J(LUNA SEA) ロングインタビュー 第1回(全4回)「ロックミュージックが持っている深さというか、その衝動に、相変わらずやられてゆく自分がいるからね。」
通算10枚目となるアルバム『eternal flames』。この作品を手にした全国ツアーの後半戦「J LIVE TOUR 2015~2016 -light up the eternal flames-」がスタートする。その前に、12月19日~20日に渋谷duo MUSIC EXCHANGEを舞台にアコースティックスタイルでライブを行う「Dessert Flame Frequency」も実施。今のJの思いを伺った。
インタビュー:長澤智典
Interview by Tomonori Nagasawa
――10thアルバム『eternal flames』、今も楽しく聞かせていただいてます。この作品を聞いてると、ガッと気持ちが高ぶってゆくというのかな?! そんな熱い衝動を胸に与えてくれます。しかも、「物事に遅いなんてことはない。まだまだこれからだって新しいことへ立ち向かっていけるんだ」という勇気や力も注いでくれるんですよね。
J 今回は、自分にとって通算10枚目になるオリジナルアルバム。まわりの人たちからは、「10枚目って凄いね」という言葉もいただきつつ。これまでの自分自身の歩みを振り返ってみると、その瞬間瞬間を本気になって突っ走ってきて、気がついたら今この場所へ立っていた。そんな感覚なんだよね。
ただ、ここへ至るまでの道のりはけっして平坦ではなかった。それでも、「面白い冒険をしてきたなぁ」と思ったりもするんだけど。つねに自分自身へ与えてゆく刺激、それが、さらに次へと向かう原動力になってくというか。ただただ、その本能へ忠実に従いながら、目の前の求めるものを追いかけては、それを音を通して作品にし続けてきた。そんな気がするんだよね。
今回のアルバムも、今までに作りあげたアルバムも、そう。いつも思うのが、「自分を盛り上がらせる音楽をもし出来なくなったら、その時が、俺はもう音楽をやるべき人間じゃなくなる時なんだろうなぁ」ということ。それはけっして悲しい話ではなく、それくらいの意識を、俺は常日頃から自分自身に突きつけていたい。そういう人間なんだよ。そうじゃないと自分自身が駄目になってくというか、昔から、そして今も、それは心の中に抱くべき言葉であり、想いであり、力であり、熱に昇華していける言葉になっている。そういう想いはつねに持ってなきゃいけない…いや、持ってたい人間なんだよね。レコーディングに入る前は、いつもそう。まるで禅問答のように自分自身の気持ちとの戦いをしているね。
――Jさん自身が、瞬間瞬間に全力でぶつかり続けながらここまで歩んできた人。
J ほんと、そういう人間なんだと思う(笑)。何事に於いても妥協は出来ないっていうか。その時その時、その物事に対して真剣にぶつかっていかないと。自分が後悔のないように向かっていかないと気が済まないというか。そうでないと、自分自身の心が気持ち悪いんだよね。
自分が本気でぶつかっていって、その答えを見つけ出して、そこへ向かってまた歩きだしたり走ったり出来ないと嫌というか。そう出来ないときは、その答えを見つけ出すまで自分の呼吸を整えながらいろんな物事を探したり。その中で見出したことが次へ向かってゆくきっかけになったり。そういうタイミングはたくさんある。そうだね、「これでいいや」という妥協みたいな気持ちは、これまで一度としてなかったのも事実。
――音楽活動へ身を置いてると、シングルやアルバムなどの作品を作っては、ライブを行ってというルーティンワークにも似た活動を行う形にもなります。Jさん自身、つねに「作りたい衝動」に導かれて楽曲や作品を作っている人?! それとも、「作らなきゃいけない」という使命感や義務もあってのこと?! 作りたい衝動が生まれなければ、生まれるまで待つのか?! それでも無理に作るのか、そこも気になります。
J 言われた二つの気持ちを俺は持ってるんだよね。やればやるほどさ、自分を満たしてくれるものってどんどん減っていくんだよ。それは刺激慣れしていくことなのか?!なんなのか?!はわかんないんだけど。同じ形のものを…同じことをやり続けてはいるんだけど。その中に、やっぱり進化や変化がないと自分はドキドキしない。どんどん熱量の上がっていくものが出来ていかない限りは、自分は動けなくなってしまう…というか、燃えられない。
もともと、もの凄く覚めてる人間だから、何かあっても「別に」で終わっちゃう。それを自分でわかっているからこそ、自分自身で作り出したものからでさえ刺激を受けようとしてる。例えばライブなら、その中で得た刺激や人との繋がりが、また次へ向かう刺激の原動力になったり。他の事もきっと、そんな感じかなぁ。
――「覚めてる人間」という言葉は意外でした。Jさんと言えば、みずから積極的に新しい地平を開拓してゆく熱い人という印象ですからね。
J そこもまた二通りの自分を持っているんだよね。自分が興味のある物事に関しては何も目に入らないくらい突き進んじゃうタイプ。だけど、自分がまったく興味のない物事に関しては誰が何と言おうとまったく関心の触手が動かない。
そのアンテナというか、自分の感覚にピーンとヒットするしないの感覚は、音楽のみならず、いろんな物事に関してもつねにあること。そのアンテナにひっかかるものをずっと探しているような気もするんだ。
――熱いか醒めてるか、振り幅が極端過ぎるところもJさんらしさですね(笑)。
J なんでだろう(笑)、昔からそうなんだよね。
――熱くなったときは、とことんまでガッと熱くいっちゃう人だ。
J そうですねぇ。人付き合いもそうかも知んない。本当に信じられる仲間としか付き合ってこなかったように、すべてに於いてそうなのかな?!
――こういった活動をしていると、人との出会いも多いですよね。その中でも自然と、自分の感覚に合う人と深く繋がりあってしまうような?!
J そうだねぇ。それって、なんか面白いですよね。
――Jさんの場合、みずからを突き動かす衝動へ導かれ、創作活動も行っていく面が強いですよね。
J 『eternal flames』と題した今回のアルバムでもそうなんだけど、レコーディングしている最中から俺、ロックミュージックが持っている深さというか、その衝動に、相変わらずやられてゆく自分がいた。
音楽って、追いかければ追いかけるほど答えをくれれば、それを求めてゆく先に広がる世界が本当にあるんだよね。それをずっと経験してきたし、それを知っているからこそ余計な角がどんどん取れてくというか、求める意識がすごくシンプルになっていく。
――シンプルになっていくですか…。
J そう。楽曲を作るにしてもさ、昔は「誰かをびっくりさせよう」みたいな意識を持って制作へ向かっていた面もあったかも知んない。「こんなに難しく複雑なことをやれる」とか「こんな風にやれば、みんなの耳を奪える」みたいな。でも経験を重ねていくうちに、そんなことを追いかけること自体が本当につまらなく思えてきたというか。いつしか自分の中では至ってシンプルな音楽を、楽曲として響いた中にある強さがしっかりと伝わる音楽を、ここ数年はずっと追いかけ続けている。そんな感覚なんだよね。
――最新アルバム『eternal flames』に収録した曲たちは、まさにシンプルな音楽性の中に、熱い衝動を詰め込んだ歌たちばかり。むしろ、みずからの楽曲を通し、燃え盛る感情を掻き立てているようにも思えていました。
J そうだね。でも感覚的には何時も、そこへ戻ってゆく自分がいるんだ。
――戻ってゆく自分とは??
J もちろん、バンドを始めたばかりの頃の自分には戻れないんだけど…
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INFORMATION

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【スペシャルBOXセット(初回生産限定盤)】
CTZD-20034/B ¥10,000(+TAX)
CD+DVD(Music Video & ドキュメント映像)+「eternal flames」バンドスコア+最新撮り下ろし写真集
[CD 収録内容]
01. Verity
02. my answer
03. I know
04. Immortal galaxy
05. never gonna die
06. with you
07. wall
08. Rollin'
09. dream on
10. Jayne
11. Believer
【CD+DVD(Music Video)】
CTCD-20035/B ¥3,800(+TAX)
[CD 収録内容]
01. Verity
02. my answer
03. I know
04. Immortal galaxy
05. never gonna die
06. with you
07. wall
08. Rollin'
09. dream on
10. Jayne
11. Believer
【CD(全11曲)】
CTCD-20036 ¥3,000(+TAX)
[CD 収録内容]
01. Verity
02. my answer
03. I know
04. Immortal galaxy
05. never gonna die
06. with you
07. wall
08. Rollin'
09. dream on
10. Jayne
11. Believer
Dessert Flame Frequency
2015年12月19日(土) 渋谷duo MUSIC EXCHANGE
OPEN 17:00 / START 18:00
2015年12月20日(日) 渋谷duo MUSIC EXCHANGE
OPEN 17:00 / START 18:00
チケット(税込/スタンディング/ドリンク代別):¥5,300
2015年10月31日(土)チケット全国一斉発売スタート!!
INFO:
・SOGO TOKYO:03-3405-9999
・チケットぴあ 0570-02-9999 [Pコード: 276-367]
・ローソンチケット 0570-084-003 [Lコード: 76093]
・SOGO TOKYO オンラインチケット
・イープラス
10th NEW ALBUM「eternal flames」を掲げた、全国ツアー第二弾!!
J LIVE TOUR 2015~2016 -light up the eternal flames-
OPEN 17:00 / START 18:00
INFO:
・SOGO TOKYO 03-3405-9999
・イープラス
・チケットぴあ 0570-02-9999 [Pコード: 276-371]
・ローソンチケット 0570-084-003 [Lコード: 76095]
・SOGO TOKYO オンラインチケット
2015年12月31日(木) 渋谷 TSUTAYA O-EAST[FanClub限定]
OPEN 22:00 / START 23:00
INFO: F.C.Pyro 03-5759-1488
2016年1月9日(土) 名古屋 BOTTOMLINE
OPEN 17:00 / START 18:00
INFO:
・サンデーフォークプロモーション 052-320-9100
・イープラス
・チケットぴあ 0570-02-9999 [Pコード:275-909]
・ローソンチケット 0570-084-004 [Lコード:42506]
・ダイレクトセンター 052-320-9000
・TANK! the WEB
2016年1月11日(月・祝) 富山 MAIRO
OPEN 16:00 / START 17:00
INFO:
・キョードー北陸チケットセンター 025-245-5100
・イープラス
・チケットぴあ 0570-02-9999 [Pコード:276-478]
・ローソンチケット 0570-084-005 [Lコード:57661]
2016年1月16日(土) 岡山 IMAGE ※SOLD OUT!!
OPEN 17:15 / START 18:00
INFO:HIGHRSELF 082-545-0082
2016年1月17日(日) 福岡 DRUM Be-1
OPEN 16:15 / START 17:00
INFO:
・キョードー西日本 092-714-0159
・イープラス
・チケットぴあ 0570-02-9999 [Pコード:275-940]
・ローソンチケット 0570-084-008 [Lコード:88678]
2016年1月24日(日) 京都 KYOTO MUSE ※SOLD OUT!!
OPEN 16:15 / START 17:00
INFO: YUMEBANCHI 06-6341-3525
2016年1月31日(日) 仙台 Rensa
OPEN 16:00 / START 17:00
INFO:
・キョードー東北 022-217-7788
・イープラス
・チケットぴあ 0570-02-9999 [Pコード:274-570]
・ローソンチケット 0570-084-002 [Lコード:24652]
2016年2月7日(日) 新宿 BLAZE※SOLD OUT!!
OPEN 17:00 / START 18:00
INFO: SOGO TOKYO 03-3405-9999
チケット(税込/ドリンク代別):¥5,300
★各プレイガイドにてチケット発売中!
その他ライブ情報や最新情報は OFFICIAL WEBSITE、Twitterをご覧ください。
【 J OFFICIAL WEBSITE 】
http://www.j-wumf.com/