INTERVIEW

AOI(the GazettE) ロングインタビュー 第1回(全4回)「個人的には演劇的に始まるライブ演出は大好きです」

the GazettE


2015年のthe GazettEは、アグレッシヴな動きが目立つ年となった。
3月に13thアニバーサリーの日本武道館公演、8月にはアルバム『DOGMA』のリリース、そして9月に「the GazettE LIVE TOUR 15 DOGMATIC-UN-」をスタートさせ、11月にはニューシングル「UGLY」をリリース、とどめに12月から「the GazettE LIVE TOUR 15-16 DOGMATIC-DUE-」をこなす……という、まさに怒濤のスケジュールだったのである。
今回はギターのAOIにロング・インタビューを敢行(4回に分けて掲載)。
彼自身が感じた2015年、そして2016年への新たな動きについて語ってもらった。
 

インタビュー:長澤智典 写真:田辺佳子
Interview by Tomonori Nagasawa Photographs:Keiko Tanabe

 

個人的には演劇的に始まるライブ演出は大好きです


―——年も改まったところですが、まずは2015年をサックリ振り返っていただこうかと思っております。個人的な感想としては、2015 年3月10日に日本武道館で行ったthe GazettE 13th Anniversary LIVE [13-T H I R T E E N-]が、かなり印象的だったんですが。
AOI:武道館は久しぶりでしたよね。いつぶりかは、あまり覚えてないんですけど(実は約6年ぶり)。僕ら、あまり東京でライブをやらせてもらえないんですよね(苦笑)。

――単純に会場の都合だとは思いますが(笑)。
AOI:確かに、やりたい日に会場がなかなか取れなくて……。

――そんな中、久々の日本武道館はいかがでしたか?
AOI:やっぱり、そういう節目とか気合いの入ったタイミングでのライブっていうと、武道館になるんでしょうね。僕自身は、武道館に特殊な感情のある世代ではないと思うんですけど、もちろん、武道館への思いはありますよ。重みは感じてます。

――過去、プロレス入場(アリーナの客席通路から登場するスタイル)もありましたけど、13周年はステージに作られた13段の階段がドラマチックでしたね。
AOI:そういう派手な演出をあまりやってこないバンドだったんで、あの時は“何か面白いセットでやれたらいいね”って言ってたら、ああいうセットになったんですよ。ただ、個人的には、ああいう演出は好きですね。演劇的に始まるような感じで——。

――おっ、それはちょっと意外ですね。
AOI:the GazettEって、だいたい(ライブの)アタマが激しくて、そこで勢いをつけていこうっていうスタイルなんですけど、以前はそれがあまりしっくりこなくて。今はもう全然大丈夫なんですけど、最初の勢いの付け方がすごく難しかったんですね、個人的に。だから13周年の時みたいなライブって、僕はすごくやりやすいんです。

――その方が入り込みやすいってことなんでしょうか。
AOI:そうですね。そういう意味では今回の『DOGMATIC』のツアーも、すごくやりやすいんですよ。

――『DOGMATIC』のツアーは、センターから幕が開いて始まりますもんね。ああいう瞬間があるからこそ、ジワジワ入り込めるというか……。
AOI:そうそう(笑)。

――メンバーがひとりずつステージに出て行ってスタートするライブもありますが、そのスタイルだと、ステージに出た瞬間にガラッとテンションを変えなきゃいけないわけで。
AOI:僕は、そういうタイプじゃないんですよ。いきなり沸点には持って行けないんで(苦笑)。

――他のメンバーの皆さんはどうなんでしょう?
AOI:僕だけがスロースターターなのかもしれないです。たぶん、RUKIは最初からガッツリ行くタイプでしょうね。でも、KAIくんも『DOGMATIC』のツアーは、すごく落ち着いてやれたって言ってたんですよ。やっぱり、一番最初からバンド全体を見せられるのっていいですよね。the GazettEは激しい部分ばかりが目立ちますけど、バンドの存在感っていうインパクトでも見せられる気はします。

――ライブハウスとはまた違う感覚というか。会場が広いと演出の効果は大きいですね。
AOI:だと思います。

 

 

 

『DOGMA』の選曲会では3年分くらいの曲は作ったんじゃないかな。


――さて、13周年のライブが終わってからは、いよいよアルバムの制作に突入するわけですが、アルバムを出そうっていう話は2014年からあったわけですよね?
AOI:はい。リリース時期はフワッとしてましたけど、“2015年の夏ぐらいに出せたらいいね”って(笑)。

――そういうフワッとした時期には、コンセプトとか方向性ってあるんですか?
AOI:いや、ホントにボヤッとしかなくて。曲出しを重ねるごとに、だんだん固まっていくっていう感じです。タイトルは最初の曲出しの時には出ていたんですけど、当時はタイトルの意味すらよく話し合わない状態で曲出しを重ねていって。意志のすり合わせに結構時間をかけたかな。

――ホントに……ふんわりと制作が進んでいくんですね(笑)。
AOI:“次はこういうコンセプトで、こういう楽曲でいこうか”みたいな話はあまりしないんですよね(苦笑)。

――それでよくまとまりますね(笑)。
AOI:RUKIも作りながら考えるんだと思うんですよ。

――毎回、かなり重い作品を作っているので、そのあたりは綿密に話し合うのかと思ってましたが。
AOI:とはいえ、途中からスピードアップしていかないと締切もあるんでね(苦笑)。だんだん時間が詰まっていくんです。

――最初からテーマが決まっていたら、楽だと思うんですけどねぇ。
AOI:あればいいんでしょうけど、“じゃあ、何かテーマあるの?”ってきかれたら、やっぱり具体的に応えるのは難しいし。

――とはいえ、アルバムの中で個人的に挑戦してみたいこともあるんじゃないですか? 例えば、“今回は絶対に重たいギターを極めたい”とか。
AOI:そういうバンドじゃないんですよ。昔は、そういう決め方をしたこともあったと思うんですけど、今はあまりそういうこともなく、やっぱり RUKIが提示するものに対して、僕らがどれだけ肉付けできるのかと。その方がthe GazettEというバンドを考えた時にやりやすいんだと思います。個々、やりたいことは曲として曲出しの時に出せるから、あまり言葉では語らないですね。

――その曲出しなんですが、初期段階ではコンセプトが固まらない中、みなさん曲を持ち寄るじゃないですか。そこですでに自分が持っていった曲が “ん? ちょっと違うな”なんて察知できるんでしょうか?
AOI:全然ありますよ(笑)。“あ、違ったよね、ゴメンゴメン!”って(笑)。ホントによくあります! 違うなって曲はすぐわかりますよ(笑)。その空気感はすぐに感じ取れるというか。

――毛色が違った曲でも、面白いから残そうっていうのはないんですか?
AOI:そういうのもありますけどね。最終的には曲出しが終わった時に、ツアーが控えているから、そこでやれる曲がいいよねとか、雰囲気をもっと強くしたいよねとか、そういう話になってアルバムを作っていく感じかな。まず音楽がないと会話にならないじゃないですか。

――おお~!
AOI:例えば“こういうテンションの曲が欲しいんだよ”って言っても、いざ作ってみたらそうならないかもしれないし。

――ちなみに、『DOGMA』に関して、曲出し期間はどのくらいあったんですか?
AOI:選曲会が終わるまで……どのくらいあったかなぁ……半年くらいかな? 結構やってましたね。何なら2014年からやってましたから。

――かなり長期にわたってますね。
AOI:まぁ、2014年はFC限定ツアーの準備もありましたからね。その合間に選曲会をやって。選曲会は結構やりましたよ。みんなで3年分くらいの曲は作ったんじゃないかな。

――しばらく曲作りはやりたくないですよね(苦笑)。

第1回|第2回|第3回|第4回

 

   INFORMATION   

 

ニコニコ公式ブロマガ「club Zy.チャンネル」にも掲載中!!
2016年1月の特集アーティストとしてロングインタビューを先行配信&ここでしか見れないミニテーマインタビュー・撮り下ろしフォト・動画を随時配信!
※パソコン、スマートフォンからご利用いただけます。
【日刊ブロマガ!club Zy.チャンネル】http://ch.nicovideo.jp/club-Zy/blomaga

 

携帯公式サイト「club Zy.チャンネル」でも特集中!!
特集アーティストとして、ここでしか見られないミニテーマインタビューを公開!
※ガラケーからのみご利用いただけます。
【club Zy.チャンネル】http://ch.club-zy.com

 

フリーペーパー「club Zy.MAG Vol.29」の表紙に登場!

現在無料配布中のV系フリーペーパー「club Zy.MAG Vol.29」の
表紙巻頭特集にRUKI(the GazettE)が登場!

全国のCDショップ、ライブハウスなどで3月上旬から無料配布!



配布店舗一覧は[コチラ]
定期購読のお申し込みは[コチラ

 

<<約2年ぶりのニュー・アルバム『DOGMA』ON SALE!!>>




《完全生産限定盤[CD+2DVD+写真集+BOOK]》
No:SRCL-8887〜8890 / Price:¥10,800(tax-in)
DISC1[CD]
01.NIHIL / 02.DOGMA / 03.RAGE / 04.DAWN / 05.DERACINE / 06.BIZARRE / 07.WASTELAND / 08.INCUBUS / 09.LUCY / 10.GRUDGE / 11.PARALYSIS / 12.DEUX / 13.BLEMISH / 14.OMINOUS

DISC2[DVD]
01. [DOGMA] MUSIC VIDEO

DISC3[DVD]
01. DOCUMENTARY OF [-13-] AT 日本武道館 / 02. [DEUX] MUSIC VIDEO / 03. [OMINOUS] LYRIC VIDEO / 04. MAKING OF [DOGMA] MV / 05. TRAILER COLLECTION

[写真集]
A4 size / 80page

[BOOK]
A4 size / 64page



《初回生産限定盤[CD+DVD]》
No:SRCL-8891〜8892 / Price:¥4,320(tax-in)
DISC1[CD]
01.NIHIL / 02.DOGMA / 03.RAGE / 04.DAWN / 05.DERACINE / 06.BIZARRE / 07.WASTELAND / 08.INCUBUS / 09.LUCY / 10.GRUDGE / 11.PARALYSIS / 12.DEUX / 13.BLEMISH / 14.OMINOUS

DISC2[DVD]
01. [DOGMA] MUSIC VIDEO

 

 

《通常盤[CD ONLY]》
No:SRCL-8893 / Price:¥3,300(tax-in)
DISC1[CD]
01.NIHIL / 02.DOGMA / 03.RAGE / 04.DAWN / 05.DERACINE / 06.BIZARRE / 07.WASTELAND / 08.INCUBUS / 09.LUCY / 10.GRUDGE / 11.PARALYSIS / 12.DEUX / 13.BLEMISH / 14.OMINOUS

 

 

<<2016年春、NEW SINGLE「UNDYING」リリース決定!>>
※詳細後日発表  

 

LIVE TOUR 15-16
DOGMATIC -DUE-
 

2015
12.01(tue) よこすか芸術劇場
12.03(thu) オリンパスホール八王子
12.09(wed) 松戸・森のホール21
12.11(fri) 高知市文化プラザ・かるぽーと
12.13(sun) サンポートホール高松
12.15(tue) 広島アステールプラザ 大ホール
12.17(thu) 倉敷市芸文館
12.19(sat) オリックス劇場
12.20(sun) オリックス劇場
12.23(wed) 和歌山市民会館
12.24(thu) 神戸国際会館 こくさいホール
12.27(sun) 仙台サンプラザホール
2016
01.07(thu) 旭川市民文化会館大ホール
01.09(sat) 札幌市教育文化会館
01.11(mon) 山形市民会館 大ホール
01.13(wed) 盛岡市民文化ホール
01.16(sat) 福岡市民会館 大ホール
01.18(mon) 鹿児島市民文化ホール 第2ホール
01.23(sat) 日本特殊陶業市民会館 フォレストホール(名古屋市民会館)
01.24(sun) なら100年会館 大ホール

チケット一般発売日 2015年10月24日(土)
料金 指定席 前売 ¥6,800(税込)※3歳以上有料
総合問い合わせ
Zeppライブ 03-5575-5170(平日13:00~17:00)

 

 

LIVE TOUR 15-16 DOGMATIC -FINAL- 漆黒

2016年2月28日 国立競技場代々木第一体育館
開場:16:30/開演:17:30
【一般発売日】1月30日(土)
[料金]指定席 前売り ¥8,000(税込) ※3歳以上有料
[お問い合わせ]DISK GARAGE 050-5533-0888(weekday12:00〜19:00)

その他詳細は、「LIVE TOUR 15-16 DOGMATIC -FINAL- 漆黒」特設ページにてご確認ください。

 

 

その他ライブ情報や最新情報は OFFICIAL WEBSITE、Twitterをご覧ください。

【 the GazettE OFFICIAL WEBSITE 】
http://www.pscompany.co.jp/gazette/