現在、「東名阪「レイダーズ増殖月間!!」無料ワンマンツアー」の真っ最中。3月には、シングル『歌舞伎町レイニー』を発売するthe Raid.。彼らは3月末日より、新たな全国ワンマンツアー「神様の気まぐれ」もスタートさせる。ファイナルは、7月27日の服部緑地野外音楽堂。the Raid.の8周年を迎える日だ。

今回はバンドを代表し、ギターのbo_yaがインタヴューに応じてくれた。彼の熱い想いを、ぜひ汲み取ってくれ。

インタビュー：長澤智典
Interview by Tomonori Nagasawa

 

■47都道府県すべての地域のファンたちに恩返しをしたい気持ちから、毎年最低でも1回は47都道府県をまわります。

 

――前2回までのbo_yaさんの話を聞いていると、「神様の気まぐれ」ツアー中にも、いろんなことが起きる可能性があると捉えて良いわけですよね。

bo_ya　もちろんです。ライブ中のMCで突発的に何か決まることがあるかも知れないように、こればかりは本当にその場の「神様の気まぐれ」次第なこと。だから、僕らも一体何が起きるのかは謎ですね。何が起きるのかは毎回誰もわからないように、ワンツアーの中、1回しかライブに来れない子も十分楽しませる自信がありますし、何回来ても、その日その日で違うことが起きると思うから、何度観ても楽しめます。
 

――お客さんの中には、しょっちゅうthe Raid.はライブをやっているから、今回は行かなくてもいいやと思う人もいたりするんじゃないですか?

bo_ya　そういう人もいるとは思います。今だったら、関東圏内で言えば1回のツアー中で4-5本観れるチャンスはあります。それに加えてリリースイベントやインストアイベントもあるように、その日を逃しても、また次あるやという子もいると思います。でも、そういう気持ちにさせたくないからこそ、インストアイベントごとに衣装を凝ったりもすれば、ライブのセットリストも毎回変えたりもしているわけで…。

実際に今でも、僕らは1本1本のセットリストを変えています。そういうことをしながら行き着いた先が今回の「気まぐれ」というテーマ。それは、「より一層一つ一つのライブに特別なことをしよう」という想いから来ていること。なので、どの公演に来てもらっても、気まぐれというコンセプトのもと、楽しませる自信はあります。
 

――何度観ても楽しめるのが嬉しいですよね。地方の人たちも、毎回訪れるたびに新しいthe Raid.を観れるわけですからね。

bo_ya　そうなんです。ちょっと話はずれるんですけど。僕ら、ツアーのファイナル公演をするたびに、チケットのデータをもとに何処から足を運んでくれているのか統計を調べることが出来るように、そこもチェックしています。嬉しいのが、47都道府県すべての地域からファンの人たちがファイナル公演のために足を運んでくれていること。僕らの強みって、いろんな地方の方々が一つの場所に集まってくれる、この結束力。僕らが「ここは大切な場所だから」と発信した場所に全国各地から仲間が集まってくれるのは、他のバンドと比べてもかなり違うところかなと思うように、日本全国にファンが待っててくれているのはthe Raid.の強みだなと思います。だからこそ僕らも、47都道府県すべての地域のファンたちに恩返しをしたい気持ちから、毎年最低でも1回は47都道府県をまわりますし、リリースイベント然り、ワンマンライブ然り、出来るだけ隈なくいきたい気持ちを持って活動をしています。
 

――そうなると、プライベートな時間もなくなるんじゃない?

bo_ya　今は、1ヶ月に休みが片手で数えられる程度しかないけど。それでも、全国をまわって、みんなに逢いに行きたいなと思っています。

1年って365日にしかないけど、僕らにはやりたいことがいっぱいある。SNSでの配信もそうですし、ライブやインストアイベントもそう。いろいろやりたいことがある中、優先順位を付けて365日行動をしないといけない。だけど僕らは全部やりたい気持ちだからこそ、自分たちの休みを削ってでも、出来るだけいろんなことをしたいなという気持ちでまわらせてもらっています。

 

 

 

■『歌舞伎町レイニー』は、水商売の女性を主人公にした歌です。

 

――the Raid.のメンバーは、みんなtwitterも頻繁に更新していません?

bo_ya　twitterを更新しない日はないですね。僕らからしたら、更新しない意味がわからないですからね。SNSは、誰もが無料で観れるツール。そこでいかに僕らに興味を持ってもらえるか、僕等の伝えたいことをどれだけ人に伝え、実際に逢いに来てもらえるか。そのための行動こそが大事だと日々思っているので。
 

――実際にtwitterのフォロワー数もいますからね。

bo_ya　最近やったら、3月発売の『歌舞伎町レイニー』というシングルのMVのフルバージョンをSNSを通して流しています。『歌舞伎町レイニー』は、水商売の女性を主人公にした歌ですけど。歌舞伎町で働いている現役No.1ホストの方にMVにエキストラで出演していただければ、YouTuberの方にも登場してもらいました。僕もトーク動画を撮りながらこのMVを拡散しています。そうやって、いろんな層の方に聞いてもらえるきっかけを作れるようにとSNSも使っています。

 

 

 

■僕はめっちゃギャ男なので、とくにヴィジュアル系の歌詞の世界観が好きな性格。星七さんの歌詞の言い回しの独特さには強く惹かれてる。

 

――2月には、『歌舞伎町レイニー』のMVをフルサイズで公開していましたよね。それも大事なことだ。

bo_ya　今、一番に押し出している事項はなるべく早く伝えたいし、つねに新しい情報を発信していたいですからね。最近は『鍵穴』『籠目唄』など激しい曲調が多かった中、『歌舞伎町レイニー』はちょっと歌謡曲な要素というか、誰にでも受け入れてもらえる、なおかつ、ヴィジュアル系の良さでもある切なさの伝わる曲で勝負しようと思って。歌詞やMVでは「水商売をしている方」を題材にしているんですけど。それに興味ない子たちもたくさんいるのはわかっていながら、そういう子たちにも受け入れてもらえやすいようにと、聞きやすい楽曲にというか、入りやすい曲にしてみました。
 

――たまたま題材は水商売の人ですけど、その心情は誰にでもある恋心ですからね。

bo_ya　星七さんの歌詞って独特な世界。僕はめっちゃギャ男のように、ヴィジュアル系の歌詞の世界観はとくに好きな性格。星七さんの歌詞の言い回しの独特さには強く惹かれているからこそ、歌詞もしっかり聞いてもらいたいんですよ。

『歌舞伎町レイニー』は水商売の方以外の女性にも受け入れてもらえる内容だし、僕のようなギャ男からしたら、「めっちゃカラオケで歌いたい曲」なんですよ。しかも、僕がめちゃめちゃハマってた、ひと世代前のヴィジュアル系バンドさんが持っていた世界観。いわゆる歌謡曲＋独特のヴィジュアル系の良さが『歌舞伎町レイニー』にミックスされていれば、その要素を今のテイストとも合わせて出せたので、これを聞いて「好きやな」と思って欲しいですね。
 

――the Raid.の強みって、圧倒的な歌物バンドであることですからね。

bo_ya　僕がそういう時代のヴィジュアル系音楽が好きなので。

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※第4回は3月27日(水)更新予定。club Zy.チャンネルでは3月25日から先行配信！

 

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