INTERVIEW

DIAURA ロングインタビュー 第1回(全4回)「DIAURAの芯が明瞭になったからこそ、バンドの勢いもグーッと一気に上がっていきました。」

DIAURA


12月15日に2枚組のBEST ALBUM『INCOMPLETE』をリリース。発売に前後する形で、年を跨いだ全国ツアー「DIAURA 2015~2016 ONEMAN TOUR」を行うDIAURA。ここでは、ベスト盤に込めた4人の想いをじっくりと伺った。

撮影:菅沼剛弘 / インタビュー:長澤智典
Photographs by Takehiro Suganuma / Interview by Tomonori Nagasawa

 

今回のBEST ALBUM『INCOMPLETE』に関しては、あくまでも「これからのDIAURAに対しての自由度を高めてゆくため」の作品という意味合いが強いですからね。


――12月15日に、2枚組のBEST ALBUM『INCOMPLETE』をリリースします。ベストアルバム制作の構想は、何時頃に生まれたものなんですか??
yo-ka 漠然とですが、けっこう前からそういう想いはあったこと。それを具体的な形にし始めたのは、今年に入ってからでした。

――BEST ALBUM『INCOMPLETE』は単なる楽曲の寄せ集めではなく、昔の曲たちを、録り直しや歌い直すなど進化した形で収録。そこに、大きな特色を感じました。
yo-ka BEST ALBUM『INCOMPLETE』を発売するのは、DIAURAが誕生してから丸5年を迎えようというタイミングの時期。捉え方によっては、一つの区切りを迎える時期にも見えるかも知れませんけど…。
ベストアルバムと言うと、自分もそうだし、うちのメンバーもみんな、どうしても後ろ向きな作品として考えてしまうんですけど。でも、BEST ALBUM『INCOMPLETE』に関してはけっしてそうではなくて、あくまでもDIAURAを前へ突き進めるためのプロセスの一つとして作りあげる意味を持ったものなんですね。

――そこ、とても興味あります。
yo-ka これから先へDIAURAが進むうえで、これまでの歩みを一つの形として残すことに反対する気はないんです。ただ、「今までの作品をそのままパッケージして届ける形」にだけはしたくなかった。とくに、過去にリリースした曲たちに関しては、より進化した姿で…今のDIAURAのモードとして形にしたかった。そうすることで、より「未来のDIAURAに対しての好奇心が沸く作品になる」という想いもあったからこそ、メンバーらとも今年頭頃からそういう話をしながら、一つ一つの楽曲制作を続けてきたわけなんです。

――たまたま活動5周年を迎える時期のリリースにはなりますが、「5周年」という数字よりも、今のDIAURAが表現してゆく環境面でちょうど一つの区切りをつけ、次の進化を求めてゆく時期にもなっていた。実際、アルバム『Triangle』、そして最新シングル『RUIN』という流れを通し、それまで展開してきた物語へ一つの句読点を打った感覚を覚えているだけに、余計そんな風にも想像します。
yo-ka 言われたよう、自分たちの中ではまさに「一つの区切りをつけるべき時期が今」なんです。それも、「さらなる次の一歩を踏み出すために」という前提があったうえでの区切りとしてのこと。作品の流れ的にも、ちょうど一つの節目を迎えた時期ですからね。

――『REBORN』『FOCUS』『Triangle』という物語の流れがまだまだ続いていたら、きっとこのタイミングでもベストアルバムという選択肢は出なかったんだろうなぁと推測します。
yo-ka 言われたようになっていたと思います。今回のBEST ALBUM『INCOMPLETE』に関しては、あくまでも「これからのDIAURAに対しての自由度を高めてゆくため」の作品という意味合いが強いですからね。

――佳衣さんは、BEST ALBUM『INCOMPLETE』をどのように受け止めているのでしょうか??
佳衣 ベストアルバムって、単純に「今までの楽曲の集大成的な形として収める形態」のもの。一般的には、そうなのかも知れないんですけど。自分らの中では、ただそれだけのものとして終わりにはしたくなかったと言いますか…。
たとえ過去に発表した楽曲だろうと、すべて新曲と同じ気持ちで聞いて欲しい。DIAURAの楽曲の持つ本質的な良さをしっかりと味わって欲しい想いをメンバーみんなが強く持っている。だからこそ、BEST ALBUM『INCOMPLETE』に収録した半数以上の曲へ新たなアレンジを加えましたし。何よりも、どの楽曲も「今のDIAURAの感性を全面に出した形」で収録しているんですよ。

――近年の楽曲をそのままの形で収録しているのは…。
佳衣 そこには、今のDIAURAの姿がくっきりと描き出されている。なので、「アレンジなどは必要なかった」ということです。

 

 

メンバー個々のスキルが上がることで表現の引き出しも広がれば、これまで描けなかったことも出来るようになる。それを、今回の制作過程の中で実感していけたのも演ってて面白かったことでしたね。


――BEST ALBUM『INCOMPLETE』には、新たに成長させた形での既存曲たちも多く収録中。それだけ、経験を重ねるごと楽曲も進化成長してゆくということですよね。
佳衣 そうですね。メンバー個々のスキルが上がることで表現の引き出しも広がれば、これまで描けなかったことも出来るようになる。それを、今回の制作過程の中で実感していけたのも、演ってて面白かったことでした。

――翔也さんが正式メンバーになったのはDIAURAが活動を始めて多少期間を経過してから。とはいえ、最初からDIAURAのサポートメンバーとして活動をしていましたよね。と言うことは、本当に初期以外はほとんどの楽曲に携わってきた形ですか??
翔也 僕は、『Beautiful Creature』からレコーディングには参加してますからね。自分もベストアルバムに関して言うなら、一人のリスナーとして、これまでにも好きなアーティストさんのベストアルバムへ触れたこともあれば、それを聞いてきた経験は、もちろんあります。でも同時に、ベストアルバムに対して「今までに出した楽曲を詰め込む作品」というイメージもありました。だからこそ、ただの寄せ集めの作品には、自分らに関してはしたくなかったと言いますか…。
BEST ALBUM『INCOMPLETE』は、収録した楽曲の半分以上に手を加えた形になっています。こうやって長く楽曲と付き合っていくと、よりその曲を活かし、際立たせる表現を与えてゆく術や手法もわかっていくんですね。それを今回は具体的に実践する形だったからこそ、「すごく面白さを覚えながらBEST ALBUM『INCOMPLETE』の制作に向かっていたなぁ」という想いは強く持っています。

――その進化成長した姿の数々に嬉しい驚きを覚えられるのが、BEST ALBUM『INCOMPLETE』ですからね。
翔也 きっと、これまでずっとDIAURAの楽曲を聞いてきた人たちが聞いても「面白い」と思ってもらえるというか。以前とは、ぜんぜん聞こえ方が違うと思います。

――達也さんは、どうですか??
達也 僕もベストアルバムって、個人的にはあまり好きではなかったんですね。僕自身がベストアルバムに対して抱いてしまうイメージが、たとえばの話、好きなアーティストさんだからこそ、すべての作品を手にするわけじゃないですか。そこでベスト盤が出ても、結局は、「すべて持っている同じ音源を、また新たに手にするのと同じこと」という感覚でした。
だけど、今回俺たちが作り上げたBEST ALBUM『INCOMPLETE』は、半分以上録り直した楽曲を収録していれば、未発表の新曲まで入れている。だからこそ、これまでずっとDIAURAを応援し続けてくれた人たちから、最近DIAURAのことを知りファンになった人たちまで。もちろん、DIAURAという名前は知ってるけどまだ聞いたことのない人たちも、すべての人たちが楽しめるアルバムになった。僕は、そんな風に受け止めています。

――「DIAURAとはどんなバンドなのか!?」。それを、とても明瞭に示したのがBEST ALBUM『INCOMPLETE』になるわけだ。
達也 その通りです。

 

 

DIAURAの芯が明瞭になったからこそ、バンドの勢いもグーッと一気に上がっていきました。


――メンバーみなさん言ってますけど。既存の楽曲を寄せ集めただけのベストアルバムだったら、DIAURAとしては形にする意味などなかったわけですよね。
yo-ka そういう作品は、自分ら自身があまり望まないことでもあったので。でも、このBEST ALBUM『INCOMPLETE』は、自分らが望む形で作りあげたベストアルバム。そこが大きな違いですからね。

――ベストアルバムは、愚民たちも強く求めていたのでしょうか?自分たちが進化した形で出したかったという想いが強かったからなのでしょうか??
yo-ka そこはフィフティーフィフティーかな!?。今回は2枚組と、けっこうボリュームのある作品にしたわけですけど。それでも、ここまでの楽曲を絞り込むうえで個々にはだいぶ悩みました。
もちろんバンド側のエゴも、とても大切だと思うんですね。とくに今回のBEST ALBUM『INCOMPLETE』に関しては、「今、これを聞いて欲しいんだ」という曲たちを、しっかり「今のDIAURAとしてブラッシュアップしてこそ伝える意味のあるものになる」と思っていた。そこの意識はとても大きかったことでした。

――途中からDIAURAは、「作品ごとの連なり」を軸に置いてきました。もちろん、初期から連綿に続くものはありますけど。でも、今振り返ると、活動当初は楽曲の数々を作品へ落とし込むことがとても大切なことだったのかな!?という気もしてきます。
yo-ka その意識もあったと思います。活動を始めたばかりの頃は、作品一つ一つに意味を求めていたのはもちろんですけど。それ以上に、「DIAURAとはどういう音楽性を追求してゆくバンドなのか!?」。その明確な指針を模索していた意識も強かったですからね。

――やはり、そうでしたか…。
yo-ka だけど、どの作品や楽曲を今振り返っても、バンドとしてのズレは一切ないように、そこは早くから意識して作ってきたことだなとも感じています。

――その芯が明瞭になったのは、やはりミニアルバム『REBORN』を出した頃からですか??
yo-ka そうですね。実際、そこでDIAURAの芯が明瞭になったからこそ、バンドの勢いもグーッと一気に上がっていきましたからね。

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   INFORMATION   

 

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<< DIAURA BEST ALBUM「INCOMPLETE」 2015.12.15 Release!!>>
 



2CD+2DVD+撮り下ろし写真集+α
[DISC1]
01.失翼の聖域
02.Beautiful Creature
03.DICTATOR
04.Imperial Core
05.evil
06.Whiteness
07.胎動
08.SIRIUS
09.メナス
10.Silent Majority
11.ホライゾン
12.blind message
13.RUIN

[DISC2]
01.Virgin Mary
02.MASTER
03.TERRORS
04.禁示録
05.Lost November
06.to ENEMY
07.REBORN
08.SISTER
09.赤い虚像
10.TRIGGER
11.モラトリアム
12.新世界
13.Garden of Eden
14.black sheep under the shallow sleep(未発表新曲)

[DVD]
DIAURA ONEMAN TOUR2015 PROGRESS FROM RUINS REALITY FINAL
at2015.06.06渋谷公会堂

品番:AINS-24 価格:¥9,300(tax in)
発売元:Ains 販売元:ダイキサウンド

 



【通常盤】
2CD
[DISC1]
01.失翼の聖域
02.Beautiful Creature
03.DICTATOR
04.Imperial Core
05.evil
06.Whiteness
07.胎動
08.SIRIUS
09.メナス
10.Silent Majority
11.ホライゾン
12.blind message
13.RUIN

[DISC2]
01.Virgin Mary
02.MASTER
03.TERRORS
04.禁示録
05.Lost November
06.to ENEMY
07.REBORN
08.SISTER
09.赤い虚像
10.TRIGGER
11.モラトリアム
12.新世界
13.Garden of Eden
14.black sheep under the shallow sleep(未発表新曲)

品番:AINS-25 価格:¥3,900(tax in)
発売元:Ains 販売元:ダイキサウンド

 

DIAURA 2015~2016 ONEMAN TOUR「Route of Infection」

Case 01 恵比寿LIQUIDROOM
2015年12月16日(水)

Case 02 新横浜NEW SIDE BEACH!!
2015年12月18日(金)

Case 03 HEAVEN'S ROCKさいたま新都心VJ-3
2015年12月20日(日)

Case 04 熊本DRUM B.9 V2
2015年12月23日(水/祝)

Case 05 福岡 DRUM Be-1
2015年12月24日(木)

Case 06 岡山IMAGE
2015年12月26日(土)

Case 07 広島CLUB QUATTRO
2015年12月27日(日)

Case 08 東京キネマ倶楽部
2015年12月31日(木)

Case 09 umeda AKASO
2016年1月6日(水)

Case 10 京都MUSE
2016年1月7日(木)

Case 11 名古屋 Electric Lady Land
2016年1月9日(土)

Case 12 金沢AZ
2016年1月10日(日)

Case 13 新潟GOLDEN PIGS RED
2016年1月12日(火)

Case 14 郡山#9
2016年1月13日(水)

Case 15 仙台darwin
2016年1月14日(木)

Case 16 札幌cube garden
2016年1月16日(土)

Case 17 札幌cube garden
2016年1月17日(日)

【Tour FINAL】
Case 18 Zepp DiverCity東京

2016年1月22日(金)

前売 ¥4,500-(税込/D別) 当日 ¥5,000-(税込/D別)
*3歳以上有料
チケット一般発売:10月31日(土)
各公演のプレイガイド情報等はDIAURAオフィシャルサイトにてご確認ください。


 

DIAURA主催イベント「DARK AGES-The third Rebellion-」開催!

11月15日(日)HEAVEN'S ROCKさいたま新都心VJ-3
vs HERO

OPEN 16:30 START 17:00
前売 ¥4,200-(税込/D別) 当日 ¥4,700-(税込/D別)

11月23日(月・祝)HEAVEN'S ROCK 熊谷VJ-1
vs DEZERT

OPEN 16:30 START 17:00
当日 ¥4,700-(税込/D別) ※SOLD OUT!

11月28日(土)柏PALOOZA
vs ギルド

OPEN 16:30 START 17:00
前売 ¥4,200-(税込/D別) 当日 ¥4,700-(税込/D別)

11月29日(日)横浜BAYSIS
vs アルルカン

OPEN 17:00 START 17:30
当日 ¥4,700-(税込/D別) ※SOLD OUT!

12月4日(金)TSUTAYA O-EAST
vs MERRY、NoGoD、DaizyStripper

OPEN 17:45 START 18:30
前売 ¥4,500-(税込/D別) 当日 ¥5,000-(税込/D別)


 

yo-ka聖誕祭「Evil's Night Party 2015」

2015年10月31日(土) 郡山HIPSHOTJAPAN ※SOLD OUT!!
OPEN 16:00 START 17:00
当日 ¥4,300-(税込/D別)*3歳以上有料

※バンド予約なし
入場順:Aチケット→Bチケット→当日券
企画/制作/主催:Ains
問い合わせ先:HIPSHOT JAPAN (TEL:024-921-2007)

★10月31日郡山HipShot Japan公演ソールドアウトにつき緊急単独公演決定!!
Ains PRESENTS
Evil's Night Party 2015 追加公演「Hello.Friday the 13th」

2015年11月13日(金) 池袋BlackHole
OPEN 18:00 START 18:30
前売り ¥3,500- 当日 ¥4,000-(税込/D別)
購入制限:お1人様1IDにつき2枚まで
バンド予約無し
入場順:イープラス→当日券
主催:Ains
企画・制作:Ains


 

アインス-忘年会-2015

12月30日(水) 新宿RUIDO K4 ※SOLD OUT!!
OPEN 15:00 START 15:30
DAY ¥4,300-(D代別)
出演:DIAURA / グリーヴァ / ゴシップ / 黒百合と影 / ソロ・セッションetc...
※近日詳細解禁。
プレイガイド:e+ [購入ページ]
入場順:イープラス→当日券
主催:Ains
企画/制作:Ains/MadWink./闇革命
お問い合わせ:新宿RUIDO K4(TEL:03-5292-5125)

 

その他ライブ情報や最新情報は OFFICIAL WEBSITE、Twitterをご覧ください。

【 DIAURA OFFICIAL WEBSITE 】
http://www.di-aura.com/