INTERVIEW

Chanty ロングインタビュー 第1回(全4回)

Chanty

9月で結成3周年を迎えるChanty。9月14日には1stミニアルバム「不完全な音楽」のリリースが決定。9月16日には、恒例となったTSUTAYA O-WESTを舞台にChanty 3rd Anniversary Oneman「Chantyの世界へようこそ」も実施。そのまま、全国ワンマンツアー「ゆらゆら揺れる月明かり水面に映るキミとボク」もスタート。8月には、「stylish wave CIRCUIT'16 夏の陣 "今宵狂乱"」にも登場。さっそくChantyの世界を覗こうか。
 

撮影:菅沼剛弘 / インタビュー:長澤智典
Photographs by Takehiro Suganuma / Interview by Tomonori Nagasawa

 

クラスでも日の目をみなかった連中が集まったChantyだからこそ、落ちこぼれたちの逆襲を今回の「stylish wave」で見せてやろう。そんな「逆襲の夏」がついにやってきました。


――Chantyは「stylish wave CIRCUIT'16 夏の陣 "今宵狂乱"」にも参加中、過去にも「stylish wave」へ登場したことありましたっけ??
 今回のシリーズからが初参加になります。

――そこが嬉しい意外性なんですよね。外から見た「stylish wave」の印象ってどうですか??
 「stylish wave」は憧れのイベントですよ。僕ら、Chanty以前のバンドのときに「stylish wave」に出させていただいた経験があるんですけど、みんな気持ちの上では、「Chantyとしてリベンジを果たそう」という気合いを持って参加しますから。
野中拓 嬉しくも複雑な心境です(笑)。

――メンバーによっては、複雑な気持ちを背負っている人もいるんだ。
 全員複雑です(笑)。もちろん出る以上は、Chantyとして3年弱の活動の中で築きあげたものを表現してやるつもりです。

――Chantyもいろんなイベントに出演しています。イベント毎に特色があると思いますが、みなさんは「stylish wave」をどんな風に捉えているのでしょうか??
 僕ら、そこまでイベントごとの特色の違いを意識した活動をしていないので、そこはどうでしょうね。むしろChantyの場合、イベントでは扱い難いバンドとしてまわりに捉えられているような……。今でこそいろんなイベントにも参加させてもらっていますけど、結成当初は全然イベントに誘ってもらえなかったですからね。

――それは、人間的に癖のある人たちだから??
 そうなんですかね?僕ら、すごく真面目ですよ。
野中拓 自分らで言うのもなんだけど、みんな真面目です(笑)。

――トーク系の番組に出ても品行方正というか、踏み外す行動や発言はしないように、確かに真面目な人たちだと思います。
野中拓 そこは、単に一歩(殻を)抜けられないだけなんですよ。
 僕らは、落ちこぼれの集まり。クラスでも目だたない連中が集まったバンドなんで。
野中拓 目立たないけど、でも、ちゃんとこなしてる(笑)。

――けっして、落ちこぼれでヤンチャなタイプではない。
 そうですね。
野中拓 クラスの中でも日の目を見ないタイプだったんで。
千歳 イケてないタイプたちばかり(笑)。
 そうなんです(笑)。日の目をみなかった連中が集まったChantyだからこそ、落ちこぼれバンドマンたちの逆襲を今回の「stylish wave」でやってやろう、そんな「逆襲の夏」がついにやってきました。

 

 

「盛り上がってやろうぜ!」というよりも、居場所を守ることを大切にしたいなって


――Chantyの場合、人間性にも癖はありますけど、それ以上に音楽性の面でかなり際立つ色を発揮しているバンド。触れ続けることで病み付きになる音楽性はファンたちを惹きつける大きな魅力です。
 ありがたいですよね。でもそこは自分たち以上にお客さんたちもくせ者なんですよ。

――クラスの落ちこぼれの集まりがChantyとChantyファンということ??
 それは、ファンに対して失礼ですよ(笑)。
成人 でも、似た者同士だとは思う。
 確かに、似た者同士だとは思います。僕らのライブに足を運ぶお客さんたちって、わりとおとなしい人たちが多いんです。いろんな土地にライブで足を運んでいますけど、よくある「何処の場所でも爆裂的に盛り上がる」よりは、そうじゃない場所のほうが多い。でもそれは悪いことじゃない。僕らがちゃんと届けようとする気持ちをみんながしっかり受け止めようとしてくれる。全国各地のくせ者たちがChantyの元へ集まってくれているからこそ、僕らもどこでやろうと「盛り上がってやろうぜ!」というよりも、みんなが安心を覚える居場所を守ることを大切にしたいなって。

――そこは、謙虚な姿勢ですよね。
 いや、そうでもないですよ。盛り上げる気があんまりない(笑)。そういう言い方をすると語弊を生むかも知れませんけど、Chantyには「Chantyだからこその世界」があるように、その世界観を僕らは大切に表現していきたい。そりゃあ、盛り上がってくれたら嬉しいけど、盛り上がることにそこまで固執していない。それよりも、自分たちの音楽をしっかりと表現し、それをしっかり届けたい。それだけなんです。

――その実直な姿勢がChantyらしさだよなぁ。
 周りに合わせるのって、僕ら得意じゃないんですよ。みんな落ちこぼれだし、クラスの隅っこにいる人たちばっかりなんで。
千歳 馴染めない(笑)。
野中拓 そういう人たちがいっぱい集まっちゃったんです。

――そういう人たちが集える居場所を作れたことは、ファンたちにとっても嬉しいことだよね。
 そうですね。もちろん僕らは、音源やライブを通して提示はしますけど、「それにしたがえ」と言う気はまったくない。実際、ライブ中に一人一人の目を見れば、その人の意志はしっかりと伝わってくるし、そういう関係をずっとファンたちと作り続けてきた。そうやって紡いできたものを、この夏のイベントでも当たり前のように僕らは表現していくだけです。

――Chantyのライブを観ながらイベントで騒いでる人たちも実際多いじゃないですか。それだけ騒ぎたくなる衝動を、バンドの持つ音楽性やライブ特有のポテンシャルが与えてるということですよね。
 僕たちにとっても、そこは思ってる以上の嬉しいリアクションですね。
野中拓 「このイベントだったら、このくらいの盛り上がりだろうなぁ」と予想をしていると、最近では、その予想をどんどん超えてゆく盛り上がりがどこの会場でも生まれてるのはすごく嬉しい。
 それが、今年に入ってとくに変わってきたところと言いますか、これまでもファンの方々が、自分たちの予想を超えた盛り上がりを魅せてくれることは多かったんですけど、今年に入ってからはその予想をさらに良い意味で裏切ってくれるライブ空間をたくさん作れるようになってきた。
shia. やってる側としても、目に見える盛り上がりは単純に嬉しいですね。僕らもそうですけど、見てるファンたちも視覚的に盛り上がりを感じたり、音を聴いて気持ちが盛り上がったりなど、「心震える盛り上がりをChantyのライブを通して感じてもらえたら最高だな」と、ライブをやりながらいつも思ってるんです。
成人 正直な話、無理にノらなくて良いんですよ。たとえライブ中に棒立ちで見ていようと、こっちを見ている目線を見れば、その人の心に届いてるなというのは自分たちにも伝わってくる。リアクションがどうであれ、しっかり自分たちへ目線を向けてくれているその想いは、常に感じています。

――最初の頃は、その目線を感じることも少なかったのでしょうか??
成人 なんか、赤の他人を見ているようなというか(笑)。
 そう思ってしまったのも、自分たちに自信を持てていなかったのも大きかったんだと思いますね。最初の頃は、目に見える結果ばかりを追いかけてた面が強かったけど、ここ1年半くらいかな? 自分たちの居場所を守ろうと思えるようになったというか、自分たちの表現に説得力さえあれば、それがどういうリアクションだろうと伝わってるという自信にも繋がりだしたのは。
野中拓 そこは、初めてのワンマンツアーを経験してからだいぶ変わったよね。
 

 

 

逆に、期間が空いてしまうのが駄目なんですよ。ライブで得た感覚を抱いたまま、いろんな活動へ反映させたほうが良い成果に繋がるなと僕らは感じているので。


――Chantyって、けっこうなライブ本数をこなし続けていません??
千歳 やってますね。
 今年は春先からライブだらけで、月10本は当たり前。

――年内には3桁を越しそうな勢い??
千歳 さすがに3桁までは越さないかな?
野中拓 でも、これまで活動してきた3年間の中で一番ライブ本数の多い年になるのは間違いないです。
千歳 昨年もわりかしやったけど、今年のほうが遥かに上回ってるよね。
野中拓  1月は落ち着いてたんですけど、2月以降からはガンガン本数が入ってきている。たぶんこの調子で進むと、年内を終える頃には確実にChantyの歴史の中で一番ライブ本数の多い年になりますね。
 今年の夏は、こうやって「stylish wave」のツアーに参加させていただけてますしね。
千歳 しかも、バンド内の充実感がすごく高いんです。ここ数ヶ月の怒濤の展開を通し、バンドとしての表現力が上がってきてるのはメンバー全員が感じていること。それって、休みなくコンスタントにツアーをやってきたからこそ養えたものなんです。

――たまに、「なんでこんなに本数が多いの??」と思ったりもしません??
千歳 逆に、期間が空いてしまうのがダメなんですよ。ライブで得た感覚を抱いたまま、いろんな活動へ反映させたほうが良い成果に繋がるなと僕らは感じているので。

――毎月のように全国各地を飛びまわっているようにライブ本数の多いChantyですが、その合間を縫っての音源制作も大変じゃないですか??
 めっちゃしんどいっす(笑)。
野中拓 うちは、いっつもギリギリな進行ですね。この取材をしている今も、9月14日に発売する1stミニアルバムの制作に追われています。
千歳 でも、なんだかんだね。
野中拓 うちのバンド、制作に関してはつねに追われてるんで。
 いつも崖っぷちを歩いてるから。
野中拓 なので、「大丈夫です」と言い切れることがない(笑)。

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   INFORMATION   

 

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1st MINI ALBUM「不完全な音楽」2016.09.14 RELEASE!!

【初回限定盤】
CD+DVD / MNPK-011 / ¥2,500(税別)
[CD収録曲]
1.【3.0.17】
2.減菌、消毒、絆創膏。
3.今夜未明
4.ねたましい
5.世界に見捨てられてもきっと音は鳴り止まない

[DVD収録内容]
2016.04.29 TOKYO FMホール「桜舞い散る木の下でキミが待ってるワンマンツアー」ライヴ映像
1.やんなっちゃう
2.貴方だけを壊して飾ってみたい
3.m.o.b.
 

 

【通常盤】
CD / MNPK-012 / ¥2,200(税別)
[CD収録曲]
1.ねたましい
2.今夜未明
3.無限ループ
4.減菌、消毒、絆創膏。
5.世界に見捨てられてもきっと音は鳴り止まない

 

 

「shia.生誕祭」

2016年8月29日(月) 広島SECOND CRUTCH
OPEN 18:00 / START 18:30
前売 3,800円 / 当日 4,300円
[チケット販売]
購入ページURL(パソコン/スマートフォン/携帯共通)
http://eplus.jp/sys/T1U89P0101P006001P0050001P002181672P0030001P0006
[主催/企画]shia.
[制作]まんぷくレコーズ



Chanty 3rd Anniversary oneman
「Chantyの世界へようこそ」


2016年9月16日(金) TSUTAYA O-WEST
OPEN 18:00 / START 19:00
前売 4,000円 / 当日 4,500円
※3歳以上チケット必要
[主催/企画]まんぷくレコーズ
[制作]NEXTROAD/G-PROJECT
[問い合わせ]DISK GARAGE 050-5533-0888(平日12:00~19:00)

 

 

Chantyワンマンツアー
「ゆらゆら揺れる月明かり水面に映るキミとボク」

2016年09月19日(月祝) 名古屋ell.SIZE ※チケット残少
2016年09月20日(火) 名古屋ell.SIZE
2016年09月23日(金) 大阪RUIDO
2016年09月24日(土) 大阪RUIDO
2016年09月29日(木) 福岡DRUM SON
2016年09月30日(金) 福岡DRUM SON
2016年10月02日(日) 広島BACK BEAT ※チケット残少
2016年10月03日(月) 広島BACK BEAT
2016年10月09日(日) 札幌スピリチュアルラウンジ ※SOLD OUT!!
2016年10月10日(月祝) 札幌スピリチュアルラウンジ
2016年10月15日(土) 仙台BIRDLAND ※SOLD OUT!!
2016年10月16日(日) 仙台BIRDLAND ※SOLD OUT!!

[追加公演]
2016年10月21日(金) 恵比寿LIQUIDROOM

 

「stylish wave MAX'16」出演!

2016年8月13日(土)新宿ReNY
OPEN 15:30 / START 16:30
前売り ¥4,000- / 当日¥4,500- (消費税込み)
※オールスタンディング / 入場整理番号有 / ドリンク代別
【出演】Chanty / FEST VAINQUEUR(ゲスト) / the Raid. / ギガマウス / ベル / ジン / Smileberry / the LOTUS(O.A.)
【チケット】
・ローソンチケット 0570-084-003(Lコード:74063)
・チケットぴあ 0570-02-9999(Pコード:292-510)
・イープラス
・ライカエジソン東京 03-3369-3708
・ZEAL LINK渋谷 03-5784-9666
・ZEAL LINK高田馬場 03-6908-9682

 

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【 Chanty OFFICIAL WEBSITE 】
http://chanty.jp/