌」みたいな風潮も蔓延していますからねぇ。
ぶう そうではなく、「だから現場に足を運んででも観たい」という環境を作っていけるバンドであるべきというか、うちらはそうなりたいと思ってる。


 

 

12ヶ月連続ワンマン期間中みたいに「○月と○月は行くけど、あとはいいや」となるのか。それとも、7月17日しか現状ワンマンが決まってないからこそ、「この日絶対に見なきゃ」となるのか?! その成果を試されるのがTSUTAYA O-EASTでのワンマン公演なのは間違いないですからね。


――えんそくの場合、世間的なイメージが弊害になっている面もあるんですかね??
ぶう そこは少しずつですけど、自分たちでもイメージが変わっていってる手応えを感じてると言いますか。これまでのえんそくに対して、「えんそくってチャラチャラしてるバンドなんでしょというイメージを持たれてる」と思っていた中、ようやく「えんそくって、面白くて熱いライブをするバンド」という印象に変われば、えんそくの本質も少しずつわかってもらえてるなというのは感じてます……けど、まだまだ幅広くえんそくの実像が広まってるか?!といったら、まだまだわかってもらえてないのが現実なんで。
Joe お笑い系バンドみたいな先入観を勝手に持たれてるというか。
ぶう 本当はすごく熱いバンド。だからこそ一度触れて欲しいんですよね。

――そういう先入観との戦いは、つねに続いていくんでしょうね。
ぶう そこは、ホントに戦いですね。イベントへ出るときはとくに、幕が開いた瞬間から「なんか面白いことをしてくれるバンドなんでしょ」という偏見の目で見られてるのが伝わってくるというか、もしかしたらそれは、俺自身の勘違いによる被害妄想かも知れないけど。俺自身は、「その意識を全部ひっくり返してやる!!」という気持ちで毎回ぶつかっていますからね。

――実際、座ってスマホいじってた子たちが立ち上がり騒いでたりという光景が当たり前に生まれている。直接ライブに触れてさえくれれば、その理由も知ってもらえるはずですからね。
ぶう むしろ、そう変えてやったときのライブこそ一番快感みたいなところがあるんで。
クラオカユウスケ(以下、クラオカ) 言われたように、ケータイ見ながら座ってる奴らが、演奏が進んでく中、いつの間にか立ち上がり、最後には笑顔で楽しんでいる。そういう姿を見るたびに、「してやったぜ!!」と思いますからね。それくらいえんそくは、ライブさえ観てもらえたら絶対に価値観や世界が変わるバンド。だからこそ、まずは観て欲しいんですよ。

――その「観てもらう」までのハードルがホント高いからね。
ぶう そうなんです。そこ、どーすればいいんですかね?! 昨年から3月までの1年間を通してこれだけのアプローチをしてきたんで、そろそろ「次の年度からは違う方向性に考え方の舵を切らなきゃいけねぇなぁ」とも思っていますからね。
ミド えんそくという表記をもの凄く読みにくくしてやろうか?? 「これって英語??」「このバンド一体何者??」と気にならせるくらいのやり口のほうがいいのかも。
ぶう 「12ヶ月連続ワンマン」を始めた昨年4月からを1年間の活動として捉えて言うなら、ひとまず3月の東西12本目となるワンマンで一区切りをつけようと。まぁ本年度に関しては、1月も7日連続ワンマンをやっているように、年間30本くらいワンマンライブはやってきているんですけど。ちょうど7月17日にTSUTAYA O-EASTでワンマンを行うことを発表もしているように、まずはそこのワンマンへ向け、次の年度へ向けた展開もいろいろ考えてかなきゃなと思っているところなんです。

――すでに、いろんな展開も発表にはなっていますけどね。次の年度として捉えた場合、4月以降は、まだ1本しかワンマンが告知されていません。毎月まではいかなくとも、定期的にワンマンを行ったほうが良いのか?? ある程度本数を絞り、限られた中へ決め打ちしたほうがいいのか?! その辺って、どうなんでしょうね??
ぶう ある種、7月17日のTSUTAYA O-EASTワンマンでそれを試されると思うんですよね。1年間かけて、それこそ30本以上の本数を重ねて僕らはワンマン公演を行ってきました。今年みたいに「○月と○月は行くけど、あとはいいや」となるのか。それとも、7月17日しか現状ワンマンが決まってないからこそ、「この日絶対に見なきゃ」となるのか?!。そこの意識がどういう風に転がってゆくのか?! その成果を試されるのがTSUTAYA O-EASTでのワンマン公演なのは間違いないですからね。

 


 

バカをやりすぎても良くないし、真面目にやりすぎて自分ら自身まで固くなり、本来あるべき楽しさまで忘れてしまったら意味ないんで、そこはいい間を取って出来たらなとは思ってる。


――えんそくも、動員など一つの結果を明確に示すべき時期に来ているのでしょうか??
ぶう バンドって、最初は「すげぇ楽しくやれてればそれでいいじゃん」というところで活動してくと思うんですよ。だけど次第に、「数字を出して売れたいね」というところへ意識が進んでいく。その挑戦をしてゆく中、思ったような数字などの成果を出せないと、みんな解散という道を選んじゃう。それって、なんか「格好悪い活動の仕方だなぁ」と思ってて。こと、えんそくに関しては、もともと数字(結果/成果)のために活動を始めたバンドじゃない。なのに、「数字が出ないから辞めようぜ」というのは違うこと。
もちろん、ある程度やってく中では、ある程度階段を昇った展開をしていかないとモチベーションを維持出来なくなるという気持ちもわかります。だからこそえんそくは、「楽しみながらも数字を上げていくためにはどうしたら良いのか?!」を試行錯誤しながらやってきたし、今もやっていることなんで。

――楽しいだけで済むような活動でもなければ、生活を背負っていたりも??
ぶう そういう部分はまだ無いですね。今でもライブをやってると楽しいし。だからこそ、ライブを多く見せればお客さんもバンドの持つ楽しさを理解して、その輪が増えていくだろうと思っていたんですけど。意外にそうでもなかったから、そこをどう方向転換しようか考えようかな?!と…。

――それが、4月以降からの展開へと繋がっていくわけだ。
ぶう そう。昔は、ちょっと変なアプローチをしていくことが楽しくてやっていたんですけど。それをやってもあまり知られなかったように、それはけっして効果的ではないんだなと判断して、昨年から今3月にかけての1年間はまっとうなアプローチで頑張ってきたんですけど…。もちろん、それなりにえんそくの存在は知ってもらえた感覚はありながらも、思ったほどでもないように。だったら「もう1回ふざけてみるのもいいのかな?!」とも、ふたたび今は思ったりもしています。
ミド 真っ当とお笑いの両方を突き詰めやってみたんで、その間を取ればいいんじゃない?! バカをやり過ぎても良くないし、真面目にやり過ぎて自分ら自身まで固くなり、本来あるべき楽しさまで忘れてしまったら意味ないんで、そこは、いい間を取って出来たらなとは思ってる。

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   INFORMATION   

 

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<< 11th SINGLE (仮題) 「デウス・エクス・マキナ」 >>

2016年5月4日(水)発売!
☆4月24日クラブチッタ川崎にて先行販売

11th SINGLE
(仮題)
「デウス・エクス・マキナ」

type:Atman & type:Brahman
TKRD-1011A/TKRD-1011B
¥未定(tax in)

収録曲未定


 

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Xth SINGLE 「狂い咲く春のはじめ方」
2015年10月21日(水)発売
TKRD-1010 / ¥1,500(tax in)
[収録曲]
1.-これまでのお話-
2.狂い咲く春のはじめ方
3.ゴリラの丘
4.世界の墓地からこんにちは
5.狂い咲く春のはじめ方(カラオケVer.)


 

東京&大阪 12ヶ月連続ワンマン「狂い咲きハルマゲドン」

「狂い咲きハルマゲドン」~君ともう一度会う為に~
2月13日(土) 心斎橋VARON
2月20日(土) 高田馬場CLUB PHASE


「狂い咲きハルマゲドン」~狂ったセカイと時計仕掛けの神様~
3月5日(土) 心斎橋VARON
3月12日(土) 高田馬場CLUB PHASE


★チケットは各プレイガイドにて発売中!詳細はオフィシャルサイトでご確認ください

 


ONEMAN LIVE「ゴリラの丘」

3月15日(火) 本八幡ROUTE14
[OPEN] 18:30 [START] 19:00
[前売]¥2,500 [当日]¥3,500 (税込み、D代別途)

【出演】えんそく
【チケット発売中!】一般発売日 1月9日(土)~
e+ : http://eplus.jp/sys/T1U14P002174398P0050001
入場順:S→A→当日
※身長180cm以上の男性はチケット代、ドリンク代共に無料。
 入場順は前売チケットをお持ちの方の入場後になります。

 

 

TSUTAYA O-EAST ワンマンライブ決定!

7月17日(日) TSUTAYA O-EAST
[OPEN] 未定 [START] 未定
[前売]未定 [当日]未定 (税込み、D代別途)

【出演】えんそく
【チケット】未定
【問】寺子屋


 

寺子屋10周年イベント
百花繚乱~Extravaganza for second bloom~Ver.勿忘草

4月24日(日) 川崎CLUB CITTA’
[OPEN] 12:15 [START] 13:00
[前売]¥4,000 [当日]¥5,000 (税込み、D代別途)

【出演】えんそく / マイナス人生オーケストラ / 乙女国家 / THE BLACK SWAN
【GUEST】NoGoD / ADAPTER。 / SEX-ANDROID / heidi. / Mix Speaker’s,Inc. / LIPHLICH /
Bio-造形するバイオ- / ケミカルピクチャーズ / 他

【チケット】一般発売日 2月20日(土)/A1~
・e+
・ローソンチケット(Lコード:71281)
・チケットぴあ(Pコード:287-508)

入場順:1.寺子屋先行(Sチケ1番〜)→2.PG(各 A1〜並列)→3.当日引換え予約

【主催】寺子屋 【企画】寺子屋
【制作】寺子屋/ART POP ENTERTAINMENT
【問】CLUB CITTA’ :044-246-8888(平日12:00〜19:00)

 

「stylish wave CIRCUIT'16 春の嵐」全ヶ所出演!

3月6日(日) 高田馬場AREA
3月19日(土) 新潟GOLDEN PIGS RED STAGE
3月26日(土) HEAVEN'S ROCKさいたま新都心 VJ-3
4月2日(土) 仙台darwin
4月3日(日) HEAVEN'S ROCK 宇都宮VJ-2
4月9日(土) 大阪MUSE
4月10日(日) 名古屋E.L.L

開場 : 16:00/ 開演 : 17:00
前売 : ¥3,800 / 当日 : ¥4,500 (ドリンク代別途)

●各公演の出演者情報、プレイガイド情報はイベントページをご覧ください

 

「stylish wave EXTRA'16」出演!

2016年4月16日(土)新宿ReNY
OPEN 15:30 / START 16:30
前売り ¥4,300- / 当日¥4,800- (消費税込み)
※オールスタンディング / 入場整理番号有 / ドリンク代別
【出演】えんそく / the Raid. / ジン / ベル / AvelCain / Smileberry / アンフィル / ViV(O.A.)
【チケット】
・ローソンチケット 0570-084-003(Lコード:77299)
・チケットぴあ 0570-02-9999(Pコード:283-563)
・イープラス
・ライカエジソン東京 03-3369-3708
・ZEAL LINK渋谷 03-5784-9666
・ZEAL LINK高田馬場 03-6908-9682

 

 

その他ライブ情報や最新情報は OFFICIAL WEBSITE、Twitterをご覧ください。

【 えんそく OFFICIAL WEBSITE 】
http://ensoku.in/