INTERVIEW

A9 ロングインタビュー 第1回(全4回)「成長を促すために出た一つの答えが、「今の環境に甘えるのではなく、自分たち自身が責任を背負う環境の中で成長していくべき」ということ。」

A9


8月23日に豊洲PITを舞台に行う"Alice Nine 11th Anniversary Live「Re:birth-飛翔-」"より華麗なる復活劇を果たすAlice Nine。その後も、ライブ会場限定盤『銀河ノヲト』 を手に全国ツアーを行うことも発表された。
現在はA9を名乗り、新たな飛翔のための準備を行っている。そんな彼らの、怒濤の展開前の気持ちをここに記そうか。
 

撮影:インテツ / インタビュー:長澤智典
PHOTO:intetsu / Interview by Tomonori Nagasawa

 

成長を促すために出た一つの答えが、「今の環境に甘えるのではなく、自分たち自身が責任を背負う環境の中で成長していくべき」ということ。


――2014年8月23日を持って、10年間所属していた前プロダクションから独立。新たな展開へ向けての準備のため、しばし表だった活動を止めました。その間、みなさん具体的にどんな動きを水面下では行っていたのでしょうか??
 結成10周年というタイミングでアニバーサリーのツアーをまわっている中、メンバーとよく話しあっていたのが、「この先、新たなる10年を一緒に頑張っていこう」ということ。
 10年後に当たる20周年を迎えるにあたり「どう頑張っていけば良いのか?!」というヴィジョンを5人で具体的に話していく中、各自の中から出てきたのが「自分たちがもっと精神的な面でもタフに成長しなきゃいけないんじゃないか?!」という想いでした。その成長を促すために出た一つの答えが、「今の環境に甘えるのではなく、自分たち自身が責任を背負う環境の中で成長していくべき」ということ。そこから、10年間お世話になった事務所を離れ、自分たちの手ですべてを担うために独立しようと決めました。その新たな環境を整えるために取ったのが、沈黙の期間。あえて長い時間をかけることで、あらためてメンバーどうしで「Alice Nineとはどういう存在なのか?!」「自分たちはAlice Nineという存在をどういう風にしていきたいのか?!」と話しあおう。まずは、そこから始めました。
 表だった活動を止めたのも、自分たちをもっと客観的に見据えたい想いからのように、けっしてネガティブな意識からではなかったこと。むしろ、前向きな想いを持っての決断だったように、結果的に良い選択だったなと僕らは捉えています。

――結成からずっと走り続けてきたように、自分たちの姿をゆっくり客観的に見据えることって、なかなか無かったんじゃないですか??
ヒロト そうなんです。表だった活動を止めてからは、毎週話しあう時間を設けては、そこで3時間や4時間いろんなことを話し続けてきたし、今でもそれを続けているんですけど。それ以前は、たとえ毎日のように会ってても、目の前にいろんな取り組むべき課題のことは話しても、そこまで「バンドのことを話そうぜ」という余裕を持てる環境ではなかったんですね。むしろ、当時はそれが当たり前の感覚でいたんですけど。こうやって自分たちで時間をコントロールし始めたことで、改めていろんな話をする場を持つようになりました。
 みんな10代の頃から突っ走り続けてきたように、今回のこの期間は、この先もずっと走り続けていくための良いピットインの期間にもなっています。

――改めて、そういう時間を取ったことは、バンドにとっても大きな成長を促すことになったんですね。
ヒロト 本当は、止まることなくそのまま走り続けようという意識でいたんですけど、どうしてもいろんな準備や環境を整えていくうえでは止まざるを得ない期間も必要でした。ならばと、思いきり時間に余裕を持たせたわけですが。結果的に、バンドのことや、メンバーそれぞれが自分自身のことも客観的に見据える時間を取れたので、今は「止まった時間を設けて本当に良かった」なと思っています。実際内情は止まってなんかいなかったですけど(笑)。

――でも、ライブ活動まで止めていると、焦りを感じたりもしません??
ヒロト 今もその不安は感じていないです。もしかしたら、10周年のライブをやる前の時期にそういうことを決めてたら、どこか不安はあったのかも知れないけど。今の結論も、その10周年のライブツアーをしていく中、5人で話しあいながら気持ちの足並みを揃え、その覚悟を5人で等しく背負ったうえでのことでした。だからこそ、余計な不安を覚えることはないんだと思います。

――覚悟を背負ったことが、結果的には良かったんですね。
ヒロト 個性の強い5人が揃って、同じ気持ちを共有してくって意外と難しいこと。でも今回は、早々にその気持ちを5人とも共有していたという面では良かったなと思います。

 

 

 

最低な生活ですよ。だって夜に起きて、22時頃にピザ屋のラストオーダーでピザの朝食を頼んで、それを食べてからズッと夜中に起きててみたいな。


――沙我さんは、この期間中どのように過ごしてました?!
沙我 活動を止めて間もなくは、久しぶりに時間に余裕を持てる日々だったことから、夕方とか夜に起きる昼夜逆転の毎日でしたね。

――かなり、ゆったりとした日々だ。
沙我 自分が一番元気になる時間帯にサラリーマンの人たちが出社するような生活だったんですけど、夜中って、いろんなことを考えるうえで一番頭が冴えるんですよ。夜中にいろいろ考えることで、その生活サイクル自体に不安を覚えたりということも正直ありました。でも、深夜にずっと曲作りをしていれば、Alice Nineの今後の展開や、どういう曲調を描こうかということについても、自分なりにいろいろと整理する時間的な余裕を持てていたのも確かなんで。振り返ってみれば、止まらずに活動を続けてくよりも、結果的には良かったなと思っています。

――今も、昼夜逆転の生活なんですか??
沙我 今は、定期的に集まる時間が昼に設定されているので、ようやくサイクルが戻ってきています。

――昼夜逆転生活も、なかなか良いものじゃなかったですか??
沙我 でも、最低な生活ですよ。だって夜に起きて、22時頃にピザ屋のラストオーダーでピザの朝食を頼んで、それを食べてからズッと夜中に起きててみたいな。そんな毎日でしたから。でもまぁ、いろいろ頭の中で整理できたので、良かったっちゃ良かったです。

――夜中に考えてると、たまに余計なことまで考えてしまいません??
沙我 むしろ自分の場合は、バンドとしてやりたいこと、個人としてやりたいことを考えながら、必要ないことを一つ一つ消去してはということをやっていました。それをやると、最後に残った必要なものが見えてくる。それが、自分のやりたいこと。それをミーティングで提案してという感じでしたね。

 

 

食欲・睡眠欲と同じように音楽欲やドラム欲は自然と出てくる欲求なんだなと改めて感じてました。


――Naoさんは、どんな日々を過ごしてました??
Nao 僕は、いまだ昼夜逆転したままの生活なんです(笑)。なので、お昼から定例会議があると、いつもほぼ徹夜状態で参加しています。

――この取材もお昼からやっています。もしや今日も??
Nao 今日は、2時間くらい寝てから来ました。今日も、いつものように朝まで機材をいじってて…。
 結果的に空白の期間を設けられたことで、自分自身が「これからどんな風にバンドへ向き合っていくか」や「自分はどうドラム自体に向き合うか」ということもいろいろ考えられれば、これからのためにドラムやレコーディング機材、スタジオの設備関係などにもじっくり腰を据えて勉強をしながら、より良い環境作りも時間をかけて整えられているように、そこはとても充実しています。

――不安を感じることはありませんでした??
Nao むしろ、こういう期間を取れることって逆に貴重だと思うんですよ。だから新鮮だったというか、表だった活動を止めてるだけで、相変わらず考えたり向き合ってゆくのは音楽についてのことばかりだったし。いくら時間に余裕を持てたとしても、やっぱりドラムが好きだからなんでしょうね、気がつけばスティックを握ってしまっているみたいな。お腹が空いたらご飯を食べるのと一緒で、自分にとっては、食欲・睡眠欲と同じように音楽欲やドラム欲は自然と出てくる欲求なんだなと改めて感じてました。

 

 

 

意外とやることがいっぱいあって、そんなにゆったり考えてる余裕は、自分の中にはなかったなって感じでしたね。


――虎さんは、どんな日々を過ごしてました??
 僕は、あんまり時間に余裕があるって感覚がないですね。実際、昨年11月までAlice Nineは活動していたわけで。何時もだったら12月にツアーをやるところ、それがなかったので「時間に余裕があるな」という感覚も少しはありましたけど。次の展開のためのミーティングや制作活動は今年1月には早々と始めてましたし、昨年12月頃から将くんとやっているプロジェクトも動き出していたように、意外とやることがいっぱいあって、そんなにゆったり考えてる余裕は自分の中にはなかったなって感じでしたね。

 

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   INFORMATION   

 

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<<START-UP EP『銀河ノヲト』>>

2015年8月23日(日)発売
<収録曲>
「Phoenix」、「流星群」、「道化師」、他収録
※LIVE会場限定販売

 

Alice Nine 11th Anniversary Live「Re:birth-飛翔-」
2015年8月23日 豊洲PIT
[OPEN/START]16:00/17:00
前売¥5,400(tax in) / 当日¥6,400(tax in) ※ドリンク代別
[チケット一般発売] 2015年8月1日(土)
[お問い合わせ]DISK GARAGE 050-5533-0888

 

 

Alice Nine Tour 2015「Re:birth-天翔-」
9月03日(木) 仙台darwin
9月05日(土) 郡山HIPSHOT JAPAN
9月15日(火) 浜松窓枠
9月17日(木) 大阪BIG CAT
9月19日(土) 広島CLUB QUATTRO
9月21日(月) 金沢AZ
9月23日(水) KYOTO FANJ
9月25日(金) 名古屋ボトムライン

9月29日(火) 韓国
10月03日(土) 上海
10月04日(日) 上海
10月10日(土) 台北
10月11日(日) 台中
10月13日(火) 北京
10月15日(木) 武漢
10月17日(土) 広州
10月18日(日) 香港   and more…

※各公演の詳細はオフィシャルサイト等でご確認ください

 

 

V-NATION出演!
2015年8月5日(水) 国立代々木競技場 第二体育館
開場14:00 / 開演15:00
出演アーティスト:
A9 / BugLug / Sadie / SuG / vistlip / WHITE JUDAS (※アルファベット順)

■チケット料金
座席指定 2,700円 (税込)
※a-nation island 入場料500円が含まれています。
※3歳以上有料。
※お一人様1公演につき4枚までお申込可能です。
※出演者変更に伴うチケット代金の払い戻しは出来かねますので、予めご了承下さい。
※開場/開演時間は変更になる可能性があります。
※抽選制での受付となります。先着順ではございませんので受付期間中にお申込みください。

V-NATIONオフィシャルサイトはこちら
http://v-nation2015.com
a-nationオフィシャルサイトはこちら
http://a-nation.net/

【公演に関するお問合せ】
a-nation island 公演事務局:0180-993-223
※24時間テープ対応/一部携帯・PHS使用不可/IP電話使用不可

 

 

その他ライブ情報や最新情報は OFFICIAL WEBSITE、Twitterをご覧ください。

【 A9 OFFICIAL WEBSITE 】
http://a9-project.com/