葵(the GazettE) ロングインタビュー 第1回(全4回)「僕はイベントごとのライブがやりたいタイプなんです!」
撮影:菅沼剛弘 / インタビュー:海江 敦士
Photographs by Takehiro Suganuma / Interview by Atsushi Kaie
――2016年もすっかり終わりまして……。アルバム『DOGMA』や、作品に関連したツアーやライブの話はさんざんされてきたと思うので、まずは10月28日にZepp Tokyoで行われた初のハロウィン・ライブ“the GazettE HERESY LIMITED THE DARK HALLOWEEN NIGHT[-SPOOKY BOX-]”について、振り返っていただこうと思います。
葵 僕以外のメンバーは、あまりそういうイベントごとのライブをやりたがらなかったんですよね。でも、僕自身は割とやりたいタイプなんです。
――そうなんですか?(笑)。
葵 前に「BURST INTO A BLAZE」(2006と2008年、GAZEROCK FESTIVAL IN SUMMERとして行われた。会場は2006年が東京ビッグサイト西野外展示場、2008年は富士急コニファーフォレスト)っていうイベントもやってたんですけど、僕が“あれ、もうやらないの?”って皆に聞いたら、“うん……そうだね”っていう(苦笑)。あれ、2回で終わりなの?って思ったんですけど(笑)。
――まぁ、いずれも野外だし、暑かったという部分がありますもんね。今回、ハロウィンライブが実現した背景には、ずっと『DOGMA』しばりのライブをしてきた反動もあるのでは?
葵 確かに、あまりにもその世界観を固めすぎたので、たまにはみんなが楽しめるようなライブを一発やりたいねっていう思いはありました。“DOGMA”みたいに決まりごとがあるライブのよさもあるんですけどね。
で、RUKIが“ちょうどハロウィンだからいいんじゃない?”って言ったんで(苦笑)。
――そのお話があったのは、『DOGMA』のツアー中ですか?
葵 ワールドツアーが終わってから、割とバタバタと決まりましたね。9月27日の幕張メッセが終わってしまったら、その後しばらくライブできないのも寂しいかなって。
――割と急に決まったんですね。
葵 とはいえ、すでにみんなの頭の中には、あんな感じのライブがやれたら……っていうイメージは描かれていたと思いますよ。
――仮装のアイデアに関しては、どうやって決めていったんですか?
葵 ただ単にハロウィンっていうワードだけで決めましたね。それでも、コスプレではないだろうっていうのはみんな共通していたと思います。まぁ、結局初めてだったんで、僕はもっと違うのをやればよかったかなって。
――そうですか? 衣装はかなり完璧だったと思いますが。
葵 あとあと聞いたら、魔女だったり、みんなモチーフがあったんですよ。でも、僕にはそういうモチーフがなくて。何か決めればよかったかなぁ。何となくクモの巣っぽい要素があったんで、“クモです”とは言ってましたけどね(苦笑)。
――路線的には基本的なthe GazettEのイメージに近い衣装だったような気がします。
葵 結局そうなっちゃうんですよ、僕ら(苦笑)。
――2017年に行うハロウィンライブでは、そういった反省点をふまえて臨めるといいですね!
葵 まぁ、やるかどうかはわからないですけど(笑)。
――いやいや、期待してますので(笑)。2016年はあともう1本、ハロウィンのあとに“KNOTFEST JAPAN 2016”(the GazettEの出演は11月6日)にも参加されましたね。大型フェスには何度か参加されてますが、KNOTFESTはいかがでした?
葵 もしかしたら、メンバー内で僕がいちばん感想が薄いと思いますよ(苦笑)。
――どうしてですか?
葵 こういうイベントに出られて“やったー!”っていう純粋な気持ちと、“お呼ばれしてすみません……”みたいな気持ちに温度差を感じるんですよね。
――当日、普通に拝見しましたけど、ファンもたくさん集まっていたし、初めて見るであろうお客さんの中にも興味深くステージを見ている人が多かったですよ。
葵 でも、やっぱり“毛色の違う僕らが出てすいません”みたいな(笑)。フェスに出始めた頃は“やるぜ!”みたいな思いで臨んだこともあったんですが、いろんなフェスに出させてもらって……なんか、ファンが見たいバンド像と違うんじゃないかって思いも出てきたんですよね。
ファンの子達がフェスに出ている僕らを見た時に、果たしてカッコいいと思えるのだろうかと。もしかしたら僕らが壁を作っているのかもしれないけど、“私達ががんばらないと盛り上がらないかも!”とか、みんなに変な気をつかわせているんじゃないかなって。
――いやいや、お客さんは純粋に楽しんでいたと思いますよ。
葵 ライブそのものは楽しかったし、やり切ったとは思いますけどね。何て言うか、僕自身はお客さんでいたくなかったんですよ。
――というのは?
葵 フェスって、本来出演するアーティストもお客さんとして楽しめるじゃないですか。僕はそういう気分にはなれなかったんですよね。フェスってそんなにヌルいもんじゃないというか。もっとがっついた感じだと思うんです。
――要はいろんなバンドのお客さんがいるわけだから、ある意味勝負ですよね。
葵 そうそう。ヤツらのお客さんにアピールしてとっちゃおうぜ!みたいな。the GazettEは知らなかったけどライブで音を聴いたら“お、やるじゃん!”って感じてもらいたいんですよ。
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