the GazettE パーソナル・ロングインタビュー 第3幕:葵 第1回(全4回)「長い期間をかけたのも、改めて一度the GazettEの存在を見つめ直す必要があってのことだったんですよ。」
8月26日(水)に最新アルバム『DOGMA』をリリース。9月5日より「the GazettE LIVE TOUR 15 DOGMATIC-UN-」を、12月からは「the GazettE LIVE TOUR 15-16 DOGMATIC-DUE-」の全国ツアーを大々的にスタートさせるthe GazettE。
「club Zy.」では、RUKI、葵、麗、REITA、戒、全5人のパーソナル・ロングインタヴューを連載特集として大展開!
・第1幕:RUKI<8/13~8/18>
・第2幕:麗<8/20~8/25>
・第3幕:葵<8/27~9/1>
・第4幕:REITA<9/3~9/8>
・第5幕:戒<9/10~9/15>
最後の登場になったのが、ドラマーの戒。彼には、改めて『DOGMA』誕生や、現在行っているツアーについての想いを語っていただいた。
インタビュー:長澤智典
Interview by Tomonori Nagasawa
――『DOGMA』というアルバムは、じっくりと制作期間を費やしながら作りあげた作品になりました。
葵 でも、ちょっと長すぎましたね。
――えっ、そうなんですか?
葵 疲れちゃいました(笑)。
――長い期間、どうテンションを高く保ち続けてゆくか!?それも大切なことだけに、それが難しかったということでしょうか?
葵 テンションと言うよりは、なんだろう…。「DOGMA」というテーマ性自体けっしてテンションの高いものじゃないんで、そこは、相応しいテンションやポテンシャルを保ちながら制作し続けてきた感じですかねぇ。
――葵さんの場合、長い制作期間をかけるよりは、ポンと短期集中で勝負していきたい性格ですか?
葵 自分の場合、時間があると制作していく中にメリハリを求めてしまうというか、ずーっと制作へ没頭するよりは、休息の時間も取ってしまうんで。それに、時間が無いなら無いで「もっと欲しい」と言えば、時間があっても「もうちょっと煮詰めたい」ともなるように、制作物に関しては、なかなか決められた時間通りに進むものではないなとも思いますからね。ただ、長いスパンを設けたほうが、いろんな表現が出来るように、そのほうが良いなというのはわかります。
――でも、葵さん自身は…?
葵 僕は割と、自分のペースでやりたいようにやりたい人だから(笑)。
――アルバム『DOGMA』の制作期間中、葵さん自身はどんな感情を持って制作へ向かっていたのでしょうか?
葵 アルバムの制作時期と平行して、ちょうど過去の楽曲たちを見つめ直す意味も含んだ3本の「再定義ツアー」をやっていたわけですが。基本、互いに別物の活動なわけですけど、これからのthe GazettEのライブには何が必要か?をつかんでいった面では重なりあう部分もあったというか…。ファンの子たちに新作を待たせてしまうという面では申し訳なかったんですけど、結果、納得のいくアルバムが生まれたように、自分たちとしては、やはりその期間は必要なものだったなとは感じています。
――変に急かされてアルバム制作を行うのは、ちょっと違う感じですよね。
葵 そうですね。『DOGMA』というアルバム制作も、「再定義ツアー」を行ったことも、そう。どうしても急かされた中で活動をしていくと、いろいろ疑問に思うことも出てくるんですよ。「毎回のツアーで新しい作品をすべて昇華しきれてたか?」と聞かれたら、「昇華しきれなかった」と思うことがあったのも事実だし。
むしろ今回、長い期間をかけていろいろと行ってきたのは、アルバムの制作という理由もありますけど。それ以上に、the GazettEを長く続けていくうえで、改めて一度the GazettEの存在を見つめ直す必要があってのことだったんですよ。
――一般的な流れとしてあるのが、「シングルの発売を重ねながら、それをアルバムへと繋ぎ、そのアルバムを手に全国ツアーを行い、ファイナル公演で一連の流れをしめ括る。それを終えたところで、また新しいアクションへ入る」という流れ。そのサイクルで制作やライブを行うのとは違う流れを、the GazettEは今回組み込みました。
葵 そのサイクルの中で完全に昇華しきれるのなら、それでいいんでしょうけど。たとえ20~30本のツアーを行おうと、その過程の中、「こういうことをやりたい」と思いついても、「残り数本だからもう無理じゃん」と思うときも正直あるんですよ。そうならないためにも、今回はじっくり考える時間を設ければ、「the GazettE LIVE TOUR 15 DOGMATIC-UN-」「the GazettE LIVE TOUR 15-16 DOGMATIC-DUE-」と2本の全国ツアーを組みながら、もし、そういうアイデアが生まれたときに、ツアー中だろうと、すぐ対応していける準備もしていったわけなんで…。
――「再定義ツアー」を行ったことで、自分たちでも楽曲を再認識と言いますか。改めて昇華しきれた面もあったのでしょうか?
葵 ありましたね。「自分たちがどんな楽曲を作り続けてきたのか?」、それを再確認する作業にもなれば、そこで昇華したものを次へ活かすきっかけ作りにもなっていきました。何より、「いろんなことを考えながら進んできたんだなぁ」という姿勢を再認識していけた面が自分の場合は強かったなぁと思います。
――過去の自分たちの楽曲をしっかり昇華していくのは、とても大切なことなんですね。
葵 まぁ、「何をもって昇華したか?」というのは、言葉で説明をするのは難しいんですけど。過去の楽曲によっては、メンバー内でも「ここをこうしたい」という再構築したい想いがあれば、今回の「再定義ツアー」を始める前の準備段階でも何度も話し合いをしたように、「楽曲を煮詰めていく過程は、とても有意義な時間になっていってたな」と思います。
――『DOGMA』の話に戻りますが、「DOGMA」という言葉の意味を突き詰めてゆくうえで、メンバーは何度も選曲会を行ってきました。それは、バンドにとって、とても必要なことだったわけですよね。
葵 「『DOGMA』というテーマへそれぞれが寄り添っていく」とは言っても、メンバー各々の感じ方も違えば、最初から統一されていたわけではないですからね。だからこそ、一つの方向性へ向かって意識の摺り合わせをしていく時間を長く設けたと言うか…。そういうのって言葉で話すよりも、互いに楽曲をぶつけあいながら確認していくほうが大切なように、そのためにも時間は必要だったんですよ。
――互いの感情や意識の摺り合わせなど、気持ちの焦点を合わせてく作業というのは、時間や労力を伴うものなんでしょうね。
葵 そうですね。たとえばの話、「これが俺の感じた『DOGMA』という音楽だ」と提示をしても、それが、他のメンバーの感じている『DOGMA』の世界観と重なりあっていなければ、今回に関しては楽曲が採用になることはない。けど、その積み重ねをやらないと合わせるべき焦点が見えてこないからこそ、いくら不採用になろうとも、意識を合わせてゆく作業を、時間をかけながらでもやっていく必要性があった。
――そういう工程は、普段の制作ではなかなか無い形なのでしょうか?
葵 ここ数作品は、「自分はどういう音楽をthe GazettEを通して表現したいのか」を提示し、それが「似合う」とみんなが思えば採用したように、それぞれの個性を活かした形を軸にしながら制作し続けてきたんだけど。今回は「コンセプチュアルな作品」にすることが何よりもの軸になっていた。うちのバンドは…。とくにRUKIは世界観をしっかり持っていれば、それをかっちりと作りあげてゆくタイプ。しかも今回は、RUKIが掲げた「DOGMA」というテーマ性へ、メンバーみんなが賛同したうえで制作が始まったように、必然的に、RUKIの提示した想いや世界観にメンバー全員が寄り添う必要性があった。そのハードルが今回はとくに高かったからこそ、何度も選曲会だって繰り返してきたわけなんで…。
INFORMATION

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No:SRCL-8887〜8890 / Price:¥10,800(tax-in)
DISC1[CD]
01.NIHIL / 02.DOGMA / 03.RAGE / 04.DAWN / 05.DERACINE / 06.BIZARRE / 07.WASTELAND / 08.INCUBUS / 09.LUCY / 10.GRUDGE / 11.PARALYSIS / 12.DEUX / 13.BLEMISH / 14.OMINOUS
DISC2[DVD]
01. [DOGMA] MUSIC VIDEO
DISC3[DVD]
01. DOCUMENTARY OF [-13-] AT 日本武道館 / 02. [DEUX] MUSIC VIDEO / 03. [OMINOUS] LYRIC VIDEO / 04. MAKING OF [DOGMA] MV / 05. TRAILER COLLECTION
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DISC1[CD]
01.NIHIL / 02.DOGMA / 03.RAGE / 04.DAWN / 05.DERACINE / 06.BIZARRE / 07.WASTELAND / 08.INCUBUS / 09.LUCY / 10.GRUDGE / 11.PARALYSIS / 12.DEUX / 13.BLEMISH / 14.OMINOUS
DISC2[DVD]
01. [DOGMA] MUSIC VIDEO
《通常盤[CD ONLY]》
No:SRCL-8893 / Price:¥3,300(tax-in)
DISC1[CD]
01.NIHIL / 02.DOGMA / 03.RAGE / 04.DAWN / 05.DERACINE / 06.BIZARRE / 07.WASTELAND / 08.INCUBUS / 09.LUCY / 10.GRUDGE / 11.PARALYSIS / 12.DEUX / 13.BLEMISH / 14.OMINOUS
LIVE TOUR 15
DOGMATIC -UN-
09.05(sat) 羽生市産業文化ホール HERESY ONLY
09.06(sun) 羽生市産業文化ホール
09.08(tue) 金沢市文化ホール
09.10(thu) 新潟テルサ
09.14(mon) 神奈川県民ホール
09.17(thu) 市川市文化会館 大ホール
09.19(sat) 千葉県文化会館
09.22(tue) 相模女子大学グリーンホール
09.24(thu) 茨城県立県民文化センター
09.26(sat) コラニー文化ホール(山梨県立県民文化ホール)
09.29(tue) 三重県文化会館 大ホール
10.03(sat) サンシティ越谷市民ホール
10.04(sun) サンシティ越谷市民ホール
10.06(tue) 長野県・ホクト文化ホール 中ホール
10.07(wed) 富山県民会館
10.09(fri) 前橋市民文化会館
10.11(sun) 滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール 大ホール
10.14(wed) 栃木県総合文化センター
10.15(thu) 大宮ソニックシティ
10.27(tue) 弘前市民会館
10.28(wed) 秋田市文化会館 大ホール
10.30(fri) 郡山市民文化センター 中ホール
チケット一般発売日 2015年7月4日(土)
料金 指定席 前売 ¥6,800(税込)※3歳以上有料
総合問い合わせ
Zeppライブ 03-5575-5170(平日13:00~17:00)
LIVE TOUR 15-16
DOGMATIC -DUE-
2015
12.01(tue) よこすか芸術劇場
12.03(thu) オリンパスホール八王子
12.09(wed) 松戸・森のホール21
12.11(fri) 高知市文化プラザ・かるぽーと
12.13(sun) サンポートホール高松
12.15(tue) 広島アステールプラザ 大ホール
12.17(thu) 倉敷市芸文館
12.19(sat) オリックス劇場
12.20(sun) オリックス劇場
12.23(wed) 和歌山市民会館
12.24(thu) 神戸国際会館 こくさいホール
12.27(sun) 仙台サンプラザホール
2016
01.07(thu) 旭川市民文化会館大ホール
01.09(sat) 札幌市教育文化会館
01.11(mon) 山形市民会館 大ホール
01.13(wed) 盛岡市民文化ホール
01.16(sat) 福岡市民会館 大ホール
01.18(mon) 鹿児島市民文化ホール 第2ホール
01.23(sat) 日本特殊陶業市民会館 フォレストホール(名古屋市民会館)
01.24(sun) なら100年会館 大ホール
チケット一般発売日 2015年10月24日(土)
料金 指定席 前売 ¥6,800(税込)※3歳以上有料
総合問い合わせ
Zeppライブ 03-5575-5170(平日13:00~17:00)
その他ライブ情報や最新情報は OFFICIAL WEBSITE、Twitterをご覧ください。
【 the GazettE OFFICIAL WEBSITE 】
http://www.pscompany.co.jp/gazette/