INTERVIEW

DASEIN ロングインタビュー 第1回(全4回)

DASEIN

3月8日に約15年ぶりとなるアルバム『唯、此処に在る事が愛しくて』を発売するDASEIN。彼らは、同アルバムを手に3月11日より全国ワンマンツアー「FEATURE≒FUTURE-今、此処に在る事が愛しくて-」をスタートさせる。ふたたびアクセルをグッと踏み込んできたDASEIN。彼らの今の心境を、ここへ記そうか。

インタビュー:長澤智典
Interview by Tomonori Nagasawa

 

復活後に出したシングル曲やカップリングに関しては、ほぼDASEINが解散する以前に大量ストックしてあったデモ音源の中からの楽曲なんです。


――2010年に復活して以降、DASEINとしての活動を毎年不定期ながらも続けてきたわけですが、今年はかなりDASEINへの活動に力を注ぐことになりそうですね。
Ricky この記事がアップされる頃はまさにエンジンをブルンブルンと吹かしながら、いつでもフルスロットルでスタートしてやるという時期ですよね。
JOE エンジンは吹かしてるけど、1月はかなり水面下でバタバタもしている時期ですけどね。
Ricky ちょうどアルバム制作も佳境に入ってるだろうし、春からの全国ツアーへ向けての準備も始めないと…という時期なので確かにバタバタはしてそうだね。
JOE アルバム制作を進めていく中で、可能な限り新曲を収録したいという思いが強くなり、昨年末というありえない時期に「収録曲をもう1曲増やそう」となり、さらにエンジン吹かしちゃった感じです。
Ricky 出来るだけ良いアルバムを作ろうと思うとどんどん欲が出てきますからね。きっと、復活後のシングルやインスト曲を合わせたら結構な曲数になるんじゃないかな!?

――通算3枚目、3月8日に発売となる3rdアルバム『唯、此処に在る事が愛しくて』。収録した楽曲は新曲ですが、じつは過去からストックしていた曲たちだと聞きました。
Ricky そうなんです。今回のアルバムコンセプトは「究極(旧曲)の新曲」。

――そこ、詳しく教えてください。
Ricky DASEINは2010年に「結成10周年」という流れで復活をし、そのまま現在も活動を続けています。復活後に4枚のシングルをリリースしましたが、一昨年ぐらいからアルバムを出したいという気持ちを互いに強く持っていました。
JOE その気持ちは強かったね。
Ricky 復活後に出したシングル曲やカップリング曲に関しては、ほぼDASEINが解散する以前に大量ストックしてあったデモ音源の中からの楽曲なんです。もちろんそれはそれで新しいDASEINではあったんですが、僕としては今の2人だからこそ生み出せる本当の意味での新たなDASEINを打ち出したかったんです。そんな想いで書き下ろしたのが、現段階での最新シングルでもある『COGITO ERGO SUM』でした。ただ、それ以降に新生DASEINとしての楽曲を書き下ろそうと思ってもなかなか方向性が定まらず、そのまま新曲の制作が滞ってしまいまして…。
その頃からJOEには「過去にストックしていた良い曲がたくさんあるんだから、それを形にしよう」と言われてました。でも、当時の自分は「書き下ろしで勝負したい」という意識が強いあまり、どうしてもストック曲に気持ちが向かなかったんです。

――前へ進む以上は、つねに「新しいモード」で勝負したい気持ちだったんですね。
Ricky そうなんです。だけど、なかなか新しい曲が生まれずに新曲自体の制作が止まってしまい追い詰められていた事や、JOEの過去のストックデモ楽曲に対する熱い想いもずっと気にはなっていて、それで「とりあえず一度、過去のストックデモ曲を聴いてみてそれで自分がどう感じるか試してみよう」という気持ちになり、改めて全デモ楽曲をJOEに借りて聴き直したんですよ。そうしたら…。
JOE そうしたら…。
Ricky JOEが前々から言ってた通り、メロディー自体はしっかりしてるし、あの頃のDASEINらしさを残しながらも現代風にアレンジしたら面白い化学反応が起きるのではないか!?という思考にギアがチェンジしたんです。そこからはもう早かったですね、ツアーが近かったという事もあり、即戦力になりそうなデモ楽曲をアレンジャーに投げまくりました。

 

 

 

何よりRickyの作った楽曲が大好きなんです。その曲たちを演りたいが故にDASEINとして活動もしてるし、過去の曲たちもしっかり形にしたいという気持ちを強く持っている


――そういう流れがあったんですね。
Ricky もちろん新曲の制作も念頭にはありました。『COGITO ERGO SUM』を最新シングルとして発売したのが2015年4月のこと。本当はそのタイミングでアルバムを出したかったんですよ。だけど、あの当時は書き下ろしの新曲として『COGITO ERGO SUM』、カップリングの『Do NoT TENdER!?』を絞り出すのが精一杯でした。
JOE 『COGITO ERGO SUM』を作り上げたときは、「ここから新生DASEINの楽曲がたくさん生まれそうだ」と思っていたんだけど、そこでRickyの新曲制作が止まってしまったんだよね。
Ricky そう…それで先に語ったような展開になったわけですが…じつは、昨年の春に行った「HYPER BEAT ROCKの逆襲」ツアーの時にも「ここのタイミングでアルバムを出そう」と計画をしていたんです。が、そこにも間に合わず。かといってツアーはもう決まってるし新曲をやらないわけにもいかないし。そんな追い詰められた僕を救ってくれたのがJOEのアドバイスと過去のストック曲だったわけです。たとえ音源が出せないとしてもせめてライブでは新曲を届けたいという想いで、そのストック曲を新曲として仕上げる作業を急ピッチで進めた結果、ツアーファイナルまでに全5曲の新曲を披露する事ができました。
そこで僕は思ったんです。このツアーで生まれた新曲と復活後にリリースしたシングル曲を合わせればそれだけでも十分アルバムになるなと。しかもCOGITO ERGO SUM以外はどれも過去のストック曲だし、こうなったらほぼその過去の曲たちで構成されたアルバムを作ってしまおうと。そんな「ピンチをチャンスに」の流れから今回の15年ぶりのアルバムリリースに繋がったわけなんです。
 
――なかなか実現に結びつかなかったアルバムリリースが、ついに形になったわけですね。
Ricky そう。「来年にはアルバムを出します」と言い続けた「出す出す詐欺」の「詐欺」の部分をようやく拭い去ることが出来ます(苦笑)。

――JOEさんは、過去のストック曲たちに強い思い入れをずっと持っていたのでしょうか??
JOE ありました。ただ、Rickyが『COGITO ERGO SUM』という新生DASEINとしての未来を見据えた新曲を作りあげたとき、僕自身もその音楽性がすごくしっくりきたから、この方向性で新曲が生まれてくるのであれば、それもまた楽しみだなと思っていました。というのも解散前のDASEIN時代のRickyは、かなりハイペースで楽曲を生み出し続けていたんですよ。そのペースを知っていたからこそ復活後も普通に新曲を生み出してくるものだと安易に思い込んでいたんです。でもRickyにしてみれば、ソロやRIDER CHIPSなど様々な場所で作曲してる中で、これぞDASEINという楽曲を生み出す事は簡単な事ではなかったと思うし、相当なプレッシャーだったんだろうなと今になって思います。とにかくあの時はただただ見守るしかなかったですね。

――そんな時期を過ごしていたんですね。
JOE そう。過去のストック曲については、あの当時、形として出したいと思いながら解散という結果になり、出せなくなった後悔もあったので、僕としては本当だったら日の目を見るはずだった沢山の曲たちをいつかみんなに届けたいという気持ちは強くありました。ストック曲の中には、あの当時「次はこの曲をシングルにしたい」「これ、次の作品用にどうですか?」と提案しながらも、いろんな意見の相違や当時の方向性の面からリリースに至らなかった曲もあったので、そういう曲たちをこの2017年に形として発表できるのはすごく嬉しいことだし、ようやく想いが叶うなという気持ちも自分の中にはありますね。
Ricky 昔はDASEINに関わる人たちも多かったし、自分たちのジャッジだけでは決められなかったからね。
JOE だからこそ僕は、そんな過去に取り残されてしまった曲たちに固執しているところがあるんですよね。あの時に作り上げたメロディーや世界観は今でも良いと思ってるし、どこかでそんな過去のDASEINらしさを求めてしまう自分がいる。でも、Rickyは常に新しい可能性を求めてゆく。そこのバランスが上手く取れてるのが今のDASEINなのかなと。

――JOEさんは、本当に過去の曲たちが大好きなんですね。
JOE 大好きですね(笑)。何よりRickyの作った楽曲が大好きなんです。その曲たちを演りたいが故にDASEINとして活動もしているし、過去の曲たちもしっかり形にしたいという気持ちを強く持っている。もう完全に個人満足なんですけど。
Ricky そこは自己満足でしょ!?
JOE そう(笑)。あははははっ(笑)。

――でも、個人的な満足感は大事なことですからね。
JOE ですよねぇ。

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<<NEW ALBUM『唯、此処に在る事が愛しくて』2017年3月8日(水)発売!>>

待望の約15年ぶりとなるNEW ALBUM、「唯、此処に在る事が愛しくて」3/8 リリース決定!!!
<収録曲>
「唯、此処に在る事が愛しくて」「運命AUTOMATIC」…他,曲数未定

詳細は後日発表!!!

 

Coconial DASEIN TOUR 2017[FEATURE≒FUTURE]
ー今、此処に在る事が愛しくてー

2017年3月11日(土) 西川口Hearts
open17:00/start17:30

2017年3月12日(日) 西川口Hearts
open16:00/start16:30

2017年4月01日(土) 長崎プラザおおむら
open17:00/start17:30

2017年4月02日(日) 長崎プラザおおむら
open16:00/start16:30

2017年4月15日(土) 大阪RUIDO
open17:00/start17:30

2017年4月16日(日) 名古屋HeartLand
open16:00/start16:30

2017年4月22日(土) 柏PALOOZA
open17:00/start17:30

2017年4月23日(日) 横浜Baysis
open16:00/start16:30

2017年4月29日(土) 仙台MACANA
open17:00/start17:30

2017年4月30日(日) 仙台MACANA
open16:00/start16:30

TOUR FINAL
2017年5月13日(土) 新宿ReNY

open17:00/start17:30

 

Crazy Monsters ~春の祭典 2017 東名阪TOUR~ 出演!

◇IN TOKYO:東京春一番!!狂獣達の宴
2017年3月5日(日) TSUTAYA O-EAST

open 16:00 / start 16:30
出演:Crack6 / ALvino / DASEIN / S.Q.F / Dacco / wyse / defspiral / 矢田 耕平(司会)
スペシャルゲストあり
問:チッタワークス 044-276-8841

◇IN OSAKA:大阪モンスターズ!!春風狂宴
2017年3月19日(日) 大阪 MUSE

open 16:00 / start 16:30
出演:Crack6 / ALvino / THE MICRO HEAD 4N’S / DASEIN / S.Q.F / Dacco / 矢田 耕平(司会)
問:キョードーインフォメーション 0570-200-888

◇IN NAGOYA:春の祭典!!名古屋でファイナルステージ
2017年3月20日(月/祝) 名古屋 BOTTOM LINE

open 16:00 / start 16:30
出演:Crack6 / ALvino / THE MICRO HEAD 4N’S / DASEIN / S.Q.F / Dacco / 矢田 耕平(司会)
問:JAILHOUSE TEL.052-936-6041

【チケット代金】前売券 5,500円 (D別)
【チケット一般発売中!】
・ローソンチケット http://l-tike.com
(Lコード:3/5…74874,3/19…55379,3/20…41597)
・チケットぴあ http://t.pia.jp
(Pコード:3/5…315-189,3/19…315-127,3/20…314-070)
・イープラス http://eplus.jp

 

その他ライブ情報や最新情報は OFFICIAL WEBSITE、Twitterをご覧ください。
【 JOE OFFICIAL BLOG 】
http://sjoe.blog39.fc2.com/

【 Ricky OFFICIAL BLOG 】
http://ameblo.jp/ricky-soloist/