INTERVIEW

猟牙(BORN) ロングインタビュー 第1回(全4回)  「ワンマン・ツアーは、今までとはひと味もふた味も違うBORNのライブになっていくと思います。」

BORN

現在、ワンマン・ツアー「BORN TOUR 2014~THE STALIN -SECTION 1-【OSMOSIS】~」の真っ最中。夏には、「stylish wave CIRCUIT'14 夏の陣"今宵狂乱"」や「stylish wave MAX'14 "一撃乱舞"」へ参加。9月には、Lycaonと共に欧州ツアー「“BORN×Lycaon EU Tour '14 -THE RAMPAGE-“」。10月には、MEJIBRAYとのカップリング・ツアー「MEJIBRAY vs BORN 2MAN TOUR「メジブボーン」も控えている。
今回は、ヴォーカルの猟牙が単独で登場。熱い想いをぶつけてくれた。

撮影:菅沼剛弘 / インタビュー:長澤智典
Photographs by Takehiro Suganuma / Interview by Tomonori Nagasawa

 

ワンマン・ツアー「BORN TOUR 2014~THE STALIN -SECTION 1-【OSMOSIS】~」は、今までとはひと味もふた味も違うBORNのライブになっていくと思います。


――BORNは現在、ワンマン・ツアー「BORN TOUR 2014~THE STALIN -SECTION 1-【OSMOSIS】~」の真っ最中。とはいえ、取材自体はツアーが始まる直前に実施。今回のツアーはどんな風になりそうか?!、今、感じている想いを聞かせてください。
猟牙 今回のワンマン・ツアーへ入る前に、Moranと一緒に「Moran VS BORN 2MAN TOUR~轟音なるスターリンと常闇のオペレッタ~」と題した全国2マン・ツアーを演ってきたんですけど。そこでいろいろ得たものがありながら。でも、2マン・ライブとは違い、今回はワンマン・ツアーになることから、今までに演ったことのない内容にはしたいなと思っていて…。
 なんだろうなぁ、具体的に言うとすれば「これまでの自分たちが土台としてきたBORNの王道となる見せ方を、また違った角度から見つめ直してく」と言うか。BORNのライブは、「激しい」「ファンと一緒に暴れられる」のが売りの一つとしてあるんですけど。それと同じくらいの比率で、「BORNの持つ世界観に引きずり込ませていく音楽」を奏でたいというか。身体じゃなくて「感情を揺さぶる歌や演奏」も大事にしたいなと、今は思ってます。

――なるほど、そう来るんですね。
猟牙 最近は、ずっとそうなんですけど。ほとばしったままの感情を、その場その時の歌に乗せようとしてくと言うか。バラードを歌ってるときは特に、その瞬間の感情に気持ちが大きく左右されることから、歌詞もその場で変えて歌ってしまう。それくらい、その瞬間にフッと降りてきた言葉や、そのときに感じてるままの言葉に変えて歌うことがよくあるんです。MCのときも、楽曲の流れに関係なく、感じてるままの想いを語りだしたり…。
 とにかく今は、曲が激しかろうが静かだろうと、強い気持ち込もった感情のままに歌うことを大事にしている。そういうワンマン・ライブにもなっていくと言うか。暴れられようが、暴れる表情じゃなかろうと、曲調面でバランスを取りながらも、「常に感情を揺さぶり続けてゆく」ライブを最近は演っているように、今回もそうしていくつもりです。

――最近のライブは、前半時に聞かせる要素やデジタル系の表情を。後半には、暴れるに相応しいアグレッシブな曲調を畳みかけてと、上手く流れを作った構成にしていますよね。
猟牙 そうですね。やっぱこう、一つのライブで一つのストーリーを作りたいというか。感情の起伏をライブを通して見せたいっていうのがすごくあって。それこそが、今までとはひと味もふた味も違うBORNのライブになっていくんだと思います。

――最新ミニ・アルバム『THE STALIN-666-』の頃には、「ひとまわりしたうえで、激しさ突きつけた作品を作りあげた」と言ってましたし。その前の時期は、「激しいだけじゃない多彩な曲調を求めていた」という話もしていましたよね。
猟牙 それは、『THE STALIN-666-』という激しさに特化したアルバムを作ったからこそ、その対比となる表情をまた求めたくなったっていうか。とくに今回のワンマン・ツアーは『THE STALIN-666-』を軸に置いたものだからこそ、同時に、『THE STALIN-666-』の持つ世界観とは180度違う色も、同じよう強調していきたい気持ちがあるんです。

――そこは、欲張りなんですね(笑)。
猟牙 やっぱし、片方の面を強調していくと、どうしても別の側面も色濃くしたいっていう気持ちになってしまうんですよ。
 

 

 

互いのバンドの垣根を超えて交じりあい、作りあげたドラマと感動!


――5月にMoranと行った全国ツアー「Moran VS BORN 2MAN TOUR~轟音なるスターリンと常闇のオペレッタ~」。このツアーを経験したことで触発されたことも多かったのでしょうか??
猟牙 ありますあります!!Moranのライブ自体が、もぅサーカスを観ているような作り方っていうか。中に演劇を加えたりと、ああいう見せ方にすごく刺激を受けたし。自分たちの持つ世界観とはまったく異なるバンドだからこそ、すごく刺激を感じられたっていうか…。
 逆にMoranのメンバーも、BORNのライブを観てすごく刺激を受けてくれていたみたいで。そこは、ホント奇麗事じゃなく、「あの2バンドで2マン・ライブを演って良かったな」と心から思えたし。そう思わせる成果を出すことが出来たんですよ。

――お互い、いろんな形でコラボレートしあったようですね。
猟牙 お互いのバンドの楽曲をカヴァーしあうのは、もちろん。ツアーのファイナルのときなんか、2マン・ライブなのに、一切転換時間なく、ノンストップなまま最初から最後まで走り続けた構成で演りましたからね。

――それは、一体どういうことなんですか??
猟牙 まず、ド頭に2バンドによるセッション演奏からスタートして。そのままBORNのステージに突入していきました。それだけなら、まだ想定内だと思うんですけど。BORNのライブが終わった直後に、ふたたびBORNとMoranとのセッション演奏が始まり、それが終わったら、そのままMoranのステージに突入していく。つまり、2バンドで一つのワンマン・ショーを作り上げる形で行いました。
 こういうことって、お互いがお互いのバンドの個性を認め合えたからこそ出来たこと。「一緒に一つの舞台を作りたい」という意識まで互いに高めあっていけたからこそ辿り着けた一つの形だったんですよね。それを実感出来たように、あの2マン・ツアーはホント演って良かったです。

――最後にセッションを演ったとしても、2バンドが、なんなとなく一緒にまわるという意識だけでは、こういう成果を得ることには繋がりませんからね。
猟牙 「一緒に全国をまわりました。でも、ライブはまったく別々です」という2マン・ツアーにだけはしたくなかったんですよ。「一緒に全国をまわる」と決めたからには、「その2バンドが一緒に演る意味を、より濃厚に」していきたくて。しかも、お互いにその意識を持ちながら各地をまわっていく中、どんどん互いの距離も縮まっていき。だからこそ、ファイナルの日の形にまで辿り着けたわけだし。ホント、Moranとの2マン・ツアーは、自分たちにとってはすごく勉強になりました。

――最近は…、いや、昔からそうかな?!。一部のお客さんの中には、「目的のバンド以外は観ない」という傾向がありますけど。この形なら、ずっと観てしまいますからね。
猟牙 それって、イベント・ライブにはよくある傾向と言うか。言われたように、目的のバンドを観たら帰るって子もいると思うんです。もちろん、それは観る人の自由なんだから、ぜんぜん有りな話なんですけど。僕からしたら、それって「もったいなぁ」と思っちゃうんですよね。だからこそ、Moranとの2マン・ライブはそうさせたくなかったし。そこは、Moranのメンバーも一緒の気持ちでした。

――ツアー・ファイナルで見せた形は、一緒に歩みながら辿り着いた形だったのでしょうか?!
猟牙 そうです。最初は、「お互いのステージのアンコールに乱入しよう」という話でした。今回のツアーは、各地で交互に出順を変えてまわってたんですけど。一緒に各地をまわっていく中、俺が、いきなりMoranのライブの1曲目から乱入して、Hitomiさんと一緒に歌ったり。そういう自由なコラボレートを回数を重ねるごと増やしていく中、「お互いがもっと演っちゃっていいよね」という話になり。そのうち、俺が「転換とか辞めません??」と無理を承知で言ったら、Moran側も「それ面白いね」とノッてきてくれて。その分、リハーサルを含めた準備はメチャクチャ大変だったんですけど(笑)。

――機材はどうしてたんですか??
猟牙 アンプ類は最初から舞台上に据え置きすれば、ドラム台も最初から2セットを並べて。その関係で、メンバーの配置もいつもと若干違ったり。そういうのも含めて楽しんでました。

――そういうコラボレート・ステージって、お客さんも観てて刺激を受けますよね。
猟牙 そうなんですよ。たとえばの話、自分も友達関係の繋がりとして、たまに演劇とかお邪魔しに行くんだけど。最初は付き合いとして足を運んでたつもりが、気がついたらエンターテイメントな世界観にどっぷり魅了され、夢中になってしまうことばかりなんです。映画だって、そう。何となくで観始めたのに、気がついたら最後まで集中して観ていたりとか。それって、ライブにも当てはまることなんですね。最初は、とくに興味はないけど、「一応対バンだし」と思って観てたとしても、気がついたら一緒になって騒いでたような。そういうライブをお互いに作りたかったんですよ。 とくにBORNとMoranは、一見、音楽性の異なるバンドどうし。だからこそ、その概念さえぶち壊し、互いのファンを混ぜ込ぜにして楽しませようとしていったというか。。。br />

――それが、狙い通り上手くはまったわけだ。
猟牙 そう。だから、本当に演って良かったなと思いましたね。

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6.磔
7.BREAKTHROUGH

 

BORN TOUR 2014~THE STALIN -SECTION 1-【OSMOSIS】~
7月03日(木) 藤沢 善行Z
7月09日(水) 仙台MACANA
7月17日(木) 神戸VARIT.
7月19日(土) 金沢AZ
7月26日(土) 新宿BLAZE
  
◆チケット発売中!◆
新宿LOFT~金沢AZ公演:
立見 前売¥3,800/当日¥4,200(※税別/D代別)
新宿BLAZE公演のみ:
立見 前売¥3,990/当日¥4,500(※税別/D代別)
※未就学児童入場不可

総合問合:バックステージプロジェクト
TEL03-5786-2400(12:00~19:00)

 

BORN x Lycaon EU Tour'14 -THE RAMPAGE-
9/05 Moscow - Russia @ Plan B
9/06 Helsinki - Finland @ Gloria
9/07 Munich - Germany @ Feierwerk
9/09 Wroclaw - Poland @ Firlej
9/10 Hamburg - Germany @ Knust
9/12 Cologne - Germany @ Werkstatt
9/13 Paris - France @ Divan du Monde

◆チケット発売中!◆
チケットに関する詳細はBORN OFFICIAL WEBSITEにてご確認ください

 

 


MEJIBRAY vs BORN 2MAN TOUR「メジブボーン」
10月01日(水) 高田馬場AREA
10月03日(金) 金沢AZ
10月04日(土) 名古屋E.L.L
10月05日(日) 梅田AKASO
10月07日(火) 高松DIME
10月08日(水) 広島NAMIKI JUNCTION
10月10日(金) 博多DRUM Be-1
10月11日(土) 熊本DRUM Be-9 V1
10月13日(月) 岡山IMAGE
10月14日(火) 神戸VARIT.
10月17日(金) 郡山#9
10月18日(土) 新潟Live Hall GOLDEN PIGS
(RED STAGE)
10月20日(月) 仙台darwin
10月22日(水) 札幌KRAPS HALL
10月25日(土) 渋谷TSUTAYA O-WEST

◆チケット発売中!◆
All standing 前売¥3,800当日/¥4,300(税込)
当日DRINK代 ¥500/入場整理番号付

 

 

stylish wave CIRCUIT'14 夏の陣 "今宵、狂乱" 出演!!

8月2日(土) 名古屋E.L.L
OPEN 16:00 / START 17:00
出演:BORN / Moran / Lycaon / Jin-Machine / NOCTURNAL BLOODLUST / メメント・モリ / DEZERT
前売¥3,700-/当日¥4,200-(tax in)
◆チケット発売中◆
ダイレクトセンター:052-320-9000
TANK! The WEB:http://www.sundayfolk.com/
ローソンチケット:0570-084-004(Lコード:47182) [購入ページ]
チケットぴあ:0570-02-9999(Pコード:227-464) [購入ページ]
ライカエジソン名古屋 052-229-8211

8月3日(日) 京都MUSE
OPEN 16:00 / START 17:00
出演:BORN / Moran / Lycaon / Jin-Machine / NOCTURNAL BLOODLUST / DEZERT
前売¥3,700-/当日¥4,200-(tax in)
◆チケット発売中◆
ローソンチケット:0570-084-004(Lコード:57127) [購入ページ]
チケットぴあ:0570-02-9999(Pコード:227-739)) [購入ページ]
ライカエジソン大阪:06-6252-6262
イープラス [購入ページ]
 

 

stylish wave CIRCUIT'14 MAX "一撃乱舞"

8月17日(日) TSUTAYA O-EAST
OPEN 15:00 / START 16:00
出演:BORN / SCREW / Jupiter / Lycaon / FEST VAINQUEUR /
Black Gene For the Next Scene / NOCTURNAL BLOODLUST / DEZERT
前売¥4,300 / 当日¥4,800(tax in)
※オールスタンディング / 入場整理番号有 / ドリンク代別

チケット発売中
ローソンチケット:0570-084-004(Lコード:77011) [購入ページ]
チケットぴあ:0570-02-9999(Pコード:230-267) [購入ページ]
ライカエジソン東京:TEL 03-3369-3708
ZEAL LINK:TEL 03-5784-9666
 

 

 

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【 BORN OFFICIAL WEBSITE 】
http://www.indie-psc.com/born/