INTERVIEW

みく(アンティック-珈琲店-)×葵(葵-168-)対談 第1回(全4回)

アンティック-珈琲店- みく 葵-168-


5月1日にZepp Tokyoで開催になる、MASK一夜限りの復活ライブ。みくは、アンティック-珈琲店-としてゲスト参加。葵は、初代MASKのヴォーカリストとしてステージに登場。ここでは、二人の関係性をあれこれと語っていただきました。


撮影:菅沼剛弘 / インタビュー:長澤智典
Photographs by Takehiro Suganuma / Interview by Tomonori Nagasawa

 

ヴォーカルが表立ってバンドの舵取りをしなきゃいけない意識があったせいか、どうしてもしゃべりだすと我を強く出してしまいがちになっていたんですよ。


――お二人の付き合いは、もう何時頃からになるんですか?
 「互いに面識を持ったという意味で捉えるなら、10年以上前からの知り合いです。ただ、お互いのバンド単位での共演などご一緒する機会はそんな多くはなかったんで、ちゃんとしゃべったことは、ここ何年かになるのかな!?

――お互い顔は知ってても、何かしらしゃべる機会がないと深く接点を持つって難しいですもんね。
 そうなんです。不思議とヴォーカリストどうしって話す機会が少ないんです。それが、何故なのかはわかんないですけど(笑)。ただ、僕の中でみく君とはしゃべってる方。それでも、深くまで入り込んでしゃべったことはないですからね。

――ヴォーカリストどうしだと変に意識してしまうことから、なかなか打ち解けにくいのもあるんでしょうね。
 楽器パートの方々の場合、機材がどうこうという会話を耳にすることはありましたけど、ヴォーカルはそういうのがないのも理由としてあるのかな!?
みく あっ、そうかもしれませんね。
 他のパートの人たちだとギター会やベース会、ドラム会など、同じパートどうしで集まったりもしてますけど、ヴォーカル会ってとくに聞いたことないですからね。

――ヴォーカルどうしで集まる機会ってなかなか無いんだ。
みく そうですね。しかも僕の場合、仲の良いヴォーカリストとなると、ヴィジュアル系ではなく他のジャンルの人たちのほうが多いですからね。
今はそういう気持ちは無くなったんですけど。昔は何処かライバル意識を感じちゃってたというか、ヴォーカルが表立ってバンドの舵取りをしなきゃいけない意識があったせいか、どうしても、しゃべりだすと我を強く出してしまいがちになっていたんですよ。自分でそうなる傾向がわかっていたからこそ、あえて同じヴォーカリストの方との会話に関しては距離感を取っていたところはありました。でも、他のパートさんならそういうライバル意識を持たず、昔から普通にしゃべっていましたけどね。

――ヴォーカリストの方々は自己主張を強く出してゆく傾向がありますからね。
みく 僕に関してはですけど、出演するイベントにしても何にしても「負けたくない」意識が強かったからなんでしょうね。ただ、それはけっして悪いことではないという気持ちもあります。

――今でも、良い意味でのエゴはしっかり持っている。
みく いや、今の僕にはそれが無いのが情けないんです。なんだろう!?…まわりに流されつつある自分がいるっていうのかな!?。最近のアンティック-珈琲店-自体は、メンバーみんなで手を取り合って進んでいるんですけど。そこの流れについて行けず、自分だけが取り残されてゆくんじゃないか!?という不安を覚えたり。その反動から、自分の知らない世界へ飛び込んでみようと思ったり。その両方が上手く作用しているのであれば、それも良いことなのかな!?とは思ってます。

 

 

そこは音楽の世界とはまったく違う意識や価値観のとらえ方だったように、新鮮な驚きでした。


――お二人とも、他のジャンルの方々との接点が多いですよね。
 お互いそうみたいですね。ただ、僕はミュージシャン関係の接点は少ないです。むしろ、ボクサーなどスポーツをやっている人から役者さん、あと、普通に会社で働いてる社会人の方々などのほうが圧倒的に多いように、音楽に携わっている人の友達は、僕の場合は少ないほうかも知れないです。

――でも、異ジャンルだからこそ受ける刺激も多いんじゃないですか??
 そうなんです。自分の生きてる世界にはない情報や刺激ばかりなんで、話してて面白いですね。何年か前にも舞台をやっていたんですけど。そういうところに関わるようになって知った常識の違いもけっこうあるんです。

――それ、教えてください。
 何事にも入り時間ってあるじゃないですか。僕はまったく知識がなかったこともあって、舞台の初稽古のとき、入り時間の10分前頃に入ったんですね。そうしたら、役者のみなさん揃っててストレッチなどをやっているんですよ。むしろ、「遅い、早く準備しろ」と急かされて。
役者の世界って、入り時間が稽古の始まりの時間。つまり、その時間までに身体を整えておくのが常識だったんです。そこは音楽の世界とはまったく違う意識や価値観のとらえ方だったように、新鮮な驚きでした。

――音楽をやっていると入り時間までに入り、そこから準備を始めるのが当たり前ですもんね。
みく 入り時間に来ない人だって、音楽の世界にはいますからね(笑)。
 そう(笑)。僕もそういう感覚だったから、「初の舞台稽古だし、ちょっと早めに入ろう」と思っていたらぜんぜん違ってたという(笑)。役者のみなさんって、30分や40分前に稽古場に入るのが当たり前なんですよね。
みく そういう気持ちって大事ですよね。それ、音楽業界にも上手く反映させられたらいいですよね。リハーサル前から身体作りをするとか…。
 入り時間から準備を始めるんじゃなく、入り時間からすぐにリハーサルなどを始められたら、もっと時間を有効的に使えますからね。

――昔のバンドマンは遅刻する人が多かったけど。今は、みなさん時間通りに揃いますよね。
みく 僕は、少しおざなりになってしまうこともあります。それはLINEとかの普及もあるからだと思うんです。前はメールで「遅れる」というのもはばかれる面があったけど。今は、スタンプ一個で「ごめん、遅れる」と言えるというか。でも、僕の遅刻と言っても2分や3分ですけど。

――その程度なら、ぜんぜん問題ないんじゃないですか??
みく いや、たとえ2分や3分でも自分の甘えに繋がることですからね。たとえばの話、この電車に乗れば時間の10分前には着ける。でも、自分の中で「ちょっと早いかなぁ」と思い、1本だけ遅らせると2分後の到着になる。僕の場合、何故か一本後のほうを選んじゃうんですよね(笑)。

――でも、遅刻するのが恰好いいみたいな風潮よりもぜんぜん良いじゃない。
みく イベントに来ないのが恰好いいみたいな風潮もないですからね。むしろ、ファンたちの前に姿を現すときには絶対に遅刻はしないです。
 その気持ち、すごくわかります。

 

 

尖った部分を少しずつ丸くしていったら、逆に、自分の知らない景色がいっぱい見えてきたし、広がりだした。むしろ、その視線を広げることが自分にとって良かったことでした。


――葵さんは、異ジャンルの方々との交流が多いと語っていました。みくさんに関しては、その辺どうなんですか??
みく アンティック-珈琲店-の場合、ヴィジュアル系以外の方たちと対バンすることの多かった時期もあれば、そういうイベントでは学ぶことも多いんですね。僕自身も、他ジャンルの方々のステージングなどをリスペクトの目で見ちゃいますし。そういうところで出会った方の場合、繋がりを求めたくて自分から声をかけることもあります。実際に繋がることでみずからの人間性も高められるといいますか、自分自身も成長していけるんですよね。

――ずっと同じ枠の中だけに居ると見えなくなることってありますからね。
みく ありますよね。同じ価値観を共有していくうちに、そこへ縛られすぎてしまうというか。それが正しいと思い込んでしまえば、その意識から抜け出せなくなっちゃう。でも、一度外の世界へ接することで、その意識さえも客観的に捉えていける。だから、外に出て視点をリフレッシュしていくことも大事だなと僕は思いますね。
 それ、わかります。もちろん、ヴィジュアル系が好きという前提があったうえでね。
みく そう。ヴィジュアル系という世界が大好きなんだけど。他の世界も見たっていいんじゃないかな!?みたいな。
僕の場合、ヴィジュアル系が大好きだからこそ、昔は「ヴィジュアル系しかやらない」という意識を強く持っていたことから、他のジャンルを毛嫌いしてたんですよ。「俺はヴィジュアル系を聞いて育ったんだ、だから、それ以外は聴かない」みたいに。だけど、その尖った部分を少しずつ丸くしていったら、逆に、自分の知らない景色がいっぱい見えてきたし、広がりだした。むしろ、その視線を広げることは、自分にとって良かったこと。それからは、「そこしか見ない」というルールは無くなりましたからね。

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LIVE CAFE TOUR'16「自分革命」

04/01(金) [東京] TSUTAYA O-WEST
04/09(土) [宮城] 仙台MACANA
04/16(土) [大阪] OSAKA MUSE
04/23(土) [名古屋] ell.FITS ALL
05/15(日) [神奈川] 横浜Baysis
05/21(土) [茨城] 水戸LIGHT HOUSE
05/29(日) [埼玉] HEAVEN'S ROCK さいたま新都心VJ-3
06/04(土) [京都] KYOTO MUSE
06/05(日) [岡山] IMAGE
06/11(土) [石川] 金沢AZ
06/12(日) [群馬] 高崎clubFLEEZ
06/17(金) [福岡] DRUM SON
06/19(日) [兵庫] 神戸VARIT.
06/25(土) [長野] 長野CLUB JUNK BOX
07/03(日) [静岡] Sunash
07/05(火) [千葉] 柏PALOOZA
07/09(土) [札幌] CRAZY MONKEY
07/10(日) [札幌] CRAZY MONKEY

スタンディング 4,500円 ※ドリンク代別 ※未就学児入場不可
※金沢・福岡公演は会場の構造上、車いすでのご入場が出来ません。

 

LIVE CAFE 2016「ココロディスコ」
2016年7月24日(日) 赤坂BLITZ

OPEN 16:45 / START 17:30
スタンディング 4,900円(税込)
※入場時ドリンク代別途必要。
※開場時間より整理番号順の入場となります。

チケット一般発売:2016年6月25日(土)
(問):ディスクガレージ:050-5533-0888(平日12:00~19:00)

≪GET TIICKET先行受付≫
■申込ページ
http://www.getticket.jp/g?t=gqab8nc
■抽選エントリー期間
2016.5.2(月) 12:00 〜 2016.5.9(月) 23:59
■当落発表予定日
2016.5.10(火) 夜
■受付について
・お申込みはディスクガレージ インターネットチケット販売サイト『GET TICKET』 をご利用頂きます。
・初めてご利用の方は、『GET TICKET』への会員登録(無料)が必要です。
・本受付は、必ずしも優先的に良いお席・整理番号をご用意するものではありません ので予めご了承下さい。
■お申込後の住所変更・申込内容(抽選当落結果)確認はこちら
<PC・スマートフォンから>
http://diskgarage.com/getticket/support.html
<携帯(ガラケ—)から>
http://k.getticket.jp/cs/
【受付に関するお問合せ先】
ディスクガレージ 050-5533-0888(平日12:00-19:00)

 

 

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タケヒトBIRTHDAY LIVE「タケヒトプロデュース2016」出演決定!

タケヒトBIRTHDAY LIVE 「タケヒトプロデュース2016」
2016年8月24日(水) EDGE Ikebukuro
OPEN 18:30/START 19:00
【出演者】
Gt.タケヒト(AYABIE)
Vo.葵(葵-168-)
Ba.NAOKI(FANTASISTA)
Dr.KENZO(BVCCI HAYNES,GREMLINS)

【チケット】
●Aチケット【AYABIE FC先行】5/9(月)~16(月)(郵便振替にて受付)
●Bチケット【一般発売】5/24(火)~イープラスで発売
ご購入URL及び販売開始時刻は後日お知らせいたします。

【主催】 DNL
【企画/制作】DNL
【お問い合わせ】池袋EDGE 03-6907-1811

 

Crazy Monsters「クレモンフェス」~夏の浴衣祭り 2016~

タケヒトBIRTHDAY LIVE 「タケヒトプロデュース2016」
2016年8月13日(土) 川崎CLUB CITTA'
開場12:30/開演13:00
前売券¥5,500(D別)/当日券¥6,000(D別)
<出演>
・Crack6
・ALvino
・THE MICRO HEAD 4N'S
・Ricky
・S.Q.F
・defspiral
・Dacco
・ADAPTER。
・アンティック-珈琲店-
・HERO
・葵-168-
・最上川 司
・ダッチ
・矢田 耕平(司会)

★浴衣でご来場のお客様には「クレモン」スペシャルうちわを配付いたします。 お楽しみに!
※オールスタンディング
※入場の際にドリンク代¥500が必要となります。
※出演順のタイムテーブルはラ イブ当日会場内に貼り出しいたします。

<チケット>
★先行予約チケット
5/14(土)10:00~6/30(木)23:59まで
[受付アドレス]
http://eplus.jp/crazymonsters/
※先行受付(先着順/お一人様8枚まで) <A No.1~>
★一般チケット
7/09(土)10:00より発売
・チケットぴあ/TEL:0570-02-9999 http://t.pia.jp/ (P:295-924) <B No.1~>
・ローソンチケット/TEL:0570-084-003 http://l-tike.com/ (L:76159) <B No.1~>
・イープラス http://eplus.jp/crazymonsters/<B No.1~>

<主催>CLUB CITTA'
<企画・制作>Crazy Monsters
<協力>Brand X
<問>クラブチッタ/TEL:044-246-8888(平日12:00~19:00)

 

 

その他ライブ情報や最新情報は OFFICIAL WEBSITE、Twitterをご覧ください。

【 アンティック-珈琲店- OFFICIAL WEBSITE 】
http://www.ancafe-web.com/


【 葵-168- OFFICIAL WEBSITE 】
http://aoism-renew.com/