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THE MICRO HEAD 4N'S 2014 LAST LIVE -THANK YOU FOR MY CLONE- (2014.12.21 Shibuya WWW)ライブレポート!

THE MICRO HEAD 4N'S

THE MICRO HEAD 4N'S
2014 LAST LIVE -THANK YOU FOR MY CLONE-
2014.12.21 Shibuya WWW


2014年12月21日 Shibuya WWWで行われた、「2014 LAST LIVE -THANK YOU FOR MY CLONE-」の模様をお届けします。
(TEXT:権田アスカ / PHOTO:土屋 誠)
 


 

5カ月連続ワンマンライヴ〝EARNEST GAMES〟にはじまり、夏には〝3rd Anniversary tour 2014〟を敢行。5月と7月にはシングルをリリースするだけでなく、数多くのイベントにも出演するなど、2014年も精力的に活動を続けたTHE MICRO HEAD 4N'S。結成3周年ツアーのファイナル公演の模様を収めた、バンド初のフルライヴDVD『PARASITIC EMOTION』が先行発売されたことも手伝い、年内最後となった単独公演の会場Shibuya WWWのまわりには、早い時間から期待に胸をふくらませたファンが集結。ライヴ後にはメンバーとのハイタッチ会も控えており、開演前からフロアはただならぬ熱気に包まれている。


BGMが止み、照明が暗転するやいなや、開演を待ち望んでいたファンから大きな歓声があがる。すると、“光の世界”のイントロが響き、TSUKASA(Dr)、kazuya(G)、ZERO(B)、SHUN.(G,DJ)、Ricky(Vo)が順にステージへ姿を現す。全員、黒を基調とした衣装に、白いネクタイというスマートな出で立ちだ。会場全体が青く輝く星のようなライトに照らされ、ついにライヴがスタート。メランコリックなメロディでやさしく包みこむように、マイクローンたちを光の世界へ誘っていく。ウィンターシーズンにぴったりの、美しいオープニングだ。
「ようこそ、今年最後のワンマンへ! 本気で遊ぼうぜ!!」というRickyのパワフルな声を合図に、ライティングがめまぐるしく変化し、“EARNEST GAME”に突入。Rickyの激しいヴォーカル、SHUN.の畳み掛けるようなコーラス、kazuyaの繊細なリフワーク、TSUKASAの手数の多いドラム、ステージ前方に躍り出たZEROのアグレッシヴな煽りが、観客を瞬く間に突き動かし、フロアから次々と拳が振り上げられる。3曲目の“WHITE SOUL”では、マイクローンたちが一斉に体を折りたたみ、早くも会場に一体感が生まれる。


フロアから歓声と雄叫びがあがる中、最初のMCへ。「この会場、みんなの顔がよく見えるんで、SHUN.くんが緊張しています。みんなの声でほぐしてあげてください」というRickyの言葉に、笑いと喝采が巻き起こる。「もっと、もっと! みんなで力を合わせて楽しいライヴにしていきましょう!!」と、“PARASITIC EMOTION”が炸裂。続く“PRISONER”ではダークな空気感が高まり、腕をクロスしたRickyとZEROに合わせて、マイクローンたちが一斉に前のめりに。圧巻の情景が繰り広げられる。“UN-CONTROLLED”ではさらに激しさが増し、kazuyaとSHUN.も怒涛のごとく頭を振り乱す。RickyとZEROが所狭しとステージを駆け巡って観客をさらに煽り、場内はヘドバンの嵐と化する。


「早いもので、今年も終わりです。充実した1年を送ることができました。本当にありがとう!」と観客に礼を述べたあと、葉加瀬太郎みたいな髪型だとRickyがSHUN.をいじり、フロアからどっと笑い声があがる。会場の雰囲気が和んだところで、「先日、またひとつ、小さな夢が叶いました。それが、岐阜のライヴです。まだまだ僕らの夢は終わりません。久々にこの曲をお届けしたいと思います」と、ギターを爪弾くkazuyaにピンスポットがあたり、“ユメノツヅキ”が披露される。その心穏やかなサウンドに観客はすっかり聴き入り、大きな拍手がわく中、会場が暗転。鐘の音があたりに響きだした。“生命の塔”だ。鐘の音と暴風が重なり、“雷鳴”へ引き継がれていく流れは、何度聴いても秀逸だ。嵐が過ぎ去るのを待つかのように、背を向けて佇むRickyを七色のライトが照らし、“慟哭のGYPSY”へなだれ込む。アップテンポなダンスビートと猥雑なロックが交錯するサウンドに合わせ、両手を高くあげて体を揺らすマイクローンたち。興奮のあまり、曲が終わったあとも歓声が一向に止まない。



    



「みんなの声をずっと聞いていたい。うれしいです。ちなみに、うれしさが一番顔に出るのが、kazuyaです。笑顔だけじゃ物足んねぇなと思っているのが、ZEROくんです。オレだってもっと前で歓声をあびたいと思っている、TSUKASAくんです。もうオレには触れないでと思っている、SHUN.くんです」と、Rickyがメンバーをおもしろおかしく紹介しつつ、年内最後のライヴになんとか間に合ったという、新曲が生まれた背景を語りだす。「夢や希望をこれまで歌いすぎてきたので(笑)、皮肉を込めた曲になっています。ダークな詞を書きたいなと思っていたところに、kazuyaがとてもダークなアレンジをしてきたので、うまく合致しました。最初は乗りにくいだろうけど、自由に楽しんでください」と、“イカレタリアル”が炸裂。凄烈ながらも切ないサウンドスケープが、観客を瞬時に魅了する。kazuya、Ricky、TSUKASAの3人が、ZEROの曲“The Wings Of Wind”用に作ったものの、最終的に使われなかったメロディを、kazuyaが1曲にまとめあげたそうだが、“The Wings Of Wind”とはまったく異なる世界観が打ち出されており、フロアからは次々と拳が突き上げられる。


そんな衝撃の新曲とは対照的な、ライヴの大定番曲“HELLO MY CLONE”のあとに、ZEROのベースラインとSHUN.の煽りが印象的な“MONSTER'S ROAR”が続き、バンドは後半戦を一気に加速させていく。観客のバウンスでフロア全体が揺れる“REVERBERATIONS”では、左右はもちろん、バンドに背を向けて頭を振る後ろヘドバンだけでなく、「拳をあげながら回ってください! 僕らと一緒に見せモノになりましょう! バカになろうぜ!」と、頭も体もぐるぐる回す、全方向ヘドバンを命じられるマイクローンたち。ステージではRickyもZEROも床を転げまわり、会場が完全にカオス化する。平衡感覚がくるったまま、「もっと叫べ!」と、本編最後の“BREAKING & SHOUT OUT!!!!!”へなだれ込む。各メンバーのソロパートでは奇声に近い大歓声があがり、フロアは跳べや踊れやの大熱狂。会場の盛り上がりは最高潮に達する。

 

しかし、それで満足するマイクローンたちではない。メンバーの姿が見えなくなるやいなや、熱烈なアンコールが会場に鳴り響く。そんなファンの情熱に応えるように、メンバーが再びステージに姿を現した。曲に入る前に、2014年のあいだにどうしても言っておきたいことを、メンバーそれぞれが発表することに。SHUN.は“バンドのお母さん&事務おじさん”としての苦労を語りつつ、「年明けに控えるdefspiralとのツーマンツアーでは、お互い刺激しあえそうで楽しみだし、たくさんの人に来てもらいたい」と話す。ZEROは会場で先行発売されているライヴDVDと、年内最後のDJ nightの宣伝をしつつ、「どーせ、おまえらヒマだろうから、全員DJ nightに来いよ! ヒマなオレに付き合え!」と、ドSキャラで会場をわかす。
TSUKASAはポーズをしっかり決めて感極まったあと、演歌のソロデビューなど、激動の1年を振り返る。「でもマイフォは母船、マザーシップですから、それに乗っかってこいよ。ZEROくん風に言うと、わかったかー!?」と、場を暖めたあと、三山ひろしの“あやめ雨情”を、ひとり悦に入って熱唱。kazuyaは「個人的には、このメンバーで岐阜に行けたことがすごくうれしかったですし、ヘンなポスターを作ったり、本当にしあわせな1年でした。TSUKASA風に言うと、来年も突き進む! よろしくお願いします」と、TSUKASAのモノまねを交えながら、ファンに感謝を伝える。


Rickyが「マイフォも4年目に突入し、バンドとしてしっかり世界観を作っていく時期になってきました。これからも、みんなをびっくリさせるライヴをやったり、音源を出したりしていきたい」と、今後の展望を語ったところで、クリスマス・ヴァージョンに生まれ変わった“フォトグラフ”が披露される。ハンドベルとピアノサウンドが美しい、夢見心地のバラードにすっかり聴き惚れるマイクローンたち。バンドからのサプライズ・プレゼントに、観客は惜しみない拍手を贈る。メンバー全員が笑みを浮かべる中、「今年最後のライヴ、忘年会、クリスマス会、全部ひっくるめて一緒に踊ろうぜ!」と、Rickyがタオルを勢いよく回しだし、“I surrender”がスタート。クリスマス・バラードに耳を澄ました数分前の静寂が嘘のように、一気に会場の熱気が増し、テンションもボルテージも最高潮に。勢いはそのまま、ラストの“Curtain Call”に引き継がれ、会場一体の大合唱が巻き起こる。最後の最後は、メンバーも観客も、全員一列になって手をつなぎ、一緒に「マイフォ!」と手をあげてコールする、マイフォ締め。「来年も真剣に遊んでいこうぜ!」という言葉と大きなハンドクラップで、2014年最後の単独公演を最高の形で締めくくった。〝9BALL GAMES〟と銘打たれたdefspiralとのカップリング・ツアーで幕を開ける2015年、THE MICRO HEAD 4N'Sはさらに成長した姿を見せてくれることだろう。
(TEXT:権田アスカ / PHOTO:土屋 誠)

 

2015年THE MICRO HEAD 4N'S × defspiral
COUPLING TOUR 9 BALL GAMES

1月10日(土) 新宿MARZ
1月11日(日) 新宿MARZ
1月24日(土) 新横浜NEW SIDE BEACH!!
1月25日(日) 新横浜NEW SIDE BEACH!!
1月31日(土) 名古屋UP SET
2月01日(日) 名古屋UP SET
2月10日(火) 梅田Zeela
2月11日(水) 梅田Zeela
2月27日(金) 新宿LOFT
2月28日(土) 新宿LOFT
3月06日(金) 仙台HOOK
3月07日(土) 仙台HOOK
3月12日(木) 西川口Hearts
3月13日(金) 西川口Hearts
3月28日(土) 札幌DEUCE
3月29日(日) 札幌DEUCE
4月04日(土) 福岡DRUM SON
4月05日(日) 福岡DRUM SON


【9 BALL GAMES 特設サイト】
http://9ballgames.com
チケット:
前売り1DAY 4000円 / 2DAYS 8000円*ステッカー2枚付
当日 4,500円
別途1drink 500円必要


■東名阪ツアー2015
「Crazy Monsters」~Monsters Parade 2~

2015.2.7(土) 大阪MUSE
開場16:00/開演16:30
前売券¥5,000(D別)/当日券¥5,500(D別)
[出演]Crack6 / THE MICRO HEAD 4N'S / ALvino / S.Q.F

2015.2.8(日) 名古屋E.L.L
開場16:00/開演16:30
前売券¥5,000(D別)/当日券¥5,500(D別)
[出演]Crack6 / THE MICRO HEAD 4N'S / ALvino / S.Q.F

2015.3.1(日) SHIBUYA-REX
開場16:00/開演16:30
前売券¥5,000(D別)/当日券¥5,500(D別)
[出演]Crack6 / THE MICRO HEAD 4N'S / ALvino / 矢田 耕平(司会)


■「Crazy Monsters」~春の祭典 2015~
2015.3/15(日) AiiA Theater Tokyo
OPEN 16:00 / START 16:30
[出演] Crack6 / THE MICRO HEAD 4N’S / ALvino / C4 / wyse / Dacco / 矢田 耕平(司会)
チケット:¥5,555(D別) 


【THE MICRO HEAD 4N'S OFFICIAL WEBSITE】
http://themicrohead4ns.jp/


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