INTERVIEW

The Benjamin 2ndシングル『バッターボックス』リリース直前インタビュー(前編) 

The Benjamin


エースで4番なんてほんのひと握り。補欠人生の敗者?!へThe Benjaminが希望に満ちた熱いエールをプレゼント。君も『バッターボックス』に立って「恰好つけよう」ぜ!


ヴィジュアル界のポップメイカー/ブリテュッシュロックバンドとして音楽的に高い評価を得ているThe Benjamin。元、花少年バディーズのミネムラアキノリ(Vo&G)/ウスイタクマ(Vo&G)/ツブクマサトシ(Vo&b)の3人を中心に2014年11月に結成。花少年バディーズ後期をサポート活動していたふうじ(Dr)を6月末に加え、現在は4人で活動中だ。
1月13日にThe Benjaminが2ndシングル『バッターボックス』を発売する。中にはガレージロックからブリットポップまで、「良質な歌物」を軸に据えたロックナンバーを収録。どの楽曲も、甘酸っぱくもプチ情けない青春模様を歌詞に投影。いわゆる「何処でもいる人たちの、チクッと痛み感じる想い」をThe Benjaminは歌に乗せ代弁してくれた。
4人が2ndシングル『バッターボックス』へどんな想いを投影したのか?!、以下のインタヴューにじっくり目を通していただきたい。


TEXT:長澤智典
 

よく「音楽性の違いで」という言葉を聞くじゃないですか。そういうのって、人間性さえしっかりしていれば整えられること。バンド活動を続けてくって、「何をやりたいか??」よりも「誰と一緒にやりたいのか??」が重要だと思うんです。


――The Benjaminが誕生したのが…。
ミネムラアキノリ(以下、ミネムラ) 2014年11月に結成、初ライブは2015年2月からなので、活動自体は1年ちょっと。ライブを始めてからはまだ1年経ってないですね。

――The Benjaminは最初に、ドラムのふうじさんを除く3人でスタート(ふうじもその頃からサポートドラマーとして活動)。3人は以前にビリー/花少年バディーズと活動を共にし続けてきた盟友たち。
ミネムラ 花少年バディーズを無期限活動休憩した時点では、今後も音楽活動を行うのかも含め、全員一度フラットな状態になり、各々で今後のことを考える形を取ったんですけど。自分に関して言うなら、「自分のやりたい音楽性を形にするうえで一番適したメンバーは誰か??」と考えたときに、今のメンバーが浮かんだところは大きかったですね。
ウスイタクマ(以下、タクマ) このメンバーみんな、そこは同じ気持ちだったからこそ、こうやって自然に集まったんだと思いますよ。
僕自身も、花少年バディーズとしての活動を終えたあとに「またバンドを続けるのか??」も含めいろいろ考えたんだけど。知り合いのバンドのライブを見てく中、「やっぱ、バンドを演りてぇなぁ」と思ったし、「バンドを作るなら誰と一緒に演りたいか??」と考えたときに、やっぱしこのメンバーだったんですよ。むしろ、このメンバーで活動していくこと自体が、すでに自然体なことっていうか…。
ミネムラ 前のバンドのときからそうですけど、ヴィジュアル系という枠の中で活動していながらも、そのジャンルの中に於いて特異な音楽性を演り続けてきたし、今もそういう音楽を求めているように、そこへ共感してくれるメンバーを見つけるのってなかなか難しいんですよ。そこを一番理解してくれているのが、このメンバーなんですよね。

――The Benjaminは、ヴィジュアルシーンの王道スタイルとは路線の異なる音楽性を提示しています。それでも、ヴィジュアル系というシーンの中で活動していきたかったわけですよね。
ミネムラ 僕ら、ヴィジュアル系の枠以外に友達がいないからね(笑)。
ツブクマサトシ(以下、ツブク) よく「音楽性の違いで」という言葉を聞くじゃないですか。そういうのって、人間性さえしっかりしていれば整えられることっていうか、バンド活動を続けてくって「何をやりたいか??」よりも「誰と一緒にやりたいのか??」が重要だなと思うんです。実際The Benjaminだって、個々に好きな音楽性の異なる面もあるけど、互いの個性を含めた人間性が好きだからこそ、そこを尊重しあって表現していけてる環境なんで。

 

 

1stミニアルバムの『Bobbin』にはThe Benjaminのライブに於ける定番曲もいっぱい収録していれば、ファンからの支持の強い歌も多いよう、The Benjaminとして求めてゆく音楽性の基盤をしっかり提示出来た作品に仕上がっているなと自分らでも感じています。


――The Benjaminが提示しているのは、ブリティシュビート/ギターロックな姿勢。今のヴィジュアルシーンではとても珍しい音楽性を示しています。
ミネムラ 「このシーンでは」ね。以前はこのシーンにもそういうバンドは数少ないながらもいたんですけど、今はなかなか耳にしないですからね。むしろ、「ヴィジュアルシーンの中でブリティッシュパンクやギターロックを演るのがThe Benjaminらしさ」なのかも知れない。演っている側は、ただただ自分らの好きな音楽性を表現しているだけなんですけどね。

――1stミニアルバム『Bobbin』は、まさに王道ブリットロックな姿勢を詰め込んだ作品でしたからね。
ミネムラ 衣装や手にした楽器はもちろん、ヴォーカリスト不在なスタイルも含め、初期ビートルズを彷彿とさせるブリティッシュなスタイルを提示しましたからね。

――あっ、そうか。The Benjaminってヴォーカリストが不在という形でスタートしたバンドなんですよね。
ミネムラ 不在っていうか、The Benjaminは「楽曲を作った人がヴォーカルを取る」形で活動しているんですけど。それまで誰もヴォーカルを経験したことがなかったんで、いきなり「ヴォーカリスト」と名乗ることにみんな恥ずかしさがあったんですよ(笑)。それが、なんとなく「ヴォーカル不在のバンド」という体になり…。
ツブク ただ、こうやって1年近くライブ活動を続けていると、自然に「The Benjaminはみんな(ふうじ以外の3人)がヴォーカルを取るバンドなんだ」というのが浸透してきたのもあるし、歌うことに恥ずかしさを覚えることは無くなりましたからね。

――The Benjaminの場合、「楽曲を作った人がヴォーカルを担当」という縛りを設けてますけど。他にも「縛り」はあるんですか??
ミネムラ 楽曲のタイトルはすべて「B(バビブベボ)」から始まるのも、縛りにしているわけではないけど、今のところ縛りみたいにはなってるね。
ふうじ 暗黙の縛りとしてね。
ツブク むしろ、その縛りがあることで楽曲の発想が浮かんできますからね。創作期間へ入るたびに、「"ばびぶべぼ"の中から何かしら面白いワードを探さなきゃ」という気持ちになるというか。むしろ、何も制約がなく「自由に作ってください」と言われたほうが、どうしようと迷ってしまうからね。

――今、改めて『Bobbin』を振り返って感じる想いも教えてください。
ミネムラ The Benjaminのライブに於ける定番曲もいっぱい収録していれば、ファンからの支持の強い歌も多いよう、The Benjaminとして求めてゆく音楽性の基盤をしっかり提示出来た作品に仕上がってるなとは自分らでも感じています。

 

 

「ワンマンを組み、会場をソールドアウトさせることを目標に据えたほうが活動にも気合いが入る」と思って組んだところ、発売した初日にチケットがSOLD OUT!! いきなり目標を達成しちゃって、「次はどうしよう」みたいな(笑)。


――『Bobbin』の時点ではまだ、ふうじさんはサポートドラマーでしたよね。いつ頃からなんですか??、正式メンバーになろうと思ったのは。
ふうじ 『Bobbin』を作ってる時点では、まだライブ活動も始めていなかったし、サポートドラマーとして自分の役割をしっかり果たそうという意識だったんですけど。作品制作へ携わっている頃から、何となくですが「メンバーに」という話はあったし、その後もライブ活動のサポートをしていく中、自然な流れでメンバーになった感じでした。実際、加入発表も、初ライブから数えて4ヶ月弱くらいの時期でしたし。

――The Benjaminの場合、無理に活動を詰め込み「定めたレールを駆け上がらなきゃ」ではなく、長くバンドを続けていくためにも、自分たちに無理ないペースで活動を続けていませんか??
タクマ 最初は、まさにそういう気持ちで始めたんですけど。昨年8月なんか、月の半分くらいは全国ツアーも含めたライブ活動をしていたり。かと思えば、月に2本しかライブをやってないときもあるように、そこはどうなんだろうね??
ミネムラ 計画性がないんですよ(笑)。The Benjaminは2月21日に代々木バーバラで2回目となるワンマンライブを行うんですけど。それを計画したのも、昨年11月に演った1stワンマンの手応えがあったという理由もあるにせよ、「ワンマンを組み、会場をソールドアウトさせることを目標に据えたほうが活動にも気合いが入る」と思って組んだこと。そうしたら、発売した初日にチケットがSOLD OUT!! もちろん嬉しいことなんですけど、いきなり目標を達成しちゃって、「次はどうしよう」みたいな(笑)。それくらいふわっとしてるんですよ。

――変な焦りなく活動しているところもいいですよね。
ミネムラ これまでの活動経験上、無理に計画を詰め込み、それを達成しようと躍起になるあまり、自分らの心が酸欠してしまうのが嫌なんですよ。下手に大きな夢を見て、その夢を叶えようと必死になったにも関わらず、届かなかった。そのときほど心が不衛生になることはないというか、目的を達成するために苦しい顔をしながら余裕ない活動をしていると、応援してくれるファンの子たちに対してまでそういう姿を見せてしまうことになるから良くないなと思って。それよりも、精神的に良い笑顔をファンの子たちには見せていたいですからね。

――確かに。ここから2ndシングル『バッターボックス』の話に入りたいのですが、その前に、改めて1stシングルの『ベーゼ』を振り返っての想いも聞かせてください。
ミネムラ 遊び心いっぱいの作品でありながら、1stミニアルバム『Bobbin』の頃よりも音楽的なレンジも広くなってと、上手く進化出来た作品になりましたね。音源ではフェードアウトになってますが、ライブでは最後をメンバーのアドリブソロまわしをやったりと、そちらでも遊び心を発揮している楽曲にもなっています。
(TEXT:長澤智典)


【The Benjamin OFFICIAL WEBSITE】
http://thebenjamin.jp/

 

☆CD情報☆
●2nd Single『バッターボックス』/The Benjamin 2016.01.13 RELEASE!!


【初回限定盤TYPE-A】
品番 : BDBX-0032A 
価格 : ¥1,500 (税抜)
CD収録曲:
1.バッターボックス
2.ブレーキ
3.バスストップ


【初回限定盤TYPE-B】
品番 : BDBX-0032B
価格 : ¥1,500 (税抜)
CD収録曲:
1.バッターボックス
2.ブレーキ
3.絆創膏

発売 : 株式会社BadeggBox
販売 : BM.3

☆LIVE/インストア情報☆
2016.01.11 (Mon) SHIBUYA Rex ※ミネムラ、ツブクのみ出演
2016.01.16 (Sat) 名古屋ell.SIZE
2016.01.16 (Sat) 名古屋fiveStars
2016.01.17 (Sun) 神戸VARIT.
2016.01.19 (Tue) 福岡DRUM Be-1
2016.01.20 (Wed) 福岡DRUM Be-1
2016.01.20 (Wed) 福岡SKULLROSE
2016.01.22 (Fri) 岡山IMAGE
2016.01.23 (Sat) ESAKA MUSE
2016.01.23 (Sat) little HEARTS.大阪店
2016.01.24 (Sun) 京都MOJO
2016.01.24 (Sun) 京都Ai-華龍
2016.01.28 (Thu) 仙台HooK
2016.01.28 (Thu) little HEARTS.仙台店
2016.02.06 (Sat) 渋谷DESEO
2016.02.06 (Sat) 渋谷DESEO
2016.02.14 (Sun) ライカエジソン東京店
2016.02.14 (Sun) 新宿自主盤倶楽部
2016.02.14 (Sun) little HEARTS.新宿店
2016.02.21 (Sun) 代々木Barbara 【LIVE】※ワンマン
2016.02.21 (Sun) 代々木Barbara 【PARTY】※ワンマン
2016.03.13 (Sun) ヴィレッジヴァンガード池袋サンシャインシティアルタ店
2016.03.13 (Sun) 池袋Brand X
2016.03.27 (Sun) 渋谷ZEAL LINK