REPORT

stylish wave COUNTDOWN'14-'15 ライブレポート!!

BORN GOTCHAROCKA Jin-Machine Jupiter LUCHe. Lycaon Moran NOCTURNAL BLOODLUST RoNo☆Cro the Raid. アルルカン えんそく ギガマウス 黒百合と影 DuelJewel


毎年恒例、「stylish wave」のCOUNTDOWN EVENT。今年は、場所を新宿ReNYに変えて実施。出演したのは、Moran、BORN、GOTCHAROCKA、DuelJewel、Jupiter、Lycaon、Jin-Machine、NOCTURNAL BLOODLUST、アルルカン、the Raid.、GIGAMOUS、RoNo☆Cro、LUCHe.、黒百合と影、えんそく。
年を跨いで開催になったこの日のイベントの模様を、ここにお伝えします。
TEXT:長澤智典
 

 

□えんそく
前日に渋谷REXで行なわれた「冬将軍」のイベントにも参加したえんそくがカウントダウンにも出演。しかも、いきなりトップで登場。

「さぁ、大晦日が始まりました!!声出していけますかー!!This is」「a pen!」のコール&レスポンスからライブはスタート。「飛べー!!ジャンプだー!!」。ぶうの煽りを合図に、観客たちが一斉にその場で跳ねだした。前方では、激しく攻めた『This is a pen』の演奏に合わせ思いきりヘドバンしてゆく人たちも。サビでは、大勢の観客たちが左右に飛び跳ねてゆく。
緩急効かせたハード&ドラマチックな様式美楽曲を通し、えんそくはいい感じで場内を温め出した。

「みなさんの大切な本命バンドを潰すためやってきたえんそくです。みなさん、戦闘員として共に暴れ尽くしてくれますかぁー!!」

フリーキーでヘヴィエッジな『少女戦闘員M、踊る。』の演奏に乗せ、観客たちが一切に左右へ跳ね出した。場内は楽しくはしゃぐ祭りの様相を呈していた。コミカルなバンドの印象強いえんそくだが、楽曲にパワーと魅力があるからこそ、誰もが無邪気に大騒ぎしていく。最後にぶつけたタオルナンバー『改造人間「人間改造ニンゲン」』でも、身体を心地好く揺さぶるポップ&ヘヴィな楽曲を通し、会場中の人たちを「跳び跳ねずにはいられない」気分へ導いていた。根っからのパーティ野郎たちが集まったえんそく。我を忘れ、無邪気な自分になって騒ぎたい人は、ぜひ、えんそくのライブに足を運んではいかがだろうか。

[SET LIST]
1.This is a pen
2.少女戦闘員M、踊る。
3.改造人間「人間改造ニンゲン」
 

 

 



□黒百合と影
妖美な、でも何処か退廃的な調べが場内へ響きだした。その上に重なるのは、暗鬱な香り携えた黒い音の数々。瞬時に、その場を奈落の底へと引きずり込んだのが黒百合と影だ。叫びと嘆きを重ね合わせたゴシックメロな『「浴槽」』が、この会場を暗黒の祭議場へと様変えていった。

一転、荒れ狂うヘヴィゴスナンバー『「未遂」』に乗せ、観客たちが左右へモッシュし始めた。狂気を帯びたヴォーカル・烏名鳴の姿に釘付けになる人もいれば、イカれ狂った演奏に合わせ共に暴れ狂う人たちまで、そこには様々な反応が現れていた。

この日は、たった2曲のみの演奏。でも、しっかりとインパクトを残していったステージだった。

[SET LIST]
1.「浴槽」
2.「未遂」
 

 

 



□DuelJewel
「行くぞ新宿!!」。流れ出した過激なデジタルビート。その上へ、荒ぶった生音の演奏が重なりながら唸りを上げてゆく。雄大さと激しさを内包した『62』を通し、会場中の人たちを熱狂の風景へ連れ出したのがDuelJewelだ。貫祿持ったステージングで、観客たちを暴れゆくロックパーティへ連れ出した彼ら。凛々しいステージングにも視線がグッと惹かれていた。

「揺らしてこい!!」。ヘヴィ&フリーキーな音が炸裂。『ASHTAROTH』の演奏が客席へ牙を剥いて襲いかかってゆく。観客たちも、負けじと想いを熱狂に変え、舞台上に返していた。どんどん高ぶる熱気と興奮。場内には、いい感じの一体感が生まれていた。『SLIP FROM MY HANDS』でも、観客たちを頭振り乱す興奮と狂喜の世界へ導いていったDuelJewel。イベントという短い演奏時間だからこそ、徹底して攻めの姿勢で観客たちの感情を刺激し続けていた。

最後も、ヘヴィ/メロディックと振幅効かせた楽曲とはいえ、タオル振りまわし大騒ぎしてゆく『Sunset Riot』を叩きつけ、DuelJewelは、終始観客たちを熱狂の虜にしていった。普通に考えても短い演奏時間の中、楽しく暴れ続けたら瞬時にして時が過ぎ去った。そんな感覚だった。

[SET LIST]
1.62
2.ASHTAROTH
3.SLIP FROM MY HANDS
4.Sunset Riot

 

 

 


□LUCHe.
「おめぇら暴れていけんのかぁ!!好きなだけ暴れろよ!!」。客席へ挑みかかるよう荒ぶったデジタルヘヴィグルーヴ音を叩きつけてきたLUCHe.。でも、歌心を大切にしているバンドのように、身体は熱狂を求めながらも、耳はしっかり歌に惹かれ続けていた。威勢良く暴れる『Heartless』の演奏に熱狂する人もいれば、じっくり楽曲へ耳を傾けてゆく人たちがいたのも、そういう理由か?!

唸りを上げ昂りだした演奏。『Evil CORE』に身を預けるよう、前方の観客たちが一斉に跳ね出した。高揚心煽る歌や演奏を通し、LUCHe.は騒ぎたい感情を熱く熱く刺激していった。次第に場内へ広がってゆく熱気と高揚。

「最後に輝いていこうぜー!!」。ラストナンバーとして流れたのが、キラキラ輝く疾走ポップナンバーの『七色story』。誰もが輝く音の波に乗り、無邪気に笑顔ではしゃいでいた。これも、楽曲自体に気持ち弾ませるポップな力があるからこそ。場内に笑顔の花咲かせ、LUCHe.のハッピー感満載なステージングは幕を閉じていった。

[SET LIST]
1.Heartless
2.Evil CORE
3.七色story

 

 

 


□アルルカン
舞台上から音が放たれた瞬間から、その場は、アルルカンらしい感情と感情の、熱狂と熱狂とがぶつかりあうバトルの様相を呈していた。疾走高揚してゆく『Alive』に触れながら、どんどんアドレナリンが身体中を駆け巡っていく。それくらい、気持ち掻き立てる心地好い緊張と臨場感をアルルカンは与えてくれた。

コアなエナジー放つ『墓穴』の演奏が場内に轟き出した。大勢の観客たちが全力で暴れ、舞台上の5人へ想いを返していた。気持ちをグッと掻き立ててゆく哀切なサビ歌には、触れるたびに感涙な想いを抱いてしまう。暴れながらも、歌に心がむせび泣く。だからアルルカンの歌から、演奏から離れられなくなってしまうのかも知れない。あー深みにハマッてく。

激烈なリフビートが轟き出した。何時しか会場中の人たちが頭振り乱し、拳振り上げ、熱狂の渦に飛び込んでいた。『ダメ人間』の演奏が、その場にいる人たちの感情に凄まじいエナジーを注ぎ込み、パワー放熱したくなる興奮を与えていた。その熱狂に溺れてこそライブ。

最後にぶつけた『像』でも観客たちは、身体を思いきり折り畳めば、彼らの導く猛り狂った演奏へ身を捧げ、まるで教祖へ祈りを捧げるよう全身全霊で暴れ続けていた。アルルカンのライブが与えてくれる熱狂と絶頂のエクスタシー。その高揚を感じたが最後、彼らの信者と化していくのも納得だ。

[SET LIST]
1.Alive
2.墓穴
3.ダメ人間
4.像

 

 

 

 

□BORN
ズーンと重く響き渡ったギターサウンド。その音色に導かれるよう哀切な猟牙の歌声が場内へ流れ出した。BORNが冒頭に持ってきたのは、ミッドグルーヴな『嫌』。熱狂ではなく、胸に歌を届ける楽曲をあえて最初に持ってきたところが、意表をつくことに喜びを憶えるBORNらしさ?!。むしろ、歌心を持ったバンドであることを知らしめるうえでも、有効的な攻め方と言えようか。

ここからは、何時ものBORNらしいステージングが登場。『RADICAL HYSTERIA』が流れだすと同時に、観客たちがアチコチで一斉に頭を振りだした。サビではお馴染み、観客たちが全力で左右へモッシュしていく光景も。まさに騒ぎまわってこその展開じゃないか。場内に高ぶった熱へ拍車をかけるようぶつけたのが『BREAKTHROUGH』だ。激しく疾走してゆく演奏に身を預け、ただただ熱狂の虜になってゆく。身体に興奮を感じながらも、歌がしっかり心へ刺さってきたのも嬉しいじゃない。

熱狂のカーニバルはまだまだ終わることはない。誰もが叫び声上げ、舞台上へ熱した想いをぶつけていた。『ケミカルロマンス』が作りあげた興奮と歓喜の風景だ。最後に叩きつけた『Son Of A Bitch』でも、BORNはサイケデリックでヘヴィグルーヴな音を真正面からガンガンに叩きつけ、観客たちを妖艶で重厚かつダンサブルな宴の中へと導いていった。大晦日のイベントでは常連と化しているBORN。やはりこの熱狂を味合わなきゃ「stylish wave」ではない。

[SET LIST]
1.嫌
2.RADICAL HYSTERIA
3.BREAKTHROUGH
4.ケミカルロマンス
5.Son Of A Bitch

 

 

 


□GIGAMOUS
全員囚人服姿で登場したGIGAMOUS。「大晦日に相応しいパーティしようぜ!!GIGA PARTY出来ますか?!」。その言葉に相応しいパーティな空気を、GIGAMOUSは頭からしっかり作りあげていた。思いきり開放的に弾けたパーティロック・チューン『GIGA SPEAKER』の登場だ。触れているだけで気持ちがウキウキとしてゆく。客席前方では、メンバーの煽りに合わせ満面の笑顔で跳び跳ねてゆく人たちが数多く登場。

「最高のPARTY ROCKをしよう!!」。グリッターでポップメロなロックンロール・ナンバー『プラトニック』の演奏に合わせ、会場中の人たちが手にしたタオルを振りまわし、その場で心地好く跳ねだした。気持ちを無邪気に開放してゆく演奏の上で、ヴォーカルの式が、騒ぎたい観客たちの感情を嬉しく煽り続けていたのも印象的な場面。

轟音パンキッシュな演奏が炸裂。『監獄ロックメン』では、式が「その場で走れ」と言ったとたん、場内中の人たちがその場で駆け足してゆく光景が登場。サビでは、式の振りに合わせ一緒に振り真似しながら声を上げれば、左右へ無邪気に駆けまわってゆく様も描き出されていた。

最後は、『SCARY GODS SHOW』を通し観客たちの手を繋ぎ合わせ、その場で跳び跳ね左右に駆けさせたGIGAMOUSの面々。みんなで気持ち一つになりパーティしてこそ心からハッピーになってゆく。短い時間とはいえ、終始「はしゃぎまわる」ライブを届けてくれたGIGAMOUSだった。

[SET LIST]
1.GIGA SPEAKER
2.プラトニック
3.監獄ロックメン
4.SCARY GODS SHOW

 

 




□Moran
真っ白な衣装に身を包んだMoran。その無垢な姿へ熱狂という色を塗り重ねるよう流れ出したのが、『Eclipse』だ。Hitomiの「飛べ×4」の煽り声に合わせ、誰もがその場で跳ねだした。楽曲の持つ妖艶でドラマな世界へ、時には心委ねながら。時には騒ぐことで、歌に対する想いをリスペクトしてく観客たち。演奏を始めたとたん、Moranにしか作り得ない幻想熱狂浪漫な物語を描き出してゆく。その様には、何時もながらメロメロなほど心が釘付けだ。

ヒステリカルなSiznaのギターの旋律へ導かれるよう流れ出した『ホロウマン』。熱を持った演奏が、観客たちの感情にも熱いエナジーを注ぎ込んでゆく。幻想的な風景と体感的な興奮、二つの表情へ心が嬉しいくらいにはしゃいでいた。

グロテスクなほど幻惑放熱な空間へとMoranが導き入れた。『グロテスク ライド』へ飛び乗り、上へ上へと跳ね続けてゆく観客たち。暗黒ドリーミーな『Lyric of the DEAD』でも、大勢の人たちが頭振りながらトランシーなロックワールドへ嬉しく酔いしれていた。

熱狂は、頂きを目指し上がっていくのみ。最後は絶頂導くに相応しいファンキーでフリーキーな『Party Monster』の登場だ。誰もが頭空っぽに、身体中のアドレナリンを逆流させゆくパーティ音楽に身を預け、歌い叫び、踊りに興じていた。身体の中に疼いてた欲求をすべて吐き出すよう、そこはすっかりお祭り騒ぎの場へと塗り変わっていた。

[SET LIST]
1.Eclipse
2.ホロウマン
3.グロテスク ライド
4.Lyric of the DEAD
5.Party Monster

 

 

 


□RoNo✩Cro
その場をロマンチックでメルヘンロックな世界へ染め上げたのが、RoNo☆Croだ。冒頭を飾ったのは、歪んだ音が身体へ降り注いだ体感高揚ナンバーの『雷帝ドリーマー』。リズミックな演奏に身を任せ、跳ねたり咲いたりを繰り返してゆくメンバーたち。身体的には激しさ憶えながらも気持ちがフワッとしていくのも、歌自体に親しみやすさが満ちているからだ。

『メンヘレーション』では、大勢の人たちがタオル振りながら、ダークロマンな舞台劇に身を預けていた。畳みかけるような激しい演奏を軸にしてるとはいえ、サビで一気に美メロ冴え渡ってゆく様が素敵じゃない。

思いきり明るくポップな歌が飛びだした。『ハニカミBirthday』が流れたとたん、会場は、何時ものファンタジックでロマンチックなRoNo☆Croポップワールドへ様変わり。ドキドキワクワクさせる、このウキウキ感がとても心地好い。ファンたちも、手振りしながら無邪気にはしゃいでたしね。

胸をギュッとつかむ、キャッチーな歌始まりの『パイナップルチャーハン』。攻めな表情を通し、ヘドバンさせゆく場面もあるとはいえ、気持ちをキュンとつかむ哀切なサビ歌に触れていると、嬉しい安心感を憶えてしまう。

最後の『コイバナ』でも、Minamiの振りに合わせ観客たちが振り真似に興じながら、キラキラとしたポップワールドへ楽しく身を預けていた。このカラフルな世界観は、やはりRoNo☆Croだからこそ描けるもの?!と実感したライブだった。

[SET LIST]
1.雷帝ドリーマー
2.メンヘレーション
3.ハニカミBirthday
4.パイナップルチャーハン
5.コイバナ

 

 

 


□the Raid.
「ぶっ飛ばしていこうかー!」。切れ味鋭くも凛々しい演奏が炸裂した。『欠落LOVER』はスリリングさ抱いた歌物ナンバー。キャッチーな歌を軸に据えながらも、演奏自体が体感的な疾走や高揚性を持っているからこそ、観客たちも、星七の歌声を耳に抱きながらも暴れはしゃいでゆくのだろう。そのスタイリッシュな歌物楽曲を届ける姿勢に、the Raid.だからこその色を感じたのも事実。

続く『Sacrifice』は、トランシーなデジタルビートと攻撃的な生演奏がミックスアップした体感高揚ナンバー。メンバーたちの攻めゆく姿に寄り添いながらも熱狂してゆく大勢の観客たち。場内はすっかりthe Raid.の作り上げるロックワールドに染め上げられていた。会場中の人たちがthe Raid.の音楽に飛び乗り熱狂してゆく様を身ながら、2015年、彼らが大きくブレイクしそうな予感も強く実感していた。

激しく走り出した『Colors』の演奏に合わせ、会場中の人たちが大きく手を振り、跳ねだした。かなり攻撃的な姿勢を見せながらも、サビでは心をぎゅっとつかむハートフルな表情に変化。今のthe Raid.、体感的な高揚と気持ちつかむメロディックなセンスの二つを巧みに昇華したバンドに成長している。大勢の人たちが彼らの音楽へ熱中していくのも納得だ。

最後は、拳突き上げ頭振り乱すに相応しい、キラキラとしたハードエッジナンバー『AGEHA.』だ。すでに場内には熱狂の拳揺れる大きな波が生まれていた。こうやって正統派な歌物バンドが評価を受けてゆくのも嬉しいじゃないか。

[SET LIST]
1.欠落LOVER
2.Sacrifice
3.Colors
4.AGEHA.

 

 

 

□Jin-Machine
幕が開いたとたん、横一列に勢ぞろいしたメンバーが登場。始まったのは、なんと絶叫混じりな『ありがとう筋肉』の合唱。凛々しく力強いコーラスを届けてゆくJin-Machine。まさかまさかの展開はさすがだ。

つねに、何かしらやらかしてくJin-Machineのライブ。いきなり「カウントダウン始めましょうか、5.6.7.8」と、閣下がボケを噛ましてゆく。でも、それが彼ららしさ。

オブリガードの効いたギターの旋律も印象深い、メロディックな攻めのハードエッジナンバー『さよなら†黒歴史』が炸裂。観客たちを楽しい振りワールドへ導きながら、彼らは、会場を大体一体化した空気に染め上げていった。

『マグロに賭けた男たち』では、いなたさ持った歌謡ハードロックナンバーをぶち噛まし、観客たちの身体を荒波のごとく揺らしていった。コミカルな歌詞を前に出しつつも、しっかり体感的な楽しさを与えてゆく様がいいじゃない。間奏では、あっつtheデストロイが大漁旗を振りまわす場面も登場。大サビでは、マグロのぬいぐるみを振りまわしてゆく姿も。その楽曲が持つ世界観へ徹底して酔わせてゆく。その手腕こそが、Jin-Machineの持ち味だ。

熱狂へ拍車をかけるよう、高揚メロディックパーティロックチューン『さよならアキラメロン』をぶつけ、場内へ大きな熱気を作りあげていったJin-Machine。最初はちょっと斜めな視線で観ていた人たちも、この頃には拳振り上げ、ヘドバンしながら熱狂していた。間奏では、あっつtheデストロイのヲタ芸も登場すれば、閣下の煽りに熱狂の合唱で返してゆく場面も生まれていた。まさにこれぞロックなエンターテイメントステージだ!!

ラストはスピードメタル風ナンバー『環境デストロイ』を奏で、会場中の人たちを折り畳みさせたJin-Machine。途中、星子編集長を登場させ、スケッチブックに書いた論文を読んでいただき環境問題について講義させてゆく場面まで出てきたほど。やるなーJin-Machine。最後は、マジに会場中の人たちが無邪気に大はしゃぎ。まさにJin-Machineの手腕冴え渡った、彼ら的には「してやったり」なライブだった。

[SET LIST]
1.ありがとう筋肉
2.さよなら†黒歴史
3.マグロに賭けた男たち
4.さよならアキラメロン
5.環境デストロイ
 

 



□Jupiter
Jupiterのライブは、いきなりヘドバンしてゆくに相応しい荒れ狂うハードロマネスクな楽曲から幕を開けた。疾走したヘヴィな演奏の上で、朗々と歌いあげてゆくZIN。『ARCADIA』の演奏を通しJupiterは、場内に荘厳激美な世界観を描き出していた。激しさを帯びながら。でも、麗しき高揚も導いた演奏。場内の熱も、次第に大きく膨らみ出していた。

「魂燃やせー!!」。激しさの中へ、さらに高貴とダークさが増し出した。乱れ狂う『Darkness』の演奏。野獣の如く攻めながらも、随所に麗美な要素を組み込んでいるように、どこかスタイリッシュな熱狂にも感じていた。これも、Jupiterだからこそ描き出せる世界観だ。

「もっと熱くなれるよな、気合い入れてかかってこい!!」。この日は、華激な攻めの姿勢に撤していたJupiter。シンフォニックでゴスハードな『Symmetry Breaking』が飛びだした。序盤は激しい攻めの姿勢を見せながら、サビでは、ZINが高揚した歌を観客たちと分かち合っていた。間奏以降は観客たちの拳を高く掲げさせ暴れゆく場面へ。攻めの姿勢を取りながら、1曲の中へ多用な表情を描き出してゆく手腕はさすがだ。

Hizakiのギターが麗しき華麗な旋律を奏で出した。ラストは、Jupiterの顔とも言えるドラマチックハードシンフォニックナンバーの『Blessing of the Future』だ。終始高揚感と疾走性を抱きながら、感情の揺れに合わせ、華麗な場面を巧みに描き彩っていく。「夢から覚めないで」と願いたくなるくらい華激な物語へ存分に酔ってゆく楽曲だ。観客たちも、激しい美しさに思いきり酔いしれていた。

[SET LIST]
1.ARCADIA
2.Darkness
3.Symmetry Breaking
4.Blessing of the Future

 

 


□GOTCHAROCKA
GOTCHAROCKAのステージは、樹威の歌が響き渡ると同時に幕を開けた。彼らが頭に持ってきたのが、ミッドメロウな『Alarm』。イベントの特質柄、攻めの姿勢に終始してゆくバンドが多い中、しっかり歌を届ける意志を示してきたところが嬉しいじゃない。むしろ、何時とも変わらぬ姿勢で勝負することが一番の魅力と伝えるよう、GOTCHAROCKAは懐深さを見せてきたというべきか。 それにしても、なんて胸をキュッと疼かせてゆく歌なんだろう。

ここからも、彼ららしい攻めの姿勢を提示。身体をスパッと切り刻むようスリリングかつハードボイルドな演奏が飛びだした。観客たちを妖しく煽動するように、艶かしく『撃愛』を歌う樹威。サビでは、観客たちとメロディックな歌のやりとりも登場。この温かくも気持ち一つに熱狂を作り上げてゆく様へは、素直に惚れ込んでしまう。

後半は、切り刻むようなフリーキーなJUNのギター音が爆発した煽り系ナンバーの『Chase!!!』からスタート。挑発するよう歌ってゆく樹威の歌声に触れていると、嬉しいくらいに気持ちが掻き立てられてゆく。

最後は、今やGOTCHAROCKAのライブでは定番の盛り上がり曲『Hydrag』へ。冒頭から、樹威と観客たちとの掛け合いが勃発。ドラムビートが一気に駆けだすと同時に、楽曲はどんどん高みへ向かってエナジーを上げだした。サビでは、お馴染みメンバーと観客たちとの掛け合いも登場。その表情が暴れでも、合唱でも、つねにファンたちと一体化した空間を作り続け共に熱狂の笑顔に溺れていける。それこそがGOTCHAROCKAのライブの楽しさであり、絶対的な魅力だ。

[SET LIST]
1.Alarm
2.撃愛
3.Chase!!!
4.Hydrag
 

 



□Lycaon
今年のcountdownを担ったのがLycaon。それだけ「stylish wave」やclub Zy.が、2015年のLycaonに大いなる期待を寄せてるという現れだ。

この日の悠希は、なんと艶やかな振り袖着物姿。女性よりも女性らしい出で立ちに、観客たちも嬉しい嬌声を上げていた。

「さぁ2014年、終わらせようかー!!」。Lycaonのライブは、会場の床を震撼させるほど、観客たちを全力で跳ねさせた『Psychedelic Jelly』からスタート。袖を振りながら観客たちを煽ってゆく悠希。サイケデリックでサイコティックな…バーストしたグリッターなロックナンバーが会場中へ熱狂を注ぎ込んでゆく。まさに、2014年の最後を締めくくるに相応しい暴れ祭りな光景だ!!

ここでカウントダウンの準備へ、時計の針は間もなく3分を切ろうとしていた。メンバー全員が楽器を置き、舞台中央へ。メンバーの手には大きなクラッカーが。観客たちの手にも、Lycaonのライブ前に配られたクラッカーが握られていた。新宿ReNYの壁の電光掲示板へデジタル時計のカウントが点滅。舞台上にはJupiter、NOCTURNAL BLOODLUSTのメンバーも登場。時計の針が1分を切った頃から、一気に会場はcountdownなモードへ。

「5.4.3.2.1.HAPPY NEW YEAR!!」の声と共に、一斉にクラッカーが鳴らされた。2015年が幕開けると同時に、メンバーや観客たちに呼び込まれ、星子編集長がお立ち台へ登場。メンバーや観客たちと信念を持った新年の挨拶を行なっていた。


ここから、ふたたびLycaonのステージが再開。2015年最初に「stylish wave」の舞台上から放たれたのが、爆走サイコティックディスコチューンの『gossip』だ。会場中の人たちが、妖艶過激に攻めゆく演奏に合わせ、思いきり首振り続ければ、大きく花を咲かせていた。2015年の「stylish wave」も祭りの風景から始まったのも、Lycaonの演奏の手腕があってこそ。

『赤い林檎』では、振り袖姿の悠希が赤い椅子に座り、艶かしく観客たちを煽っていた。ヒステリカルに駆けだした演奏に合わせ観客たちも左右に走れば、思いきり両手広げ咲き乱れていた。熱狂は、どんどん増してゆく。

「あなたの声の中で溺れさせて」。最後を飾ったのは、高揚した悠希の歌と妖艶な演奏にエクスタシー憶えた『shadow』だ。誰もが思いきり両手を咲かせながら、Lycaonのメンバーと共に絶頂を求め、恍惚に溺れていた。片手に大きなライトを手にした悠希が、会場中の人たちを照らしながら挑発するように妖美に歌いあげていた場面も登場。2015年のLycaon、どんな風にモンスター化していくのか、とても楽しみになってきた。

[SET LIST]
1.Psychedelic Jelly
≪カウントダウン≫
2.gossip
3.赤い林檎
4.shadow

 

 

 


□NOCTURNAL BLOODLUST
2015年の「stylish wave」は、まさに轟音からの幕開けとなった。そう、新年一発目を飾りつつ、この日のイベントの大トリを担ったのがNOCTURNAL BLOODLUSTだ。

NOCTURNAL BLOODLUSTのライブは、メンバー全員が舞台に正座しての新年の挨拶から幕を開けた。もちろん演奏が始まったとたん、彼らは、場内へ「これでもか!!」と爆音をブチ噛ましてきた。一発目を飾ったのは、『Punch me if you can』だ。会場中の人たちが、炸裂した爆音にヘドバンや拳振り上げぶつかってゆく。最初から魂と魂の、肉体と精神の限界まで極めようとしていく熱狂のバトルが、そこには描き出されていた。まさに、NOCTURNAL BLOODLUSTらしさを存分に発揮したライブだ!!

場内中に響き渡った尋と観客たちとによる雄叫び。激しく駆けだした『Obligation』の演奏に合わせ、誰もが思いきり身体を折り畳みだした。サビへ至る頃には、場内中で観客たちがくるくる踊り狂っていた。その場を熱狂の無法地帯へ変えてゆくNOCTURNAL BLOODLUST。むしろ、彼ら自身がこのシーンの中で野放図に暴れまくる存在だけに、他には見れない熱狂が生み出されるのも当然だ。

「俺たちを潰さないと前へ進めねぇぞ。全身全霊でぶつかってこい!!」。凄まじい唸りを轟かせ、『DEAD END』の演奏が舞台上から飛びだした。熱したコアなエナジーとエナジーのぶつかりあいが場内には描き出されていた。どんどん昂り続けてゆく身体中のアドレナリン。思いきり騒ぎまくる観客たちの熱狂のせいか、会場の床が思いきり震撼し続けていた。それくらいの興奮の風景が、ここには生まれていた。

ライブも終盤へ。過激に煽るよう『T.Y.R.A.N.T』が飛びだした。すでに場内は轟音の洗礼を受け、誰もが興奮と恍惚の境地へ至ろうとしていた。もう戻れない、止まれない。ただただイキまくるのみだ!!

「遊び足りねぇんじゃねぇかい!!」。NOCTURNAL BLOODLUSTのライブのフィナーレを飾ったのが、お馴染み『V.I.P』だ。誰もが拳振り跳び跳ね、轟音の渦の中へ思いきり飛び込み続けていた。舞台上の5人も、最後の最後まで猛り狂う音を突き付け、場内をサウナ空間へと導き続けていった。この熱狂の様を見ながら、今年の「stylish wave」のcountdownの年越しを飾るのはNOCTURNAL BLOODLUSTになるんじゃないか?!と思わずにはいれなかった。それくらい、2015年の彼らの躍進はもの凄そうだ。それくらいの嬉しい期待感を、この日のステージでもNOCTURNAL BLOODLUSTはしっかりと見せてくれた。

[SET LIST]
1.Punch me if you can
2.Obligation
3.DEAD END
4.T.Y.R.A.N.T
5.V.I.P

今年も、2月からどんどん「stylish wave」のイベントがスタートする。まだまだ沢山のイベントを用意しているように、今年の「stylish wave」も楽しみにしていてくれ。

 

 

◆stylish wave COUNTDOWN'14-'15
12月31日(水) 新宿ReNY
出演:NOCTURNAL BLOODLUST /Moran / BORN / GOTCHAROCKA / DuelJewel / Jupiter /
Lycaon / Jin-Machine / アルルカン/ the Raid. / RoNo☆Cro / LUCHe. / GIGAMOUS /
黒百合と影 / えんそく
開場:14:30 / 開演:15:30
前売:¥5,500(税込) / 当日:¥6,000(税込) 
ドリンク代別 ※オールスタンディング
※本公演は深夜におよぶ公演の為、18歳未満の方は保護者の同伴もしくは保護者の同意書が必要です。
(イベントページからダウンロード可能です)