INTERVIEW

Vijuttoke20年6月号「DARRELL」インタビュー

Vijuttoke

DARRELL HP

L→R Ba:JOKER / Vo&Gt:藍 / Dr:真 

 

7月に3周年を迎えるDARRELLが新曲2曲と、”DEATHGAZE”のカバー10曲収録のアルティメットな新譜をリリース! 
様々な思いが交錯する現代のシーンにDARRELLが提示する誇らしい死に方とは? 

 


■前回のインタビューで「DARRELL2周年です。」って話したら、藍さんが「まだ2周年なのかぁ・・・」って言っていましたが、7月で3周年を迎えます。この1年の時の流れはどのように感じていましたか? 

藍:そうですね、2周年を過ぎて3年目に突入して4枚目のSINGLE「HADES」が出来てDARRELLとして次のステップへ進もうとした時にメンバーの解雇があって、3人体制での活動をしていかなきゃいけない状況になったので、メンバーそれぞれ必死になってましたね。 この3人でも今までと変わらないDARRELLでいたいし今まで以上に良いライブや楽曲を作っていきたい、そう思えば思うほど各々のスキルアップが必要だし、バンドの呼吸もシビアに合わせていかなきゃならないので、必死になっていたぶんこの1年は長く感じましたね。 でもそれはそれでそういうピンチみたいな時ほどチャンスでもあるし、音楽に夢中になれたし3人での活動を通してメンバーの一体感みたいなものが高まって楽しかったですよ。 
 

■気持ちが高まる中、このコロナ禍においてDARRELLもなかなか身動きが取れない期間が続いていたと思います。バンドとしてはどんな心持ちでコロナ禍を過ごしていましたのでしょうか? 

藍:個人的にはいつもと何も変わってないですね。世の中大変だなーと思ってたぐらいで。 

JOKER:いろいろ考えるのが苦手なので、淡々と目の前の事をこなしてましたよ。新曲だったり苦手な曲の練習だったり。良くも悪くも視野は狭い。 

真:決まっていたライヴが全て中止・延期になったり、スタジオも使えなくなったり色々とありましたが、音源の発表とワンマンツアーを目標に日々過ごしていました。 
 

■他にもDARRELLとしてこれからやりたい事や提示していきたい事などいっぱいストックが溜まったのでは? 

藍:これといって無いですね(笑)。でも時間が出来て、歌の根本的なところや自分の武器、自分の音楽の在り方などを見つめ直すことが出来たのでそれは良かったですね。 

JOKER:(藍ちゃんと同じく)今のところ無いですかね(笑)現状維持でお腹いっぱい!やりたい事は既に提示されてるというか、今やってる事が常に楽しいというか。無駄に色々考えすぎてるんでしょうかね? 

真:溜まったのはストレスくらいですね(笑)ただ、他のドラマーのYouTubeや映像を見ていて改めて自分がDARRELLのドラマーとして進む方向などを再度認識できました。 

 
■そんな中で7月に「BRILLIANT DEATH」がリリースになります。表題曲はDARRELLとしての死生観をDARRELLらしい激しさとメロディアスの2極のコントラストで表現した今作。DARRELLとしての制作の思惑などはあったのでしょうか? 

藍:先ほどの自粛期間に自分を見つめ直す時間が出来たっていうところに繋がるんですが、生きていれば必ず良い事や悪い事があって、そういう時に音楽とか人生に向き合う時間があって、その度に自分が良いとかやりたいと思う音楽の根本は変わらないと改めて強く思うんです。誰がとか流行とかに惑わされずに自分が最高にカッコいいと思う曲だけをDARRELLでやる。 まだDARRELLを知らない沢山の人に聴いて貰いたいという気持ちは常に持ち続けてますが、今回はそれよりもまずDARRELLの音楽を好きな人にこれでもかってぐらい突き刺さればそれが一番良いなと思います。それを意識して作った楽曲で思うように出来上がった作品ですね。 
 

■今作は3人体制での制作となりましたが、この3人だからこそ出来た事ってどんな事だったと感じましたか? 

藍:どうでしょう? 

JOKER:どうですかね…。3人でも4人でも俺たちだから出来る!だからDARRELLなんです!ってどうですか?(笑) 

真:基本的に3人でも変わりはないですが、コンポーザーの藍さんは俺とJOKERさんのレベルを知っている上でいつもそのギリギリのラインを狙ってくるし、逆に藍さんならこうするだろうというのも分かってきましたね。 ほんと3年目とは思えない(笑) 

 
■DARRELLは3人でもDARRELLですね!M-2「TOO LATE TO CRY」は大切な何かを失った別れの切ない楽曲になっています。この曲についても教えてください。 

藍:先ほども言いましたが、生きていれば必ず良い事や悪い事があって、幸せな時とか残酷なこととか日々の時間と共に色々と薄れてしまったり忘れてしまって、人は必ずまた何度も同じことを繰り返してしまうんですよね。 そして悲しいこととか辛いことの方が重くのしかかる気がします。何度も何度も後悔してはどこかで折り合いをつけて生き続ける、そんな人間のどうしようもない感情を歌詞にしました。「何を今更」という歌詞があるんですが、その一言に色々な感情の全てを詰めました。この言葉から生まれた楽曲でもありますね。 


■今回はシングルとカバーアルバムが合体している2枚組の形式で1作品になっています。こういう形で世に出すことになった理由を教えてください。 
 
藍:これは全部答えるととても長くなってしまうので、分かり易く割愛しますが元々はシングルのみの予定でしたが、世の中が大変になり、なにか今出来ることはないか?と考えた結果、DEATHGAZEのカヴァーをして喜んでもらおうと思い、どの曲にしようか悩んで絞り切れなかったので、やりたい曲を全部やってしまえとなり、10曲のアルバムになりました。 この作品をチャリティーとして世に打ち出そうとも思っていたのですが、大々的にチャリティーやります、買ってみんなで助け合おうというのはとても良いことだとは思うのですが、そうすることによって裏を返すと結局自身のバンドを売ることになるのに抵抗があって考えなおしました。そこまでして名を得たいものでもないですしね。チャリティー云々もやりたきゃ勝手にやりますし。 かいつまんでお話ししてますが、実際は想像以上に色々な想いがあって巡り巡ってこうなったんですが、それも聴いてくれた人が良いと思えばそれで良いのであまり語らないでいようと思います。 
 

■藍さんがVo.を務める現在活動休止中のDEATHGAZEの代表曲をカバーすると聞いた時、JOKERさんと真さんはどんな風に思いましたか? 

JOKER:これはかなり長くなりますよー?並々ならぬ想いと意気込みがありますからね!5ページくらいかかりそうなので完結に。これまでの回答と被るとこもあるんですが、とにかく楽しいです!わくわくしました。 

真:正直驚きましたね。ただ、それと同時に今の自分でどう表現できるかというワクワク感みたいなものも感じました。 

 
■アレンジ含めて大きく変えるのか?それとも原作をしっかりなぞりつつその中で変化、進化を提示するのか、どちら側に振り切った作品になったと言えるのでしょうか? 

藍:どちらかといえば後者ですね。原曲が出来上がるまでに最大限を尽くしているので、今ならこのアレンジが良いなとか、元のままで完璧とか、楽曲の求める方向に導いて磨いていった感じです。元々、楽曲ありきのスタンスでアレンジをしていくので、そこにメンバーが合わせていくとか染まっていく感じですね。どんなにメンバーの個性やスキルがあっても、楽曲に合わなければ必要ないですから。 

JOKER:何年もずっと聞いて、観てきた曲達ですからね。比べてDARRELLのJOKERってまだ僅か数年で。僕の中では基本藍ちゃんなんですよ。 
なので藍ちゃんの中にある構想をどれだけライブ含めて現実で表現出来るか?近付けるか?に尽きますね。 

真:そうですね。藍さんが言った通り曲としての世界観が出来上がってるので、そこに今のDARRELLらしさで表現する方向に行きました。 

 
■藍さん的には何年かぶりに歌う楽曲もあったと思うのですが、歌ってみて改めてDEATHGAZEの楽曲たちにどんな感情が生まれたのでしょうか? 

藍:良い曲ばっかりだなーと(笑)。こんなに良い曲があるのにもう聴けないなんて馬鹿みたいだし、今ならもっと歌える自信もあったのでカヴァーしましたし、レコーディングしながら少し懐かしさを感じつつ、逆に新曲を歌ってるようで変な感じはしましたね。こういう言い方をすると良くないのかも知れませんが、当時表現出来なくて妥協するしかなかったことを今回は完璧に出来たので、やっと納得出来る仕上がりの音源になりましたね。あと単純にDEATHGAZE時代に作った楽曲をDARRELLでやるのはとても楽しいし嬉しいですね。 

 
■7月からワンマンツアーの開催が決定しております。まだはっきり状況がわかっていないかとは思いますが開催されるのならばファンの皆さんとどんな時間を共有したいですか? 

藍:ライブって無心に楽しめるものだと思っているので、ワイワイ出来れば良いですね。その中で何かお互いが居なきゃ駄目なんだとかそういう大切なことを確認し合えたら良いですね。 

JOKER:新しいルールとか決め事が出来てきて、それが楽しい!を半減するような事になったとしても、それを超える楽しいで一生忘れられな1日にしたいですね。この気持ちはいつも変わらないです。 

真:今みんな大変な状況ですが、自分達にしかできない音楽の力で乗り越えたいと思っています。そして、それを共有し合えるファンのみんなと楽しい時間を過ごしたいと思ってます。 

 
■ありがとうございます。最後に今作は3人にとってどんな1枚が出来上がりましたか?

藍:完璧の一言に尽きます。 

JOKER:素敵やん!出ました。 

真:圧倒的ですね。DARRELLってこんな事できるんだっていう、DARRELLの今を表現した1枚です。早く聴いてほしいです。

 

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≪6月のLINE UP≫

●表紙:ベル(6/18 18:00~)
●特集1:DARRELL(6/19 18:00~) 
●特集2:CHOKE(6/22 18:00~)
●特集3:Lavitte(6/23 18:00~)

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ONEMAN TOUR 2020「BRILLIANT DEATH TRASH」

 

7月10日(金) 浦和Narciss    
7月11日(土) 横浜MusicLab.濱書房
7月18日(土) 大阪Live House Rumio
7月19日(日) 名古屋ell.SIZE
[OPEN / START] 17:30 / 18;00(7月10日のみ18:00 / 18:30)
全公演共通[ADV / DAY] ¥3,500 / ¥4,000(D別)

 

7月1日発売 5th NEW SINGLE+COVER ALBUM「BRILLIANT DEATH」

 

DISC.1)1.BRILLIANT DEATH / 2.TOO LATE TO CRY
DISC.2)1.Evoke the world / 2.BLOOD / 
3.RING THE DEATH KNELL / 4.USELESS SUN / 5.死桜 / 
6.SORROW / 7.DEAREST / 8.abyss /
 9.リヒトゾイレ / 10.闇に雨 腐敗した世界
JRCS-0012 / ¥3,000(税抜) ¥3,300(税込)