REPORT

長州小力も乱入、金網に囲まれたデスマッチ仕様のリング上で、Sick²が観客たちを交えMV『D×M×F×S』を撮影。

Sick2

すでに告知済のように、ご存じの方も多いだろう。今年のSick²は、バンドの歴史史上最も過酷で、大胆な挑戦を重ね続けてゆく。その第一弾として実施したのが、2月に東名阪を舞台に行った「6th Anniversary ONEMAN Chapter.」シリーズ。同シリーズに名付けたのが、以下のタイトル。

 

Chapter.1『大阪ミッドナイト・シャッフル』(各メンバー毎の屋台出店あり)

Chapter.2『名古屋ジャパニーズ‘ENNICHI'』(各メンバー毎の屋台出店あり)

Chapter.3『ガキ相手のお遊戯2』(本公演は20歳未満のお客様のみ入場可能です)

Chapter.4『ババアへのお世辞2』(本公演は20歳以上のお客様のみ入場可能です)

Chapter.5『エロガッパ野郎ども2』(本公演は男性のお客様のみ入場可能です)

Chapter.6『東京MVデスマッチ』(本公演は最新MUSIC VIDEO撮影も兼ねたワンマンライブとなります)

 

1本1本のライブに明確な目的/テーマを掲げることで、対象に即した公演内容をSick²は描き続けてきた。4月には、札幌/名古屋/大阪/福岡/仙台/東京を舞台に「Sick²六大都市ワンマンツアー」(入場者全員撮影会無料参加可能!!)を実施。6月には、3年連続通算3回目となる「47都道府県 全60公演ワンマンツアー『Death Match Freaks Showcase』」。さらに、Zepp Diver Cityを舞台にしたワンマン公演『女の子を騙すだけの簡単なお仕事です。11』が11月21日(木)に控えている。

活動歴を重ねるごとにSick²は、あえて過酷な挑戦へと自分たちを駆り立てている。しかも、ただライブを行うのではなく、それぞれの会場へ足を運んだ人たちに、ライブを通して得られる熱狂や興奮に+αした楽しみも加えている。これも、4人が直接触れ合える仲間たちに強い信頼と感謝の気持ちを抱いていることから。何より、全国各地で彼らへ熱い応援の声を送る人たちへ「ありがとう」の感謝を届けたい想いからの行動だ。

メンバーにとって一番の感謝の想いを届ける術がライブ。だからこそ彼らは、少しでも多く出会う機会を増やしては、1回1回のライブに「その日だからこそのサプライズ」を与え続けている。前置きが長くなったようだ。そろそろ、2月24日(日)新木場1st RINGを舞台に行った「Chapter.6『東京MVデスマッチ』」の模様をお届けしようか。

 

 

 

新木場1st RINGといえば、「プロレス」の興行を行うことが主。この日の会場でも、扉を開けた先の視界に飛び込んできたのは巨大なリングだった。しかも四方は、金網型のケージで囲われていた。もちろん真ん中には、メンバーたちの演奏する楽器が設えてある。とはいえリングの光景は、これから鮮血飛び散るデスマッチが始まるような様相だ。


この日のライブタイトルが、「Chapter.6『東京MVデスマッチ』」(最新MUSIC VIDEO撮影も兼ねたワンマンライブ) 。Sick²は、天井近くまで高く金網で囲まれたリング上で最新曲のMVをライブ中に撮影する。選ばれたのが、4月3日(水)にシングル発売となる新曲の『D×M×F×S』。


一つ思い出して欲しい。。6月より始まる「47都道府県 全60公演ワンマンツアー」のタイトルを。そこには、『Death Match Freaks Showcase』と名付けられていた。この日に撮影した新曲MVは、そのツアーのとき一番の武器になる楽曲。ということは…。今宵のライブに足を運んだ観客たちは、今年のSick²がライブの中で最大の武器にしてゆく楽曲をいち早く体感するのみならず、その映像作品を彩る重要なキャストたちという使命も担っていたわけだ。

 


ライブは、リングアナウンサーの呼び込みに合わせ、赤コーナーと青コーナーそれぞれからメンバーがリングイン。ジェネ★に至っては金網を乗り越え、リング内へ降り立った。


MV撮影時に於ける観客たちのテンションを極力沸点へ近づけようと、ライブは華やかで雅な香りを放つSick²流ダンスロックナンバー『CRAZY TOKYO』から幕を開けた。扇子を振りまわすジェネ★に合わせ、冒頭からフロア中に扇子が舞い踊る。ロープを土台に、金網につかまりながら観客たちを煽るジェネ★。その姿は、囲まれた檻の中、観客たちへ牙を剥き出しに挑みかかる野獣の姿そのものだ。動物的な本能が疼くのか、やたらと金網に登りたがるジェネ★。大騒ぎする観客たちの気持ちをさらに狂わせようと、Sick²は意識をパラノイア化する『PARAPHILIAPARANOIA』を突きつけ、会場を暴れ祭る様へ塗り上げていった。

 



ここからは、今宵の目的だったMV『D×M×F×S』の撮影へ。ジェネ★の「3.2.1.ACTION!!」の声を合図に、『D×M×F×S』のライブ撮影を、カメラのアングルを変えながら計4回実施。


全力でヘドバンや折り畳み、手扇子を噛ます曲調を軸に、嘆くようなサビ歌が心を捉えれば、パラパラを踊るパートまで飛びだす『D×M×F×S』。ジェネ★は、何度も何度も金網によじ登って歌えば、MVにはお笑い芸人の長州小力も乱入。リング上から観客たちを煽り続けていた。曲中には、ジェネ★と長州小力が一緒にパラパラを踊る場面も登場(MVでは見どころになりそうだ)。楽曲自体、サビ歌やパラパラを踊るダンスパート以外は、かなり激しく攻め込む曲調のように、ライブでも熱狂を描く武器になるのは間違いない。普段のライブで金網に昇ることはないが、その分かなりキレたステージングを見せてくれるに違いない。長州小力は「キレてないっすよぉ」と言っていましたが…。Sick²が作りあげる♪金網越しに見えた景色♪の完成も楽しみだ。

 


MV撮影後、ラウドでホラーな『罪と罰とマゾヒスト』を通しライブを再開。 何時もとは異なり、金網/リング越しという特殊な環境もあるせいか、誰もが不思議な感覚を覚えながらも、何時ものように両手をウサギの耳に見立て、『罪と罰とマゾヒスト』の演奏に合わせぴょんぴょん飛び跳ね、騒いでいた。


妖しくも艶かしい表情のもとエロティックにせまった、ダークでホラーな『眼球』。観客たちの頭を激しく揺らし続けた, サイコホラーナンバー『パラレル・アンダーワールド』。会場中の人たちを深淵で繰り広げるダンスパーティへ引き込んだ『鬼畜カレシ』でも、誰もが手バンをしながら狂乱の宴を楽しんでいた。さらにSick²は、黒い音の雨降り注ぐ宴を、意識や感覚へねっとり絡みつく『フレゴリの錯覚』を介し淫らな熱を放つ妖しい場へと昇華。

 


激しいデジタルビートが炸裂。Sick²はエレクトロなダンスホラーナンバー『CLUBSICK』を用いて、激しくも華やかな景観を描き出す。間奏では、ジェネ★の得意のパラパラダンスも登場。さらに、長州小力がふたたび乱入し、観客たちを煽っていた。


祭-まつり-のカッティングギターが冴え渡れば、大志とたくまのリズム隊がタイトでダンサブルな演奏を繰り出した、クールでソリッドな『シュレーディンガーの猫』。リングを囲んだ四方にモッシュする光景を描き出した『妄想悪魔裁判』を通し、気持ちに熱狂を注ぎ込むSick²。手首を切る仕種も表現、激しくも切れ味鋭い演奏と感情的で艶かしい歌声を魅力に、観客たちを高揚へと導いた『カッターナイフ』。最後にSick²は『isotope』をぶつけ、観客たちの頭の螺子をぶっ壊していった。激しく狂い咲く観客たち。終始、リングのロープや金網へよじ登り煽り続けるジェネ★。何時もとは異なる特殊な環境とはいえ、何時ものように最初から最後まで理性を忘れる光景をSick²は描き続けていった。

 


この日撮影した『D×M×F×S』のMVがどんな風に作品として形を成すのかも楽しみだし、この日の模様もずっとライブ収録していたように、今後どんな風に使われるのかも気になるところ。今年のSick²は、まだまだライブという場を通して攻め続けてゆく。すでに体感している人たちがリピートするのは、もちろん。まだSick²のライブ未経験の方々、仲間へ加わり、一緒に現実を忘れる楽しさを味わうのは如何だろうか?!。

       

TEXT:長澤智典

 

Sick² Web
https://planet-child.jp/sick2/

Sick² twitter
https://twitter.com/Sick2_Official

 

─セットリスト─

『CRAZY TOKYO』
『PARAPHILIAPARANOIA』
『D×M×F×S』
『罪と罰とマゾヒスト』
『眼球』
『パラレル・アンダーワールド』
『鬼畜カレシ』
『フレゴリの錯覚』
『CLUBSICK』
『シュレーディンガーの猫』
『妄想悪魔裁判』
『カッターナイフ』
『isotope』

 

 

Sick2がプロレス会場でのライブを慣行!そして最新作『D×M×F×S』MV SPOTが遂に解禁!!

Sick² NEW SINGLE
『D×M×F×S』
2019年4月3日(水) RELEASE



【TYPE-A】¥2,000(+税)
[CD]
1.D×M×F×S 2.エゴ≠エゴ
[DVD]
1.D×M×F×S(Music Video)

 


【TYPE-B】¥1,500(+税)
1.D×M×F×S
2.エゴ≠エゴ
3.色情、或いは狂恋。

 


【TYPE-C】¥1,500(+税)
1.D×M×F×S
2.エゴ≠エゴ
3.かみさまはうそつきだ
 

 

<企画型ワンマンツアー>
「六大都市ファンクラブツアーとして無料ファンクラブ会員全員が撮影会に参加できる筈だったのに準備が間に合わなくなり代わりの名目を考えられる程頭が良くないからとりあえず全員俺たちと撮影会しようよツアーを目論んでいる件」

■2019年4月6日(土)札幌SPIRITUAL LOUNGE
■2019年4月7日(日)札幌SPIRITUAL LOUNGE
■2019年4月13日(土)HOLIDAY NEXT
■2019年4月14日(日)心斎橋soma
■2019年4月21日(日)福岡graf
■2019年4月27日(土)space Zero
■2019年4月30日(火祝)渋谷REX

 

<47都道府県 全60公演ワンマンツアー>
『Death Match Freaks Showcase』

5月6日(祝)新宿RUIDO K4
5月11日(土)札幌SPIRITUAL LOUNGE
5月12日(日)札幌SPIRITUAL LOUNGE
5月14日(火)青森QUARTER
5月15日(水)秋田LOUD AFFECTION
5月17日(金)盛岡Club Change
5月25日(土)松本ALECX 祭凱旋 OA.祭-まつり-
5月26日(日)前橋DYVER
5月28日(火)仙台space Zero
6月4日(火)横浜BAYSIS ろっしーの日 OA.ろっしー
6月5日(水)浜松FORCE
6月7日(金)岐阜ants
6月8日(土)滋賀BARI-HARI
6月10日(月)高松TOONICE
6月11日(火)徳島Crowbar
6月13日(木)京都ARCDEUX
6月15日(土)心斎橋VARON
6月16日(日)HOLIDAY NEXT
6月19日(水)高田馬場AREA たくまバースデー 病Sick2
7月2日(火)岡山CRAZYMAMA 2nd Room
7月3日(水)広島BACK BEAT
7月5日(金)福岡DRUM SON
7月6日(土)山口Rock Country
7月8日(月)長崎Be-7
7月9日(火)佐賀GEILS
7月11日(木)大分Be-0
7月20日(土)沖縄Output
7月21日(日)沖縄Output
7月27日(土)柏Thumb Up
7月28日(日)宇都宮HELLO DOLLY
8月3日(土)SUSUKINO810
8月4日(日)SUSUKINO810
8月6日(火)山形sandinista
8月10日(土)福島#9
8月11日(日)新潟CLUB RIVERST
8月17日(土)HOLIDAY NEXT
8月18日(日)四日市CHAOS
8月20日(火)神戸ART HOUSE
8月21日(水)和歌山GATE
8月23日(金)奈良NEVERLAND
8月24日(土)心斎橋BEYOND
8月31日(土)浦和ナルシス
9月8日(日)富山Soul Power
9月10日(火)石川GATE BLACK
9月11日(水)福井CHOP
9月13日(金)米子BEXX
9月14日(土)松江B1
9月16日(月)鹿児島speed king
9月17日(火)宮崎floor R
9月19日(木)熊本B.9 V2
9月20日(金)福岡DRUM SON
9月22日(日)長野J
10月5日(土)水戸SONIC
10月13日(日)山梨KAZOO HALL
10月19日(土)松山サロンキティ
10月20日(日)高知x-pt.
10月25日(金)新横浜NEW SIDE BEACH!! 大志バースデー OA.ろっしー
11月9日(土)HOLIDAY NEXT
11月10日(日)心斎橋soma

TOUR FINAL
『女の子を騙すだけの簡単なお仕事です。11』
2019年11月21日(木) Zepp DiverCity