INTERVIEW

游彩 ロングインタビュー 第1回(全4回) 「単独公演に関しては、メンバー個々に「自分の音楽人としての人生すべてを出し切ったワンマンライブ」にしていきます」

游彩

1月に東名阪で行う単独公演巡業「音咲く頃に舞う」を持って游彩は解散する。何故、3人でのインタヴューなのか!? その理由も含め、バンドを終焉へと導いた理由を語っていただいた。

撮影:菅沼剛弘 / インタビュー:長澤智典
Photographs by Takehiro Suganuma / Interview by Tomonori Nagasawa

 

単独公演に関しては、メンバー個々に「自分の音楽人としての人生すべてを出し切ったワンマンライブ」にしていきます

――今回のインタヴュー、本当なら「二回目」「三回目」が本来の「一回目」「二回目」であって、「一回目」として掲載した今回が、順番的には「三回目」になります。ただ、直近のライブのことを伝えたいがため、記事では先にここを頭に持ってきます。
3人 了解しました。

――すでにみなさんご存じだと思いますが、游彩は1月に行う東名阪を舞台にした単独公演「音咲く頃に舞う」を持って解散します。今回の公演は、これまでの游彩の活動を集大成した姿を見せてゆく内容になりそうでしょうか?
 游彩を集大成するどころか、個々の音楽家としての活動の集大成と言えば良いのかな!? これまでにミュージシャンとして培った成果やプライド、みんなへの感謝の気持ち、そういうすべての想いを全部出し切るワンマン公演にしていくつもりです。もちろん、游彩という名目でやるわけですが、中身に関しては、メンバー個々に「自分の音楽人としての人生、そのすべてを出し切ったワンマンライブ」にしていきます。

――そこまでの覚悟を背負ってということは、もうミュージシャンはやらないという選択肢を選んだということ?
 解散の日へ向かうまでに考えたことが一度もなかったかと言えば嘘にはなるけど。ぶっちゃけ、この取材をしている段階でさえ実感が沸かないように、「解散」したときの気持ちだって、当然今はまったくわからないのが正直なところなんですよ。
游彩以降もバンド活動を続けるのか、もう辞めてしまうのかなんて、今の時点では正直答えは出せないです。それは、1月20日に高田馬場AREAで行う游彩としての最期の公演を終え、そこから少し時間が経ったときに考えること。だから、現時点では「わかりません」としか言えないです。ただ、その後の道が何であれ、後悔だけはしたくないからこそ、そういう気持ちで臨もうということなんです。

――なるほどね。今後に関しては、游彩としての活動の幕をすべて引き終えてからになるわけだ。
 はい。游彩としての活動をすべて終えてから考えます。むしろ、それ以前には考えられないです。

――沙久さんも、そこは同じ意識?
沙久 僕も、そこは同じです。正直、解散が決まって、自分でも気持ちの整理がついてないというか。それ以上に、游彩を応援し続けてくれたファンのみんなには、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいなんです。

――その想いをしっかり返すためにも、残ったライブへは全力を注ごうと。
沙久 そうです。今回の東名阪を舞台にした単独公演が游彩としての最期の公演である以上、応援してくれてるファンたちへ少しでも満足してもらおうと、3人とも、これまでのミュージシャン人生の集大成をぶつけ、それをしっかり瞼に焼き付けて欲しいという気持ちがあるんですよ。
大蛇 やっぱり、そこの気持ちは強いですね。


 

僕が作った楽曲に関しては、ここへ至るまでの…3人になってからの僕の気持ちを歌詞に書きました

――今回の東名阪ツアーでは、会場ごとにいろんな配布物もあります。とくに13日の大阪公演と20日の東京公演では、未発表音源を前売入場特典として配布します。 
 もともと、今回の公演では「未発表音源を入場特典にしよう」と4人であらかじめ決めていたように、最初からそのつもりで動いてたんですけど。今回のように状況が変わってしまったことから、大阪公演では大蛇くんが作詞作曲をし歌った楽曲を。東京公演では、僕が作詞作曲をして歌った楽曲を入場特典にします。僕が作った楽曲に関しては、ここへ至るまでの…3人になってからの僕の気持ちを歌詞に書きました。

――今、胸に抱いてる想いをぶつけた形だ。 
 まぁ、そうなっちゃいますよね。

――具体的な内容は、やはり手にした人たちだけの想いとして止めておきたいところ?
 正直、手にした人たちのところで止めておきたい気持ちもありますけど。やっぱりこういう状況なんで、どこまで想いを伝えるべきなのか…。
じつは今回、初めて作詞をしたんですよ。作詞をして初めて気づいたのが、音楽とはメロディに乗せて想いを届ける術じゃないですか。「それってすごいことだな」ってことなんです。

――そのことに…。
 今になって気づきました。

――東京公演で配布する音源には、今の慶さんの想いを綴った歌を収録してるということですね。
 そういう歌詞を書いちゃいました。

――その楽曲を聞くと、メンバーが今、どんな気持ちなのかもわかる…。
 そうかも知れないですね。 

――ファンの人たちは、詳しいことを知りたがるんでしょうけどね。
大蛇 なんて言えばいいんだろう、人なら誰もがそうだと思うけど、誰かに知ってもらいたいと思うことと知らないでいて欲しいと思うことってあるじゃないですか。游彩が解散という形で終えてしまうのは紛れもない事実であり、僕らはそこへ向かって最後の入場特典音源を作りながら、今の想いを書いたわけですけど。。。(表に出して)伝えたいことをその音源に乗せたと言ったほうがいいんでしょうかね、ここは。

――それは、大蛇さんが作った音源も同じですか?
大蛇 僕の場合、以前からライブでも演奏していた、あらかじめ自分で書いてあった楽曲があって。それをどうしても音源化したかったんで。しかも、せっかくこのメンバーで演ることになった以上は、この3人の音で録音して届けたいなという気持ちのもと作りました。

――みずからの歌声で音源を残すのも、なんか不思議な感じじゃないですか??
大蛇 正直なところ、なんかよくわかんない気持ちですね(苦笑)。

 

6年も一緒にいたら良いときも悪いときも、相手の好きなところも嫌いなところも全部知ってるんでね。それをわかったうえで6年間もこんな深く一緒に居続けてきたわけですから。

――3人の付き合いは、もう長いんですよね。 
 たぶん、6年くらいですかね。でも、この6年間はデカいです。
大蛇 僕は、家族の次に長い時間を共にしてきた存在です。いや、このメンバーと出会ってからは、家族以上に長い時間を一緒に過ごしてきました。
正直、ここまで長い期間、こんなにも頻繁に会って、一緒に仕事をして、いろんな経験をして…。喜んで悲しんで悔しがっての経験をここまでさせていただいたのは、このメンバー以外に僕にはいないので。。。本当に替えの利かない、かけがえのない存在です。

――3人の関係性は、游彩が無くなっても続いていくんでしょうね。 
大蛇 正直、先のことはわかんないですけど。でも、このメンバーと出会ったことは本当に大きいことです。

――この経験が、今後の人生にどんな風に反映していくか…。 
大蛇 ですね。まぎれもなく、このメンバーに出会ってる自分と出会ってない自分じゃおっきな差があるのは間違いないなって思いました。

――そこは、慶さんも一緒ですか? 
 まぁ照れくさいんで言わないですけど、そうですね。もしかしたら、最後には(メンバーへ感謝の想いを)言うかも知れないですけど、僕も間違いなくそうです。
6年も一緒にいたら良いときも悪いときも、相手の好きなところも嫌いなところも全部知ってるんでね。それをわかったうえで6年間もこんな深く一緒に居続けてきたわけですから。こんなにずっと一緒にいるのに、いまだ「こいつホンマに無理やわ」とは一切ならないように、やっぱりそこはね…。

――そこまで深く付き合える人って、長い人生の中、そんなに多くはないですからね。
 確かに。
大蛇 僕は、こういう関係はもう二度と訪れないんじゃないかと思ってる。それくらいこのメンバーとの関係性は濃すぎたんで。

――そこは、沙久さんも一緒ですか?? 
沙久 一緒ですね。6年間ずっと一緒にいる関係性っていうのは、僕も今までホントに経験がなかったので、もうかけがえのない時間というか、一時一時がつねにそういう感じでした。

――この3人の関係性は、きっと一生大切な想い出として心へ残っていくんでしょうね。たとえバンドは無くなっても、こうやって互いの存在が胸の中へ残り続けていくって素敵だなぁと思います。
 それは僕らだけじゃなく、ファンの人たちの中にも音源も想い出もずっと残り続けていてくれたら…。

――音源を残せたのは、想い出としても嬉しいことだなと思います。
 実質3枚ですけどね。正直なところ悔いはありますけど、自分がやってきた証をCDとして残せるのは嬉しいことです。

――確かに、志半ばでの解散という決断ですもんね。
 それでも、最後に東名阪単独公演の機会を通して音源を配布出来ることが救いというか、もう1回自分らの想いを届けられるチャンスを得れたのは良かったです。

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インストアイベント
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游彩プロデュース『新春文化祭!?游彩アコースティックライヴ!!』
トーク&握手会+4ショットチェキ撮影会
OPEN 14:30 / START 15:00
<参加対象>
2017年11月22日発売「游彩 / 水屑となりて」を大阪ZEAL LINKにてご購入のお客様にイベント参加券をプレゼントします。
いずれか1枚購入…トーク&握手会
2TYPE同時購入…上記+4ショットチェキ撮影会
※4ショットチェキ撮影会は必ず2枚同時購入が必要となります。
(問)大阪ZEAL LINK(TEL:06-6251-1231)

●2018年1月21日(日) 渋谷ZEAL LINK
大蛇プロデュース『音咲く頃に東名阪ワンマンお疲れ様トーク!』
トーク&握手会+4ショットチェキ撮影会
OPEN 14:30 / START 15:00
<参加対象>
2017年11月22日発売「游彩 / 水屑となりて」を渋谷ZEAL LINKにてご購入のお客様にイベント参加券をプレゼントします。
いずれか1枚購入…トーク&握手会
2TYPE同時購入…上記+4ショットチェキ撮影会
※4ショットチェキ撮影会は必ず2TYPE同時購入が必要となります。
(問)渋谷 ZEAL LINK(TEL:03-5784-9666)




游彩単独公演「音咲く頃に舞う」
2018年1月6日(土) 名古屋 MUSIC FARM
2018年1月13日(土) OSAKA MUSE
2018年1月20日(土) 高田馬場 AREA


OPEN 17:30 / START 18:00
前売 ¥3,500/ 当日 ¥4,000 (D代別途)
★前売券入場者特典:未発表音源CD


その他ライブ情報や最新情報は OFFICIAL WEBSITE、Twitterをご覧ください。
【 游彩 OFFICIAL WEBSITE 】
http://yusai-web.net/
【 游彩 OFFICIAL Twitter 】
@YUSAI_Official

慶 Twitter:@yusai_yoshi
大蛇 Twitter:@yusai_orochi
沙久 Twitter:@yusai_saku