Chanty ロングインタビュー 第1回(全4回) 「『m.o.b.』と『ヤサシイコエ』、この2作品を作り上げたことで、第二期Chantyの終わりを作品として結論づけることが出来たと思っています。」
4月に1stアルバム『Chantyの世界へようこそ』、10月には5thシングル『m.o.b.』をリリース。6月には新宿ReNYでのワンマンライブを大成功におさめたChanty。12月23日には新宿BLAZEでのワンマンも決定している。ここでは、リリースしたばかりの6thシングル『ヤサシイコエ』の話を中心に、今のChantyがどんな意識でいるのかをあれこれ伺った。
インタビュー:長澤智典
Interview by Tomonori Nagasawa
――10月に『m.o.b.』を、続けざま12月には『ヤサシイコエ』をリリースと、連続でシングルをリリース。この流れは、最初から想定していたことだったのでしょうか??
芥 『m.o.b.』と『ヤサシイコエ』はまったく間逆な作品のように、連動してのリリースという流れというか、その道筋を立てながら作りあげていた作品ではありました。そのうえで『ヤサシイコエ』に関しては、Chantyとしては珍しい“冬”という季節感をテーマに据えたうえで作りました。と言っても、制作していく中、細かい面でちょっとずつ変わっていったところも実際にはあったんですけど。
――『m.o.b.』と『ヤサシイコエ』を大きな枠で捉えた場合、対極的な作品にはなりますが。それぞれの中身に関しては、大きなテーマがありつつも、その中へはいろんな表情を描いていますもんね。
芥 結果、そうなりましたね。
――対極を成す2つの表情を打ち出したほうが、いろいろ表現しやすかった面も多かったのでしょうか??
千歳 そうですね。『m.o.b.』と『ヤサシイコエ』を制作するうえでガラッと環境を変えたのも、『m.o.b.』というChantyの持つ激しくもソリッドな面を徹底して追求したうえで、その対極にある“歌もの”を描き出す姿を強調するためのことでした。実際、互いに対極を成す作品として最初から想定しながら作りあげたからこそ、それぞれの作品が際立つ光を放っているんだと思います。
――『m.o.b.』はまさに、Chantyの持つ“尖った面”を徹底して尖らせた作品でした。
芥 もちろん、作品全体を捉えれば、その中にもバラエティさを出してはいます。それは、“最初で最後の歌もの”というテーマを打ち出した『ヤサシイコエ』の中であってもそう。個人的には、この2作品を作り上げたことで、第二期Chantyの終わりを作品として結論づけることが出来たと思っています。
――第一期は、白いChantyを打ち出していた『終わりの始まり』『よくのかたまり』『まばゆいひかり』と、3枚のシングルを出した頃になるわけですよね。
芥 そうです。初期衝動に導き出された形のままに3枚のシングル作品を出し、そこから「よりChantyらしさとは何か?!」を追求しながら、4枚目のシングル『おとなりさん』と、1stアルバム『Chantyの世界へようこそ』をリリース。そこで描き出せた“Chantyらしい世界観”をさらに深く掘り下げたのが、『m.o.b.』と『ヤサシイコエ』という2枚のシングルになる。しかも掘り下げてゆく過程の中、一つ区切りをつけられた実感を得ているからこそ、第三期Chantyという次の段階へと向かっていける。今は、その気持ちでいます。
――『ヤサシイコエ』について“最初で最後の歌もの”というテーマの話も出ていましたが、こと『ヤサシイコエ』に関しては、「歌もの」作品としてしっかりと描き出しかったわけですよね。
芥 今までのChantyにも、アルバムのリード曲として歌ものな表情はあったと思うんですけど、「これは歌ものです」と明確に打ち出した楽曲を作ってはこなかったので、そこも一度しっかり突き詰めようと思いました。と言いながらも、聞く人たちによっては、Chantyは“歌ものバンド”という認識を持って、最初から受け止めている人たちもいるかもしれないけど。
――そこは、人それぞれに様々な印象を持っていることですからね。
芥 ただ、『ヤサシイコエ』のようにすごくストレートに歌を伝える手法は、これまでのChantyではあまり取ってこなかった。だからこそ、自分たちの中では『ヤサシイコエ』という作品を“歌もの”として位置づけているんだと思います。
――先の話になってしまいますが、第三期Chantyは“歌もの”とは対極にある、よりChantyらしさである“マニアックな音楽性”を追求してゆく形になっていくのでしょうか?!
芥 「マニアックさ」というよりも“自由度”を追求してゆく形になると思います。第一期Chantyというべき活動当初も、その「自由度」を求め続けていたのですが、当時は、まだまだそこを突き詰められるだけの状態をバンド自体が作れてはいなかった。だけど、第二期Chantyへ突入したのも、「求めたい音楽性」を一つ一つ突き詰めれるだけの表現力や、その表現を描くうえでのメンバー個々のスキルや振り幅が広がっていける実感を得ていたからこそ。その姿勢を前提に、第二期Chantyを形成する作品を通し、よりChantyらしさを深く深く突き詰め続けてこれた。なので、第三期Chantyでは、「そこをもっと開放していけるような音楽」を作っていきたいなと思っています。
――タイトルへ『Chantyの世界へようこそ』と打ち出したように、1stアルバムを通しChantyの振り幅と言いますか、懐の深さを提示したことも、目に見える形でChantyらしさを提示したという面では、とても重要なステップを踏み出した作品だったなとも感じています。
千歳 『Chantyの世界へようこそ』というアルバムを作ったことで、バンド全体の底上げが出来たといいますか、引き出しを増やすこともそうだし、一つ一つの楽曲に対するモチベーションや考え方を明確にしていくうえでも、アルバムを制作したことは、Chantyにとっても大きな糧になったのは間違いないと思います。実際にあの頃は、「アルバムを作り上げる」という大きな目標へ向かい、そこへ向かううえでの道筋の立て方もメンバー内であれこれミーティングをして、アルバム制作を行うことでメンバー全員が同じ目標へ向かう上での意志統一も図ることが出来ました。そこで、改めて自分たちでも「Chantyらしさとは何か?」を実感出来たからこそ、そこをより深く突き詰めた作品として、『m.o.b.』や『ヤサシイコエ』を作れたんだなと思ってる。
――そういう流れが明確にあったからこそ、より1枚1枚の作品を確かなものにしていけたわけだ。
千歳 そうなんです。「どれだけ激しくも刹那に攻めていけるのか?!」を突き詰めたのが『m.o.b.』であり、「歌心を持った表情」を深く描き出したのが『ヤサシイコエ』として完結していったわけです。ただし、歌ものと打ち出したはいいけど、さらっと聞けるような作品にはしたくなかったんです。むしろ、「そこにもChantyらしさを打ち出していくべき」との想いから、「変拍子を用いた歌もの」として制作。それが、結果的に表題曲の『ヤサシイコエ』に発展していきました。
――変拍子などのひと癖ふた癖を持った表情って、Chantyの場合は自然と追求してしまうものじゃない?!
千歳 そうなんですよね。
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INFORMATION

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<< 6th SINGLE「ヤサシイコエ」2015.12.2 RELEASE!! >>
【初回限定盤】
CD+DVD / MNPK-008 / ¥1,800(税別)
[CD収録曲]
01. ヤサシイコエ
02. 落ちる球体
[DVD収録内容]
01. ヤサシイコエ (MUSIC CLIP)
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01. ヤサシイコエ
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01. ヤサシイコエ (MUSIC CLIP)
◆インストアイベント情報
2015年12月03日(木)
15:30~ ライカエジソン名古屋店 [内容] 個人面談&6ショット撮影会
18:00~ fiveStars (名古屋) [内容] 千歳プロデュースイベント&2ショット撮影会
2015年12月06日(日)
15:00~ 大阪ZEAL LINK [内容]野中プロデュースイベント(+2ショット撮影会)
18:00~ リトルハーツ大阪 [内容]トーク+握手&私物サイン会
2015年12月12日(土)
14:00~ 渋谷ZEAL LINK [内容]アコースティックライヴ(+6ショット撮影会)
17:00~ タワーレコード渋谷店 [内容] 私物サイン&握手会+6ショット撮影会
2015年12月13日(日)
12:00~ タワーレコード新宿店 [内容] アコースティックライヴ&6ショット撮影会
15:00~ ライカエジソン東京店 [内容] 個人面談&2ショット撮影会
2016年1月10日(日)
15:00~ ヴィレッジヴァンガード高田馬場店
[内容]shia.&成人企画+3ショット撮影会(参加メンバー:shia.、成人)
18:00~ ヴィレッジヴァンガード池袋サンシャインシティアルタ店
[内容]shia.&成人企画+3ショット撮影会(参加メンバー:shia.、成人)
2016年1月11日(月祝)
15:00~タワーレコードイオン上田(長野) [内容] 私物サイン&握手会+6ショット撮影会
2016年1月16日(土)
17:00~ HMV札幌ステラプレイス [内容] 私物サイン&握手会+3ショット撮影会(参加メンバー:芥、千歳)
2016年1月17日(日)
15:00~ 音楽処 [内容]三者面談+3ショット撮影(参加メンバー:芥、千歳)
2016年1月23日(土)
15:00~ R.I.P [内容]shia.プロデュースイベント&2ショット撮影会
18:00~ タワーレコード新潟店 [内容]私物サイン&握手会+6ショット撮影会
2016年1月24日(日)
15:00~リトルハーツ仙台店 [内容]成人プロデュースイベント&2ショット撮影会
18:00~ タワーレコード仙台パルコ店 [内容]私物サイン&握手会+6ショット撮影会
2016年1月30日(土)
15:00~ タワーレコード福岡パルコ
[内容]私物サイン&握手会+3ショット撮影会(参加メンバー:芥、野中拓)
18:00~ スカルローズ
[内容]三者面談+3ショット撮影会(参加メンバー:芥、野中拓)
Chanty 東名阪ワンマンツアー
「コタツとミカンと君と僕ワンマンツアー」
12月04日(金) 名古屋ell.FITSALL
OPEN 18:30 / START 19:00
前売 ¥3,800 /当日 ¥4,300 (D代別)
[問] ジェイルハウス 052-936-6041 (平日11:00~19:00)
12月05日(土) 大阪Shinsaibashi paradigm※SOLD OUT!!
OPEN 17:30 / START 18:00
前売 ¥3,800 / 当日 ¥4,300 (D代別)
[問] キョードーインフォメーション 0570-200-888 (平日10:00~18:00)
12月23日(水) 新宿BLAZE
OPEN 17:00 / START 17:30
前売 ¥4,000 / 当日 ¥4,500 (D代別)
[問] DISK GARAGE 050-5533-0888 (平日12:00~18:00)
「人見知らない #1」 ~ChantyとDEZERTの場合~
2016年1月9日(土) 池袋EDGE
OPEN 17:00 / START 17:30
前売 ¥3,500 / 当日 ¥4,000(D代\500)
出演:Chanty / DEZERT
チケット販売:
2015.11.21(土)~
購入ページURL(パソコン/スマートフォン/携帯共通)
http://sort.eplus.jp/sys/T1U14P0010843P006001P002172218P0030001
問い合わせ:池袋EDGE 03-6907-1811
「人見知らない #2」 ~ChantyとKraの場合~
2016年1月28日(木) 池袋EDGE
OPEN 18:00 / START 18:30
前売 ¥3,500 / 当日 ¥4,000(D代\500)
出演:Chanty / Kra
チケット販売:
2015.10.24(土)~
購入ページURL(パソコン/スマートフォン/携帯共通)
http://sort.eplus.jp/sys/T1U14P0010843P006001P002172047P0030001
問い合わせ:池袋EDGE 03-6907-1811
「ViSULOG 5th ANNIVERSARY」
2016年2月6日(火)TSUTAYA O-EAST
OPEN 16:00 / START 17:00
前売 ¥4,300 / 当日 ¥4,800(D代\500)
出演:アルルカン、己龍、Chanty、DaizyStripper、DEZERT、ユナイト(50音順)
チケット一般販売:2015年12月5日(土)
[プレイガイド]
・ぴあ:0570-02-9999(P:279-797)
・ローソンチケット:0570-084-003(L:77973)
・イープラス:http://eplus.jp/
問い合わせ:HOT STUFF 03-5720-9999
その他ライブ情報や最新情報は OFFICIAL WEBSITE、Twitterをご覧ください。
【 Chanty OFFICIAL WEBSITE 】
http://chanty.jp/