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【ライヴレポート】『Luv PARADE Tour 2024 -WAKE UP and REVOLT』「2024年1月20日(土)SHIBUYA DIVE」

「今までLuv PARADEは過去作った曲やカバー曲を中心に、それぞれがサイドプロジェクトとしてやってきましたが、新しい気持ちでLuv PARADEをやりたいなと思っています」

アンコールでのKaryu(Gt)の言葉。それが『Luv PARADE Tour 2024 -WAKE UP and REVOLT-』における大きな決意であった。2024年1月20日、本ツアーのファイナルを迎えたSHIBUYA DIVEのステージは、ツアーを通してさらに絆を深め、よりロックバンドとして進化した4人の姿があった。

照明で赤く染まった会場、無機質に鳴らされるSEともに4人が登場すると大きな歓声が巻き起こる。Karyuがおもむろに弾く粘り気のあるリフから、ビートがけたたましく打ち鳴らされる。新曲「MIDNIGHT SUN」でライブは幕を開けた。どこかオリエンタルな匂いを放つメロディと激しくヘヴィネスなサウンドが絡み合い、一気に解き放たれる伸びやかなサビへと向かう。強靭と柔軟のバランスに優れるLuv PARADEの真骨頂といえるべき楽曲だ。堂々たるバンドの姿を初っ端から魅せつけた。

「ようこそぉぉ!」TAKA(Vo)が吠えると「Toxic」、「Poker Face」と、もはやオリジナル曲というべきものへと昇華された洋楽カバー楽曲で妖しく美しく魅了していく。

「一緒に最強のファイナルを掴み取ろうぜ!!」

煌びやかなシンセサウンドとダンスビートにフロアが揺れた「LOVE IS DEAD」、無機質なデジタルサウンドに絡むZERO(Ba)の堅牢なグルーヴのうねりと、TSUKASA(Dr)のがっしりとタイトなビートが映える「BORN」、D’ESPAIRSRAY楽曲でライブのボルテージを容赦なく上げていく。そして「少し古い曲を」とのTAKAの言葉で披露されたのはthe Underneathの楽曲「インソムニア」だ。Luv PARADEとしては本ツアー途中から初披露となった。ダークさを帯びたサウンドにTAKAの艶っぽい低音ボーカルがまどろみ、ファルセットが舞う。そうした妖艶さはそのまま「BAD GUY」に流れる。グラマラスなボーカルと貫禄と自信に満ちたアンサンブル。地鳴りを起こす重低音で曲を締めるとKaryuが不穏なフレーズを奏でた。「DAMNED」へ傾れ込むとフロアのオーディエンスの頭が一斉に振り乱れる。異国情緒に溢れた同曲の世界へと誘われていく。

Luv PARADEの妖艶な世界に魅せられたブロックから一変。続くは「My Heart Will Go On」、そして「Hyperballad」と神秘的なサウンドが閃光とともに放たれ、優美な世界が広がっていく。前曲のドラマチックで壮大なアレンジ、後曲の情景に時を刻むかのようなTSUKASAの華麗なドラミングに惹き込まれる。そしてTAKAの美声にただただ圧倒され、その表現力に会場全員が酔いしれた。

「このツアーがあったおかげで、我々年末年始もあったもんじゃねぇというような…それ以上に年明け早々ツアーを始められるということを楽しみにしていました。今日は高いところまで一緒に登って2024年最高のスタートにしようぜ! 行けるところまで行こうぜ!」

TAKAの煽りで始まった「Dub-I-Dub」。軽快なリズムに合わせて、フロアは上下に揺れていく。「DEVILS’ PARADE」(D’ESPAIRSRAY)、「BITE THE BULLET」(the Underneath)と、両バンドの関係を確かめ合う攻めの2曲で会場の熱気は最高潮に達した。

「いい顔になってきてんな! いい声出てきたな! 行けるかー! 行けるかー!」

フロアの様子をTAKAは満足げに眺めるもさらに煽っていく。「Forbidden」からのラストスパート。煌びやかなサウンドと眩いメロディが交差していく「BRILLIANT」でバンドアンサンブルの圧倒的な強さを見せ、ラストナンバー「MIRROR」ではソリッドに、エッジィに、駆け抜けた。

“Luv PARADE”コールに迎えられたアンコール。「たった5本のツアーでしたけど、自分たちにとっても応援してくれる皆さんにとってもひとつ上の段階に行けたツアーだった」と語るTAKA。12年ほど前、Luv PARADEとしてこの4人で初めてステージに立ったときにやっていた曲だというBUGのカバー「NEW WORLD」で古くからのファンを喜ばせ、「sk8er boi」ではち切れんばかりのビートを熱く届けた。

各メンバーそれぞれの言葉で感謝を述べる。Karyuの「サイドプロジェクトではなく、新しい気持ちでLuv PARADEをやりたい」という言葉を受け、TAKAは「“ゲストボーカル TAKA“という形で書いてありますけど、この座を誰かに譲る気持ちは全くありません! 代わりにできるやつなんていないと思ってます!」と強く口にし、オーディエンスを沸かせた。さらに“推しのメンバーがいるバンド”ではなく、“推しのバンドLuv PARADE”として活動していきたと宣言した。

「俺たちがLuv PARADEだ!」

そう言って、「The NeverEnding Story」を投下。TAKAのカウントで会場一体となりジャンプし、掲げられた両手が右へ左へと大きく揺れた。

「俺たちにとっても、みんなにとっても始まりの日になりました。これからも新しい世界を一緒に、未来を切り開いて行こうぜ!」

ラストはLuv PARADE初のオリジナル曲「NEW WORLD」。ヘヴィでラウドで、かつ美しい同曲。低い重心とアタックの切れ込むようなメリハリの効いたサウンドが狂い咲き、サイドプロジェクトではない、本格的なバンドとしての宣言をその演奏で高らかに示した。

ダブルアンコールでは、あくまでライブは終わったとして、事前告知されていたオーディエンスのスマホ撮影OKでの「MIDNIGHT SUN」を再び披露した。最初よりもいい意味でラフに、荒々しく、狂おしく奏でる。

「オン・ドラムスTSUKASA、オン・ベース ZERO、オン・ギター Karyu、オン・ボーカル、TAKAでした。また会いましょう! Luv PARADEでした」

TAKAがメンバーを1人ずつコールしていく姿に新たなLuv PARADEの始まりを感じた。初ライブ、再結成ライブの記念月である6月から始まる、音源を提げてのツアー『Luv PARADE TOUR 2024「JOKER」』がもう楽しみで仕方ない。

(ライブレポート・冬将軍/写真・堅田ひとみ)

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【配信情報】
Luv PARADE Tour 2024「WAKE UP and REVOLT」
1月20日(土)SHIBUYA DIVE公演アーカイブ配信中

チケット販売:2024年2月19日(月)21:00まで
アーカイブ視聴期間(最長):2024年2月19日(月)23:59まで

▼配信はこちら
https://parade.zaiko.io/e/WAKEUPandREVOLT


【ライブ情報】

Luv PARADE TOUR 2024「JOKER」

6月01日(土) 新横浜NEW SIDE BEACH!! 開場16:30開演17:00
6月02日(日) 西川口Hearts開場16:30開演17:00
6月08日(土) 名古屋 SPADE BOX 開場16:30開演17:00
6月09日(日) OSAKA MUSE 開場16:30開演17:00
6月16日(日) 新宿ReNY開場16:15開演17:00「★U-19」

FC優先受付中!

▼チケットはこちら
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