6月28日(日) LUNATIC FEST.速報レポート!!
6月27日(土)と28日(日)に幕張メッセを舞台に行われた、LUNA SEA主催によるジャンルの垣根を越えた史上最大のフェスティバル「LUNATIC FEST.」。
この熱狂と興奮と狂気を忘れたくはない。ふたたび、この狂気の集会が開かれることを、切に願いたい。奇跡の二日間ではなく、歴史を繋ぎ続ける二日間として…。
TEXT:長澤智典
6月28日(日)
出演:
LUNACY(オープニングアクト)/凛として時雨/ROTTENGRAFFTY/minus(-)/AION/ KA.F.KA/MUCC/[Alexandros]/GLAY/D'ERLANGER/BUCK-TICK/LUNA SEA
LUNACY

この日もオープニングアクトとして、LUNACYが幕開けの鐘を鳴らす役割を持って舞台上に姿を現した。
この日のステージ上には、"黒い狂気"を思いきり剥きだしたLUNACYの姿がいた。冒頭を飾った『FATE』が流れた時点で、すてに狂気開いた空間に身を浸し、思いきり狂っていたい気分だ。

過激さと凪な表情を楽曲の中へ巧みに投影した『SUSPICIOUS』と『SHADE』。苦しみや悲しみなどの黒い絶望へ身を浸しながらも、闇の底から救いを求め、願いを吐き出してゆく…。痛い感情を暗鬱に、ドラマチックに描き出した幻惑的な音の調べの数々。ここには、「狂気」を思いきり突きつけていた頃のLUNACYがいた。そう、この姿こそが、LUNA SEAの中に潜む脅威の源となる姿だ。
凛として時雨

暗い絶望な闇の中、衝動が蠢いてゆく。破裂せんばかりの勢いで、痛い衝撃が叫びを上げだした。凛として時雨の奏でる『I was music』が、新たな狂気の扉を開いたようだ。
トライヴァルでダウナーなダンスミュージックの『DISCO FLIGHT』が連れ出した、病んだ恍惚感。影を背負った高揚のダンスビートは、熱狂を背負い、どんどん高みへと昇ってゆく。

衝動は、凛とした痛みを持って駆けだした。ソリッドでヘヴィグルーヴな音のウネリを抱いた『Enigmatic Feeling』に身を浸しながら、正気でいれるはずがない。『感覚UFO』を通して描いた爆裂した熱狂の調べ。最後は、すべての感情を浄化するように『傍観』を奏で、凛として時雨は静かな。でも、壊れた狂気を観客たちへ与え、次のバンドへと狂ったそのバトンを手渡していった。
ROTTENGRAFFTY

アドレナリンが狂ったように沸き立ってゆく。ROTTENGRAFFTYが冒頭にぶつけた『世界の終わり』を全身にくらった時点で、身体中が総毛立った気分だ。ブッ壊れそうなくらいのやばいい勢いじゃないか!!。

「奇跡は自分らの手でつかみ取るんだ」。LUNA SEAのJがステージへ登場。ROTTENGRAFFTYの『THIS WORLD』をセッション。熱いエナジー放つ楽曲へ、よりヘヴィな熱いグルーヴが加わり、演奏は一気に暴走モードへ突入していった。

祭りビートに飛び乗り、場内を沸かせた『D.A.N.C.E.』。ライブは、そのまま暴走したダンスロックナンバー『響く都』を通し、場内に解き放った熱を、さらに熱くたぎらせてゆく。コアなエナジーはもう暴発しまくりだ。最後にぶっ放したシンガロングナンバー『金色グラフティー』でも、ストロングでパワフルな演奏をROTTENGRAFFTYは突きつけてきた。サビでは観客たちも共に叫び、絶叫の一体感を作りあげていった。
minus(-)

メタリックなマシンビートが飛び出した。minus(-)が描き出したのは、オルタナティブなダンスミュージック。元SOFT BALEETのメンバーらを中心にminus(-)が構築されていることを思えば、そのスタイルも納得だ。冒頭の楽曲から、会場中の人たちがシアトリカルなダンスロックに身を浸し続けていた。
エキセントリックで妖しげな『No_4』が連れ出した、まどろんだ宴の空間。ニューウェイブで民族的な香りが、たまらなく魅惑的だ。躍動した野生のビート。激しく唸りをあげたボディーミュージックの『PEEP SHOW』が、観客たちの神経にヒリヒリとした興奮の刺激を注入していく。いいね、この恍惚抱きながら上がってゆく感覚が。熱狂と狂気の宴は、『No_5』へ繋がることで、さらに華激な花を狂い咲かせたようだ。

止まることなく続く、グリッターなダンスパーティ。なんて耽美で妖艶で色っぽいライブなんだ。ニューウェイブを進化した音楽と捉えるなら、まさにminus(-)は、80年代のニューウェイブスタイルをそのまま進化させながら現代の衣を身にまとったような姿だ。それが、ケバケバしいほど刺激的なんだよ。『B612(ver.0)』のようにね。
AION

マグマは、いきなり噴火した!。冒頭から、AIONのDEATHRUSHBOUNDスタイルが炸裂。凄まじい勢いで疾走してゆく音の上で、NOVの艶かしい哀切な歌が響き渡ってゆく。冒頭にに描き出した、嘆きのDEATHRUSHBOUNDな姿勢がとても格好いい。
この日のAIONは5曲演奏。しかも、すべて新曲で構成。ミッドグルーヴな演奏の上で、次第に、でも確実に熱を上げてゆく演奏。ノスタルジーな香りを抱いた楽曲では、NOVの歌声が、どこか心に刹那の香りを与えていた。

最後に叩きつけた『SKY』では、IZUMIのスラッシュな超絶速弾きプレイを活かした破壊的なギターサウンドが炸裂。NOVも怪鳥音ヴォーカルを炸裂させ、思いきり空へ向かって歌い叫んでいた。駆け上がる勢い満載のもと、観客たちへメガトン級の衝撃を突きつけたAION。まだまだ伝説になるのは早い、その爆音をイマドキの連中へぶち噛まし続けてくれ。
KA.F.KA

エキセントリックでクレイジーな演奏が炸裂。KA.F.KAが連れ出したのは、変拍子を多用した、思考を異世界へと誘う幻覚的なスタイル。ステージへIssayが加わって以降、KA.F.KAの世界は、一気にグラマラスな妖艶ワールドへ。メンバーに土屋昌己や森岡賢なども擁しているKA.F.KAなら、その毛羽立ったモダーンな空気も納得だ。
妖美で艶やかな翼羽ばたかせ、嘆きの幻想ノワールな舞台劇を描き出した『The Prisoner』。『Last Shadow』が導いた、張りつめたソリッドでクールな緊張感。でも、それが、たまんないくらいにスリリングな音と演奏だからこそ、触れているだけで嬉しく気分が高まってゆく。

LUNA SEAのSUGIZOを迎え、最後に届けたのがJOY DIVISIONの『Transmission』。暗鬱で幻惑的な耽美な世界観は、まさにKA.F.KAの、SUGIZOのルーツを司る一部分。その黒く美しい衝動は、とてもとても美しかった。
MUCC

なんてエキゾチックでドス黒い衝動を持った幕開けなんだ。『睡蓮』が流れだしたとたん、そのデカダンスな歌世界に、感覚がぐっと引き込まれ、身体が釘付けにされたような嬉しい気分へ陥っていた。
トライヴァルでラウドなダンスロック『ENDER ENDER』が、炸裂。唸りと絶叫を伴い、その演奏は、どんどん感覚を狂わせてゆく。恍惚の極みを求めるべく、演奏が進むごとにMUCCの狂気な刺激を加え続けてゆく。感情も、嬉しいくらいにどんどん理性を失ってゆく。そんな感覚だ。

「騒いで、踊って、暴れちゃってちょーだい!!」。とても攻撃的なのにスケール感を持った『D・f・D (Dreamer from Darkness)』が襲いかかってきた。挑むような姿勢のもと、緩急効かせた歌謡ラウドでメロな姿勢を提示。そのスリリングな衝動が、身体の奥底から熱狂を渇望させてゆく。
会場中の人たちが、一斉に跳ねだした。踊れや、騒げや、フリーキーな宴の空間を作りあげたMUCC流祭りビートが炸裂した『G.G.』。現実を突き抜けた彼方の世界へと会場中の人たちを誘い、熱に浮かし続けた『蘭鋳』。胸掻きむしる高揚ナンバー『TONIGHT』を通して心に感じた、いきり立つ興奮覚える感情。胸をぐっとつかむ歌が、演奏が、魂を打ち震わせていく。それが、すごく嬉しい高揚感なんだ。
[Alexandros]

なんて晴れなエナジーを持った歌と演奏だ。[Alexandros]が『Stimulator』を舞台上から解き放ったとたん、騒ぎながらも、自然と笑みが零れていた。その感覚が嬉しいじゃない。ソリッドでエナジーあふれるカッティングギターが炸裂。『starrrrrrr』が解き放った、胸をガンガンに揺さぶる魂の叫び。その歌声と演奏には、人としての温かい熱情が漲っていた。だから、興奮せずにいれなかったんだよ。
浮かれろ!暴れろ!!。熱狂導き出す高揚のデジタルソリッドビートナンバー『Kick & Spin』が連れ出した、理性をどんどんイレースしてゆく心地好い絶頂感。暴れ、踊ってしまう衝動も、納得だ。

ゾクゾクッとしたスリリングさを持って駆けだした『Famous Day』。ヤベぇよ、この震えが、たまんないくらいに嬉しいんだよ。どこかにぶつけ、解き放たないと、逆に感覚が可笑しくなりそうだ。魂を…そう、魂を嬉しく武者震わせる旋律と共に『ワタリドリ』が飛び出した。あとはもう、その歌と演奏に身を預け、ただただはしゃげばいい。そんなロックな初期衝動にも似た興奮を,[Alexandros]が教えてくれた。
GLAY

この日のGLAYのステージは、スリリングで攻めな表情を持った『HEAVY GAUGE』から幕を開けた。その選曲に、この日のGLAYのイベントへ「挑む」姿勢が早くも見えてきた。
ドラムロールから一転、流れ出したのが、GLAYのライブでは終盤の盛り上がりを描くことの多い『誘惑』だ。彼らは、最初からこの空間に熱狂と狂気を描き出そうとしていた。さらに表情を一変、会場中をカラッと晴れた常夏気分へ導いた、メガ爽やかチューンの『微熱Ⓐgirlサマー』。
「LUNA SEA先輩の影響を受けた曲です。もう20年以上も前の曲かな?!」とTERUが語った後に演奏したのが、『月に祈る』。ソリッドかつ緊張感携えた演奏と、何処か影を背負った攻めな姿勢と刹那抱いた歌メロが、とても刺激的だ。そのまま演奏は『口唇』へ。凛々しい昂り覚えさせる楽曲が、会場中へ一体化した高揚を描き出していた。

ここで、LUNA SEAの1stアルバム『LUNA SEA』に収録していた『SHADE』をカバー。これも、仲間や先輩後輩をつねに大切にしているGLAYらしい、このイベントに誘ってくれたLUNA SEAへの最大のリスペクトの贈り方と言えようか。
「かかってこいよー!!」。TERUらしいヴィジュアル系ライブに対するリスペクトな煽りに続いたのが、『彼女の"Modern…"』。GLAYがヴィジュアル系色を強く発していた頃から、今でも、長く演奏し続けている大切な楽曲だ。もちろん、場内では熱い歌のやりとりが描き出されていたのは言うまでもない。
熱した観客たちへさらに熱狂を突きつけた、ワイルドなビート炸裂した『TILL KINGDOM COME 』。最後は、『HEROES』を演奏。ステージを彩ったヒーローたちへ。そして、ヒーローたちへ憧れを持って接してくれるファンたちへ、その"ヒーローに憧れゆく想い"をGLAYは届けてくれた。
「LUNATIC FEST.」に出演する意味。それを一番に理解したステージングを組み立てていたのが、もしやGLAYだったのでは??
D'ERLANGER

いきなり全開MAXな姿勢で、D'ERLANGERは観客たちへ挑みかかってきた。挑むどころの話ではない、今にも殴りかからんばかりの勢いで、D'ERLANGERは『SADISTIC EMOTION』をガンガンに突きつけてきた。その姿勢が、やばいくらいにロックしてるじゃないか!!
聞き手を嬉しく武者震わせる緊張感を与えるステージングほど刺激的なものはない。D'ERLANGERが『dummy blue』を突きつけたとき、震える高揚を強く強く感じていた。たまんないよ、このギリギリの緊張感が。続く『LULLABY』は、妖艶さを持ったメロディアスな楽曲。でも、ライブという戦いの場へ飛び出したとたん、そのメロウさも、観客たちの感情を高揚させてゆく攻めな表情に昇華されていく。むしろそこに、D'ERLANGERらしさを覚えると言えようか。会場中の人たちがkyoと一緒に歌っていた場面も、たまんないくらい眩しかった。

やべぇ、身体が、神経が壊れそうだ!!LUNA SEAのINORANを迎え、演奏したのが『LA VIE EN ROSE』だ。スリリングどころじゃない。INORANとCIPHERによるしなるような鋭いギターの絡みとアグレッシブな歌が、熱狂を、狂気をグサグサと身体中に突き刺してきた。もうヒートアップせずにはいれない!!。
最後の止めとばかりに『CRAZY4YOU』を叩きつけ、狂い咲いた輝きを舞台上に作りながら、D'ERLANGERは、狂い咲くロックの衝撃という姿を、観客たちのハートへしっかりと刻み込んでいった。
BUCK-TICK

進化し続ける狂気のモンスターたちBUCK-TICKのライブは、開放的なパーティ・ダンスロックチューン『独壇場Beauty』からスタート。最初から会場中の人たちの身体を弾ませてゆく手腕に、嬉しい貫祿を実感。四つ打ちのデジタルビートに絡みあう、歪みを上げたザクザクッとしたギターサウンド。『メランコリア -ELECTRIA-』が連れ出したのは、トライヴァルでサイバーなダンス空間。熱狂というよりも、ゆったり身体を揺らす感覚だ。メランコリックなそのムードも、ジワジワと来る嬉しい刺激じゃないか。
なんてスタイリッシュでメロディアスな歌なんだ。スーッと胸に溶け込む心地好い歌なのに、そこにはシニカルな毒も隠されている。親しみやすさの中へ忍ばせた、逃れられない快楽。まさに『ONCE UPON A TIME』へ感じたのは、媚薬ような香りだ。勇壮でグラマラスな『Django!!! -眩惑のジャンゴ-』が連れ出した、異世界へキャラバンしてゆく感覚。そこには、亜空間で戯れる快楽の宴の場のような感覚さえ覚えていた。

野生の咆哮がこだまする。エキゾチックな怪しい儀式を導くように『Memento mori』が場内へ轟き出した。舞台上の司祭たちが誘う快楽の宴に合わせ、誰もが心地好く身体を揺らしていた。手にしたスポットライトを振りかざし、観客たちを照らしてゆく櫻井敦の姿が、なんと凛々しくエキゾチックなことか。。。
LUNA SEAからJが登場。共にセッションしたのが『ICONOCLASM』。会場中の人たちが、そのヒステリカルな演奏に合わせ、両手を大きく振りながら踊り狂ってゆく。Jも煽りで参加、何時も以上にエナジーと破壊性に満ちた演奏が、その場にどんどん広がってゆく。
一気に感情は躍動の炎を燃やしだした。『真っ赤な夜』が導いた、狂乱のための狂奏曲。浮遊性を持った音空間の中で、嘆くように歌いあげた『形而上 流星』。最後に、美しき幻覚と狂気を映し出した『無題』が流れだした。ゆったりと脳内へ毒が浸透するように、ダウナーてヒステリカルな演奏と歌が、会場の人たちの感覚を確実に狂わせていた。最後まで"らしい姿勢"のもと、美しき狂気をBUCK-TICKは、この会場に描いてくれた。
LUNA SEA

一筋の閃光が会場中へ大きく広がりだした。舞台上から流れ出したのは、胸に希望を抱かせるに相応しい、とても晴れで開放的な想い携えた『Anthem of Light』だ。その心地好い躍動は、光広がるよう場内にも一気に拡散していった。共に未来へ歩み続けてゆく意志を冒頭に示すことで彼らは、これからのLUNA SEAの未来も同時に語りかけてきた。

INORANの掻き鳴らすギターの音を合図に、『TONIGHT』へ。とても開放的な、とても晴れな色を持った楽曲として『TONIGHT』が場内に響き渡ってゆく。会場中の人たちも、RYUICHIの歌に合わせ、熱い声のエールを送り続けていた。
「この二日間で感じた伝説を、さらに俺たちで深めていこうと思います。最後まで最も狂った夜にしましょう」。RYUICHIの言葉を受けて流れた『DESIRE』。会場中の人たちが、タイトに弾む楽曲に身を任せ、大きく手を振りかざし、無邪気にはしゃぎ続けていた。一転、流れ出した『TRUE BLUE』に観客たちが大熱狂。懐かしい?!。いや、それ以上に、その歌が身体中のアドレナリンを熱く掻き立ててゆく。壊れそうなほどの熱狂?!。そう、狂いそうなほどの絶頂感を抱きたい気分だ。

25年間の歴史の中で培った楽曲を、時代の軸を交錯しながら次々届けてゆくLUNA SEAのメンバーたち。重厚な音のウネリを作りあげた『FACE TO FACE』。とてもダウナーな、暗鬱な奈落の狂気が、会場中の人たちを黒の世界へと引き込んでゆく。
SUGIZOの奏でるヴァイオリンの音色が、もの悲しくも哀切を帯びて響き出した。演奏は、哀切味を湛えた『Providence』へ。INORANの爪弾くアコギの旋律が、SUGIZOの弾き揺らぐ旋律へ、さらに切な色を寄り添えてゆく。RYUICHIも、悲しき物語を語るように、ときには感情的に歌いかけていた。

訪れた観客たちはもちろん、「LUNATIC FEST.」を作りあげたすべての人たちへの感謝の思いを込めて歌われた、『I for You』。哀切な色を持った歌が、この日は、とてもとても心をギュッと抱きしめる温かい愛に満ちた歌として、誰の胸の内にも響いていたことだろう。
「やっぱさ、音楽をやり続けなきゃ駄目なだと実感した。LUNA SEAもみんなと一緒に歩いてくよ」。続いて披露したのが、敬愛すべき大先輩hideの楽曲『ROCKET DIVE (hide with Spread Beaver)』。ステージの背景からは、hideの姿がLUNA SEAのメンバーたちを見つめている。そう、hideの視線を受けながら5人は、hideへ感謝の想いをカバーという形で届けていた。
終盤に狂気を描くよう流れた『Metamorphosis』。誰もが感情を凛々しく剥き出しにしながら。いや、会場の人たちへ襲いかからんがばかりの勢いで、楽曲を叩きつけていた。

熱狂は、どんどん加速していく。会場中の人たちが、大きく腕をかかげ「TIME IS DEAD」と叫び続けた、『TIME IS DEAD』を通した絶叫と絶狂の風景。本編最後は、昨日に引き続き『ROSIER』をプレゼント。会場中の人たちとサビ歌を交わしながら、この日の記憶を永遠の想いとして、訪れた人たち一人一人の心に刻んでいった。
アンコールでは、この日出演した仲間たちを舞台上に呼び入れ、セッションを実施。最後に出演者たちと一緒に『BELIEVE』を歌い、大騒ぎ。「君の描く夢を見ていたい。君の描く夢を見続けていたい」。まさに、「LUNATIC FEST.」に登場したバンドたち全員が想っている願いを゛最後に熱狂と狂気と一緒に分かち合っていった。そして…。

最後の最後に、ふたたび5人で『WISH』を演奏。会場中の誰もが、一緒に歌い、想いを一つに夢の中へ溶けていった。「I wish for 夢みて」。そう、最後のこの歌を通し、気持ちを一つに抱きしめあっていた。場内中に響き続けた「LALALA」の大合唱。

この熱狂と興奮と狂気を忘れたくはない。ふたたび、この狂気の集会が開かれることを、切に願いたい。
奇跡の二日間ではなく、歴史を繋ぎ続ける二日間として…。
LUNATIC FEST.
6月27日(土)
出演:
LUNACY(オープニングアクト) / 9mm Parabellum Bullet / the telephones / TOKYO YANKEES / coldrain / LADIES ROOM / SIAM SHADE / Fear, and Loathing in Las Vegas / DIR EN GREY / DEAD END / X JAPAN / LUNA SEA
6月28日(日)
出演:
LUNACY(オープニングアクト)/ 凛として時雨 / ROTTENGRAFFTY / minus(-) / AION / KA.F.KA / MUCC /[Alexandros]/ GLAY / D'ERLANGER / BUCK-TICK / LUNA SEA
【 LUNA SEA OFFICIAL WEBSITE 】 http://www.lunasea.jp/