INTERVIEW

七星(R指定) ロングインタビュー 第1回(全4回)「音楽で食っていきたいとも思っていなかったんです。美容師になろうかなとか考えていたんですよね、なんとなくですけど。」

R指定

撮影:菅沼剛弘 / インタビュー:村上孝之
Photographs by Takehiro Suganuma / Interview by Takayuki Murakami

 

音楽で食っていきたいとも思っていなかったんです。美容師になろうかなとか考えていたんですよね、なんとなくですけど。

 

――幼少期はどんな家庭で育てられた、どんな子供でしたか?

七星 どうだろう? ……うちの両親は、“厳しめの放任”くらいな感じだった気がしますね。悪いことをすると叱られるけど、基本的にはなにをしてもいいよ…みたいな。そういう環境だったから、わりと伸び伸び育ったと思います。性格は明るめだったと思うけど、どうだったかな。自分で、そう思っているだけかもしれない(笑)。俺は末っ子だったから、両親も兄姉もすごくかわいがってくれたんですよ。だから、ヒネくれることもなく、真っすぐ育った、明るい子供だった気がしますね。家にいるよりも、外で遊ぶほうが好きだったし。住んでいたのが田舎のほうで自然がいっぱいだったので、よく崖に登ったりして遊んでいました。

 

――活発な子だったんですね。では、子供の頃の得意科目は?

七星 得意だったのは体育で、算数と数学がずっと苦手でした。それは、高校まで変わらなかった(笑)。数字が苦手なのかもしれないですね。九九を覚えるのに苦労したし、いまでも詰まることがありますから(笑)。それに、高校とかになると数式を覚えないといけないじゃないですか。それが、本当に嫌だった。数式を覚えていないと解きようがないのに、高校生の頃の俺はあまりちゃんと学校に通っていなくて授業を受けていなかったから、数式を知らないんですよ。テストのときはもう武器なしで戦いにいっているようなもので、数学の成績は本当にヤバかったです(笑)。

 

――高校時代は、あまり学校に行かれていなかったんですね(笑)。国語や理科などは、どうでした?

七星 国語は、わりと得意だった気がします。理科とか、社会も嫌いではなかったし。あと、美術がすごく好きでした。音楽は楽譜を読むのが嫌いだったので、あまり好きではなかったですね。

 

――芸術や音楽が好きだけどアカデミックなことに抵抗がある辺り、その頃からロック・ミュージシャン気質だった気がします。では、音楽やロックに目覚めたのは、いつ頃でしたか?

七星 中学に備品のガットギターがあって、それを触り始めたのが最初です。当時は、ちょうどヴィジュアル系が流行っていた時代だったんですよ。GLAYが全盛期の頃で、みんなGLAYとかLUNA SEAを聴いていたし、バンドをやりたがっている友達とかもいて。それで、自分もギターを弾いてみたくなったんです。ちゃんとしたバンドはできなかったけど、友達の家に集まって、何人かで音を合わせてみたりしていました。

 

――最初は、ギターから始めたんですね?

七星 入り口はそうです。学校にあったのはクソみたいなギターで、とにかく弾きづらかったけど(笑)。ガットギターがクソなわけではなくて、中学校にあるギターが最悪だったんです。誰も調整しないし、弦も張り替えないから。でも、ギターを弾きたいから、仕方なくそのギターを弾いていました。それに、ギター以外のパートにも興味があって、友達と音を合わせたりするときはなんでもやっていましたね。ボーカルをやったり、ギターをやったりという感じで。特定の楽器を追求したいというよりは、バンドっぽいことをするのが楽しかったんです。中学の頃は、そういう感じでした。本格的にバンドをやるようになったのは、高校に入ってからでしたね。女の子ボーカルのバンドをやりたいなと思って、バンドを組んで、オリジナルを作るようになるんです。それに、そのバンドから本格的にベースを弾くようになりました。

 

――ベーシスト七星さんの誕生ですね。そのタイミングでベースに転向したのは、なにか理由があったのでしょうか?

七星 マジで、ベースをやるヤツがいなかったんです。本当はギターをやりたかったけど、いないなら自分がベースをやるかと思って。ベースを探していると、見つかるまでバンドを始められないじゃないですか。せっかくメンバーが集まったから、すぐに始動したかったんです。

 

――やっぱり、バンドが好きなんですね。ベースに転向した頃に、影響を受けたベーシストはいましたか?

七星 一番影響を受けたのは、GLAYのJIROさんだと思います。JIROさんから入って、その後はいろんなベーシストが好きになりましたけどね。Jさんとか。でも、ベーシストとしての入り口はJIROさんで、すごく好きでした。存在感があるし、最近はボトムに徹したプレイが多いけど、昔は動きのあるベースを弾いていてフレージングとかが参考になったし。GLAYの曲は結構コピーしましたね。

 

――JIROさんも元々はギターを弾かれていたんですよね。その女の子ボーカルのバンドでは、どんな音楽性だったのでしょう?

七星 ギター・ポップです。JUDY AND MARYみたいな感じというか。本当はaikoさんをバンドに落とし込んだようなことをしたかったんですけど、なにせ知識も技術もなかったので(笑)。できるだけそういう感じのことをしたいなと思いつつ、現実はなかなかという状況でした(笑)。

 

――な、なるほど(笑)。オリジナルをやられていたとのことですが、当時は作曲もされていましたか?

七星 当時はメッチャ書いていました。今は一切書いていないですけど(笑)。曲作りを始めた頃は、いろんな曲からコード進行をもらって、そこに自分なりのメロディーをつけるというやり方をしていました。音楽誌に載っているスコアとかを見て、このコード進行カッコいいなというのがあると、これをAメロに使わせてもらおうみたいな。その頃は、そういう感じでしたね。

 

――楽曲の世界観よりも、コード進行やメロディーを重視していたことがわかります。それに、ここまでの話を聞いた印象ですが、中高生の頃はポップな音楽が好きだったんですね?

七星 激しいロックとかよりは、ポップなものが好きでした。中学のときはSOPHIAに、ドハマリしたし。キャッチーでメロディアスなものが好きで、それは今でも変わらない。キャッチーな音楽が自分の根っこになっていることは常々感じますね。ただ、女の子ボーカルのバンドの後は、ハードロックをやるようになるんです。メタリカとか、エアロスミスとか。

 

――えっ? いきなり大きく変わりましたね。

七星 そう(笑)。自分はまだ高校生だったんですけど、大学のサークルのバンドに入ったんです。その頃はヘヴィな音楽が流行ってはいたんですよ。リンプ・ビズキットとか、レイジ・アゲインスト・ザ・マシンとか。でも、なぜか自分は全然そっちではなくて、メタリカ、エアロスミスという(笑)。バンドをやっている人みんながベリー・ショートになっていく中、自分は髪を伸ばすぞ…みたいな(笑)。で、その人達のせいで、あまり学校に行けなくなったんです。平日でも朝までファミレスに付き合わされたりしていたから、学校に行けなくて。

 

――き、厳しい(笑)。でも、音楽とバンドに浸かった日々ともいえますね。

七星 高校の2年生、3年生の頃は、まさにそういう感じでした。ギリギリ卒業できて、良かったなと思います。

 

――そうなると、大学に進学しようというような気持ちは……。

七星 全くなかったです。専門学校にもいかなかったんですよ。かといって、音楽で食っていきたいとも思っていなかったんです。美容師になろうかなとか考えていたんですよね、なんとなくですけど。

 

――そうなんですか? 七星さんは、自由人といえますね。高校2年生の時点で、いわゆる“敷かれたレールに乗った人生”から外れていますから。

七星 そうですね。そこで、完全に外れました(笑)。

第1回第2回第3回第4回
※第2回は3月13日(水)更新予定。club Zy.チャンネルでは3月7日から先行配信!

 

   INFORMATION   
 
ニコニコ公式ブロマガ「club Zy.チャンネル」にも掲載中!!
2019年3月の特集アーティストとしてロングインタビューを先行配信&ここでしか見れないミニテーマインタビュー・撮り下ろしフォト・動画を随時配信!
※パソコン、スマートフォンからご利用いただけます。
【日刊ブロマガ!club Zy.チャンネル】http://ch.nicovideo.jp/club-Zy/blomaga

 

フリーペーパー「club Zy.MAG Vol.48」の表紙に登場!

V系フリーペーパー「club Zy.MAG Vol.48」の表紙&巻頭特集に七星(R指定)が登場!
全国のCDショップ、ライブハウスで3月より無料配布!


配布店舗一覧は[コチラ]
定期購読のお申し込みは[コチラ
 

 

 

R指定十周年記念47都道府県単独公演ツアー
『CLIMAX47』

9/21(土)埼玉県:HEAVEN'S ROCK さいたま新都⼼VJ-3
9/23(月)山梨県:甲府CONVICTION
9/27(金)茨城県:⽔⼾ライトハウス
9/28(土)栃木県:HEAVEN'S ROCK 宇都宮VJ-2

10/01(火)静岡県:LiveHouse浜松窓枠
10/03(木)和歌山県:和歌⼭GATE
10/05(土)山口県:周南LIVE rise
10/08(火)佐賀県:佐賀GEILS
10/09(水)長崎県:⻑崎DRUM Be-7
10/11(金)大分県:⼤分DRUM Be-0
10/13(日)宮崎県:宮崎SR BOX
10/14(月)鹿児島県:⿅児島CAPARVO HALL
10/16(水)熊本県:熊本B.9 V1
10/17(木)福岡県:福岡DRUM Be-1
10/19(土)島根県:松江AZTiC canova
10/20(日)鳥取県:⽶⼦AZTiC laughs
10/22(火)愛媛県:松⼭サロンキティ
10/23(水)徳島県:徳島GRIND HOUSE
10/25(金)愛知県:名古屋E.L.L
10/29(火)神奈川県:F.A.D YOKOHAMA
10/30(水)群馬県:⾼崎club FLEEZ

11/01(金)新潟県:新潟GOLDEN PIGS RED STAGE
11/02(土)長野県:⻑野CLUB JUNK BOX
11/04(月)福井県:福井CHOP
11/05(火)石川県:⾦沢AZ
11/06(水)富山県:富⼭Soul Power
11/10(日)沖縄県:沖縄桜坂セントラル
11/14(木)宮城県:仙台Rensa
11/15(金)岩手県:盛岡CLUB CHANGE WAVE
11/17(日)秋田県:秋⽥Club SWINDLE
11/19(火)北海道:札幌PENNY LANE24
11/21(木)青森県:⻘森QUARTER
11/23(土)山形県:⼭形ミュージック昭和Session
11/24(日)福島県:郡⼭CLUB #9
11/27(水)千葉県:柏PALOOZA
11/30(土)三重県:松阪M'AXA

12/01(日)京都府:KYOTO FANJ
12/02(月)奈良県:奈良NEVER LAND
12/04(水)広島県:広島セカンドクラッチ
12/05(木)岡山県:岡⼭IMAGE
12/07(土)高知県:⾼知X-pt.
12/08(日)香川県:⾼松MONSTER
12/10(火)兵庫県:神⼾VARIT.
12/11(水)大阪府:⼤阪BIGCAT
12/13(金)滋賀県:滋賀U☆STONE
12/14(土)岐阜県:岐⾩club-G

TOUR FINAL
12/29(日)東京都:両国国技館

*各公演の詳細はオフィシャルサイトをご覧ください

 

 

R指定特別単独公演ツアー
『フラッシュバック御礼暴行』

5月10日(金) 大分県:宇佐 音小屋REBOOT (マモ選出)
5月11日(土) 福岡県 :小倉WOW! (宏崇選出)
5月13日(月) 愛媛県:松山サロンキティ (七星選出)
5月14日(火) 岡山県:倉敷REDBOX (Z選出)
5月16日(木) 富山県:富山Soul Power (宏崇選出)
5月17日(金) 長野県:松本a.C (七星選出)
5月19日(日) 栃木県:足利ライブハウス大使館 (日本八十八箇所巡礼選出)
5月20日(月) 群馬県:前橋DYVER (日本八十八箇所巡礼選出)
5月22日(水) 京都府:京都FANJ (マモ選出)
5月23日(木) 愛知県:豊橋club KNOT (楓選出)
5月24日(金) 静岡県:静岡Sunash (Z選出)
5月27日(月) 埼玉県:浦和ナルシス (Z選出)
5月28日(火) 東京都:目黒鹿鳴館 (楓選出)
5月30日(木) 山形県:酒田MUSIC FACTORY (日本八十八箇所巡礼選出)
5月31日(金) 秋田県:秋田club SWINDLE (楓選出)
6月02日(日) 北海道:札幌PENNY LANE24(宏崇選出)
6月04日(火) 宮城県:石巻BLUE RESISTANCE (マモ選出)
6月06日(木) 東京都:恵比寿LIQUIDROOM(七星選出)

全立見¥4,860(税込・ドリンク代別)
※5歳以上チケット必要
チケット一般発売:2019/3/30(土)10:00〜

 

■EVENT

『致死量フリーク 症例・制限』
3月20日(水) Shibuya WWW X

出演:R指定 / メトロノーム
OPEN 18:00/ START 18:30
前売¥5,000 当日¥5,500 ドリンク代別
ぴあ P:137-119
ローソン L:75707
e+ http://eplus.jp

 

*七星のみ出演
YU+KI PRESENTS『優しい鬼がホントに鬼になって迷惑かけちゃう日~平成最後ばい!~』
4月12日(金)目黒ライブステーション

OPEN 17:00/ START 18:00
前売¥3,500 当日¥4,000 ドリンク代別
出演:YU+KI / KING / Sclaim / INTERAGE
【YU+KI Special Member】
Gt.Row-Kun(ex.KING / ex.Lapis Lazuli)
Gt.SHU(ex.JURASSIC)
Ba.七星(R指定)
Dr.慎吾(ex.JURASSIC)

 


PALOOZA 10th Anniversary 延長戦
 ”ピアノゾンビ vs R指定”
 4月20日(土) 柏PALOOZA

出演:R指定 / ピアノゾンビ
OPEN 17:00/ START 18:00
前売¥3,500 当日¥4,000 ドリンク代別
一般チケット発売日:3月10日(日)10:00~

 

 

New Single「EROGRO」ON SALE!!

[購入する]
S.D.R-342 / ¥1,200 (tax out)
[収録曲]
01. EROGRO
02. アイアンメイデン

 

DVD『 映像盤。肆 』『 映像盤。伍 』発売決定!

詳細後日発表
 

 

その他ライブ情報や最新情報は OFFICIAL WEBSITE、Twitterをご覧ください。
【 R指定 OFFICIAL WEBSITE 】
http://r-shitei.net

【 R指定 OFFICIAL Twitter 】
@r_shitei_staff

【 七星 OFFICIAL Twitter 】
@r_shitei_nana