Lycaon ロングインタビュー 第1回(全4回)「11月6日のライブを終えた時点で、「Lycaonとしてもうこれ以上伝えたい想いはないです」という境地まで行けたら良いなと思っています。」
11月6日に赤坂BLITZで行うワンマン公演をもって活動に終止符を打つLycaon。夏には、最後となる「stylish wave CIRCUIT'15 夏の陣"今宵、狂乱"」と「stylish wave MAX'15 "一撃乱舞"」へも出演。残り少ない活動の日々に突入したLycaonに、今の心境をあれこれと伺った。
撮影：菅沼剛弘 / インタビュー：長澤智典
Photographs by Takehiro Suganuma / Interview by Tomonori Nagasawa
――「解散」という衝撃の発表から多少月日が経過。ファンの人たちを含む、バンドを取り巻く人たちからの反響にも落ち着きは見えてきています？
サトシ 「解散」を発表した頃よりは。。。
――ファンの方々も悲しむだけではなく、その現実を受け止めつつも、残り少ないライブを記憶に残すべく楽しんでいる感じでしょうか?
悠希 ステージ上から見た感じではそう受け止めていただけているようには見えますけど、実際のところは…。
緋遊 「そういう風に受け止めようとしている」と言ったほうが正しいかも。
――メンバー自身の心境面はどうなんですか??
悠希 5月から始まったワンマンツアー「MASOCHIST RED OBSCURA Vol.2」を通して感じていることなんですけど。もちろん、解散という現実を受け止めて1本1本のライブへ全力で向かっていますが、たまに、その言葉を忘れてしまうんですよね。いや、むしろその逆。ライブをやりながら、なんかフッと思ってしまうんですよ。「あっ、Lycaonは解散するんだよなぁ」って。
サトシ 実際にライブの中身やテンションに関しても、解散を発表する以前と変わってない。もちろん、毎回のライブが終わるごと「次はもっとこういう風にしよう」と、バンドを良くするための話し合いは続けているように、今でもどんどん成長し続けていますが、解散を発表したことでバンド内に変化や動揺が生まれたなんてことはまったくないです。
零 そ う だ ね 。 む し ろ 、 ど れ だ け 今 後 も バ ン ド と し て 成 長 し て い け る の か ?! そ う い う 話 を 、よ り 多 く す る よ う に な っ た 。
――確かに、毎回のライブごとのポテンシャルの高いステージングはとても魅力的ですからね。それだけバンド自体が今、とても充実しているからとも捉えています。
零 そ う で す ね 。
――最新アルバム『Camera obscura-カメラオブスキュラ-』も初回盤は完売。最新シングル『ジプシー』も、いつまで店頭に残っているか?!状態です。最後を飾る前や後に、ふたたびLycaonの音源を残しておこうと考えたりはしないんですか??
悠希 あー、そういうことを考えることも正直ありますね。『ジプシー』をアルバムからのシングルカットとして発売しながら、C/Wには新曲を入れたじゃないですか。じつは、その曲ばかりではなく、その時期に形にはしてないだけで、いくつも楽曲は生まれています。現状では、もうその曲たちを披露することなく幕を閉じてしまうわけですけど。11月6日の赤坂BLITZ公演が最後と考えたら、Lycaonとして活動できる時間も僅かしか残されてないですし、みんなに提供できる期間も限られてくる。本音で言えば、それが完成前のデモ音源だろうと、みんなに聴いて欲しい気持ちはあるんですけど。中途半端な形で出すわけにはいかないのも事実じゃないですか。だからこそ、「残された期間の中で何が出来るのか?!」と考えることはあります。ただし、ベスト盤という気持ちはあまりないですね。
――むしろ、出せる機会が生まれるのであれば新曲を届けたい?!
悠希 まだまだ僕らの中に伝えたい想いが残っているのなら、そういう方法を取れたら嬉しいなーという感じはしていますけど。でも、とくに予定はしてないです。
――まだまだLycaonとして届けたい想いはいろいろ持ってます??
悠希 理想を言えば、11月6日のライブを終えた時点で、「Lycaonとしてもうこれ以上伝えたい想いはないです」という境地まで行けたら良いなと思っています。
――この記事を目にする頃の時点でも、地方のファンたちによっては、最後のLycaon体験を終えた人たちも相応にいるわけですよね。
零 そ う で す ね 。
悠希 僕ら自身も、先にも言ったように「これが最後」という気持ちで毎回のライブに向かっています。実際に、その日のライブでLycaonを生で体感するのが最後となる人たちが本数を重ねるごと増えているように、僕自身、「何を伝えようか」というのを毎回のライブごとに考えながらMCをしています。中には、まだLycaonのライブを何度も見れる機会を持っている人たちもいます。だけどMCでは、その日が最後の出会いの場になっている人たちもかならずいるように、そういう人たちに向けた言葉をしっかり伝え続けています。
正直、その言葉によっては悲しみが増す場合もあります。でも、最後の人たちもいるからこそ、しっかり伝えておきたい言葉もあるように、聞いた人がたとえ悲しい気持ちになろうと、言うべきことや伝えるべき想いは、今のところずっと伝え続けてきています。
――英語でも、その想いは伝えてます??
サトシ 限られた単語だけど、出来る限りね。
――それは、どんな単語で??
サトシ 「CRAZY!!」「AMAZING!!」「WONDERFUL!!」の3択で(笑)。でも、最近は一朗がMCでグイグイしゃべってるんですよ。
一朗 たまに?!…でも、けっこうしゃべってます。
悠希 そのMCが、ライブ全体の空気を和ませる救いになってると言いますか、「解散」という悲しさを忘れさせる良いクッションになっているんですよ。
――それ、いいですね。
悠希 「解散」を発表して以降のライブって、ファンの人たちは…僕らも何処かそうですけど、どうしても「終わってしまうんだ」という空気がライブの中に漂ってしまうんですね。その空気を、上手いこと以前のような感じに和ませてくれるのが、一朗のMCなんです。彼のトークがあるおかげで、お客さんらも、僕ら自身も、だいぶ和ませてもらっています。
一朗 解散とは関係ない、何気ない話やしょーもない話題を話してるんですけど。そのMCを、毎回のライブごとに出来たらなと思っています。
――そういうMCって、場の空気を良くするうえでは大切ですもんね。
一朗 ライブを見終えたあとに、「寂しいなぁ」という気持ちのまま帰ってもらうのって違うじゃないですか。毎回「楽しかったなぁ」という気持ちになれるからこそ、そのライブ自体にも意味が生まれてゆく。そういうライブにしたいし、そうでなきゃいけないなと思って。
――でも、ライブが始まってしまえば、お客さんたちも「解散」の事実を忘れ、無我夢中で楽しんでる感覚もありません??
一朗 たとえライブへ夢中になっていても、「解散」という現実は何処か頭の片隅に記録されてると思うんです。とくに、ライブを見終えて一人になったときや、家路に帰るときや部屋の中でなど、ライブを思い返しながら、解散の気持ちに浸ってしまうことってあると思うんですよ。そのときに、「でも楽しかった」「素敵なライブだった」という記憶が甦って欲しいじゃないですか。いくら解散という現実があるとはいえ、「これが最後だから」みたいなMCばかりをしてたら、余計に楽しさの記憶がなくなってしまう。
――確かに、そうですよね。
一朗 大事な話は、全部悠希に任せ。あとは、自由にしゃべっていますから。
第1回｜第2回｜第3回｜第4回
INFORMATION
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【初回盤】
[収録曲]
1.ジプシー
2.BALLAD
【価格】1,500円-(税抜) 【品番】VOG-008A
【発売元】VOGUE Entertainment 【販売元】BM.3
【仕様】CD 2Tracks/1500枚限定/4P歌詞カード
【通常盤】
[収録曲]
1.ジプシー
2.BALLAD
[DVD収録]
1.ジプシー＋α
【価格】￥2,100 (tax out) 【品番】VOG-008B
【発売元】VOGUE Entertainment 【販売元】BM.3
【仕様】CD 2Tracks＋DVD/1500枚限定/8P歌詞カード
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【初回盤】
[収録曲]
1.Camera Obscura -SE-
2.追憶
3.Dark Night
4.Liar
5.shadow
6.暗室 -SE-
7.marionette
8.君を壊すガラスの衝動
9.くちづけ-SE-
10.Rouge
11.馬鹿ね。
12.アネモネ
13.売女 -SE-
14.悪女の微笑
15.ILLUSION
16.メランコリック
17.ジプシー
18.endroll -SE-
【価格】￥3,300 (tax out)) 【品番】VOG-007A
【発売元】VOGUE Entertainment 【販売元】BM.3
【通常盤】
[収録曲]
1.Camera Obscura -SE-
2.追憶
3.Dark Night
4.Liar
5.shadow
6.marionette
7.君を壊すガラスの衝動
8.Rouge
9.馬鹿ね。
10.アネモネ
11.悪女の微笑
12.ILLUSION
13.ジプシー
14.endroll -SE-
【価格】￥3,000 (tax out) 【品番】VOG-007B
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アルバム発売記念ワンマンツアー
『MASOCHIST RED OBSCURA Vol.2』
5月15日(金) 宇都宮HEAVEN'S ROCK VJ-2
5月17日(日) さいたま新都心HEAVEN'S ROCK
5月30日(土) 名古屋ELL
6月08日(月) 沖縄Output
6月12日(金) 大阪AKASO
6月15日(月) KYOTO MUSE
6月19日(金) 鹿児島SR HALL
6月20日(土) 熊本Be-9V2
6月23日(火) 小倉WOW
6月25日(木) 高知CARAVAN SARY
6月26日(金) 広島並木ジャンクション
6月28日(日) 岡山IMAGE
7月03日(金) 北海道CrazyMonkey
7月04日(土) 北海道CrazyMonkey
7月05日(日) 北海道CrazyMonkey
7月10日(金) 仙台MACANA
7月12日(日) 盛岡Change WAVE
7月14日(火) 秋田Swindle
7月15日(水) 青森Quarter
7月24日(金) 長野JUNK BOX
7月27日(月) 新潟BlackStage
9月05日(土) 高田馬場AREA
[各公演共通]
開場 17:00 / 開演 18:00
前売 ￥3,500-(D別) / 当日 ￥4,500-(D別)
『MASOCHIST RED OBSCURA Vol.2 -endroll-』
-Lycaon LAST LIVE-
2015年11月06日(金)赤坂BLITZ
開場/開演：17:00 / 18:00
前売/当日：￥4,000(税込/D別) /￥5,000(税込/D別)
★先行チケット【No.A1 ～】※お一人2枚まで
http://eplus.jp/lycaon/
受付期間：7/11（土）12:00～7/16（木）23:00
抽選確認・入金期間：7/18（土）13:00 ～7/21（火）21:00
★一般販売
2015/08/01［土］【No.B1 ～】
◎e＋ ※お一人2枚まで
◎ローソンチケット（Lコード：77026）※お一人2枚まで
入場順：A→B→当日券
問：チッタワークス（044-276-8841）
Lycaon 5-five days-
三年前に開催されたあのLycaon企画『地獄の三連夜』が2日追加で5Daysになり復活!!!!
５日間参加して頂いた方に『地獄の五連夜Tシャツ』プレゼント!!!!
『Lycaon vs SEX-ANDROID』
9月07日(月) 高田馬場AREA
OPEN 18:30 / START 19:00
出演：Lycaon / SEX-ANDROID
ADV￥3,500(tax in/D別) / DOOR￥4,500(tax in/D別)
【チケット購入はこちら】
[問]高田馬場AREA（03-3361-1069）
『Shimizuya Records vs Ains』
9月08日(火) 高田馬場AREA
OPEN 17:00 / START 17:30
出演：Lycaon / AvelCain / グリーヴァ / ゴシップ
ADV￥3,500(tax in/D別) / DOOR￥4,500(tax in/D別)
【チケット購入はこちら】
[問]高田馬場AREA（03-3361-1069）
『Lycaon vs Moran』
9月09日(水) 高田馬場AREA
OPEN 18:30 / START 19:00
出演：Lycaon / Moran
ADV￥4,000(tax in/D別) / DOOR￥4,500(tax in/D別)
【チケット購入はこちら】
[問]高田馬場AREA（03-3361-1069）
『Lycaon vs えんそく』
9月10日(木) 高田馬場AREA
OPEN 18:30 / START 19:00
出演：Lycaon / えんそく
ADV￥3,500(tax in/D別) / DOOR￥4,500(tax in/D別)
【チケット購入はこちら】
[問]高田馬場AREA（03-3361-1069）
『Lycaon vs LIPHLICH』
9月11日(金) 高田馬場AREA
OPEN 18:30 / START 19:00
出演：Lycaon / LIPHLICH
ADV￥3,500(tax in/D別) / DOOR￥4,500(tax in/D別)
【チケット購入はこちら】
[問]高田馬場AREA（03-3361-1069）
stylish wave CIRCUIT'15 夏の陣 "今宵、狂乱"
■Lycaon 出演日程
7月18日(土) 新潟GOLDEN PIGS RED STAGE
7月19日(日) 長野JUNK BOX ★終演後、握手会開催！詳細はこちら
8月01日(土) 名古屋E.L.L
【全公演共通】
OPEN 16:00 / START 17:00
チケット：前売り 3,700円(tax in) 当日 4,200円(tax in)
※オールスタンディング、入場整理番号有り
※ドリンク代別途(代金は各会場ごとに異なります）
stylish wave MAX'15 "一撃乱舞"
2015年8月16日（日）新宿ReNY
【出演】Lycaon /GOTCHAROCKA / FEST VAINQUEUR / Black Gene For the Next Scene / Jin-Machine / ギガマウス / ベル / グリーヴァ /
OPEN 15:00 / START 16:00
前売り ￥4,200- / 当日￥4,700- （消費税込み）
※オールスタンディング / 入場整理番号有 / ドリンク代別
その他ライブ情報や最新情報は OFFICIAL WEBSITE、Twitterをご覧ください。
【 Lycaon OFFICIAL WEBSITE 】
http://www.shimizuyarecords.jp/lycaon/