INTERVIEW

the GazettE 葵 & REITA Long Interview 9thアルバム『NINTH』を語る! 第1回(全3回) 「『NINTH』は、ちょっと懐かしいthe GazettEを感じる」

the GazettE


インタビュー:武市尚子
Interview by Naoko Takeichi

 


 

『NINTH』は、ちょっと懐かしいthe GazettEを感じる

 

——the GazettEは、メインコンポーザーであるRUKIのその時々のチャレンジや、掲げるコンセプトによって、アルバムごとに様々な挑戦と進化を遂げてきているバンドでもあるから、2人的には、自分のルーツにはないジャンルへのチャレンジもあったと思うけど、これまでの9枚のアルバムを振り返るとしたら、それぞれ自らが大きく変化したと思えたチャレンジはどのあたりだった?

 変わったというのは難しいけど、自分的には、常に、the GazettEでは、自分の中にはない音楽をやってるという感覚ではあるけどね。
 

——それは葵的にということ?

 葵的に。僕はもともとヴィジュアル系がルーツではないからね。

REITA 葵はメタルの人だからね。

 そう。たまたま最初に組んだバンドがヴィジュアル系だったから、このシーンでやっているんだけど。the GazettEを組んだのも、1年半くらいヴィジュアル系をやったかやらないか、くらいの時期だったから、やっとヴィジュアル系のローカルルールが分かりかけてきたくらいの頃だったからね。だから、the GazettEでは、いつも新鮮な気持ちで向き合えてる感じなんですよね。X JAPANは通ってるんだけど、LUNA SEAは「ROSIER」の譜面を見て通らなかったっていう。

REITA なんで譜面見て通らなかったの?

 曲が嫌いとか、そういうのじゃなく、フレーズがメタルじゃなかったから(笑)。

REITA 出た(笑)! メタラーってそうなんだよね。

 ミュートとかなくて、カッティングが中心だったから。タブ譜を見て、“ん? この大きなバッテンなんだろな?”みたいな感じで、見慣れなかったから通らなかったっていう(笑)。でも、LUNA SEAは、彼ら(the GazettEのメンバー)が好きで、いろいろと話してたりするから、遡って聴いたんですよね。ちゃんと聴いたのは、上京した後だったかな。LUNA SEAは勉強しようと思って後から聴いたって感じで。
 

——なるほど。メタルはどのあたりを?

 X JAPANから始まって、フレーズ感が好きでメタリカとかを聴くようになったんだよね。とにかくギターが弾きたかったから。僕ね、そこまで音楽オタクではないから、好きなバンドやギタリストのルーツを遡る感じで聴くとかはしなくて。RUKIはその点、すごくいろんなものを遡って聴くから。僕は、とにかく、いろんなフレーズを弾きたくてハマったって感じだったかな。
 

——最初にメタリカを知ったきっかけは何だったの?

 兄貴の影響。兄貴がメタラーで、兄貴との会話の中で、よくメタリカの話が出て来てたから、それでだんだん好きになって。でも、兄貴は実際やってたバンドではJUN SKY WALKER(S)とかやってましたけどね(笑)。
 

——そこは世代だね(笑)。REITA的には?

REITA 僕のルーツは、世代的にやっぱりLUNA SEAかな。中1とか中2のとき、学校内で圧倒的にLUNA SEAファンが多くて。バンドでやる曲も無条件でLUNA SEAだったし。LUNA SEAだったらみんなが知ってる曲だったんですよね。

 RUKIも兄貴がいるから、LUNA SEAもX JAPANも両方通ってるんだよね。

REITA そこはデカイよね。ウチは姉ちゃんなんで、光GENJIなんだよね(笑)。だから、まったくメタルという音楽の存在を知らなくて。でも、中学2年の頃だったかな? アイアン・メイデンのCDを買ったことがあったんだよね。けど、あんまりお気に召さなくて(笑)。
 

——あははは。お気に召さなかった?

REITA そう。当時はピンとこなくて、そっちにはいかなかったんだよね。聴いてはいたけど、そこまでのめり込むことはなかったかな。高校でオフスプリングにハマって。いまだに好きなバンドを聴かれるとオフスプリングって言ってるくらい好き。

 分かる。その頃に好きになったバンドって永遠だよね。僕もメタリカはずっと好きだからね。
 

——葵曲は、ブラック・サバス的要素も感じるけどね。

 そこはそんなに通ってないんですよ。ま、そこらへんの暗さは、根の暗さから出てるんじゃない(笑)?

REITA 根の暗さって(笑)。
 

——それぞれが作る原曲は、そういった自身のルーツが色濃く出ていたりするの?

REITA どうなんだろう? でも、やっぱり少なからず出てたりするのかな? 

 the GazettEとして曲を作るから、“the GazettEを意識した曲作り”にそれぞれがなってると思うというかね。

REITA たしかに、今は“the GazettE”を意識した曲作り”になってると思う。葵が昔のバンドで曲作ってたときは、やっぱりメタルだったもんね。

 たしかにね。

REITA ヴィジュアル系っぽい楽曲だけど、メタルが宿ってるって感じだった。

 そうかもね(笑)。the GazettEもヴィジュアル系とカテゴライズされる中でやってはいるけど、サウンド的にはヴィジュアル系に固執している音作りをしているのではなく、今言ってもらったように、いろんなジャンルを取り込んでいたりするから、そういう意味でも、自分のルーツにはないジャンルに触れる新鮮さもあるしね。
 

——一番自分の中で振り切った感じを受けたのは、どのあたり?

 過去にダブステップがうんたら言ってたときは、さすがにまったく自分のルーツにはなかったから、真新し過ぎたけど、そこも良い刺激だったし、そこを取り入れつつも、最終的にはやっぱりthe GazettEの音にできたのは、すごいなって思ったけどね。

REITA 僕的には、『DIM』(2009年7月リリースの4枚目のアルバム)かな。『DIM』って、激しいというより、暗くて重いサウンド感だったんだけど、個人的に、激しい曲が好きだから、“暗くて重い”というサウンド感の表現がすごく難しくて。最初、すごく苦労したのを覚えてますね。でも、ライヴをやっていくことで、だんだんその“暗くて重い”感じが好きになっていったんですけどね。暗いんだけど、テンション高くいかなくちゃいけないというバランスが、すごく難しかった。その時期、バンド自体がすごく暗くて重い方向性に向いてた気がしますよね、振り返ってみると。
 

——『DIM』は“仄暗い”というところが軸になった1枚でもあったからね。『DOGMA』とはまったく違う世界観ではあるけど、ライヴの作り方としては、入り込んで作り込んでいくという面では、近いものがあった感じ?

 世界観はまったく違うんだけど、世界に入り込んで作るっていう意味では、ちょっと近いものはあったのかもしれないですけどね。『DOGMA』も作り込んでいく感じではあったけど、個人的には、フレーズ的に『DIM』よりも馴染みがあった感じかな。でも、the GazettEは、テンポ的に速さがあるから、そのあたりの大変さもありましたけどね。

REITA 『DOGMA』には、自分の中のルーツ的なものを感じたことはないんだけど、なんか肌に合ったんですよ。『DIM』は、後々、“仄暗い”というところが軸になっていたけど、最初はガッチリしたコンセプトがなかったんだよね、たしか。いつの間にか暗い方向性になっていった感じだったというか。

 たしかに『DIM』はそうだったね。

REITA 『DIM』の暗さに対して、『DOGMA』は暗いというよりは、威圧的というか。見せつけてやろうという、圧というかね。『DIM』よりはやりやすかったかなと。でも、『DOGMA』は長くライヴでやり続けたからこそ、自分の中に浸透したっていうところもあったのかもしれないですけどね。
 

——3年弱共にしてきたわけだからね。

REITA たしかに長かった。でも、途中でシングルが2枚出たりもしたんで、それが入ることによって随分変化があったかな。
 

——なるほど。そんな前アルバム『DOGMA』から、約3年ぶりのニューアルバムリリースだけど、待望のアルバム『NINTH』は、新たなジャンルへの挑戦という感じではなく、これまでいろんなものを吸収してきた【the GazettE】を感じる1枚でもあるよね。

 『NINTH』は、ちょっと懐かしいthe GazettEを感じるし、自分の中にはそんなにヴィジュアル系のルーツはないんだけど、なんとなく懐かしいヴィジュアル系の匂いがするなと思う。でも、どっぷりとしたヴィジュアル系のルーツを持っていない自分としては、なんとなく懐かしいヴィジュアル系を感じるも、具体的な懐かしさまでは分からない感じというかね。

REITA 葵的にはそうなのかもね。

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New ALBUM 『NINTH』 6月13日(水) Release!!
 


初回プレス分(全形態共通):「TOURアルバム購入者先行チラシ」封入


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品番:SRCL-9791~9792
価格:¥13,000(税込)
・メタリックBOX仕様
・歌詞ブックレット
[CD収録内容] 全12曲
[BD収録内容] 「Falling」MUSIC VIDEO+MUSIC VIDEO MAKING
『大日本異端芸者「暴動区 愚鈍の桜」LIVE AT 2017.03.10 国立代々木競技場第一体育館』ライブ映像(本編+アンコール)



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価格:¥12,000(税込)
・メタリックBOX仕様
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[CD収録内容] 全12曲
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価格:¥4,500(税込)
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■通常盤 (CD)
品番:SRCL-9798
価格:¥3,300(税込)
[CD収録内容] 全12曲


CD収録曲:
1. 99.999
2. Falling -NINTH MIX-
3. NINTH ODD SMELL
4. GUSH
5. THE MORTAL
6. 虚 蜩
7. その声は脆く
8. BABYLON'S TABOO
9. 裏切る舌
10. TWO OF A KIND
11. ABHOR GOD
12. UNFINISHED

特設ページ▶ http://the-gazette.com/ninth/




LIVE TOUR18
THE NINTH
PHASE #01 -PHENOMENON-

7月19日(木)三郷市文化会館 大ホール
7月20日(金)三郷市文化会館 大ホール
7月25日(水)市川市文化会館 大ホール
7月27日(金)昌賢学園まえばしホール(前橋市民文化会館)大ホール
7月30日(月)相模女子大学グリーンホール 
8月2日(木)愛知 一宮市民会館 
8月3日(金)愛知 一宮市民会館 
8月7日(火)大阪オリックス劇場 
8月8日(水)大阪オリックス劇場 
8月10日(金)神戸国際会館 こくさいホール 
8月15日(水)広島 JMSアステールプラザ 大ホール 
8月19日(日)福岡市民会館 大ホール 
8月22日(水)長野・ホクト文化ホール 中ホール 
8月26日(日)東京エレクトロンホール宮城 
8月27日(月)山形市民会館 大ホール 
8月29日(水)札幌わくわくホリデーホール(札幌市民ホール)
9月4日(火)神奈川県民ホール 大ホール 

前売¥6,800 / 当日¥7,300
※指定・立ち見 同金額
※3歳以上有料

チケット一般販売 6月30日(土)~

特設ページ▶ http://the-gazette.com/tour2018_the_ninth/

 

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