「神様の気まぐれ」ツアーも、ついに終盤戦へ。ツアーのファイナルは、7月27日(土)に8周年記念も兼ねて行われる服部緑地野外音楽堂でのワンマン公演。さらに、7月29日には、新宿BLAZEを舞台に「周年後夜祭特別公演」として、テンシが加入後初めて行ったツアーのファイナル公演「Re:born to Neo Innovation」を再現したリバイバルライブも行われる。しかもこの日は、「歌舞伎町レイニー」の収録曲(歌舞伎町レイニー、サヨナラ新宿。東京ノンフィクション)のライブシューティングも実施。

  8月からは、「V系業界最多忙バンドthe Raid.が贈る90日で巡る全国ワンマンツアー!?「会いに行くから豊洲は来てほしい47ツアー」もスタート。すべては、11月4日(月祝)に豊洲PITで行う「見栄」GRAND FINAL & bo_yaバースデー『自殺行為』へ向けてのもの。

  7月23日には、最新シングル『神様なんで!?』も発売。今回は、the Raid.のギタリストであるbo_yaと由羽が登場。2人だからこその会話を楽しんでいただきたい。

――2人での撮影は、とても珍しいパターンじゃないですか?
bo_ya　初めてです。僕と由羽くんってthe Raid.の作曲陣なんですけど。意外と、お客さんに見えるところで一緒に行動をすることが少なくって。
由羽　そうだね。
bo_ya　バンドの話というか、仕事面や楽曲についてなど、よく打ち合わせてることは多いんですけど。それって全部お客さんには見えないところのことであって、お客さんの前だと意外と2ショットになることが少ないんですよ。
由羽　っていうか、the Raid.自体、動くとなったら全員か一人かのように、メンバーの組み合わせが何であれ、2人だけで表に出ることってないからね。
bo_ya　そうだね。 

――ということは、今回の2ショットはかなり貴重な機会だ。
bo_ya　かなり貴重っすね。だってtwitterへ僕と由羽くんの2ショットを載せるだけでもすごく貴重がられているのに、今回は撮影と対談までですからね。
由羽　こういう企画で一緒というのは、ホンマ貴重だと思います。 

――今回の撮影の狙いも教えてください。
bo_ya　前回のclub Zy.さんの撮影へ一陽とテンシが出させてもらい、和装姿のカップルになって撮影していたじゃないですか。あの撮影へ入る前、2人が「何しよっか?」と悩んでたから一緒に相談にも乗っていたんですけど。出来上がった写真を見たら、かなりイケてたんで。それを受けて、今回のギター隊の撮影でしょ。「これは負けてらんない」となって。
由羽　同じバンドメンバーとはいえ、そこは負けてらんないっすよ。それで、いろいろ考えました。 

――その中から出てきたアイデアが、なんと「結婚式をあげるアルビノのカップル」。
bo_ya　掲載は7月からとはいえ、撮影は6月にやったように、6月って言ったらジューンブライドかなと。「だったら、うちらは新郎新婦となって結婚式をあげようか」という話になって。やっぱ、一陽とテンシのクオリティに勝てるものを考えんといけないじゃないですか。2人がカップルなら、こっちは新郎新婦かなと考えたわけなんです。ただ、打ち合わせをしていた初期段階では、ゾンビなどホラー系の新郎新婦にしようかという話もあったんですけど…。
由羽　ちょっとゴシックな感じでね。 
bo_ya　だけど、メイクさんと相談しているときに、僕らの信頼しているメイクさんのほうから「アルビノの新郎新婦はどう?」と逆提案をいただきまして。そっから、今回のコンセプトへ繋がった形でした。 

――アルビノの新郎新婦とは、なんて斬新なアイデアでしょ。
bo_ya　新郎新婦と言っても、可愛い系や面白い系になってしまうのは嫌だったんで。やっぱ、ガチで恰好いいなと思ってもらえるものとして、今回の形になりました。 

――新郎はbo_yaさんが担当。
bo_ya　ホンマは、僕が新婦側でも「逆に面白いかも」と思ったんですけど。あまりにもギャグになり過ぎるのは、今回に関しては嫌だったんで。
由羽　でも、撮影は面白かったですね。女形っていうんですか、女の子のニュアンスで撮るのって、自分はこれまでやったことなかったんで。 今回の撮影で初めて知ったんですけど、ガチのウェディングドレスってあんなにも重いんやなって思いました。しかもウェディングドレスなんて、一生に一度着るか着ないかの経験じゃないですか。だから、今回の僕のウェディング姿はメチャクチャ貴重です。要チェックです。 

 

――先に話も出ていましたが、裏ではよく一緒でも、表向き共に行動することはなかなか無いんですね。
bo_ya　見えないところでは、よく話しあっているけどね。
由羽　そうしないと、大変なことになるんでね(笑)。
bo_ya　僕ら、メンバーだけで会社をやっているんですけど。会社の中、僕ら２人が役員なんですよ。もちろん、バンドの方針とかを決めるのは社長の星七なんですけど。彼の暴走をいかに止めるのかが、僕ら役員の重要な役割なんで。 
由羽　そこは、すごく大事なこと。 
bo_ya　誰かが止めないと、彼はとんでもないことを言い出すんで。それでも、止めるのではなく緩めることくらいしか出来ないんですけど(笑)。 あと、僕と由羽くんは、曲の面ではいろいろと日々話すことがありますからね。と言っても、具体的にどういう曲を作るという話ではなく、たとえばシングル1枚を作るうえでも、かならずC/W用に新曲を3-4曲用意するように、収録曲全部がジャンプやヘドバン曲に偏っても良くないからこそ、その辺でのバランスの話はよくしています。 

――この記事を目にする頃には、7月27日に服部緑地野外音楽堂で行うツアーのファイナル公演であり、8周年を記念したライブを間もなく迎える頃になります。それも気になりますが、その2日後となる7月29日に、the Raid.は新宿BLAZEを舞台に「Re:born to Neo Innovation」と題した、ツアーの後夜祭を行います。この日の内容が、とても気になりました。
bo_ya　僕ら、『歌舞伎町レイニー』という曲をシングルリリースしたところ、それが狙い通りというか、ヴィジュアル系ファンだけじゃなく、僕らが聴いて欲しかった夜の仕事をしている方にも受け入れてもらえた曲になりました。しかも、あのシングル作品は三部作にもなっていたことから、楽曲の舞台にもなった歌舞伎町にあるライブハウスで『歌舞伎町レイニー』『サヨナラ新宿』『東京ノンフィクション』の3曲を演奏し、それを映像に残そうということで、ツアーの後夜祭も兼ねて新宿BLAZEでシューティングライブを行うことを決めました。 

――この日は、テンシくんが加入ときのツアーのファイナル公演の再現も行うんですよね。
bo_ya　それも、行います。 

――the Raid.の場合、再現ライブは…。
bo_ya　けっこうやってるんですよ。今回行うテンシが入って初めて行ったツアーのファイナル公演ライブはDVD化もされてるんですけど、そんときはthe Raid.はメンバーが変わってすぐの時期というのもあって、メンバーのモチベーションもけっこうナイーブだったし、ナイーブながらもやるしかないなという感じでがむしゃらに突き進んでいた時期。だからこそ、そのときの熱を良い意味でもう1回引き起こせたらなという期待もあります。 

――今のthe Raid.の場合、いろんな企画を考えられるくらい、ネタは豊富じゃない? 
bo_ya　そうなんっすよね。むしろ、企画自体が出すぎて飽和状態というか。自分らでも、「次に何をやるんだっけ?」みたいな状態。 

――それくらい…。
bo_ya　やりたいアイデアを考えて考えて、出すだけ出してたら、いっぱいある状態になっています(笑)。その一つでもある新宿BLAZEでのリバイバル公演は、とくに気合いを入れてバシッとやりたいですね。 

――この企画、お客さんは嬉しいですよね。
由羽　当時の再現ライブを観れることから、早くも喜んでもらってますね。
bo_ya　僕に関してはとくに、あの当時やった新宿BLAZEでのライブ公演は今よりも20kgは痩せていたんで、そこもリバイバルできたらなぁと思ってます（笑）。 

――体型のリバイバルは無理でも、クオリティと体重は当時よりも俄然アップした形で表現していくわけだ。
bo_ya　もちろん、「どすこーい」でございますから。 

第1回｜第2回｜第3回｜第4回
※第2回は7月10日(水)更新予定。club Zy.チャンネルでは7月5日から先行配信！

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