シェルミィ ロングインタビュー 第1回(全4回) 「ヴィジュアル系のファンを増やす方法って、ヴィジュアル系の外から取るしかないと思うんです。」
現在、「"無料"単独見世物公演 第五次【負け犬】下剋上計画」を各地で行っているシェルミィ。このツアーは、「【負け犬】下剋上計画」とは、我々シェルミィによる負け犬の勢力を格段と向上させる為、そして「行きたいけれど知らない人が怖い」「ヴィジュアル系のライブに行ったことがない」「年齢層が不明で怖い」「男だから不安だなぁ」等の不安を解消すべく立ち上げた計画である。是非この計画に参加し、負け犬同士の絆を深め、さらなる忠誠心を「この命、シェルミィの物」だと誓え」(HPより抜粋)という狙いを持って開催中。12月24日には、渋谷club asiaを舞台に、単独公演「渋谷グランギニョル」を開催する。
他にも、12月15日(土)に新宿RUIDO K4で開催になる「stylish wave NEXT #02 -40分、ガチンコ1本勝負!-」にも登場。
12月26日には、4thミニアルバム『失楽園』も発売。「stylish wave」ではお馴染みのシェルミィの魅力をここにお届けします。
撮影:山内洋枝 / インタビュー:長澤智典
Photographs by Hiroe Yamauchi / Interview by Tomonori Nagasawa
ヴィジュアル系のファンを増やす方法って、ヴィジュアル系の外から取るしかないと思うんです。
――この記事を目にする頃には、まさに「シェルミィ"無料"単独見世物公演「第五次【負け犬】下剋上計画」ツアーの真っ最中。まずは、なぜ無料ワンマンツアーを行っているのか、その想いから教えていただけますか。
友我 これは、昨年の頭から始めた計画です。そのときに「シェルミィ"無料"単独見世物公演「第一次【負け犬】下剋上計画」を始めて、今回で第五次になりました。
豹 そうなんです。第一次から始めて、今回で第五次まで進みました。
――なんて太っ腹な。第一次のときは、何本行ったのですか??
豹 1本だけでした。
友我 地元の大阪でやりました。そこから、徐々に数を増やしていって、今回の第五次で7ヶ所8公演にまで本数が増えました。
――結構遠くまで足を運んでいますよね。
友我 今回は、北海道まで行きます。
――なぜ、これだけの本数を行おうと??
友我 シェルミィのことを知ってもらうためのこと。シェルミィのことを知ってライブに触れてもらうことこそが、やっぱ大前提だなと僕らは思っています。
――東名阪は頻繁にライブ活動をやってるから、そこは抜こうとはならないんですね。
豹 東名阪で無料公演を演ることだって、まだまだシェルミィのことを知らない人たちはいっぱいいるからのこと。ただ、今回の第五次"無料"単独見世物公演に関しては「未踏の地編」というコンセプトがあって、今までライブをしたことのないところを中心にワンマンでまわるというコンセプトがありました。
無料で演る理由についても、シェルミィのことを気になっている人はいっぱい居ると思うからこそ、無料で体験してもらうことで、次は、ちゃんとチケット代を払って「どういうものを観れるんやろう」という楽しみをさらに作れるからなんです。
それと、もう一つの理由があって。そもそもヴィジュアル系って、ファンの絶対数が決まっているじゃないですか。その中でファンを取り合うのではなく、ヴィジュアル系のファンを増やすのであれば、ヴィジュアル系の外から取るしかないと思うんです。シェルミィの音楽は、ヴィジュアル系好き以外の音楽好きにも絶対に刺さる内容やと思ってて。そこにも目を向けた企画となっております。
自分らで作りあげながらも、「よくぞ、ここまで出来たなぁ」という嬉しさもすごいですからね。
――第五次までこの企画を進めたということは、回数を重ねるたびに手応えをつかんできたからということですよね。
豹 そうです。毎回めちゃくちゃバーンと動員が増えているわけではないですけど。徐々に、確実におっきくはなっているんで。
――今回、初めて足を運ぶ地方も多いんですか?
友我 あります。浜松とか、水戸とか…。
――シェルミィ自体、地方でも積極的をライブ活動はしていますけど。どの程度の規模まで地方へすそ野を広げているのでしょうか。
友我 結構行ってますよね。
豹 結構足を伸ばしているほうですかね。九州は福岡から、広島や岡山、香川などから、上は札幌までと…。
友我 結構行ってます。
――シェルミィのライブって、毎回異なるアナウンスを入れた前説??を入れていますよね。ライブタイトルにしても、毎回、何かしらテーマを付けてやっていますし。
豹 シェルミィを結成した最初の時点から、「見世物」という言葉をキーワードにしていて。しかも、見世物と付けることで、その中で演劇も出来るじゃないですか。1本のライブステージの中、ある意味、演じるところもあれば、素のところもあったり。そうやって「一本一本のライブを劇を作るみたいにしていこう」とみんなで話しあってゆく中、そこから「毎回のライブにタイトルを付けよう」とか、「毎回のライブごとにナレーションを入れよう」ということが決まって、それで演り始めたこと。
今となっては当たり前になっているので、自分らの中では「変わったもの」という意識はあまりないです。
――毎回のライブごとにナレーションを作っているから、その手間は大変じゃない?
友我 毎回すべて手作りしていますからね。しかも、ナレーターの犬飼さんに毎回頼んでいるので。
――すべてのライブにテーマ性を設けてゆくのも大変な作業ですよね。
豹 そこは、公演ごとにヒントがあるんで。誰の主催とか、何処でやるとか、そこからヒントを得て作ってるよね。そのうえで、自分らなりに、「そこに出るんやったら、こういう内容で」という台本を書いて。やっぱ、バンド活動をしていく以上は自分らの色を出さないと意味がないので、シェルミィの場合はその要素の一つとして、ナレーションやライブの題名にも毎回入れています。
――それだけ、こだわりの強いバンドだ。
凌央 そうっすね。
友我 最初から世界観を作り込もうと決めてやっていなかった??。毎回のライブごとに演出を変えてとか。凝ったことを他のバンドよりもやっていこうという意識は、他のバンドさんよりも最初から強くありましたからね。
――MVも、1本1本かなり作り込んでいますもんね。それだけ作品はもちろん、シェルミィを取り巻く行動に対するこだわりが強いんだろうなと思って。
豹 ありがとうございます。
友我 しかも、全部自分たちでやっています。4人以外、誰も関わっていないです。
凌央 自主やからこそ出来ることを実践しているように、それが楽しいんです。
友我 自分らで考えてやったことが成功したら、なんか嬉しさも倍というか、自分らで作りあげながらも、「よくぞ、ここまで出来たなぁ」という嬉しさもすごいですからね。
――その喜びあるからこそ、完全にセルフプロデュースでやっているわけだ。
友我 そうです。
「シェルミィがグランギニョルと言ってるけど、それってこういう意味なんやろうな」というくらいにまでバンド名と言葉がひっついてくれたら、それが一番理想ですね。
――ところで、なぜバンドのコンセプトに「「僕らの残酷激情(グランギニョル)」というテーマを持ってきたのでしょうか??
豹 自分が好きで興味惹かれるものとしてあったのが、「グランギニョル」(度を越したメロドラマや恐怖物の芝居/見世物小屋)という言葉。そこからヒントを得つつ、曲や歌詞を作り始めたところもあったんですけど。シェルミィとして活動を進めてゆく中、そのテーマ性こそ自分たちのオリジナルになっていくなというのが見えてきたし、実際に活動を始めながら、それを追求してゆく中、その想いが明確になってきた。
始動し始めたばかりの頃は、今ほどコンセプトの意味合いは色濃くなかったんですけど。そこを追求してゆく中、だんだんと「僕らの残酷激情(グランギニョル)」というコンセプトにも説得力が生まれてきました。
ファンたちの中にその言葉は浸透はしていますけど。それでも一般的に捉えたら、グランギニョルと言われても「なにそれ??」という感じじゃないですか。でもそこを…。言うたら、「シェルミィがグランギニョルと言ってるけど、それってこういう意味なんやろうな」というくらいにまでバンド名と言葉がひっついてくれたら、それが一番の理想ですね。
――コンセプトが明確になるごと、シェルミィの描き出す世界観も色濃く色深くなっていったわけだ。
豹 そうですね。
――せっかくなので、メンバーの口から「シェルミィ"無料"単独見世物公演「第五次【負け犬】下剋上計画」の見どころを語っていただけますか。
豹 無料単独見世物公演は、無料ではもったいないくらいのボリュームでやっているんですけど。それとは別に、僕らが毎回無料で単独見世物公演を行うもう一つの理由がありまして。それは…。
★第2回は12月12日(水)更新予定!club Zy.チャンネルでは12月6日(木)から先行配信。
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INFORMATION

2018年12月の特集アーティストとしてロングインタビューを先行配信&ここでしか見れないミニテーマインタビュー・撮り下ろしフォト・動画を随時配信!
※パソコン、スマートフォンからご利用いただけます。
【日刊ブロマガ!club Zy.チャンネル】http://ch.nicovideo.jp/club-Zy/blomaga
V系フリーペーパー「Gab. Vol.96」の表紙&特集ページにシェルミィが登場!
全国のCDショップ、ライブハウスで12月初旬から配布開始!

配布店舗一覧は[コチラ]
定期購読のお申し込みは[コチラ]
4thミニアルバム「失楽園」2018.12.26 RELEASE!!
品番:BnG-010
価格: 2000円(税抜)
[収録曲]
Case1.ヒューマンゲート
Case2.苺状自己顕示欲
Case3.「ぐさり。」
Case4.アダルトクイーンの狡猾
Case5.片付けられない女
Case6.ハピネス
★各地でインストアイベント開催!詳細はオフィシャルサイトにてご確認ください
シェルミィ”無料”単独見世物公演 「第五次【負け犬】下剋上計画
-未踏の地編-
12月2日(日) 水戸ソニック
-リベンジ編-
12月7日(金) 仙台Space zero
-未踏の地編-
12月11日(火) 札幌Crazy Monkey
-未踏の地編-
12月12日(水) 札幌Crazy Monkey
【OPEN/START】18:00/18:30
【料金】ADV ¥0 / DOOR ¥0(D代別)
<水戸・仙台公演>
S.プレミアチケット購入者対象公開リハーサル
【OPEN/START】16:45/16:50
<札幌公演>
S.プレミアチケット購入者対象特別セッション&パートチェンジライブ
【OPEN/START】16:55/17:00
[チケット]
S.プレミアチケット1-30(5000円)
(シェルミィの終演後、お好きなメンバーと2shot撮影会&限定特典)
http://shellmy.buyshop.jp/
[企画・制作]
シェルミィ
「渋谷グランギニョル」
12月24日(月・祝) 渋谷club asia
※来場者全員に未発表音源「白昼夢の後、雪」プレゼント!
【OPEN/START】17:00/17:30
【料金】ADV ¥3000 / DOOR ¥3500(D代別)
[チケット発売]
A.プレオーダー
B.e+一般発売
http://sort.eplus.jp/sys/T1U14P0010843P006001P002271660P0030001
C.当日
[企画・制作]
シェルミィ
■EVENT SCHEDULE
stylish wave NEXT #02 -40分、ガチンコ勝負!-
12月15日(土) 新宿RUIDO K4
OPEN 16:30 / START 17:00
出演:シェルミィ / JILUKA / てんさい。 / 未完成アリス / 無能なルシッド
前売り ¥3,800 / 当日 ¥4,500(D代別)
チケット発売中!
プレイガイド情報はこちら
「rivabook新春杯~KAKIZOME~」
2019年1月17日(木) TSUTAYA O-WEST
OPEN 16:00 / START 16:30
前売り 4,000円 / 当日4,500円(D代別)
出演:シェルミィ/Chanty/GRIMOIRE/グラビティ/ベル/REIGN/‐真天地開闢集団–ジグザグ
OG:ぼんど餅フン太郎
[チケット]
・イープラス
http://eplus.jp/kakizome/
fiveStars presents 3MAN LIVE 「℃ -2019011801-」
2019年1月18日(金) 名古屋ell.SIZE
OPEN 17:30 / START 18:00
前売り 3,500円 / 当日4,000円(D代別)
出演:シェルミィ / MEME / 蘭図
[チケット]
イープラス
■購入ページURL(パソコン/スマートフォン/携帯共通)
http://sort.eplus.jp/sys/T1U14P0010843P006001P002275427P0030001
主催/企画:fiveStars
お問い合わせ:ell.SIZE 052-211-3123
その他ライブ情報や最新情報は OFFICIAL WEBSITE、Twitterをご覧ください。
【 シェルミィ OFFICIAL WEBSITE 】
http://shellmy.net/
【 シェルミィ OFFICIAL Twitter 】
@officialshellmy