ALSDEAD 【Born To Be Dead:CODA】ロング・レポート!
2時間半強、全32曲をフルスロットルで完走!!
今、最も輝くALSDEADの姿を観客たちに焼き付けた、活動休止前最後のライブ!!
「活動休止」という名のもと、10月9日に高田馬場AREAを舞台にしたワンマンライブ【Born To Be Dead:CODA】をもって、7年に及ぶ活動へ一時幕を下ろしたALSDEAD。彼らは、この日の活動休止へ向け、【Born To Be Dead】と題したシリーズワンマンを4本行った。
9月12日に新宿LOFT BAR LOUNGEで行った【Born To Be Dead:PROLOGUE】は、ALSDEAD初のアコースティックライヴ。9月18日に東高円寺二万電圧にて開催の【Born To Be Dead:ch1】は、全編激しい楽曲のみで構成。9月19日にSHIBUYA-REXで実施の【Born To Be Dead:ch2】は、ファンの人気投票を元にしたリクエストライヴ。シリーズ最後を締め括った10月9日に高田馬場AREAを舞台にした【Born To Be Dead:CODA】は、事前にヴォーカルのMAKIが「いつまでも"挑戦"していくバンドでありたい」と語ったように、2回のアンコールを含め、全部で32曲を演奏。終始、挑み続ける姿をぶつけていた。
ストロボライト瞬く舞台上、幕開けを飾ったのが、最新アルバム『IDEA-イデア-』に収録した『Behind The Pride』だ。凛々しく挑戦的な演奏の上で、シャウトとメロを巧みに活かしながら、MAKIが観客たちへ挑みだした。何時もと変わらない。むしろ、何時も以上に前のめりな姿勢のもと、4人は観客たちの身体からエナジーを引き出そうとしていた。
MAKIの煽る姿に、拳を突き上げ熱を返してゆく観客たち。激しい2ビート炸裂した演奏の上で、強い想いを投げかけてゆく『STARLESS』だ。猛々しいリフビートが爆発。「地獄を見に行こうかー!!」。『Adrenaline』を通し場内には、感情と感情とをぶつけあうバトルが勃発。そう、これだよ!!この一体化したスリリングな熱こそがALSDEADのライブだよな!!
「今日は特別な夜だからと言って、我々ALSDEADは昔を懐かしんだり過去を振り返る気持ちはまったくない、今のALSDEADが持っている曲を厳選して届けるんでかかってこいっ!!」(MAKI)
エキセントリックなデジタルビートへ唸る激しいリフが重なりだした。『スワローテイル』が導いた、狂い咲く激しい宴。煽る演奏に身を預け、右手を上げ跳ね続けてゆく観客たち。まるで降り注ぐ爆撃弾のよう、図太い音を次々落とし続けた『Into The Void』。爆音にさらに爆音を二乗するよう、メガトン級の激しく唸る演奏をハンマーを打ち下ろすように叩きつけた『Hacktivism』。早くも場内には、醒めない熱が充満していた。
『In Bloom』では、カオスな熱狂の中、誰もが身体を折り畳み、激しくドライブする演奏に溺れていた。サビに描いたメロな表情や間奏での穏やかな音のうねりが、激しい演奏の中とても美しく輝いて見えていたのも嬉しいこと。感情的な歌が、触れた人の気持ちを嬉しく高ぶらせた『Fragile』。激しさ携えながらも、心を打つ歌が胸搔きむしる高揚を与えてゆく。それが、たまらなく気持ちいいんだ。
ふたたび演奏は、重厚な音を背負って荒ぶりだした。唸るほどの音圧にも関わらず、軽やかにステップ踏んでゆく様を描き出したハード&ジャジーな『カトレア』。舞台上と客席とが、剥きだした感情を全力でぶつけあった『VOR』。重量感ある演奏の中にまぶした彩色豊かな音色や歌声が、激しさへ鮮やかさも縁取りしていたのも印象的だった。
緩急活かした面も描写、ドラマチックな熱狂劇を通し、観客たちのハートを射抜いた『黙殺劇』。なんて痛い嘆きの渦へと火照った身を引きずり込んでゆく楽曲なんだろう。重い唸りの中へ、どんどん身体が吸い込まれていくようだ。
熱烈な物語から場面を一変。美しく穏やかな音色を背に、MAKIが切々と想い届けるように『Separator』を歌いだした。広がりを持った世界観へ心地好く溺れてゆくような感覚だ。そんな凪いだ心を熱い衝撃で貫くよう、ALSDEADは『INAZUMA』を突き付けた。今にも涙腺壊れそうな感情を吐き散らすように重く情熱的な歌と演奏を叩きつけ、触れた人を禁じられた熱狂へと彼らは導いてゆく。嘆くような歌なのに、あまりにも感情剥き出しの歌と演奏。だからこそ、狂わずにはいられない!!
「貴様たちの声を聞かせてもらえますか!!声×∞」。すっかりバトルモードに突入中の環境だからこそ、「さらに狂ってこそだろ!!」とばかりにALSDEADはヘヴィ&ドライヴィンな『Cynical』をぶつけてきた。狂った熱狂の狭間から見えてくる、情熱的でメロウな歌声、激しい唸りの中から美しい歌が響くことで、ますます気持ちに熱狂の拍車がかかってゆく。「革命起こせ!!」の言葉通り、何かを起こせそうな興奮と高揚に、すっかり感覚は支配されていた。
「今夜はALSDEADにとっていろんな意味で挑戦の日。活動休止自体がALSDEADにとっての挑戦であれば、この日のライブも、ALSDEADからみんなへの挑戦です。全力でかかってこれるかー!すべてをここに置いていけっ!!」(MAKI)
重く激しく轟き出した『D9N』。「社会を乱す奴は排他されて」と歌いながら、彼らは熱い感情を持ってサバイブしてゆく意志を伝えてきた。高ぶった熱狂に追い打ちをかけるよう、熱い唸りを重ね合わせ場内にヘドバンの嵐を導いた絶頂高揚歌『KILL THE KING』。 重い音の弾丸が次々と身体を貫いた『Worlds End』では、演奏が進むごとに高ぶる気持ちが上昇し続けていた。サビの煽情的な歌メロに身を預け、タオル振りまわし踊り狂ってゆく観客たちの気持ちも納得だ。
感情を絶頂へと導くハードなダンスビートが響き出した。四つ打ち激情ダンスロックナンバー『Twilight』が連れ出した、激しくもエクスタシーな高揚。途中には、MAKIと観客たちによる熱いやり取りも登場。まどろんだ絶頂感へ、痛い歌の刃を突き付けた『ノスタルジア』。大きな歌のウネリに包まれながらも、身体は終始揺れ続けていた。興奮を醒ます暇がない?!。いや、ヘトヘトになるまで絶叫を覚えてこそ、今宵のライブだ。
熱狂の物語も終盤戦へ。情熱的な歌からの幕開け。哀切さを持った表情が嘘のように、一変。激圧でハード&グルーヴなエンジンを吹かせながら、『Vanity』が牙を剥いて襲いかかってきた。場内には振り乱れる無数の髪による嵐が巻き起こっていた。振り降ろすことのない拳、収まることのないヘドバンによる大波。続く『Puzzle』でも、宴は熱狂の様を描き続けてゆく。歌物な表情が強いにも関わらず、ここまで理性を壊していくのも、ALSDEADの歌と演奏が魂揺さぶる情熱を持っているからだ。
「AREA、まだ生きてるか!!とことん動きまわればいいんだ」。その言葉を証明するよう『Pandemic』を合図に、観客たちが左右に激しくモッシュし始めた。荒ぶる演奏に煽動され、絶叫しながらも右に左にと駆け続けてゆく大勢の観客たち。何時しか床が、思いきり飛び跳ねる観客たちにより軋みを上げていた。
「自分が持っている悲しみを、楽しみに変えて俺らへぶつけてこい!!」。ラウド&ハードグルーヴな『Life Of Sorrow』を通して沸き起こった、絶叫と熱狂のバトル。本編最後は、猛々しく荒れ狂いながらも、胸打つ歌が印象深い『FLASH BACK』だ。感情解き放つ激しい演奏に、満面の表情のもと拳振り上げ、頭振り乱し、誰もが興奮に溺れていた。熱狂で心開放される楽しさって、まさにこれだよなっ!!
アンコールの声を受けたステージは、大空へゆったりと舞い上がるように…そんなスケールあふれたミッドグルーヴナンバーの『フライト』から、ふたたび幕を開けた。なんて雄大な、触れた人たちを大きなウネリで包みこんでゆくダイナミズムあふれた楽曲なんだろう。衝動という表情とは対を成す、情熱ですべての想いを昇華してゆく姿も、ALSDEADを語るうえで欠かせない表情だ。大きなグルーヴを背負いながら、演奏は『Heaven』へ。胸をギュッと疼かせながらも、確かな力を授けてゆく歌だ。強い意志を持った言葉と演奏に触れながら、一緒に天まで昇ってゆくような心地好さがたまんない!!
ハードなデジタルビートをブースト!! 客席まで身体を前のめりにしながら歌い、観客たちを熱狂へ誘い出したMAKI。『Peggy-O』が場内に作り出した、一緒に絶叫を求めてゆく刺激的なステージング。「お前ら、かかってくんのか?! 当分見納めだぞ、悔い残すな、飛べるか!!」。陽佑の煽りに合わせ、♪Peggy-O♪と叫ぶやり取りも登場。高揚した空気の中で繰り広げられたNIKKYと陽佑のリズム隊による、猛々しい野獣たちの競演ともいうべきバトルなセッション。そして…。
ファンたちの支持も高い『Sugar』が飛び出した。激しい中にも艶かさを抱いた歌に、会場中の人たちが嬉しそうに身体を大きく揺さぶっていた。
「今日のALSDEADは今までで最高の状態です。アーティストでいる限りは、過去よりも今、今よりも未来が最高だと思っている。ALSDEADは一つの壁にぶつかり、その壁をどうやって壊し、その壁の向こう側へ行けるかを話しあい、それで出したのが未来へ向けた活動休止という決断。みんなもその決断を前向きに捉えてくれていたのが嬉しかった」(MAKI)
「遥かな時間の中で踵をすり減らし歩んできた奇跡は希望の鍵となって…」。これからもALSDEADは、進化した姿を持って未来へ向って走り続けてゆく。その未来を確かな形として刻み続けるための準備期間として、彼らが下した「活動休止」という結論。だからこそ彼らは、また、この舞台に戻ってくることを約束するよう最後に『Gravity』を歌いかけてきた。これが、4人とファンたちとが、ふたたび一緒に未来を歩んでゆくための約束の指切りのように…。
止まない熱狂の声。その声援を受け、姿を現したMAKI以外のメンバーたち。3人が奏でたのは、インストナンバーの『Eternal Return』だ。哀切な表情をたっぷりと携えた沁のギターが、タイトな演奏の上で思いきりむせび泣いてゆく。静かな情熱抱いた調べが、触れた人の琴線を掻きむしっていく。その切な演奏に触れ、心に涙を湛えていた人も、きっと居たのではなかろうか…。
最後にALSDEADが届けたのが『Faceless Biliever』だ。♪まだ見たことのない遥かな場所まできっと僕は君を連れていけるよ。眩しくて儚い流星のような願いをいくつも散りばめて♪。何度も何度も繰り返し共に歌ったその言葉こそ、次の扉へ開けるまでの間、彼らがファンたちの心へしっかりと刻もうとした、未来を示唆した証だ。今の自分たちの感情を代弁するように、しばしの休息へ向け、彼らは"未来を見据えたうえでの惑い"を歌いかけてきた。何も隠すことなく、今の自分たちをさらけ出すことが、彼らが次のステージへ進んでゆくためには必要な今の答え。それを、ALSDEADのことを本気で支持してくれる人たちの胸に届けたうえで、4人は、ひとときの眠りについた…。
この日の模様は、LIVE映像として完全収録。さらに、今回のシリーズワンマンの模様もダイジェスト映像としても見れる、まさに【Born To Be Dead】シリーズを集大成した作品になる予定だ。こちらは「期間/数量限定制作版」となるように、気になった方はすぐに予約をしていただきたい。
もちろん、今後彼らがどんな姿を持って復活の狼煙を上げるのか、その始まりの鐘が鳴り響くのも、暫し待ってていただきたい。
(文:長澤智典 写真:玲人)
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