Kraの靖乃(Dr)、BORNの猟牙(Vo)とK(B)、RENO(G- ViViD)の4人が手を組み誕生した、スーパーバンド!?「WK(ホワイトキック)」。4月30日に舞浜アンフィシアターで開催になる【PS COMPANY PRESENTS『PEACE & SMILE PARADE DREAM LIVE -OFFENSE IS THE BEST DEFENSE 2016-』】へも登場。
昨年より始動したWK。一体どんな目的で、どんな意志を持って活動をしているのか!? ここでは、猟牙/K/RENOの3人に話を伺った。

インタビュー：長澤智典
Interview by Tomonori Nagasawa

――WK(ホワイトキック)が活動を始めたのが…。
K　昨年の4月5日にオリンパスホール八王子で行われたイベント「PS COMPANY PRESENTS"攻撃ハ最大ノ防御ナリ。"」が一番最初のステージでした。
RENO　そうか、あの日から数えたらWKの活動も一周年になるんだね。

――確かに期日だけを見れば一周年にはなりますが…。
RENO　ぶっちゃけ、ほとんど活動をしてないんですけど(笑)。
K　ライブも、そんなにやってないからね。
RENO　でも、WKの持ち曲はもう6曲はある。なので、イベントに出ても1ステージは余裕で出来ます。なんなら「1時間演れ」と言われても、このバンドなら(曲数が足りなくても)出来てしまう。そこが面白さだからね。

――さすがですねぇ。ところで、なぜWKが誕生したのか!? そこが、とても気になります。
猟牙　きっかけはですね、もう一昨年になるのかな!? 事務所の忘年会がありまして。その席で社長と俺とKraの靖乃さんと、あと何人かで話していたときのことなんですけど。社長が「なんか面白い遊びをやりたい」と。その会話の中で出てきたのが、「BORNのヴォーカルがむちゃくちゃ歌物ばかりを歌うバンドをやったら、お客さんが「寒ーい」となるんじゃないか??」ということ。社長は、「それ、どう思う??」とノリノリで聞いてくるから、俺も「いいんじゃないですか!?」と軽く返事をしたら、社長がますますノリ出して。「猟牙が恥ずかしいぐらいのベタベタな歌物を歌ったら絶対に白ける」「白ける=バンド名はWK(ホワイトキック)はどう??」と。自分からすれば、「どう??」と聞かれても、そこまで社長が盛り上がってんならということから、「いいと思いますよ」と緩～く返事をしたんですけど。その時点で、一緒にいたKraの靖乃さんと俺はWKのマストメンバーとして決定。さらに社長が、「ギターはRENOにしよう」と、本人にまったく確認を取ることもなく決めてしまって…。
K　RENOくんはその話、まったく聞かされていなかったんでしょ。
RENO　俺は、何も知らなかったです。初めて話を聞かされたのが、WKのリハーサルの前日。「明日、スケジュール空いてるよね。何時に何処そこのスタジオでリハーサルがあるからギターを持って向かうように」と、いきなり電話がかかってきて。自分は、何のこと。かさっぱりわからない状態のままスタジオに足を運んだら、このメンバーが居たという(笑)。
K　最初に話が出た飲み会の席には、俺も居たんですけど。あの時点ですでに猟牙と靖乃さんはメンバーに決定していれば、RENO君も、いないにも関わらず、その場の空気的に決定してたからね。そこから、「ベースは誰にしよう」という話になり、いろんなメンバーの名前を出しながら話していた中、猟牙が「Kって、もともとベーシストだからベース弾けますよ」と社長に言ったところ、社長が「あっ、それいいじゃない。じゃあベースはKで決定ということで」と、あの時点で、参加未確認のRENO君を含め、メンバーも決まれば、バンド名もWKと決定。さらに、「4月5日にオリンパスホール八王子で行うイベント「PS COMPANY PRESENTS"攻撃ハ最大ノ防御ナリ。"」にWKとして出よう」とまで、とんとん拍子に決まっていましたからね。

――WKは、オリジナル曲を演奏するバンド。最初から、高い意気込みを持って活動を始めたんですね。
K　それもねぇ、バンドが誕生したときの飲み会の会話の中、「どんな音楽を演る??」と俺がメンバーに聞いたときに、最初は猟牙が「コピーでいいんじゃねぇ??」と言ってきたし、俺も「それでいいよな」と思ってたんですけど。靖乃さんが、「せっかくやし、オリジナルで演やろうよ」と言い出して。
RENO　その曲作りも、俺がリハーサルに呼ばれたスタジオで、みんなでジャムセッションをしながら作ってという感じだったんですよ。

――WKの奏でる音楽性、かなり幅広くないですか??
RENO　歌物からパンクっぽい曲、ロックな表情などなど。パンクっぽさの中にもね…。
猟牙　レゲエやスカの要素を組み込んでみたり。
K　どの楽曲も、各メンバーがなんとなくスタジオ内で鳴らし、その音をまとめてゆく中で出来上がったように、すべて打ち合わせは一切なしに、その場のノリで誕生しています。しかも、このメンツで曲を作ると完成までの時間がめちゃくちゃ早いんですよ。

――それは、余計な気負いがなく、みんな遊び感覚で楽しんでいるから??
RENO　そこは大きいかも知れないです。ただ、最近はWKのファンも生まれているようどんどん人気が高くなっているから、演ってる俺らも、だんだん遊びではなく本気になってきている面も少しはあるかも知れない(笑)。

――ちなみに、バンド名の由来にもなっているホワイトキック(白ける)という言葉、みなさん知ってました??
猟牙　俺らは知らなかったように、それぞれのバンドのファンの子たちもわからない子たちが圧倒的みたいです。
RENO　それもあって、一度ライブでWKの意味を説明したこともあったんですけど。でも、実際に説明したのはたった1回だけで、あとは、誰も何も気にしてないです。何故なら、ライブはまったく白けないんで(笑)。
猟牙　そうなんだよ。初めてのライブのとき、社長は会場中が白けるのを期待して見てたらしいんですけど、普通に超格好良くて、むしろ「かっこいいじゃーん!!」と大絶賛!!

――そこは、嬉しい誤算だ。
猟牙　そうっすね。社長からは「WKは永遠に演り続けて欲しい」とまで言われましたから。
K&RENO　(爆笑)

――演ってる本人たちも!?
RENO　WKは演ってて楽しいです。今年も、3月からスタートした「PS COMPANY PRESENTS"攻撃ハ最大ノ防御ナリ。"」のツアー中にWKとしてライブを重ねてきてますけど。回数を重ねるごとに楽曲のクオリティも高くなっていくように、どんどんバンドとしてのまとまりが生まれてますからね。

――今年のWKは、「PS COMPANY PRESENTS"攻撃ハ最大ノ防御ナリ。"」ツアーへ、バンドの一つとして参加しているように,相応にライブ本数も重ねていますが、昨年は、何本やったんですか??
猟牙　昨年は、全部で3本でしたね。
RENO　WKは、たまに演るから楽しいんですよ。それぞれが本気で人生を打ち込んでいるバンドがあるからこそ、そことは違う、もうちょっとラフな感じて音楽を楽しんでゆく。そんな、もう一人のミュージシャンとしての自分を出せる場だからこそ、みんな演れているんだろうからね。
K　WKを演り始めてから改めて感じたのが、「バンドを始めた頃の気持ちって、こういうのだったな」ということなんですよ。

――それ、具体的に教えてください。
K　楽器を始めたばかりの頃って、音を出すだけで気持ちいい。たとえ下手くそでも、一緒に合わせて音楽になるだけで楽しかった。このメンバーで初めてスタジオに入ってジャムセッションを演っていたときに思い返していたのが、その感覚だったんですよ。しかも、いろんな経験を重ねたメンバーたちが本気で楽しんでいる。その楽しい空気が、きっとお客さんたちにも伝わっているからこそ、WKを支持してくれる人たちも増えているんだろうからね。
RENO　大の大人たちが真面目に、本気で馬鹿をやっている。それが楽しいんですよ。

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