INTERVIEW

THE EGOIST インタビュー

THE EGOIST

 

昨年7月にライブ活動をスタート。毎月10本以上のライブを重ね、昨年12月6日に神楽坂TRASH UPで行なった、通算50本目であり初となるワンマンライブをソールドアウトさせたTHE EGOIST。ここでは、最新情報を含め、THE EGOISTのインタビューをお届けしよう。

TEXT:長澤智典


 

THE EGOISTというバンド名もその姿勢から来ているように、エゴの強いメンバーばかり。


――THE EGOISTが活動を始めたのが…。
セツナ 昨年7月からなので、まだ半年ちょっとになります。

――その割に、ライブ本数はとんでもない数じゃない??
Rouis 始動した7月以降、THE EGOISTは毎月10本以上のライブを重ねてきているんで。
セツナ 昨年12月6日にTHE EGOISTは神楽坂TRASH UPで初のワンマン公演を行ったんですけど、そのときでちょうど50本目。この記事を目にする頃には70本は越してるんじゃないかな??

――バンドとしては、ライブに重点をおきたい形だ。
セツナ そうです。THE EGOISTは、このシーンで当たり前になっている同期を用いたシーケンスな音を使った楽曲は一切用いない。つまり、完全生音で演奏してゆくことを軸において活動をしているバンド。その「生音演奏のみだからこその臨場感」をいかにライブの場を通して感じてもらえるか?!が大切なことなので。

――他と一緒のことを演っていてもしょうがないしね。
セツナ 他のバンドと差を付けたい意識も確かにあるけど。それ以上に、自己主張の激しいメンバーばかりが集まったバンドのせいか、他の楽器に頼るのではなく、自分の感性を活かした演奏こそを伝えたいと誰もが思っていたのが大きかった。
Rouis 各メンバーのエゴを活かそうと思ったら、「他の要素には頼らない、何もない環境で演奏していくのがいい」という意識に辿り着いてたからね。
セツナ THE EGOISTというバンド名もその姿勢から来ているように、エゴの強いメンバーばかりなんで。

――Rouisさんのステージングを観ていると、かなりエゴイスティックと言いますか、近寄りがたいヤバい雰囲気満載で歌い煽っていますもんね。
Rouis けっこう、そういうことを言われるんですけど。ステージに上がると身体が勝手にそうなるだけで、自分では意識しているわけではないんです。

――牙剥き出しなRouisに変貌してしまうんだ。
Rouis 牙、剥き出しになるみたいです(笑)。
セツナ うちのメンバーみんな、ステージに上がるとガッツリとスイッチの入る人たちばかりなんで。雄大はとくにね…。
雄大 自分は、見た目も性格も含め、一番変貌の激しい人だとは自分でも感じています。ライブになったとたん、とにかく激しく攻め続けるプレイをしていくんだけど。普段は、まったく攻める意識はないので…。
セツナ THE EGOISTの場合「攻撃的なライブをしていく」印象を強く持たれているけど、じつは楽曲自体を大切に表現し続けている。THE EGOISTの1stミニアルバム『EMBLEM』を聴いてもらえれば、そこはわかってもらえること。ライブに関しては、二面性を意識しているわけではないけど、聞かせる楽曲はしっかり聞かせつつ、暴れる曲に関しては徹底して暴れ倒す意識で演ってはいます。
Rouis ライブは、感情に左右されるところがあるからね。だからこそ、激しいときは凄まじいくらい激しくなるんだろうから。

 

 

1stミニアルバム『EMBLEM』は凄まじいライブスケジュールの合間を塗って作りあげたもの。なので、自然とライブで感じた熱や感情も詰め込めたんじゃないかな?!


――すでに発売中の1stミニアルバム『EMBLEM』。改めて、どんな作品になったのかも教えてください。
Rouis もともとは名詞変わりに作った、THE EGOISTとして演りたかったことを一気に詰め込んだ作品。良くも悪くもバラエティに富んでいるのも、それが理由。もちろん、THE EGOISTはこれからもどんどん変化や進化を続けていく。それを前提にしたうえで、活動初期のTHE EGOISTを知ってもらうには最適な作品になったとは思います。
Akina ちょうどレコーディングもね。
Rouis 凄まじいライブスケジュールの合間を塗って作りあげたものなので、自然とライブで感じた熱や感情も詰め込めたんじゃないかな?!

――活動スタートから約4ヶ月でワンマンライブを行ったのも、すごい早いペースでの展開だよね。
セツナ THE EGOISTにとっても一つのターニングポイントになれば、あのときの経験を活かしながら、今もライブ活動を続けているのも事実なんで。
Akina そうだね。始動してから最初の3ヶ月は月10本以上のライブを繰り返してきたわけだけど、その結果として神楽坂TRASH UPに人が入りきれない成果を導き出せた。そこでの経験は、間違いなく2016年に入ってからのライブにも反映されれば、自分らの糧になっていることだからね。

 

 

 

ステージに上がれば先輩後輩は関係ない、ライバルとして闘えたら。


――2月28日からは、SHAPE SHIFTERとのカップリングツアーがスタートします。
Rouis THE EGOISTは、1月に初の地方ツアーを行なったんですけど。あのときは、ROCKSTAR RECODS主催によるレーベル所属全バンドでのツアー。親の胸を借りる感覚でやった、地方ファンへのTHE EGOISTのお披露目ライブにもなったんだけど。今回、SHAPE SHIFTERさんとカップリングで廻るツアーは、本当の意味でTHE EGOISTの実力も試されれば、バンドとして自立した初のツアーにもなること。とはいえ、THE EGOISTとしては、いつも通り演りたい放題やっていこうと思っています。
セツナ 良い意味で、互いのバンドが闘いあっていけたらなと思っているんでね、そこは。
Akina SHAPE SHIFTERのことはバンドが誕生した頃から知っており、メンバーに先輩もいらっしゃるので緊張もしているんですけど。せっかくの機会なので全力を出し切りたいなと思ってるし、お互いが地方ツアーを終えて東京でファイナル公演を迎えるときには、気持ちのいいファイナルのライブを一緒に味わいたい。まずは、全力で立ち向かっていくだけです。
雄大 SHAPE SHIFTERさんは、バンドとしては先輩になりますけど。ステージに上がってしまえば、そういうのって関係ないじゃないですか。なので「負けないように」ではなく、良い意味でライバルとして闘いあえたらなと思っています。

 


 

 

女の子でこのLIVE DVDが欲しいなら、代わりに男子を「男子限定ライブ」に送り込めばいいと思う。


――3月26日には、HOLIDAY SHINJUKUを舞台に新衣装のお披露目も兼ねたワンマンライブ『ROCKSTAR RECORDS PRESENTS THE EGOIST単独公演「Illuminati」』を行ないます。
セツナ その日には、幾つか「重大発表」をしようと思っています。
Rouis 今回は、新衣装お披露目ということでの単独公演なんですけど。これまでのTHE EGOISTは、とくに宣伝に頼ることなく、ライブを通した経験を重ねながらここまで走ってきました。でも、3月26日にHOLIDAY SHINJUKUを舞台に行なうワンマンライブの日をきっかけに、その日の重大発表へ向けた展開を目指し、この日からがスタートになると思います。

――この日のライブは二部制なんですよね。しかも第一部は、男子限定の無料ライブで、LIVE DVDの無料配布という形を取っています。
セツナ 12月6日に行なった1stワンマンのときにも同じスタイルで行なったんですけど。今後もワンマンのたびに、このスタイルでやっていこうかなとは思っています。なので男子のみなさん、ぜひ観に来てください。

――12月に演った男子限定ライブのときは、どのくらい人数が集まったんですか??
Rouis 一応、会場が絵になるくらいの人たちは集まりましたけど。女の子たちとは違い、純粋に音楽を楽しみに来ている男の子たちが多かったので、彼らをいかに熱狂させるかという意味では、すごく勉強にはなりました。今回も、そこは勉強になっていくことだなとは思っています。

――この日は、男子だけLIVE DVDを手に出来るのもポイントですよね。
Rouis 女の子でこのLIVE DVDが欲しいなら、代わりに男子をライブに送り込めばいいと思う。
Akina 前回のときも、女性ファンに送り込まれてライブに来ていた男子がけっこう居たからね。
Rouis むしろ、それを出会いに付き合ったり結婚までしていただいても歓迎です(笑)。
セツナ 男性ファンが、手にしたLIVE DVDをアイテムにTHE EGOISTの女性ファンに声をかけるとか、そこもうちらの関知するところではないんで、自由に判断していただければ(笑)。

――この日のワンマンでは新衣装も披露するそうですが、それも気になるんですよね。
セツナ これまでも、バンドが持つ宗教感を活かそうと軍服のような衣装を身につけてきましたけど。新衣装では、軍隊的な印象がさらに濃くなっていくと思います。
Rouis 相変わらず黒い衣装なんですけど、より攻撃性を増した衣装として見えてくるのかな?!とだけ、今は伝えておきます。

 

 

 

THE EGOISTらしさを確立できるように、今はライブをガンガン演り続けている。


――メンバー自身、これだけライブ本数を重ねていると「THE EGOISTらしさ」も自分らでつかんできているんじゃない??
Rouis まだまだTHE EGOISTは修行の身。THE EGOISTらしさを確立できるように、今はライブをガンガン演り続けているので。
雄大 一つ感じているのが、メンバーみんな良い意味で音楽馬鹿ってことなんですよ。同期を一切使わずにライブ活動を続けているのも、そう。各々の音楽性も幅広いように、それが良い意味で楽曲のバリエーションにもどんどん繋がり始めている。あと、THE EGOISTならではだなと感じているのが、同期を一切使わないからこそ、ライブ中にテンポを速めたり遅くしたりと、その環境に合わせた表情を作っていけてること。そこはTHE EGOISTのライブを楽しむうえでの醍醐味だからね。
セツナ メンバー各々が、そのときの感情をぶつけながらライブをやっているからね。
璋-shou- THE EGOISTはライブ本数が多いぶん、現場で勝負をし続けている感覚がとても強いバンド。むしろ、現場を通して成長出来ることってすごく多いんですよ。そこで得た経験を、これからもどんどん活かしていきたいなと思ってる。

 

 

 

 

 

 

「その時の感情に合わせた音作り」で臨機応変にライブ対応していくのもTHE EGOISTの魅力。


――最後に、ひと言ずつメッセージをいただこうか。
Akina THE EGOISTは同期を使ってないバンド。だからこそ、何よりも「ライブ感」をすげぇ楽しんでもらえるバンドだと思ってる。THE EGOISTのライブは、その日その時にしか観れないものを意識してやっているように、それを体感しに、毎回違う表情のライブを味わいに、ぜひ足を運んでくれたらなと思います。
雄大 伝えたいことは、自分も一緒。生のライブでしか伝えられない想いや、そのときにしか出せない自分たちを出し続けているように、その姿を観に来て欲しいのが一番です。
璋-shou- みんなも言ったように、その場だからこそのライブ感はもちろん。僕個人としては、リズム隊との一体化した演奏には自信があるように、そこへ注目して欲しいなと思っています。
セツナ THE EGOISTはシーケンスを使わないからって、ただただ無骨なロックバンドをやっているわけではないんです。僕のギターでいえば、シンセサイザーのような音などいろんなエフェクト音もギターで表現している。それは、ヴォーカルにエフェクトを噛ますことも同じ。ただ、どれも事前に仕込むのではなく、その場で対応してしているように、エフェクト効果をスイッチング するときもあればしないときだってある。そういう「その時の感情に合わせた音作り」で臨機応変にライブ対応していくのもTHE EGOISTの魅力としてあること。そこもぜひ、THE EGOISTのライブを楽しむうえで注目して欲しいなと思っています。
Rouis 一緒に生きていこう。以上です。

 

【THE EGOIST OFFICIAL WEBSITE】
http://rockstar-records.jp/the-egoist/



■ROCKSTAR RECORDS PRESENTS
THE EGOIST新衣装初披露 単独公演
「Illuminati」
(重大発表あり)
2016年3月26日(土) HOLIDAY SHINJUKU
出演:THE EGOIST

・一部(男子限定)
開場15:00/開演15:30
入場無料(D別)
【無料配布特典】LIVE DVD

・二部
開場17:30/開演18:00
前売3,500円(D別)/当日4,000円(D別)

【チケット】
A:2月24日公演よりTHE EGOIST物販にて販売 ※SOLD OUT
B:2月24日公演よりTHE EGOIST物販にて販売開始
C:イープラス(2月28日発売開始)
http://sort.eplus.jp/sys/T1U14P0010843P006001P002182960P0030001
D:当日券
入場順:A→B→C→D
主催:ROCKSTAR RECORDS
問合せ:HOLIDAY SHINJUKU TEL:03-5292-0591

■ライブスケジュール
2月28日(日) 静岡Sunash
2月29日(月) HOLIDAY NEXT
3月1日(火) 心斎橋paradigm
3月3日(木) HOLIDAY SHINJUKU
3月7日(土) HOLIDAY SHINJUKU
3月8日(火) 目黒鹿鳴館
3月13日(日) Shinjuku club SCIENCE
3月16日(水) HOLIDAY SHINJUKU
3月17日(木) HOLIDAY SHINJUKU