INTERVIEW

HAKUEI(PENICILLIN)×平沼紀久(映画監督)×山口乃々華(E-girls) スペシャル座談会! 第1回(全4回) ノリ(平沼監督)はね、とにかく天真爛漫。ポジティブで、おおらかで、裏表がない。ノリのことが嫌いだという人には会ったことがないんですよ。(HAKUEI)

HAKUEI PENICILLIN


 

大好評を博しているニコ生ラジオ【居酒屋はくえい】と並行して行われているHAKUEIの対談シリーズ。今回はHAKUEIが長年にわたって交流している平沼紀久氏が監督を務めた映画『私がモテてどうすんだ』が劇場公開されたことを祝して、平沼氏と同作のヒロインを演じた山口乃々華(E-girls)を迎えて開催。3名の人柄や人生観、大きな注目を集めている『私がモテてどうすんだ』についてなど、様々な話題で話が弾んだ。

Interview:村上孝之

 

HAKUEIさんと平沼さんは、20年来の知り合いだとお聞きしました。お二人は、どんなふうに出会ったのでしょう?

 

HAKUEI:最初は、たまたまという感じだったよね?

平沼:うん。共通の知り合いがいて、出会ったんです。初めて会ったときから意気投合して、翌日には僕はHAKUEIさんの家にいっていました。それからよく飲むようになって、仕事がないときはほとんどHAKUEIさんと一緒にいたんです。その頃の僕は仕事があまりなくてずっと暇だったから、しょっちゅう会っていました。

HAKUEI:当時の僕は、ほとんど友達がいなかったんです。友達がほしいとも思っていなかったから。家に友達を呼ぶなんてことはまずなかったけど、ノリ(平沼)は初めて会ったときからビビッときた……“ビビッときたというのは、あまり男性同士で使う言葉じゃないけど(笑)。初めて会った日がすごく楽しくて、翌日の僕の仕事終わりにノリが家にきて、2人で盛り上がったんです。

平沼:ウィンナー・ソーセージ焼きながら、ビールを飲んでね(笑)。

HAKUEI:そうそう(笑)。それから、もうほぼ毎日一緒にいるようになった。

平沼:その頃の僕は本当に、めちゃくちゃ売れていなかったんですよ。

HAKUEI:モデルとかをやっていたんだよね?

平沼:うん。全然仕事がないし、お金も全然なくて。当時のHAKUEIさんはもうメジャーデビューしていたし、ソロもやっていたんです。「ダブルラブショック」(1997.10.1)を出す前くらいだったかな。忙しいのにしょっちゅう会ってくれて、いつもHAKUEIさんにご飯を食べさせてもらったりしていました。

 

 ――そんなふうに交友が始まって、20年続いているんですね。HAKUEIさんと山口さんも交流されているのでしょうか? 

山口:いえ、『私がモテてどうすんだ』の打ち上げのときに初めてお会いして、今日が2回目です。

HAKUEI:打ち上げのときも「HAKUEIです」と挨拶したくらいで、話をしたりはしなかった。だから、今日がほぼ初対面です(笑)。

平沼:僕と(山口)乃々華は事務所が一緒なので、もう長年のつきあいです。E-girlsができて、どのくらいだっけ?

山口:今年で10年です。

平沼:もう10年か。だから、10年来の知り合いです。

 

――長いですね。では、“ほぼ初対面”というHAKUEIさんのために、山口さんの人柄などを教えていただけますか。

平沼:乃々華は、とことん負けず嫌いです。すごく負けず嫌いで、がんばり屋さん。でも、がんばっているところを、あまり外に出さないんですよ。

HAKUEI:負けず嫌いなんだ。それは、ちょっと意外だな。おとなしくて、ホワッとしている印象だから。

平沼:それは、E-girlsの中で“ホワッとしている”というのがポジションになったからじゃないかなという気がする(笑)。10何人いると、それぞれのポジションというのが出てくるでしょう?

山口:出てきます。

平沼:やっぱりね。E-girlsのメンバーは1人1人と接していくとグループ内での印象とは違っていたりするんですよ。乃々華もホワッとしていると見られがちだけど、芯は強くて、負けず嫌いです。

山口負けず嫌いというのは、自覚があります。本当に、そうだなと思いますね。E-girlsでは先輩方がグループを引っ張っていたり、どんどんいろんな仕事をしたりする姿を見て、“じゃあ、私はなんなんだ?”と思うことがすごく多くて。そこで、“私はなにもない。どうしたらいいんだろう…”と悩んでいてはダメだなと思いました。自分の個性を発揮して、E-girlsのメンバーとしての意味みたいなものを打ち出していくことが必要だなと感じています。私はここで生きていきたいという思いがあるので、負けず嫌いの心で、なんとかここまで這いつくばってきました。

HAKUEI:たしかに、芯の強さがなかったら、10年間続けられない世界だよね。

 

――そう思います。では、HAKUEIさんから見た平沼さんの人柄は?

HAKUEI:ノリはね、とにかく天真爛漫。ポジティブで、おおらかで、裏表がない。ノリのことが嫌いだという人には会ったことがないんですよ。悩み事があったりして、何時間も膠着状態になってしまうようなときは、“ノリ・マインド”を思い出すようにしています(笑)。“まっ、いいか。とりあえずこれにしといて、また後で考えよう…”みたいな(笑)。ノリのことを思い出して救われることは多いですね。それに、彼は体育会系で、テニスが凄いんですよ。オリンピック強化選手になるくらいのスキルを持っている。そういう世界を通ってきているから上下関係もちゃんとしていて、そのうえでの無邪気さというのがいいんですよね。

あと、ノリが監督をした映画を観て思ったけど、監督は天職なんじゃないかなという気がする。ノリがまだかけ出しの役者だった頃に、「ちょっと面白いアイディアを思いついたから、徹夜で脚本を書いてみたんだけど」とか言うんです。

平沼:あったね(笑)。

HAKUEI:なにかに使うわけじゃないんですよ。面白いと思って、形にしたくなったと。そういうタイプだったから、もともと監督としての才能を持っていたんだと思う。

平沼:最初に書いた脚本は、内容的にはヒドいもんだったけど(笑)。本を書いたりするようになったのは……HAKUEIさんと出会った当時はずっと一緒にいたんですけど、このまま一緒にいると自分はダメになるなと思い始めたんです。HAKUEIさんは優しいし、全部やってくれるから甘えてしまって。このままじゃダメだと思って、そこから僕は旅に出るんです。役者の仕事に集中して、劇団に入ったりして芝居漬けにしました。でも、HAKUEIさんと一緒にいた頃のことが、今の仕事に通じている部分はありますね。僕は当時からいろいろ妄想していたんですよ。たとえば、僕がPENICILLINのミュージックビデオを撮るなら、こういうものにするなとか、HAKUEIさんと2人で車に乗っているときは僕がラジオのDJになって、「今日のゲストはPENICILLINのHAKUEIです」と言ったりとか(笑)。

HAKUEI:あったあった(笑)。急に「ミッドナイトなんとか~!」とかいって、ラジオ番組を始めるという(笑)。

山口:楽しそうですね(笑)。

平沼:楽しかった(笑)。モデルとか、役者とかを経て映画の監督をしているのは、ちゃんと理由があるんです。自分の中には、役者としてもっとこうすれば良かったなと思うことが多々あるんですよ。監督という立ち位置になると、乃々華もそうだけど、若い役者にそれをどんどん教えられるじゃないですか。自分ができなかったことをやってほしいという思いもあるし。それに、さっき話したように、いろんなことを妄想したり、本を書いたりしたけど、結局形にできなかったものがいっぱいあるわけですよ。自分の中にやりたいことや表現したいことがいっぱいあって、今それをやれているんです。

 

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<HAKUEIインフォメーション>

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【第二弾】

「impulse」

収録曲

M1 border line

M2 Just a kiss on your 3rd eye

M3 Back to the future 

 

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●大ヒット公開中の映画「私がモテてどうすんだ」より、

HAKUEI歌唱の「ミラージュ・サガ」主題歌「KURENAI」のスペシャルMV公開中!

  

主要配信サイトにて音源配信中!

[ダウンロード配信]

iTunes、Amazon Music、レコチョク、Google Play Music、moraなど

[ストリーミング]

Spotify、Apple Music、Google Play Music、Line Music、AWAなど

 

 

<山口乃々華プロフィール

1998年3月8日生まれ、埼玉県出身。LDH主催の「VOCAL BATTLE AUDITION 3」を経て、2012年「Follow Me」よりE-girlsとしてデビュー。

2014年から女優業もスタート。映画「イタズラなKiss THE MOVIE」シリーズ、Hulu版「崖っぷちホテル!」にも出演し活動の幅を広げている。

 

 

 

<平沼紀久プロフィール

1976年生まれ。俳優として数々の映画、ドラマ、舞台に出演する一方、絵本クリエイター、プロデューサー、監督、脚本家としても幅広く活躍。大ヒット作『HiGH&LOW』全シリーズの脚本を手掛け、『DTC -湯けむり純情篇- from HiGH&LOW』(18)で映画監督デビューを果たす。『私がモテてどうすんだ』では、脚本も共同で手掛けている。

 

 

■映画『私がモテてどうすんだ』が劇場公開中!

累計発行部数300万部突破でアニメ化もされた超人気コミック「私がモテてどうすんだ」が映画化され、7月10日(金)より全国公開中。

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