INTERVIEW

DIAURA ロングインタビュー 第1回(全4回)

DIAURA

11月16日に3rdミニアルバム『MY RESISTANCE』を2-TYPE発売するDIAURA。12月からは小箱を舞台にした全国ツアー「DIAURA ONEMAN TOUR 2016-2017『deadly"13"circuit』」を実施。来年2月18日には中野サンプラザを舞台に「DIAURA ONEMAN TOUR『Dictatorial Garden Nakano-beyond the resistance-』」も行われる。彼らがどんな想いで『MY RESISTANCE』を作り上げたのか!? その真相を探ってみた。

撮影:菅沼剛弘 / インタビュー:長澤智典
Photographs by Takehiro Suganuma / Interview by Tomonori Nagasawa
 

今回、『MY RESISTANCE』を2-TYPE出したのも、収録した最後の楽曲に異なる結末を二つ用意したからなんです。


――最新ミニアルバム『MY RESISTANCE』が、誕生。この作品は、前シングル『月光』の流れを受けて制作された作品なのでしょうか?? 聴いてて、物語(思想??)としての連動性を感じました。
yo-ka 『月光』からの連動性は持っています。ただし、それは狙ってというよりも、偶然の産物という面が強いこと。『MY RESISTANCE』を制作しようとした時期に書きたかった想いと『月光』が重なったと言いますか、先に『MY RESISTANCE』の構想を頭の中へ描いていたときに、『月光』という楽曲のアイデアやテーマも生まれた。それを先にシングルとして発売したことで、『月光』自体が『MY RESISTANCE』へ想いを繋げてゆく良い架け橋になった形でした。

――『月光』と『MY RESISTANCE』は続きを持った物語というよりも、『月光』自体が『MY RESISTANCE』のイントロダクション的な意味合いを持っている形なのでしょうか??
yo-ka そうですね。実際『月光』が生まれるよりも前に、『MY RESISTANCE』の構想が生まれていました。当初は、シングル『ENIGMA』から想いを繋げてゆく作品として『MY RESISTANCE』を想定していたんですけど。結果的に『月光』がその間へ入ることで、想像以上に想いを巡らせる物語として作品たちを繋げてくれたなと感じています。

――『月光』は、けっして答えを記した作品ではなく、あえて想いを不鮮明に投影。聞き手に、いろいろ想像を巡らせる形を取っていましたもんね。
yo-ka そうですね、今まで以上に様々な意味での余白を残した楽曲でした。

――ミニアルバムの『MY RESISTANCE』も明確な答えを提示するのではない、聞き手へ「あなたはどう捉えますか??」「どういう選択をしますか??」と問いかけてゆく作品になっている印象を覚えました。
yo-ka これまでのDIAURAの作品は「一つの答えありき」で、「自分の中で決めた答え」に向かって楽曲を書き繋いできた面が多かったんですけど。『ENIGMA』以降、自分の中で作品に対する考え方が変わってきた…。

――それは、どんな風に??
yo-ka それぞれの楽曲に記した想いの受け止め方って、聞き手それぞれに違っていいものじゃないですか。その楽曲を通して聴いた人が抱く感情や、その人が導き出す答えって、各々に出した想いが正解になっていく。
今回『MY RESISTANCE』を2-TYPE出したのも、収録した最後の楽曲に異なる結末を二つ用意したからなんです。聞く人によって、それぞれの盤の最後に記した楽曲の受け止め方も異なれば、どちらかが心地好く響くことだってある。つまり、聞き手の想いに余白を与えたかったんですよ。そこが、これまでの作品とは決定的に違う作り方になったところです。

 

 

これまでの自分は、曖昧な答えを避けてきました。だけど、現実の世界は曖昧なものばかりじゃないですか。だから、本当に自分の気持ちに正直になって想いを記すと曖昧さから避けることは出来ないんですよ。


――『MY RESISTANCE』のA/B-TYPEそれぞれの最後の楽曲として刻印した『CRIMINAL BEAST』と『Daybreaker』、それぞれに異なる想いを示しているのはもちろんですが。収録したどの楽曲も、けっして明確な答えを提示しているわけではない。むしろ、聞き手に自分なりの答えを導いてゆく余白を、収録したすべての楽曲に感じています。
yo-ka これまでの自分は、曖昧な答えを避けてきました。だけど、現実の世界は曖昧なものばかりじゃないですか。だから、本当に自分の気持ちに正直になって想いを記すと曖昧さから避けることは出来ないんですよ。今回はそういう感情を、自分でも素直に受け止めて書いています。

――聴いた人の心模様次第で『CRIMINAL BEAST』にも『Daybreaker』にも心の意識が転べるような??
yo-ka そこへ記した想いさえも…何事に於いても、自分次第で未来は変えていける。むしろ、そう思っています。

――最初から、その「曖昧さ」を根底へ見据えたうえで楽曲を作り続けていたんですね。
yo-ka 『MY RESISTANCE』の強みは、根本を成す楽曲に強さがあったこと。もちろん、自分の中にはアルバムへ記す想いの構想はありましたけど。楽曲制作の時点では、それを先に提示するのではなく、まずはメンバーそれぞれ自由に曲を制作してもらう形を取りました。中には、『Linkage』のように前々から存在していた楽曲もあります。その曲たちの持つ力に、余計に想いを掻き立てられ作詞を行った面は、今回はとても強かった。作曲の中心は佳衣ですけど、久し振りに達也の曲も収録しましたからね。
達也 『Daybreaker』を書きました。

 

 

「作品を通して明確な世界観を提示してこそDIAURA」と言いますか、それこそが「DIAURAの王道スタイル」なんだという認識を改めて実感できました。


――佳衣さん自身、とくにテーマ性を聞いて楽曲を書いたのではなかったわけですよね。
佳衣 そうです。どの楽曲も、自然と自分の中から生み出されていった。全体的にヘヴィというかハードめになっているのも、そういう表情で今は作品をひとまとめにしてみたかったからなんです。だから、結果的に激しい楽曲が多くなったという理由もあるんですけど。実際に『MY RESISTANCE』という形を成したとき、自分なりに抱いていた想いが面白い形になったと言いますか、今までにないスタイルを持ったミニアルバムとして完結してくれたなという感覚も感じました。

――今のDIAURA自体が、ヘヴィな方向性を強く押し出したい傾向でいるのでしょうか??
佳衣 自分らとしては、あまりそういう決めつけをしていきたくはないんですね。と言うのも、昨今の主流になっているスタイルってそういう傾向じゃないですか。だから、そっちへ寄せたくはなかった。ただ耳ざわり的に、これまでのDIAURAはそういう音楽を演ってこなかった。「ならば、DIAURA流にヘヴィな音楽を演ったらどうなるんだろう??」。その想いに突き動かされた結果が、今回の『MY RESISTANCE』へと繋がった形でした。

――翔也さんは、このアルバムをどんな風に受け止めています??
翔也 確かに佳衣も言ってたように、DIAURAの中、『MY RESISTANCE』に描いた世界観は新しい表現の分野に入るもの。ただ、個人的には「演奏してて凄い心地好かったな」という感覚が強かった。
前作の『月光』のときには「新しいな」という意識があったんですけど、今回は、「作品を通して明確な世界観を提示してこそDIAURA」と言いますか、それこそが「DIAURAの王道スタイル」なんだという認識を改めて実感できました。

――達也さんは、どんな感想や手応えを『MY RESISTANCE』に抱いてます??
達也 「全曲、本当に恰好いいな」と思える作品です。聴いてもらえれば、「けっこう振り幅を持っているな」というのもわかってもらえると思います。しかも、「今のDIAURAの持っているものを最大限にまで引き出した作品」だなとも感じています。
先にもヘヴィという言葉が出てきたように、『The abyss』や『Linkage』などは、同じヘヴィでもDIAURAだからこそ描けるヘヴィさを出した楽曲だなという印象なんですね。なんて言えばいいんだろう、激しさの中にも深みを持ってると言いますか…。なので、ドラムの音的にも表現の幅を広げたくて楽曲によってスネアを変えたり、音作り一つを取っても変えたりなど、どれも異なる音質や表情を持って叩くことが出来ました。だからこそ早くライブで聴かせてあげたい。そんな心境でいます。

――言われたように、ただ攻撃的ではない,そこへ深みや広がりを覚えるところがいいなと思いました。
達也 ですよね。まさに「DIAURAならではの世界観を持った作品」だと思います。

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   INFORMATION   

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3rd MINI ALBUM「MY RESISTANCE」2016.11.16 RELEASE!!


【A TYPE】
[CD]
1.SE-MY RESISTANCE-
2.白と蒼の境界
3.The abyss
4.倒錯症レジスタンス
5.Linkage
6.Mr.Isolation
7.CRIMINAL BEAST

[DVD]
倒錯症レジスタンス

メイキング映像

品番:AINS-30 価格:¥3,024(tax in)
発売元:Ains 販売元:ダイキサウンド

 

【B TYPE】
[CD]
1.-MY RESISTANCE-
2.白と蒼の境界
3.The abyss
4.倒錯症レジスタンス
5.Linkage
6.Mr.Isolation
7.Daybreaker


写真集

品番:AINS-31 価格:¥3,024(tax in)
発売元:Ains 販売元:ダイキサウンド
 

DIAURA ONEMAN TOUR 2016~2017『deadly"13"circuit』

<日程>
2016年
12月03日(土) HOLIDAY SHINJUKU
12月04日(日) 静岡Sunash
12月08日(木) HOLIDAY NEXT NAGOYA
12月10日(土) HOLIDAY OSAKA
12月12日(月) 高松DIME
12月14日(水) 広島セカンドクラッチ
12月15日(木) 岡山CRAZYMAMA2ndRoom
12月17日(土) 福岡DRUM SON
12月18日(日) 福岡DRUM SON

2017年
1月05日(木) 仙台MACANA
1月07日(土) 札幌COLONY
1月08日(日) 札幌COLONY
1月14日(土) 新潟CLUB RIVERST
1月15日(日) 郡山ピークアクション
1月17日(火) 浦和ナルシス

平日:OPEN 18:00 / START 18:30
土日祝:OPEN 17:00 / START 17:30

チケット料金:
前売 ¥4,200-(税込/D別)
当日 ¥4,700-(税込/D別)
*3歳以上有料

主催/企画/制作 Ains

 

Ains PRESENTS
DIAURA ONEMAN TOUR FINAL 2017 『deadly"13"circuit』

2017年1月22日(日) 渋谷WWW X
OPEN:17:00 / START:18:00

チケット料金:
前売 ¥4,500-(税込)
当日 ¥5,000-(税込)
(D代別)

一般発売:
11月19日(土)10:00~
購入制限:お一人様1IDにつき2枚まで
ローソンチケット TEL0570-084-003(Lコード:75821)
チケットぴあ TEL0570-02-9999(Pコード:307-009)


 

Ains PRESENTS DIAURA単独公演2017
『Dictatorial Garden Nakano-beyond the resistance-』

2017年2月18日(土) 中野サンプラザホール
OPEN 17:15 / START 18:00

チケット料金:
前売 ¥4,860-(税込)
当日 ¥5,000-(税込)
全席指定
*3歳以上有料

<FC先行>
申込受付期間 11/2(水)16:00~11/16(水)23:59まで
抽選結果発表 11/21(月)
入金受付 11/21(月)~11/28(月)23:59まで 
※11/6(日)までに入会・継続した方対象※

<一般発売>
2016年12月17日(土)
チケットぴあ TEL0570-02-9999 (Pコード:309-580) 
ローソンチケット TEL0570-084-003 (Lコード:71172) 
イープラス http://eplus.jp

※バンド予約無し

企画:Ains
制作:ALIVES
問い合わせ先:HOT STUFF PROMOTION 03-5720-9999 (平日12:00-18:00)

 

その他ライブ情報や最新情報は OFFICIAL WEBSITE、Twitterをご覧ください。

【 DIAURA OFFICIAL WEBSITE 】
http://www.di-aura.com/