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CLØWD 1st Anniversary ONEMAN LIVE「名も無き明日はない」ライブレポート!

CLØWD



CLØWD、DANGER CRUE RECORDSから4月に3rdシングルを発売。
次なるワンマンの会場は新宿ReNY!!
「一緒に理想郷を求めていこう」、CLØWDが一周年記念ワンマンの場を通し
ファンたちと誓い合った未来の夢。



CLØWDが活動の狼煙を上げたのが、1年前となる2014年1月8日、池袋EDGEを舞台に主催ライブを開催してのことだった。
あの日を始まりにCLØWDは、ミニアルバム『フィクションØ』と2枚のシングル『#夏の微熱』『狼煙/Thank you for coming』を発売。始動後すぐに全国を舞台に据え、精力的なライブ活動を続けてきた。

昨年8月に池袋EDGEで行った初のワンマンライブ「理想郷」は、5月のチケット発売後たった1分でSOLD OUT。その勢いを受け、直後に発表されたのが、今回の「CLØWD 1st Anniversary ONEMAN LIVE「名も無き明日はない」だった。あえて早い時期からこの日の開催を告知することで、たった1年間でTSUTAYA O-WESTを満杯にするまで上り詰めてやるという意志を彼らは示してきた。そして、その言葉は現実のものとなった…。
                         


 

響きだした厳かなピアノの音色、重なるように流れた重厚な音の調べ。ステージ前面を覆った幕に、巨大なフラッグを手にしたヴォーカルKØUの姿が映しだされた。その幕が降りると同時に、CLØWDのライブはスタート、冒頭を飾ったのは最新シングル『狼煙』だ。フラッグを背負いながら、満員の観客たちへ挑むように歌うKØU。凛々しくも挑発的な楽曲が、熱を求める大勢のファンたちを飲み込んでゆく。なんて雄々しき幕開けなんだ。大きな旗を振りながら歌うKØUの姿は、未来へ向ってゆく先導者のよう。

重厚なドラムビートが轟きだした。「待たせたなー!!騒げよー!!」。雄々しく轟く演奏が、感情を熱く高ぶらせてゆく。舞台上の彼らは、次代を揺さぶる独裁者?! みずからの未来を鼓舞するように、雄々しく響き渡った『独裁Rhapsody』。

戦いを挑むよう、激しくも挑発的な演奏が駆けだした。生死をかけた真剣勝負を挑む如く?!、研ぎ澄ませた気持ちのまま歌いかけるKØU。感情を高ぶらせる『Liar's Game』に触れ、全力で暴れ、手の花を咲かせてゆく観客たち。互いに剥き出しの感情と感情とを熱く交わしあう、そのバトルは、なんて心地好い刺激なんだ。


「今日のCLØWDは本気だぞっ!! このTSUTAYA O-WESTを真夏に変えてやろうぜっ!!」。KØUの言葉を象徴するように突き付けたのが、心地好いラテンビートが炸裂した、激しくも開放的なサマーホットチューンの『レッドホット・ディスコ』だ。会場中の人たちがタオルを振りまわし、一気にはしゃぎだした。なんて胸を高鳴らせるディスコロックな演奏だ。我を忘れ、無邪気にはしゃぎたくなる気持ちも納得だ。

「その声を僕たちにください。CLØWDと共に歩んでいこう」。光を求め駆け上がるように奏でたのが『Drive for Dream』。CLØWDの演奏に身を預けていると、本当にこの手に夢をつかめそう。それくらい、気持ちを熱く希望に満たしてゆく。その夢に飛び乗ってもいいよね、KØUの言った「何処までも走り続けていこう」という言葉を旗印にしながら。

スリリングでヘヴィなドライブビートが炸裂。『CHECK MATE』に合わせ、観客たちが一斉に左右へモッシュ。腹の奥底へガンガンに響く演奏へ刺激され、騒がずにいれるわけがない。熱にまみれ暴れてこそ。たとえCLØWDのメンバーにチェックメイトされようが、それが恍惚や快楽ならいくらだって詰めてもらいたい!!

雄々しい演奏が会場中を荒々しく包みだした。なんて、魂を昂揚させゆく物語を描き出す楽曲なんだ。気持ちを熱く歓喜させる『セブンスセンス』の生み出したドラマに身を委ねていると、自然と身体も大きく揺らいでいく。むしろ、そのドラマの中へ溺れたいくらいの気分だ。
 

羽織袴姿に着替えたメンバーが登場。KØUに至ってはお城の殿様のよう。演奏は、猛々しいビート炸裂した『WAKE UP』へ。懐深い雄大な楽曲を奏で、CLØWDは観客たちを大きな音のうねりの中へ導き入れた。そう、熱狂はふたたび目覚めていく…。
刺々しいギターの旋律が身体を射抜いてゆく。切っ先鋭い演奏を通し、熱した観客たちの感情へ痛心地良い刺激を与えだした。『Take_53』が描き出したヘドバン導く風景。

「この5人で歩んできた物語をお聞きください」。KØUの言葉に続いて奏でたのが、ハートフルなミッドナンバー『四人五脚』。幾多の試練乗り越えた歩みを振り返りながら、会場中の人たちを優しく包みこむように歌い奏でるCLØWDのメンバーたち。なんて温もりを感じる歌と演奏なんだ。彼らの想いの琴線に直に触れているような気分。終盤にはKØUが逆席へ降りて観客たちを煽り、共にモッシュや折り畳みしてゆく風景も。ファンたちも共に歩んできた仲間たちだからこそ、KØUは一緒に汗に、熱狂にまみれたかったに違いない。

場面は、一変。タップダンサーSaroとドラマーとのリズムバトルが勃発。互いに表情や仕種を見合いながら、熱いリズム交わしあう戦いを展開。そこへベースの猟平が加わり、重低音効いたバトルグルーヴを投影。この手のパフォーマンスを描き出せるのも、卓越した演奏力はもちろん、枠を超えた表現力を持ったCLØWDの強みだ。

そのまま、純白の衣装へ着替えを終えたメンバーを招き入れ、演奏は、Saroも加え形でヘヴィグルーヴな『Worry?』へ。雄大かつ魂を熱く歓喜させる演奏を通し、会場中を熱狂の宴へと導きだした。手を振りまわし、モッシュしながら大騒ぎしてゆく観客たち。これぞCLØWD流のダンスロックパーティだ。

白熱した演奏は、そのままパワフルな『傷声』へ。ラウドな音の塊が否応なく身体を揺さぶっていく。熱い音の弾丸を食らって冷静でいれるわけがない。すっかり場内は逆ダイ止まない狂った宴の様相を呈していた。「心の傷は全部吐き出させたかっ!!俺たちにしかできねぇライブだぞ。しっかり暴れたか!!」。KØUの言葉は胸に熱かった。


「俺たちはまだ夢の途中です。さらに理想郷を超えた最高のライブや音楽を、これからも君たちのその胸に届けていくよ」(KØU)

熱い気持ちを確かな絆として、その身で、心で結ぶように『#夏の微熱』が飛び出した。熱した感情を歌と演奏に変え5人は、ここで作りあげた想いの絆を途切れない証として、みずからと、ファンたちの心へ刻んでいった。そして…。

「たくさんの感謝の気持ちを込めて」。最後に届けたのが、今のメンバー自身の素直な感謝の気持ちを投影した、美しくも儚さ秘めたドラマチックなバラード『Thank you for coming』だ。込み上がる感情のままに歌うKØUの歌声に触れていると、一緒に涙腺へ豊かな泉を浮かべたくなってしまう。それくらい、嬉しい感謝の想いに頬を濡らしたかった。空から降り注ぐ雪に身を捧げながら、そんな風に感じていた。

 




 



 


「TSUTAYA O-WESTはまだ通過点でしかないから。ここにいるみんなを連れていくから」。互いの絆をふたたび確かめるように、アンコールで『キミトボクラ-』を演奏。とても開放的な楽曲に触れ、誰もが満面の、クシャクシャの笑顔の花を咲かせながら、ふたたび幸せのひとときを作り出すことを約束するよう、最後まで熱狂のハグを交わしあっていった。


この日のワンマンを通しCLØWDから、2つの嬉しい発表が届けられた。それが、「DANGER CRUE RECORDSと契約し、2016年4月27日に3rd SINGLEを発売」「5月7日(土)新宿ReNYを舞台に、CLØWD ONEMAN LIVE 2016「RUDENESS RESORT ReNY」開催」のニュースだ。今のCLØWDが持つ実力と勢いが、何処まで大きな支持の輪を広げてゆくのか楽しみになってきた。

PHOTO:
TEXT:長澤智典

-セットリスト-
『狼煙』
『独裁Rhapsody』
『Liar's Game』
-MC-
『レッドホット・ディスコ』
『Drive for Dream』
『CHECK MATE』
『セブンスセンス』
-CM映像-
『Delight & co.で登場』
『WAKE UP』
『Take_53』
『四人五脚』
BaDr&Saroセッション
『Worry?』
『傷声』
-MC-
『#夏の微熱』
『Thank you for coming』
-ENCORE-
『キミトボクラ-』

【CLØWD OFFICIAL WEBSITE】
http://clowd.tokyo/


<INFORMATION>
①DANGER CRUE RECORDSと契約し、2016年4月27日3rd SINGLE発売決定!
②2016年5月7日(土)新宿ReNY
CLØWD ONEMAN LIVE 2016「RUDENESS RESORT ReNY」開催決定!