INTERVIEW

マモ(R指定) ロングインタビュー 第1回(全4回) 「 メディアからはけっこう「取り扱いづらいから別パターンをくれ」と言われたり。公共の駅の広告などではアー写は使用NGでした。」

R指定

最新シングル『毒廻る』も好調なR指定。今回は、マモが単独で登場。2018年に予定している動きについて語りつつも、あれこれと近況をきままにしゃべってもらいました。ではそろそろ、マモの心の扉をオープンしましょうか!?

撮影:菅沼剛弘 / インタビュー:長澤智典
Photographs by Takehiro Suganuma / Interview by Tomonori Nagasawa

 

メディアからはけっこう「取り扱いづらいから別パターンをくれ」と言われたり。公共の駅の広告などではアー写は使用NGでした。

――12月に発売した最新シングル『毒廻る』、アーティスト写真がかなり話題を集めれば、メディアによっては使用不可能になったみたいですね。
マモ そうなんです。メディアからはけっこう「取り扱いづらいから別パターンをくれ」と言われたり。公共の駅の広告などでアー写は使用NGでした。

――世の中はけっこう規制規制でうるさいんですね。
マモ (そう)でしたね。

――R指定の場合、炎上や話題性を狙ってではなく、その表現が必要だからこそやるわけですよね。
マモ そうです。自分らのバンドにとっては必要なこと。でも、そう言われることは目に見えてたんで。

――目に見えてた…ですか。
マモ 雑誌も駄目なものや規制されてるものが多いから「あーだこーだ」と言ってくるように、今やつまんないじゃないですか。だからと言って拒否するのではなく、そこは仕方なく別バージョンのアー写も笑顔で撮ってて。。。
だけど、それは皮肉としての意味であって。メンバーにも「みんなで笑顔で撮ろう、(正規バージョンの写真が)使えなかったらこれを投げようぜ」と言って別パターンを撮りましたからね。

――今の時代はそうせざるを得ない。
マモ 一応は、そうですね。媚びたりはしたくないように、そこは皮肉な笑顔を作っておこうかくらいの。使えなかったらこれで良くねぇくらいな感じです。

――R指定の場合、世間がどう騒ごうが「こうだ」と思ったことを貫く姿勢は昔から変わらないですよね。
マモ あまりそこまで気にはしてないかな…。

――でも、何をやればどうなるかの状況はわかっているからこそ、そこは準備もしておく形だ。
マモ そこは、何年もやってきた経験からそう言われることはわかってるんで、そこを楽しんでやってる感じですね。



 

別に事務所ついたからと、メジャーデビューしたからと言って、売れねぇ奴らは売れねぇし、死んでく奴らは死んでくし。今は、大人の奴らの価値ってあんまし無いじゃないですか。

――今も昔も、表現する上でのやりにくさを感じることは多い?
マモ ぜんぜん無いですよ。むかつくことはあっても、俺らは俺らのやりたいことをやっておけばいいかなって視線なんで、そこは自由にやらせていただいてますね。

――R指定のその姿勢をわかってる人たちもこのシーンには多いけど、世の中にはまだまだ知らない人たちもいるのが現実なんでしょうね。
マモ R指定が日本武道館が出来ない理由なども含め、うちらのファンは、そういう状況をよくわかってる。だから自分らのファンはみんな、「それでいいんじゃない」って感じになってますけどね。世の中の規制にいらつくというよりは、むしろ、R指定はこれだから(自分たちの姿勢を貫くから)好きという人たちが多いんで。

――メンバー自身も、何処まで自分たちの姿勢を貫けるかのこだわりのほうが強い?
マモ そうですね。僕ら事務所も入ってないし、自主でやってきてるんで。

――自主にも関わらず、ここまで大きな規模で物事を進めていることが凄いこと。事務所に入ってまでやる気はないスタンス?
マモ 別に事務所に入りたくないわけではないですよ。「事務所がついたら嫌」というスタンスじゃないんですけど…。
これまでにもR指定は、いろんな事務所さんから所属の話をもちかけられれば、メジャーデビューの話も何度かいただいたりしてきたんですけど。でもやっぱり、話したときに合わないというか、「俺らのことを金としてしか見てねぇんじゃないか??」という考えになっちゃったりするんですよ。そこは、自分がひねくれてるのもあるんですけど。なんで、結局は事務所にも入らず、メジャーへも行かずに自主でやっています。

――ビジネスだからしょうがないけど、妥協してまでやる必要はない。
マモ ですね。別に事務所ついたからと、メジャーデビューしたからと言って、売れねぇ奴らは売れねぇし、死んでく奴らは死んでくし。今は、大人の奴らの価値ってあんまし無いじゃないですか。それよりも自分らのやりたいことをやっているバンドのほうが成功してる気もしますけどね。

――今の時代の中、自分たちの意志を貫いたほうがバンド自体が輝くのはファンたちもわかっていること。でも、たまに力が欲しいと思うことはない?
マモ あります。実際、事務所がないぶん、バンドが動くことに関するすべての物事をメンバー自身がやらなきゃいけないんで。
言っても、僕らがやっていることってR指定を動かすという仕事だから、感覚的にはそこら辺のサラリーマンと変わんないです。

――サラリーマンですか…。
マモ 朝から夜までR指定のために毎日働いて…。下手すれば、サラリーマン以上に働いてたり。感覚的にはサラリーマンと一緒なのかな??(笑)。ただし、自分たちへ直結してゆくことだから、それが嫌だとかはないです。

――自分たちで自分たちの食い扶持を稼いでるわけですからね。むしろ、動いたぶんだけ直結して返ってくるからやり甲斐にもなる?
マモ そうですね、お金も(笑)。それだって、生きてくうえでは必要ですからね。

――だからいろんな個性的なアイデアも出てくるわけだ。
マモ むしろ、そうしていくことへ慣れちゃいましたね。

 

 

ビジュアル系のファンってすごく特有で、すごく嫉妬するじゃないですか。でも、逆に嫉妬させたもん勝ちだなとも思ってて。

――現在、R指定は「-苦執念計画-此のこの九つのお祝いに」と題した計画を実行中。9周年を迎えるのはいつ頃になるんですか? 
マモ 今がちょうど9周年目で、今年の4月頃で10周年を迎えるのかな? 自分らでも一度も周年ライブとかやってないんでよくわかってないです。周年ライブとか、メンバーの誕生日ライブって寒いじゃないですか。
「自分らが5周年でした、メンバーの誰それが誕生日です、祝えよ」みたいなライブって好きじゃないから、今までやってこなかったんで。だから自分らでも、9周年の正確な日時まではわかってないです。9周年っていうのもアバウトな数字で、「9周年くらいじゃね?」みたいな感じなんで。

――今回の企画だって、言ってしまえば「苦執念計画」と題した新たな展開なわけですからね。とはいえそれも、9周年に絡めた展開にはなるわけですが…。やはり、何かを仕掛けるうえでの名目やお題目は必要ですか?
マモ やっぱり話題性はすごい大事かな。話題があれば、興味がなかった人たちも少しは食いついてくれるじゃないですか。そういう意味では、いろいろアクションを起こしていかなきゃなとは思っているので。

――ときには話題性がプラスにもなるけど、マイナスへ作用していくこともありますよね。
マモ そうですね(笑)。

――アイドルと対バンするだけでファンは炎上騒ぎを起こしますからね。
マモ ビジュアル系のファンって特有で、すごく嫉妬するじゃないですか。でも、逆に嫉妬させたもん勝ちだなとも思ってて。

――ジェラシーの炎を燃えさせるほどいい。
マモ そこは恋愛も一緒じゃないですか。ジェラシーを持たれなくなったら終りだなと思う。

――好きな人たちは、それでも離れないですからね。
マモ うん、なんだかんだ言っても、やっぱり好きだから焼きもちを焼いてるわけであって。

――マモさんって、人の心理を巧みに突いてゆくのが上手いですよね。
マモ そうなんですかねぇ。あまり自分では気にはしてないですね。

――結果的に、まわりが勝手にワーワー騒ぐだけだ。
マモ twitterとかSNSとか、僕、一度も炎上させようと書いたことがないのに、けっこうな頻度で炎上するんです。なんか突っかかってくる奴がいっぱいいて。むしろ、なんでこんなことで炎上するんだろうと自分では思ってる。きっと世の中、暇人が多いんですかね(笑)。

――炎上うんぬんは置いときつつも、twitterは話題になりやすいですよね。よく炎上してるから、つい見てしまいます。
マモ 自分では炎上させてるつもりはないんですけど(笑)。この前も、「xxxのことでディスった」だの。それだって、ただの読んだ側の勘違いなんです。なのに、勘違いしたババァらが顔を赤らめ、「おらぁ、文句あんならやってやるぜ」的な感じで、変に団結してせまってくる。それって、くだらねぇなぁと思って。

――向こう的には、攻めやすい人物なんですかね?
マモ 僕自身、この業界で評判良くないし、嫌な奴だと思われてるので、何か間違った発言をすると、ここぞとばかりに集中攻撃してくるって感じですかね。

――それだけ嫉妬するほどの存在、それもまた我が道だ。
マモ ですね。

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2018年5月5日(土) Zepp Tokyo
マモ生誕祭 命日〜五月人形と鯉幟〜

※詳細後日発表

2018年5月6日(日) Zepp Tokyo
マモ生誕後夜祭 命日〜五月雨に恋昇り〜

※詳細後日発表


R-shitei Asia tour Nine Dragons World
2018年4月20日(金) 台北THE WALL公館
2018年4月22日(日) 上海BANDAI NAMCO SHANGHAI BASE

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<EVENT TOUR 均整を乱す抗うは四拍子>
3月11日(日) サッポロファクトリーホール
3月13日(火) 仙台Rensa
3月17日(土) 名古屋ダイアモンドホール
3月18日(日) 岡山CRAZYMAMA KINGDOM
3月21日(水/祝) 福岡DRUM LOGOS
3月24日(土) なんばHatch
3月30日(金) 新木場STUDIO COAST

出演:R指定、己龍、BugLug、vistlip
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