今年の「stylish wave CIRCUIT'14 冬将軍」や「stylish wave COUNTDOWN '14-'15」へ出演するGIGAMOUS。来年1月には主催ツアー「ギガ巡り-2015新春-」を実施。2月11日には1stアルバム『GIGA BEST』の発売も決定。GIGAMOUSの魅力を、ここにお届けしよう。

インタビュー：長澤智典
Interview by Tomonori Nagasawa

――GIGAMOUSって、ホントぶっ飛んでますよね。
seiya　そういう印象を持っていただけてるのであればメッチャ嬉しいです。GIGAMOUSは、「普通という枠には収まらないように」という狙いを持って結成当初から活動しています。なので今の発言は、GIGAMOUSにとってはかなりの褒め言葉。とにかく、他のバンドと同じことをやってもしょうがないので。

――まさに、その通りだと思います。これまでにも、いろんな奇抜なことをやってきたと聞きましたが…。
ユッキー　最近では、サウンド面で他と違う音楽性を表現出来るようにはなってきたんですけど。活動を始めた当初は、「どれだけ奇をてらったことをライブで行えるか」が勝負。ライブハウスの照明を全部落として、丸々1曲、真っ暗な闇の中で演奏するとか、いろんなことを考えては実践して来ました。
seiya　今、振り返ると、笑い話となる失敗談のほうがホント多いなと思う。ユッキーが言った、ライブハウスを真っ暗にして演奏したのはまだ良いほうで。福岡で演奏したときは、幕が開いたとたん、式がいきなり博多ラーメンを食べだすということもやったからね。
式　それは、2回くらいやったかな?!
seiya　お客さんらがライブハウスを出た後にも、「あのバンドのヴォーカルの人、いきなりラーメン食べてたよね」でも構わない。どんなきっかけであれ何かしら観た人たちの記憶にGIGAMOUSの存在を残しておきたかった。だって、せっかくライブを観てもらおうと演奏しているのに、一切会話に出てこないことほど悲しいことはないですからね。いかに印象を与えるかは、結成当初から今もずっと意識していることですから。

――幕が開いたとたん、ラーメンを食べてるってすごいね。
式　福岡と言えば、博多ラーメンかなと思っての結果です。

――そのときの反応は、どうでした??
式　幕が開いたとたん、僕にだけスポットが当たり、無音の中、ただひたすらラーメンを食べるという。それを見て、クスクス笑ってくれてる人らがいたから良いものの、会場中がシーンとなってたら、かなりヤバかったと思います(笑)。
ユッキー　地方の人らの気を少しでも引く作戦として(笑)。

――地方に媚びる作戦っていいですね。
式　広島公演のときにも、ちょうど広島カープの調子が良かった頃で。
ユッキー　そこへ便乗し、広島カープのメガホンを持って会場を盛り上げたら…。
seiya　カープのメガホンを振りまわし、ホームランをかっ飛ばした姿を自分のTwitterでその写真をアップしたところまさかまさか、広島カープの公式twitterにもリツートされてしまったという(笑)。
　さっきの、照明を真っ暗にして丸々1曲演奏も、時間的に長く、けっこうギリギリな線だったし。仮面をかぶって演奏を始め、1曲の半分以上を仮面を付けて演奏。煽りパートになって仮面を外したんだけど、外すタイミングが遅すぎたのか、取ってキャーッ!!となるどころか、完全にノーリアクション(笑)。ああいうのは、もっと早いタイミングで取るべきなんですよね。そういう経験も重ねながら、今、2周年目へ突入しています。
 

――GIGAMOUSの場合、衣装も次々変わってますよね。
式　作品のリリースタイミングごとに衣装を様変えていたように、1年間で5パターン変えました。
seiya　リリース作品ごといろんなイメージを打ち出してきたように、ビジュアル面でのインパクトも、僕らにとっては重要なことですからね。
ユッキー　GIGAMOUSの個性というか、推しどころとして、「サウンドはもちろん、ビジュアル面でもいろんな表現スタイルを取れるんだよ」というのを表現していきたかったんで。それを、早い時期からいろいろ見せたかったのもあったんです。
seiya　シックな衣装から、揃いの囚人ボーダー服など、そこは、楽曲と寄り添う形を持って毎回表現してきたことでした。
式　やはり表現する以上、楽曲との整合性は大切にしたいところ。リリースした音源とビジュアル面からPVなどの映像まで、すべて、その整合性を考えたうえで展開していますからね。
seiya　そこは、自分らでも楽しんでやっていることなので。
ユッキー　くに3カ月連続で『プラトニック』『東京』『監獄ロックメン』と出したときは、毎月、楽曲や作品に合わせビジュアル面も次々と変えていったように、衣装によっては、まだ数回しか着てないものもあるんですよ。
seiya　なので、何処かのタイミングでフッと、これまでなかなか着る機会の少なかった衣装に変えて演奏しようかとも思ってる。「stylish wave CIRCUIT'14 冬将軍」は意表をついて衣装を変えたりしようかな。
 

――結成から1年強、「GIGAMOUSらしさ」というスタイルも、だいぶ見えてきています??
seiya　そこは、だんだんとですね。これまでにも、かなりライブ本数を詰め込んで活動を続けてきたように、当初は「これだけライブ本数をこなせば、らしさは早い時期に見つかるんじゃないか??」と思っていたんだけど。そこはある程度時間を要したというか、「バンドって難しいな」と改めて思いましたからね。むしろ、1周年を迎え、2終年目に突入したこれからが、それを見つけ出す時期に本格的に突入するのかな??と思ってますから。

――この1年間は、次々と作品をリリースする形を取りながら、いろんなスタイルを試す形で進んできた日々だったんじゃないですか??
seiya　ホント、その通りです。まずはいろいろ試してはそれを提示し、リアクションをいろいろと実感。そのうえで、「じゃあ、次はこうしていこうか」など、さまざまなことを考えてはそれを繰り返してきた時期でしたからね。
ライ　3カ月連続シングルのリリース時期は、正直バタバタと忙しかったんですけど。それまでの間にいろいろと試してきた成果を一つの形に出来たというか。3連続の3枚目となった『監獄ロックメン』を出したときに、自分たちが理想として求めていた「GIGAMOUSと言えば、これでしょ」という一つのサウンドスタイルをつかめた実感があったんですよ。まさに『監獄ロックメン』こそGIGA PARTY ROCKらしさと言いますか。ようやく1年経とうとした中で、「らしさ」の一面が見えてきた感じでした。

――「乱痴気騒ぎしたパーティロック感」こそ、今のGIGAMOUSらしさだなと感じます。
seiya　まさに、そうだと思いますね。『監獄ロックメン』はGIGA PARTY ROCKというコンセプト通りの楽曲。みんなでコーラスも取りながら、とにかく「元気で騒がしい奴ら」という印象を与えられれば。それこそが、今のGIGAMOUSの持ち味だとも思っていること。ようやく『監獄ロックメン』を通しGIGAMOUSは階段を一段落登り、ここから次の階段へ登り始めるという感覚を得られてもいましたから。

――1年間活動してきた成果が、『監獄ロックメン』に投影された形だ。
seiya　それまでの経験の積み重ねが生み出した楽曲になったのは、確か。結成して、いきなりこの曲は生まれなかっただろうし。もし生まれたとしても、ここまで表現出来る力は無かったと思います。
式　歌でも、『監獄ロックメン』を通してパーティロック感を掴めてきたというか。「GIGAMOUSは、どこが他のバンドと違うところなの??」と聞かれた場合、「これです!!」と言える武器が何となくわかってきた楽曲。だからこそ、これからもう少し、その面を追求していこうとも思ってる。
 

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