INTERVIEW

ダウト ロングインタビュー 第1回(全4回)「今の時代の中、「万人受け」を狙うのはなかなか難しい。それよりは、自分らなりに「表現の的を絞っていきたい」なと思って。」

ダウト

ダウトの最新アルバム『心技体』が完成!!
このリード文で何を伝えるか?! 言葉は簡単だ、「聞け!!」ということだ。もしかしたら、聞く人の趣向を選ぶ作品かも知れない。でも、一度はまったらどっぷり浸りたくなる、触れて欲しくない心の痛みを覗き見したようで、むしろ好奇(幸樹)心が刺激されるアルバムだ。
心に小さな痛みを抱えている人ほど。アルバムへ記した痛みに敏感に反応してくれるはずだ。その感覚に自虐的な快楽を覚える人ほど、この『心技体』を聞いて欲しい。だって、手放したくない胸に染みるアルバムなんだもの。
 

撮影:菅沼剛弘 / インタビュー:長澤智典
Photographs by Takehiro Suganuma / Interview by Tomonori Nagasawa

 

今の時代の中、「万人受け」を狙うのはなかなか難しい。それよりは、自分らなりに「表現の的を絞っていきたい」なと思って。


――タイトルへ記した『心技体』、この言葉は、アルバムを作り終えてから生まれたものなんですか?!
幸樹 いえ、まだ楽曲制作へ入る前から「次のアルバムは『心技体』というタイトルで行きたいな」という構想はありました。

――『心技体』という言葉を持ってきた理由、とても気になります。
幸樹 「心技体」って日本の武道にも繋がる精神のように、言わば精神論としての言葉。ダウトのドラマーとして直人が新しく入ったことで「ふたたび1から」というか、「ここから仕切り直そうという意識」や、「一つ一つの楽曲を重く捉えた作品にしていこう」という意志もあったことから、この『心技体』というタイトルが先に生まれました。

――『心技体』へ収録した曲たちはどれも「触れた人の心をグサッとエグってゆく」内容が多いとも、聞いてて感じました。
幸樹 今のダウトのモード的に、「共感を大事にしたい」という気持ちを念頭には置きながらも。今の時代の中、「万人受け」を狙うのはなかなか難しいこと。それよりかは、自分らなりに「表現の的を絞っていきたい」なと思ってて。

 

 

 

一緒に活動をしていく中、「ダウトにどんな楽曲を持っていこうと、この人たちが演奏すれば自然にダウトの色になる」のは実感していたことなので。


――直人さん自身、ダウトに加入したことでどんな風にダウトの存在を捉えています??
直人 サポートから数えたら9ヶ月くらいは経つんですけど、ちゃんと本腰を入れて正式メンバーになってから数えたら、確かにまだそんなに日時は経っていません。けど、すでにダウト自体が8年以上もキャリアのあるバンドのように、入る前から「ある程度完成されている人たちが演っているバンド」というイメージを持っていれば、実際に加入してからも「この人たちだったら、自分らしさを出していけば、どうにでもしてくれる」という意識があったんで、そこは自分らしく溶け込んでいます。実際、その意識を持って向かったからこそ、その色が、今回のアルバムにも繋がったんじゃないかな?!

――直人さんも、『心技体』『TAXI』とアルバムの中へ2曲提供しています。
直人 なんか自分的にも新しい人生の第一歩というか、ダウトという経験を重ねたバンドのメンバーとして加わる以上、自分自身も「今までの人生の中でやってこなかったことをやらないと意味がないな」と思って。それが、今回の楽曲提供にも繋がったんだけど。
自分らしい曲として持っていっても、このメンバーなら自然とダウトとしての色に染め上げてくれる。結果、自分の持っていった楽曲も「この5人だからこそ出来た作品」になったよう、自分でも積極的に楽曲を作っていって良かったなと思ってる。

――しかも、そのうちの1曲『心技体』が表題歌にもなりました。
直人 まさか、自分の曲がタイトル歌になるとは思ってもいなかったけどね。

――先にも「自分らしい」と言ってましたが、「ダウトらしさ」を意識することはとくになかったわけですよね。
直人 「ぜんぜん意識しなかったです。一緒に活動をしていく中、「ダウトにどんな楽曲を持っていこうと、この人たちが演奏すれば自然にダウトの色になる」のは実感していたことなので。
 

 

 

「今までやってきたことをもう一度やろう」という感覚はなかったです。それよりかは、「今までやってきた音楽性を超えたい」という気持ちのほうが強かったんじゃないですかね?!


――アルバム『心技体』の幕開けを飾ったのが、意外性を持った表情生きた『心技体』になりました。
幸樹 普通、アルバムの1曲目って勢いを持った楽曲を持ってくるんだろうけど。ぜんぜんそうじゃないですからね。僕らはいつもアルバムとライブの流れを照らし合わせながら曲順を決めていくんだけど。この『心技体』というアルバムに関しては、「1曲目を飾るのは『心技体』だな」という絵が最初からしっかり見えていたんですよ。

――熱く始まる必要性などまったくないと。
幸樹 そんな意識はまったく必要ないと思う。

――アルバムには、昭和歌謡的な歌心を持った楽曲もいろいろ顔を覗かせています。直人さんが加入して一発目のアルバムにもなるよう「原点回帰」的な意識もあったのでしょうか??
幸樹 「今までやってきたことをもう一度やろう」という感覚はなかったです。それよりかは、「今までやってきた音楽性を超えたい」という気持ちのほうが強かったんじゃないですかね?!

――ひヵるさんは、どんな意識でアルバム制作へ向かっていました??
ひヵる アルバムの選曲会を行ったときに集まったデモ音源を聞いた時点から恰好いい曲ばかりだったんで、「絶対に良いアルバムが出来る」という気持ちの手応えは始めからあったことでした。実際、みんなの演奏が重なり、最後に歌が乗ったときに「キタな!!」という感じもありました。

――選曲会では、けっこうな数の楽曲が集まったのでしょうか??
ひヵる 曲数はいっぱいありました。良い曲がたくさんあったので、そこから選び抜いた形でした。

――威吹さんは、アルバム『心技体』にどんな手応えを覚えています??
威吹 アルバム用に12曲をセレクトした段階で、メンバー5人全員の楽曲を収録する形にもなっていれば、どれも個性的な表情ばかりだったから、「この曲たちを、どうキャラクター分けしようか?!」「どう、アルバムの中へ個性として散りばめようか?!」と自分は考えていました。実際にアルバムを聞いてもらえたら伝わると思いますけど、共通した芯を持ちながらも振り幅豊かなアルバムになったよう、いい感じでまとめあげた作品に仕上がったなと思います。

――メンバーみなさん楽曲提供をしているのはもちろん、それぞれの中でも振り幅広く曲を持ち寄っていますからね。
威吹 そこって別に打ち合わせをしたわけじゃないんですけど、うまくそれぞれの個性というか、キャラクター性が見える形になってて良いなと思いました。

――玲夏さんはとくに、弾けた表情や祭ナンバーからダウナー系までと幅広い表情を持ってきています。
玲夏 当たり前のことですけど、前と同じようなことを…「繰り返しを続けてても意味はない」という気持ちを、今回はより一層強く持っていたんで。しかも、他のメンバーが持ってきたデモ楽曲を聞いた時点でも、メンバーそれぞれが高いモチベーションを持って制作へ向かっている意識は伝わってきたこと。それを聞いたら、同じメンバーとはいえ「自分も負けてらんない」と当たり前になるじゃないですか。その作用は、レコーディング中もずっとあったように、今のダウトへ良い作用を与えられてたなと思っています。
直人 そこは、俺自身もすごく勉強になったことでしたね。

――勉強になったこととは??
直人 メンバーそれぞれの持ってくる楽曲に込めた想いの熱量が凄かったんですよ。その中でもとくに「高い熱量と説得力を持った楽曲」たちばかりがアルバムの中に選ばれていった。俺自身も、そういう気持ちで楽曲を持っていきましたけど。その高いポテンシャルで勝負しているところは、俺自身勉強になったというか、良い刺激になりましたからね。

第1回|第2回|第3回|第4回

 

   INFORMATION   

 

ニコニコ公式ブロマガ「club Zy.チャンネル」にも掲載中!!
2016年1月の特集アーティストとしてロングインタビューを先行配信&ここでしか見れないミニテーマインタビュー・撮り下ろしフォト・動画を随時配信!
※パソコン、スマートフォンからご利用いただけます。
【日刊ブロマガ!club Zy.チャンネル】http://ch.nicovideo.jp/club-Zy/blomaga

 

携帯公式サイト「club Zy.チャンネル」でも特集中!!
特集アーティストとして、ここでしか見られないミニテーマインタビューを公開!
※ガラケーからのみご利用いただけます。
【club Zy.チャンネル】http://ch.club-zy.com

 

フリーペーパー「club Zy.MAG Vol.29」の裏表紙に登場!

現在無料配布中のV系フリーペーパー「club Zy.MAG Vol.29」の
裏表紙巻末特集にダウトが登場!

全国のCDショップ、ライブハウスなどで3月上旬から無料配布!



配布店舗一覧は[コチラ]
定期購読のお申し込みは[コチラ

 

<< NEW ALBUM『心技体』2016年1月6日 発売!! >>




【初回限定 大盤】(CD+DVD)】
TKCA-74321 / ¥4,100 (税込)
[CD収録曲]
01. 心技体
02. OH!MATSURI MONSTER
03. ダァァティィ・ロマンチッカァァ
04. 53
05. 恋ができない
06. 綺麗事
07. 華麗なる外道
08. 傷心パラドックス
09. TAXI
10. おねだり
11. 国立競技党
12. SM
[DVD収録内容]
「SM」ミュージックビデオ
<封入特典>
・伝統芸能スリーヴケース ・特別撮りおろし写真集
 



【初回限定 吟盤】
TKCA-74322 / ¥4,100 (税込)
[CD収録曲]
01. 心技体
02. OH!MATSURI MONSTER
03. ダァァティィ・ロマンチッカァァ
04. 53
05. 恋ができない
06. 綺麗事
07. 華麗なる外道
08. 傷心パラドックス
09. TAXI
10. おねだり
11. 国立競技党
12. SM
[DVD収録内容]
ダウト JAZZ SHOW (*ジャズアレンジにて生演奏した映像を収録)
1-恋ができない 2-中距離恋愛 3-体温。 4-青い鳥
<封入特典>
・伝統芸能スリーヴケース ・特別撮りおろし写真集

 

 

【通常 醸盤】
TKCA-74326 / ¥3,240 (税込)
[CD収録曲]
01. 心技体
02. OH!MATSURI MONSTER
03. ダァァティィ・ロマンチッカァァ
04. 53
05. 恋ができない
06. 綺麗事
07. 華麗なる外道
08. 傷心パラドックス
09. TAXI
10. おねだり
11. 国立競技党
12. SM

 

 

2016年新春全国ツアー「心技体」開催!

1月17日(日) 高田馬場AREA
(開場17:00/開演17:30)

1月22日(金) 札幌 DUCE
(開場18:00/開演18:30)

1月23日(土) 札幌 DUCE
(開場17:00/開演17:30)

1月25日(月) 青森 QUARTER
(開場18:00/開演18:30)

1月27日(水) 仙台 MACANA
(開場18:00/開演18:30)

1月31日(日) HEAVEN'S ROCK Kumagaya VJ-1
(開場17:00/開演17:30)

2月2日(火) 横浜BAYSIS
(開場18:00/開演18:30)

2月5日(金) 長野LIVE HOUSE J
(開場18:00/開演18:30)

2月7日(日) 金沢 vanvan V4
(開場17:00/開演17:30)

2月9日(火) KYOTO MUSE
(開場18:00/開演18:30)

2月11日(木・祝) 高松DIME
(開場17:00/開演17:30)

2月13日(土) 岡山 IMAGE
(開場17:00/開演17:30)

2月14日(日) 広島 セカンド・クラッチ(旧ナミキジャンクション)
(開場17:00/開演17:30)

2月16日(火) 福岡 DRUM Be-1
(開場18:00/開演18:30)

2月20日(土) 神戸 SLOPE
(開場17:00/開演17:30)

2月21日(日) OSAKA MUSE
(開場17:00/開演17:30)

2月27日(土) 名古屋ボトムライン
(開場16:30/開演17:30)

【チケット料金】
スタンディング ¥4,320(税込・D代別)
※3歳以上チケット必要

★チケットは各プレイガイドにて発売中!詳細はオフィシャルサイトでご確認ください

 

 

ダウト自作自演。祝9執念ツーデイズ公演。
「華のゴールデン祭」

【単独公演】
2016年3月4日(金)  LIQUIDROOM ebisu
開場17:30/開演18:30

【主催イベント】
2016年3月5日(土)  LIQUIDROOM ebisu
開場16:30/開演17:30


【チケット料金】
スタンディング ¥4,860(税込、ドリンク代別)
※6歳以上要チケット、6歳未満入場不可

☆チケットのお申込方法詳細はダウト オフィシャルFCサイト”ZIPANG”にてご確認ください。
http://fcd-out.emtg.jp/

【総合問合せ】
DISK GARAGE 050-5533-0888
 

 

その他ライブ情報や最新情報は OFFICIAL WEBSITE、Twitterをご覧ください。

【 ダウト公的サイト 】
http://www.pscompany.co.jp/d-out/