瞬殺SOLD OUT!2025年祭注目の4MAN TOUR「二十討ち」スペシャル対談幸樹(ダウト)、猟牙(RAZOR)、巽(XANVALA)、遼(Azavana)と撮り下ろしアー写大公開!
Azavana / ダウト / RAZOR / XANVALAによる4MAN TOUR『二十討ち』の開催が決定した。4月1日にはニコニコ生放送にて各バンドのヴォーカル陣が出演した開催記念特番が放送されたが、今回もまたヴォーカル陣に集結していただき、本イベントツアーにかける思いを語り合っていただいた。
6月から7月にかけて全4公演にて開催される『二十討ち』に込められた思惑を暴きつつ、それぞれが胸に秘めているバンドやヴォーカルとしてのポリシーの片鱗を感じていただきたい。
――早速ですが、『二十討ち』の開催に至る経緯をおさらいしたいと思います。ニコ生での特番でのお話によると、幸樹さんと猟牙さんとの会話が発端となったそうですね?
幸樹:今あるイベントって、タイトルは違うけどだいたい集まるバンドは同じというか。僕は正直、それは「つまらないな
と思うんです。だったら世代とか関係なく、刺激のあるバンドとやり合えるのがおもしろいかなと思ったのが発端ですね。如何せん僕ら、今叱られてる最中なんで。
――そうなんですか……?
幸樹:はい。「ぬるい」って、いい大人がいい大人に叱られてる。
――ある意味、それすらも幸樹さんなりの反骨精神で覆してやろうと?
幸樹:それはありますね。
――そこに、猟牙さんも賛同されて?
猟牙:うん。もともと、幸樹さんから「なんか、おもろいことやりたいんよね」っていう話は聞いていて。俺としてもダウトとは歴史もあるんで、ガッツリなにかやりたいなっていうのはあったんですよ。でも、じゃあダウトとRAZORだけで対バンツアーを回るのかっていうとそういうことじゃなくて、例えば「俺らと世代が違ったり、今まで絡んだりしていないような新しい人たちとやりたい」っていうことを幸樹さんからも言われて、そのときに2人の中で話題に出たのがXANVALAとAzavanaだったんですよ。俺らとしては、(XANVALAとAzavanaに)注目してたじゃないですか、幸樹さん?
幸樹:そうだね。単純に、いいバンドの話って耳に入ってくるから。自分の場合はライブを観ないと何とも言えないっていうところもあったんで、実際に観て肌で感じたところも大きかったですけどね。でも、僕は“先輩後輩”っていうのが苦手なんで、正直そこはあんまり気にしていないし、全員がそれぞれ見せたいと思っているバンドとしての意地があるはずですから、“いちバンド”として見てますし。でも、難しいですよね。ライブのかっこよさとか評価みたいなものって、どうしても動員ありきで判断されちゃうところもあるから。まぁ、そういうところもすべて含めて「負けたくない」っていう気持ちを、ここにいる全員からは感じています。
――要するに、先輩後輩関係なく、気合いの入った者同士が集まって刺激を与えてやろうじゃないか!といったところですかね。
幸樹:そうですね。ちょうどヴォーカル陣のグループLINEも作ったんですけど、これから少しずつお互いがどういうマインドでバンドをしてるのかとか、音楽してるのかっていうのを分かり合えていけたら、より良いイベントになるのかなと思ってます。なにせ、今の僕らは“ぬるい”んで!
猟牙:“ぬるい”っていうか、ヴォーカリストはやっぱりマイペースなんですよ! 幸樹さんは比較的自立された、立派な方だと思いますけど。結構、普通の人とはちょっと違う脳みそで動いてるというか、そういうところあると思うんですよね。
――では、この対談もお互いを知るきっかけになればいいなと思いつつ進めていきますけれど。今、お話にあったきっかけとなることに巽さんと遼さんも加わることになったわけですね?
巽:お話をいただいたとき、純粋にやりたいなと思って即決で返事をしましたね。厳密に言うと、はじめはYuhma(XANVALA / Gt)のところに話が来て、メンバーに共有されたときにすぐ「出ます」と。今まで先輩後輩と混ざり合って直接やり合う機会もなかったですし、特にRAZORとはずっと対バンしたかったんですよ。それに、自分たちと同世代というところでAzavanaが一緒だったら絶対におもしろいことになるだろうと思いましたし。結果『二十討ち』というタイトルになったんですけど、そもそもこのタイトルが決まる前から若干“殺し合い”みたいな雰囲気があって、そこには乗っからないとなって思ってるところです。
――4バンドの総員が20名ということから『二十討ち』ということでしたけれど、大和魂的なニュアンスがこのメンツには合ってるなと思いました。
幸樹:それは“キラキラサマータイフーン”(※候補にあったタイトル)をディスってるんですか!?(笑)
――いえいえ、決してそんなことは!(笑)
猟牙:いや、俺は“キラキラサマータイフーン”って聞いたとき「ダッサ!」って思いましたよ。「もっとあるだろ!?」と思って。
一同:笑
――でも、タイトルから受けるイメージって大事ですよ……?
幸樹:まあ、そうっすよね(笑)。
――遼さんは、今回のイベントの話が持ち上がったときにどんなことを感じましたか?
遼:最初、猟牙さんから幸樹さんとの間にこういう話が出てるっていう感じでお話をいただいたんですけど、その時点ですぐに「やりたいです」とお伝えしました。最近、個人的にもバチバチしたイベントが少ないような気がしていて、それこそ先輩後輩関係なく、それぞれのバンドのメンバー1人ひとりがバチバチできるようなイベントになればいいなと思いました。
――ちなみに、遼さんにとってバチバチしているイベントとは?
遼:そうですね……治安悪い感じで行きたいなと。
猟牙:もう、言うことが怖い! 遼は普段は大人しいんですけど、ライブになったら突然スイッチ入って暴れ出すみたいな……超サイコパスなテロリストみたいな男なんで。
――猟牙さんと遼さんはもともと同じ事務所に所属されていたこともありますから、お互いをよく知っている仲でもありますよね。
猟牙:遼はね、普段はすごく静かなんですけど、会話してるとメチャクチャ熱いんですよ。闘争心もあって、好戦的なところもあるんです。とにかく負けん気が強いし、いい意味でプライドも高いし。遼の前のバンドのときは特にメインコンポーザーでもあったし、ライブ前にピリピリしてたのも見てたんで、そのときに「すごくバンドを背負ってる男だな」って思ったんですよ。実際にライブでも、「とにかく全員ぶっ倒す!」っていう気持ちでやってるのが分かるから、「コイツは敵に回さないで仲良くしよう」と思って仲良くしてましたけど(笑)。それこそ、事務所が一緒になる前から興味があった男でもあったし、さっきの幸樹さんの話じゃないですけど、やっぱりいいヴォーカリストの話は耳に入ってくるんですよ。だから遼は、俺にとってはかなり刺激的な存在なんです。すごくかわいいところもあって、仲間とか友だちはとことん大事にするみたいな。そういえば昔、遼にパシられたことあるんですけど、まだ話していいっすか!?
――どうぞどうぞ!
猟牙:遼の前のバンドのときに「猟牙さん、誕生日プレゼントください」って言ってきて、「おお。堂々と言ってくるなコイツ!?
と思ったんですけど、遼が欲しがってたゲームソフト買って、静岡のライブまで持って行ったんですよ! しかも、「プレゼント渡しに(ステージへ)出てくれ」って言われて、俺、すっぴんでステージに出て一緒に歌わされて!(笑)だから遼って、ヴィジュアル系のマインドはしっかり持ってるんだけど、一方でそれすらもぶち壊して「楽しくロックやろうよ」っていうマインドも持っていて、そこにすごくシンパシーを感じるんですよ。一見表現の方法は違うけど、とにかく会場をめちゃくちゃにしてやりたいっていうところに、すごくシンパシーを感じる。
――確かにやり方は違えど、仲間を大切にするとか周りを巻き込んで楽しくやろうというところは猟牙さんにも通ずるところがある気がします。最初のお話ですと、XANVALAや巽さんのことも幸樹さんや猟牙さんの耳には届いていたということですけれど?
幸樹:僕、バンドはヴォーカルが引っ張るべきだと思ってるんですけど、XANVALAはシンプルにそういうバンドだなと思いましたね。中には、どうしてもヴォーカルの存在感が負けるバンドって出てくるんですよ、ヴィジュアル系バンドって。
――ヴォーカルを食ってかかるほどのパートの人間がいる、と?
幸樹:そういう意味では食ってかかっていいし、その方がいいんですよ。でも、それを凌駕するものをヴォーカリストは持っているべきだと思うんですよね。巽は、ちゃんとその位置にいるヴォーカリストだなとは思います。それに、前にXANVALAと2マンをしたときも(ダウト確変継続的弐MAN LIVE「取扱注意」VS XANVALA)、一緒にダウトの曲を1曲やるっていうときに「よくそんな曲知ってるね
っていう曲を選んでくれて、そういうところも印象に残ってます。
――「躾」(ダウト)を一緒に歌ったときですね。反対に、巽さんは幸樹さんや猟牙さんに対してどんなことを感じていますか?
巽:2人とも、頭がいいなと思います。ちょっと上手い言い方が見つからないんですけど、狡猾だなと。それにはやっぱり経験値もあって、物事を見極める力を持ち合わせているからこそできることだと思うので、そういう意味ではこちらも頭を使って戦わないと立場がなくなるなと思っていて。それに、さっき遼くんが「治安が悪いイベントにしたい」というようなこと、言っていたじゃないですか。実際、最近そういうイベントがないよねっていう話も内輪でもしていたし、俺もそう思ってるんですよ。しかも、俺自身が倫理的なイベントの風潮に若干染まりつつあるなとも思っていて。空気を読んで、ライブ中にここは前に出ちゃダメだとか引っ込んだ方がいいとか、頭で考えるようになっちゃってるんですよね。でも、この『二十討ち』ではそれをぶち壊して、自分がやりたいことを全力でやれたらいいなと思っています。
――すると、巽さんの倫理的思考をブチ壊す絶好の機会となるかもしれません。
巽:きっと、そういうところを攻めてくるじゃないですか、先輩2人は。それを見習うっていうとアレですけど……やっぱり一応、後輩なもんで(笑)。
――急に謙遜なさる!
巽:いやいや、尊敬の念があるからこそ、そこに食い掛っていければいいなと思っております。
――しかし、先ほどの巽さんの“頭がいい”というお話じゃないですけれど、それぞれがライブでみせる戦略から刺激を受けることもあるでしょうから、そこも楽しみですね。
巽:そうですね。でも俺、本当に頭悪いんですよ……。
幸樹:その、計算しない爆発力っていうのが逆に怖いですけどね。やっぱり衝動的なものとか本能的なものって、頭で考えていることを越えてくるものがあるから。
巽:そういうことが乱立するイベントになったらいいですよね。
猟牙:巽は有難いことに俺のスタイルが好きだっていうことを公言してくれてるみたいで、それを自分のファンから教えてもらったんですよ。巽に対しては「猟牙さんに通ずるものを感じる」っていうことをファンからもそうだし、関係者の方からも結構言われることが多くて、そんな風に聞いていたら気になるじゃないですか。
――そうですね。先ほど、巽さんも「特にRAZORとはずっと対バンしたかった」とおっしゃっていましたし。
猟牙:そう。それで、気になって音源を聴いてみたらクオリティも高いし、さっき巽は「頭悪い」って言ってたけど、それは俺、絶対に嘘だと思ってるので! 巽は、油断させておいて……っていうところがある。俺にはわかる! 巽はいい奴だし、本当にマジメなんです。でも、ちゃんと危ないナイフも持ってる。実際に結構ライブも観に行かせてもらってるんですけど、最初の頃はまだ“いい人感”がステージに出ていたんですよ。それがどんどん尖り始めてきて、「俺は頭悪いんで」とか「俺なんて」って言ってるけど、「オマエ、怖いよ!?」って。俺は騙されない!(笑)普通に、メチャクチャかっこいいですから。
――確かに、巽さんは自身のバンド内で言うところの他のメンバーが作る個性的な楽曲をXANVALAの世界観に束ねる“頭の良さ”を発揮しているところも大いにあると思いますけれどね。
巽:そこは、なんとなくですけどね(笑)。でも、セットリストは結構なバリエーションが組めるところは強みではあるので、ライブ毎にその日なりの意味を考慮しながらどういう組み方をしようかっていうのはメチャクチャ考えますね。
――特に、初日はトッパーですからね。
巽:メンバーから「でかした!」って言われました!
――出順も特番内で決めていましたけれど、幸樹さんはしきりにメンバーさんに謝っていましたよね?
幸樹:まあ、うちはどこでも問題ないんで! 何が嫌だったかって、ドベになったら発言権や決定権はゼロなんだなと。
――なんと、あの瞬間に人間の摂理のような壮大なことを感じていらっしゃったとは……。
幸樹:ホントにそれ。やっぱり負けるのは嫌いだから!
――遼さんも、ご自身が想像するイベントにするために現状どんなことを考えていますか?
遼:やっぱりダウトやRAZORは、自分には想像つかない部分を出されたりするところで強い先輩たちだなと思いますし、巽に対しても個性が強いと思っていて、そういう場でどう戦うべきなのかって考えたりもするんですけど、逆に自分は考えてしまうとなにもできないタイプなんで、いい意味で何も考えずに戦えたらと思いますね。
――そこも、幸樹さんのおっしゃっていた“計算しない爆発力”が発揮される強みだと思います。
遼:はい。セットリストは僕が決めるんですけど、結局ライブ当日の気分やそのときの感覚で、結構直前に変えちゃうこともあって。だから、自分でもよくわかってないところはあるんですよね。そういう意味でも、そのときの自分の感情に任せようかなって思ってます。
――セットリストを直前で変更したときのAzavanaメンバーの反応って、どんな感じなんですか?
遼:最初の頃はみんなビックリしてたんですけど、だんだん慣れてきたというか、最近ではみんな楽しそうです。
――楽しそうとは、益々何が起こるのか予想がつかないですね。さて、ニコ生の特番に続いて改めてヴォーカル陣で対話をしてきたわけですけれども、冒頭で伺った対バンイベントの理想像が『二十討ち』では実現できそうな気がします。
猟牙:俺らは普段からイベントに誘われて出演することも多いんですけど、この『二十討ち』に関してはファンの方々から「待ってました!」っていう反響がすごく大きかったんですよね。RAZORとダウトは何度もやらせてもらってますけど、何よりAzavanaとXANVALAともバチバチにぶつかり合ってほしかったというか、そういう様(さま)を見たかったんだと思うんです。もちろん、各々一番好きなバンドがいるとは思うんですけど、この『二十討ち』に関しては「全部楽しみたい!」っていう感じがファンの子からも伝わってきて、イベントを発表したときに燃え滾るものを自分らだけじゃなく、ファンの子からも久しぶりに感じられたんですよね、俺は。
幸樹:実際に始まってみないとわからないですけど、きっと4バンドでバチバチし始めたぞ!?ってなったときに、ツアーが終わりそうな気がしていて。でも、結局バンド側の熱量はファンにも宿ると思うから、そういう意味では4バンドのバチバチした感じがすでに伝わってるとも思うんですけど、せっかくこの4バンドが集まってやるならイベントに来る人もこない人も、目につく鼻につくようなイベントにしないとなっていう風には思ってます。
――嫉妬されるようなイベントにしたいっていう風に、特番でもおっしゃっていましたもんね。
幸樹:そう。イベントを組むときの僕の中の定義として、“自分が嫉妬するイベントをやりたい”っていうのがあるんですよ。イベントをやるからには「他のバンドにこれをやられたらマジ嫉妬するわ
っていうようなものにしたいから、この『二十討ち』もそういうイベントにしたいと思います。素材はすでにいいので、あとはそれをどうアピールするかっていう感じですね。
巽:猟牙さんが先ほど言ってくださったように、僕ら、“尖り始めてる”みたいなので。我々は西川口の初日、トッパーをやらせてもらうんで、イベントが終わるぐらいにバチバチするかもしれないというこの危機感の中で初日の一番手からバチバチさせてもらおうかなと思っております。もう、先輩だったり友だちであったりもするんですけど、後ろから刺せたらいいなと思ってますね。
遼:Azavanaは、ワンマンツアー中(ONEMAN TOUR 2025 「証」)にメンバーそれぞれに棘が出てきたなと感じていて、全員がいい意味で尖り始めてるので。僕らは、XANVALAの後ろから刺しに行こうと思います。
――XANVALAとAzavanaが後ろから刺しにくる意気込みを露わにしていますが……。
幸樹:ウチらは比較対象があると燃えるタイプなんで、大人げなく全てを使います。なので、正面から刺しに行きますよ。
――大人げなく全てを使う、それもダウトらしくて好感が持てます。
幸樹:たぶん、「そこまでやります!?」って思われると思うんですけど、それが悪いこととも思わないし、相手はそれぐらいしなきゃいけないバンドっていうこともあるし。本当にかっこいいバンドだって思ってるからこそね。その中で、口だけじゃなくてしっかりステージでも「自分たちが一番
っていうことを提示しますよ。
猟牙:みんな、各々自分の持ち時間でライブをするわけじゃないですか。「いつも通りのライブができると思うなよ!?
と言いたいですね。「今は俺らの時間だから
って油断してると、何が起こるか知らないぞ!? と。やっぱり、カオスというか治安の悪いイベントっていう話が出てたんで、ステージに殴り込みに行くかもしれないですからね!? ライブとしては4本しかないから、その中でカオスを生み出したいわけですよ。もう超濃密な、4バンドがバラバラでありながらも“4バンドのワンマン”みたいな気持ちをもって臨みたいと思っています。
――その意気込みも、猟牙さんらしいですね。それこそ、仲間と一緒に楽しくロックしよう、というような。
猟牙:せっかくこの4バンドでツアーを回るんだったら、「この4マン、メッチャおもしろいんだけど!?」っていうものを作り上げたいですからね。この4バンドでおもしろいものが作れたらお客さんも楽しいんじゃないかと思うし、俺自身がそういう感覚になれたこと自体が久しぶりなので。それこそ出順を公に決めましたけど、「全部観たい」って思わせたい。これは俺が勝手に思ってることですけど、XANVALAのときもAzavanaのときもダウトのときも、「何かおもろいことできないかな?」って考えてます。
幸樹:RAZORがよく、客席を真ん中で分ける曲あるじゃん? あそこに混ざりたい!
猟牙:「埋葬
ね。いいよ、全然いい!
幸樹:特番のときに、昔「(Mist of Rougeの)ウエストのライブは俺が盛り上げた
って言ってたじゃん? 猟牙にも、またそれを見せてほしいよね(笑)。
猟牙:ここへきて、あのときの伏線を回収するみたいなね!(笑)ダウトのライブ中、もっと盛り上げたいと思ったらそのまま特攻しちゃうかもしれないですね。逆に、RAZORのライブ中に「早くライブやりたい」とか「ステージ出たい」と思うメンバーがいたらもう、そこはお任せしますよ。なんなら、俺が楽屋に呼びに行っちゃうかもしれないし。だからXANVALAは初日にトッパーで、メンバーも「でかした!」と思ってるかもしれないけど、なんなら俺もトップバッターのつもりでいるから!
一同:(笑)
――お行儀良く、持ち時間を全うするみたいなセオリーみたいなものが崩れるかもしれない……もはや、カオスな予感です。
猟牙:そんなイベント、今ないじゃないですか。その昔は、乱入っていう文化がありましたけどね。幸樹さんだって、全バンドが出てきてカオスになってるセッションとかやってきたじゃないですか?
幸樹:まあね。
猟牙:ある種、当時のファンも凄かったんですよ。本当に殺伐として暴れ合ってたというか。せっかくなら、この令和のコンプラに縛られた時代に、「俺らはメチャクチャやっちゃってもいいんじゃないの!?」って思ってるので。ライブ中も、それこそ楽屋もメチャクチャな……遼も「治安悪く行きたい
って言ってたんでね!
遼:(笑)
猟牙:とにかく、ライブを観たファンの子が「凄いものをみた」って感想を持ってくれるようなエンターテイメントを、この4バンドで作り上げたいですね。そうなれたらいいなと、今日も話をしながらどんどん思うようになりました。

【Azavana / ダウト / RAZOR / XANVALA 4MAN TOUR】
「二十討ち」
■6/14(土) 西川口Hearts
■6/22(日) 名古屋ell.FITSALL
■6/28(土) OSAKA MUSE
■7/8(火) 池袋harevutai
全公演SOLD OUT