INTERVIEW

INORAN ロングインタビュー 第1回(全4回)「自分たちも「LUNATIC FEST.」を完遂出来たことで、音楽人としての考え方や目標、希望など、いろんな経験を得ることの出来た2日間になったなと実感しています。」

INORAN


LUNA SEAのメンバーとしても活躍のINORANが、3年振りとなるアルバム『BEAUTIFUL NOW』を8月26日に発売する。INORANにとってこの作品が、ソロとしては通算10枚目。中では、敬愛するhideの「ピンク スパイダー」もカヴァー。
9月からは全国ツアーもスタートさせる。改めて「LUNATIC FEST.」を振り返っての想いも含め、INORANがどんな想いを胸にこの作品を作りあげたかを伺った。


インタビュー:長澤智典
Interview by Tomonori Nagasawa

 

自分たちも「LUNATIC FEST.」を完遂出来たことで、音楽人としての考え方や目標、希望など、いろんな経験を得ることの出来た2日間になったなと実感しています。


――最新アルバム『BEAUTIFUL NOW』の話へ入る前に、「club Zy.」でもライブレポートさせていただいた「LUNATIC FEST.」(http://bit.ly/1ds1lKl)について、改めてINORANさんの口からもいろいろ聞かせてください。あれだけのスケールを持ったフェスティバルを、あの豪華な面々を集めて開催出来るのも、LUNA SEAという存在があったからこそ。
「LUNATIC FEST.」自体の構想は、いつ頃に生まれたものなんですか?


INORAN 3~4年前ですかね?SUGIZOが「LUNATIC FEST.」開催のアイデアを持ってきたのがきっかけで、構想はスタートしました。

――あれだけの規模のフェスティバルを開催しようとなると、相応の準備期間が必要だと強く感じます。
INORAN そうなんです。5人それぞれのスケジュールとLUNA SEAとしてのスケジュールの調整から始まり、そこからいろいろと発展させたわけですけど。1回目の開催に関してはとくに、質実ともに確実なフェスティバルへしていくためにも一切妥協のない形にしていきたかった。しかも、あれだけの面子ですから、完璧を期すためにも、どうしても時間は必要なことでした。

――しかも「LUNATIC FEST.」は…。
INORAN 「LUNA SEA 25周年YEAR」を締めくくる最高の場にしていく意味もありましたからね。

――出演バンドの交渉は、みなさんで手分けをしながら進めた形なのでしょうか??
INORAN そうでしたね。みんなで呼びたい人たちの候補を上げては、それぞれが交流のあるバンドへ直接連絡を入れました。

――みなさん、LUNA SEAといろんな繋がりの見える方々ばかり。先輩や同胞、後輩たちから、LUNA SEAの遺伝子を受け継いだバンドたちまで、その豪華さには目を見張るものがありました。
INORAN 遺伝子というよりも、意志を受け継いだバンドたちという面は確かにありました。本当なら、もっといろんなバンドに参加して欲しかったところですが、それぞれ(現役で動いてるぶん)活動忙しい方々ばかりなので、スケジュールの問題で参加出来なかった人たちもたくさんいました。その辺のやり取りを繰り返しながら、全体的なバランスも見据えたうえで交渉しては、出演メンバーさんらを組み合わせていった面もありましたからね。

――我々受け手側にしてみれば、すごくいい夢の経験をさせていただけたフェスティバルだったなと実感しています。
INORAN 自分たちも「LUNATIC FEST.」を完遂出来たことで、音楽人としての考え方や目標、希望など、いろんな経験を得ることの出来た2日間になったなと実感しています。
 

 

 

「LUNATIC FEST.」とは、「フェスティバルであってフェスティバルではない」。出演者たちに歴史を感じられる…同じ時間を共有してきた人たちもいれば、たとえ同じ時間を共有していなかろうと、同じ川の流れの中で繋がっている人たちばかりが出演していたフェスティバルでした。


――このシーンの歴史の継承というのも、「LUNATIC FEST.」では意識していたことだったのでしょうか?
INORAN 最初から歴史の継承を意識していたわけではなく、気がつけば、そうなってたと言いますか。すべてのラインナップが出揃ったときに、LUNA SEAのメンバーみんなが、そう感じていた。僕自身も、その気持ちを自然と覚えていました。
 「LUNATIC FEST.」とは、「フェスティバルであってフェスティバルではない」と言うか、他のフェスティバルと違って、出演者たちに歴史を感じられる…。音楽ルーツとか、対バンしていた関係だったりなど、同じ時間を共有してきた人たちもいれば、たとえLUNA SEAと同じ時間を共有していなかろうと、同じ川の流れの中で繋がっている人たちばかりが出演していた。それは一人のミュージシャンとして、また、一人の音楽ファンとしても感じられたことでした。

――いろんな世代が一つのフェスティバルを通して繋がり合うことで、音楽面でのいろんな共通項から、このシーンに於ける音楽性の進化や変化、成長の過程まで感じることが出来ましたからね。
INORAN だとしたら嬉しいですね。「LUNATIC FEST.」をきっかけに、それぞれの出演バンドのファンたちが、他のバンドにも興味を持っていただけたのであれば、それもまたすごく良いことだなと思っています。

――「LUNATIC FEST.」には、長く活動し続けているバンドたちも多く登場していました。そういうバンドさんらが「LUNATIC FEST.」のステージを体感したことで、改めて嬉しい刺激を得ていたのも、ライブを見ていて受けた印象でした。
INORAN それは、出演したバンドさんたちみんながそうだったと思いますよ。もちろん、LUNA SEAもそうだったし、僕個人としても、一人のミュージシャンとして、いろんなステージを見ながらとても良い刺激をもらっていました。

――「LUNATIC FEST.」では、LUNA SEAのメンバーが、いろんなバンドさんとステージ上でセッション演奏という形で共演もしていました。INORANさんも、D'ELRANGERのライブへ飛び入りし、セッション演奏をしていましたよね。
INORAN 僕自身、D'ERLANGERとセッション演奏をしたのは2回目なんですけど。今回、改めて参加したことで、また新たに絆な感じさせてくれたというか。参加して良かったなと思う経験になりましたからね。

――「LUNATIC FEST.」の楽しさの一つとしてあったのが、LUNA SEAのメンバーらの、いろんなバンドとのセッション演奏でしたからね。
INORAN そこを楽しんでいただけたのであれば、嬉しいですね。実際、演奏する側自身が楽しめていましたから。

 

 

 

「目標を持って活動を続けていけば、その夢を叶えられる」。それを感じさせられる2日間のイベントに「LUNATIC FEST.」はなったなと僕は思っています。


――あのスケールのフェスティバルをもう一度と言いますか、「次の開催はあるのか?」と聞きたくもなりますが。正直、たとえ開催するにも、とても期間が必要なことなのは感じています。今回「LUNATIC FEST.」を行ったことで、LUNA SEAのメンバーとして得たものも大きかったのではないでしょうか?
INORAN 当日は、会場からラジオの生放送も入っていたのですが、その番組で一緒になった、凛として時雨のピエール中野君とも話をしていたことなんだけど、「次もやる、もうやらない」という話ではなく、「このフェスティバルに出たい」そう思えるフェスティバルになることが目標であったし、そうなれたとも実感していることなんです。
 今のバンドに対して僕は、「次は日本武道館を狙います」「次は東京ドームへ進出を」「次は世界進出を」「どこそこの国でワンマンを行い、ソールドアウトさせます」など、そういうスケールを持った目標を掲げて活動している人たちが少ない印象を覚えるんですよ。その意識を、とくに若いバンドにほど感じると言うか…。

――なんとなくわかる気がします。
INORAN 今の若いミュージシャンって、「音楽は売れないから」と何処かあきらめ感と言いますか、良く言えば"クール"な、悪く言うと"醒めてる"感じを受けてしまう。でもそうじゃなく、先に言ったような想いを感じられる音楽シーンであって欲しいし、そうあるべきだと僕は思ってる。だからこそ、「目標を持って活動を続けていけば、その夢は叶えていける」。それを感じさせられる2日間のイベントに「LUNATIC FEST.」はなったなと僕は思っています。

 

 

   INFORMATION   

 

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<<10th ALBUM「BEAUTIFUL NOW」8.26発売>>
INORAN3年振り、記念すべき自身ソロ10作目となる金字塔的フルアルバム「BEAUTIFUL NOW」。



<初回限定盤> 品番:KICS-93257 / ¥5,926 + 税
CD:全10曲収録 / DVD:「Beautiful Now」MV 収録 / PHOTOBOOKLET:124Pの豪華写真集
【DISC1 アルバム】
1.Beautiful Now / 2.might never see、 might never reach / 3.Awaking in myself / 4.2Lime s featuring MINHYUK、PENIEL and ILHOON from BTOB / 5.Fading Memory / 6.Lullaby of Winds / 7.Something about you / 8.Hold on / 9.ピンク スパイダー /
10.All We Are
【DISC2 DVD】
1.「Beautiful Now」 MV

 

<通常盤> 品番:KICS-3257 / ¥3,241 + 税
CD:全10曲収録
【DISC1 アルバム】
1.Beautiful Now / 2.might never see、 might never reach / 3.Awaking in myself / 4.2Lime s featuring MINHYUK、PENIEL and ILHOON from BTOB / 5.Fading Memory / 6.Lullaby of Winds / 7.Something about you / 8.Hold on / 9.ピンク スパイダー /
10.All We Are

 

 

TOUR 2015 –BEAUTIFUL NOW-

9/08[火] 広島ナミキジャンクション
OPEN 18:30/START 19:00 
INFO.夢番地広島 082-249-3571

9/09[水] 梅田CLUB QUATTRO
OPEN 18:15/START 19:00 
INFO.ソーゴー大阪 06-6344-3326

9/12[土] 長野CLUB JUNK BOX
OPEN 17:30/START 18:00 
INFO.FOB新潟 025-229-5000

9/13[日] 金沢AZ
OPEN 17:30/START 18:00 
INFO.FOB金沢076-232-2424

9/16[水] 神戸VARIT.
OPEN 18:30/START 19:00 
INFO.ソーゴー大阪 06-6344-3326

9/18[金] 京都 磔磔
OPEN 18:30/START 19:00 
INFO.ソーゴー大阪 06-6344-3326

9/19[土] 名古屋BOTTOM LINE
OPEN 17:15/START 18:00 
INFO.サンデーフォークプロモーション 052-320-9100

9/21[月・祝] 札幌cube garden
OPEN 17:30/START 18:00 
INFO.WESS 011-614-9999

9/23[水・祝] 仙台darwin
OPEN 17:30/START 18:00 
INFO.キョードー東北 022-217-7788

9/24[木] 郡山Hip Shot Japan
OPEN 18:30/START 19:00 
INFO.キョードー東北 022-217-7788

9/26[土] 水戸LIGHT HOUSE
OPEN 17:30/START 18:00 
INFO.HOT STUFF PROMOTION 03-5720-9999

 


<-B-DAY LIVE CODE929/2015->
9/29[火] EX THEATER ROPPONGI
OPEN 18:00/START 19:00 
INFO.HOT STUFF PROMOTION 03-5720-9999

[料金] 立見¥5,800(税込)/DRINK代別 [一般発売日] 2015/8/8(土)
※当日学生証提示で¥1,000キャッシュバック ※3歳以上チケット必要
★特設サイト http://inoran.org/tour2015

 

 

その他ライブ情報や最新情報は OFFICIAL WEBSITE、Twitterをご覧ください。

【 INORAN OFFICIAL WEBSITE 】
http://inoran.org/