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Moran Anniversary 東名阪Oneman Live”Dreamy Anniversary” 新宿ReNYライブレポート!

Moran

 

2015年3月28日に新宿ReNYで行われたMoran Anniversary 東名阪Oneman Live"Dreamy Anniversary"の模様をお届けします!
(PHOTO:Dora TEXT:長澤智典)
 

7歳の誕生日にMoranが描いた、Holicした熱狂の宴。奴ら、まさしくParty Monsterだ!!


「Moranの未来像を確かな輝きに変えるため」、2月上旬よりMoranは約1ヶ月半地下活動の期間を設けていた。復帰を飾ったのが、3月中旬より幕を開けた「Moran Anniversary 東名阪Oneman Live" Dreamy Anniversary"」公演だった。先に、大阪と名古屋で実施。Moran"7歳"の誕生日を祝うパーティのファイナルを、3月28日(土)に新宿ReNYで行った。
会場の隅まで人で埋めつくされた場内。それだけ多くの人たちが、Moranの7歳の誕生日と表舞台に戻ってきたことを祝福しに、会場へと足を運んでいた。

「いこうか!!」、Hitomiの声を合図に力強く躍動し出したビート。「揺らせ!揺らせ!!揺らせ!!!」、煽るHitomiの声。『Stage gazer』が轟き出すと同時に、 場内中の観客たちが一斉に跳ねだした。熱いエナジー抱いた演奏を真正面からガンガン叩きつけてゆくメンバーたち。「すごく揺れるぞ、その熱さをもっとくれよ!!」。牙を剥き出しながら、疾走してゆく演奏。冒頭から場内には、メンバーと満員のHolic(観客)たちとの肉弾戦が繰り広げられていた。感情が、嬉しいくらいに武者震いしてゆく。「もっと来いholic!!」。互いにほとばしるエナジーをぶつけあったことから、場内には早くも熱い空気があふれ出していた。
「もっともっと体温を上げてくれ。俺の視界をゼロにしてくれよ。殺ってみろHolic!! 」。客席へ挑みかかるよう身体を前屈しながら、Hitomiが『White Out』を歌いだした。なんて鬼気せまる表情なんだ。ここには、安寧な空気なんて必要ない。高ぶる感情と感情を戦わせあうことが、その答えだ。高らかに歌うHitomi、躍動疾走してゆく演奏。理性が壊れてゆくのに喜びを感じるなんて、滅多にない経験だ。それが嬉しいじゃないか!!
「来い!来い!!来い!!!」。Holicたちを熱く熱く煽ってゆくHitomi。会場中の人たちも拳振り上げ、暴走してゆく『Memolable』へ全身全霊を傾けぶつかっていく。中盤の、ゆったりとした波を描いたブロックでは、メンバー4人が華麗に舞い踊る風景も。とはいえ、演奏は終始荒ぶる牙を晒しながら、熱狂した場内の空気へ噛みつき続けていた。
 

 


「今日はMoranの誕生日を一緒にお祝いしようぜ!!誕生日おめでとう!!。7歳ということは、小学校2年生だね。漢字書けるじゃん、九九もやるよね。もう、一人でおつかいに行けるよ。ここまで立派に育ったのはみなさんのおかげだと思います。一人残らずDreamyなところまで連れていこうと思ってます。最後までついてこいよ!!」

重厚なダンスビートがヒステリカルな旋律と共に駆けだした。「飛べ!飛べ!!飛べ!!!」。感情の内側から沸きだす痛い衝動を身に感じながら、誰もが、疾走し駆け上がってゆく『but Beautiful』に身や心を預け、熱狂と陶酔の世界へ飛び込み続けていた。「飛べ!飛べ!!飛べ!!!」。Hitomiは何度もそう叫びながら、その場熱狂の空間へと彩っていた。まさにここは、高揚と熱狂が交錯した魂振り切った宴の場だ!!
Siznaの荒れ狂うギターが唸り出した。これまでの熱狂へさらに痛く熱を注ぐように『明日への剥離』が響きだした。込み上がる想いへ導かれるまま、高揚した歌を解き放ってゆくHitomiと、狂った熱狂を描き出していく演奏陣。轟く黒いウネリが、高ぶった感情をガンガン蹴飛ばしてゆく。飛び跳ねるHitomiの動きに併せ、共に跳ね続けてゆくHolicたちの姿も、そこには生きていた。

響きだした鐘の音。これまでの熱狂から一転、暗鬱な音の波をMoranが会場中にはべらせた。『望めないと知る結末に理由が僕を慰める』が連れ出したのは、重く雄大に黒々とうねる空間。想いを紡ぐよう、情景を語るように歌いかけてゆくHitomi。その静かな衝動とは裏腹に、ヒステリカルでダークな音の唸りは、重量感を持ってしっかり身体へ染み込んできた。幻惑なドラマ描く歌と演奏に、心や視線が釘付けになった気分だ。
Hitomiのアカペラから始まったのが、『The Hermit (ロングver.)』だ。その場にいる人たちを、Moranはどんどん幻想的な闇の空間へ誘ってゆく。黒い日傘を翳し、黒づくめな姿のもと、暗い闇が広がる空間に向かい歌いかけてゆくHitomi。僅かな光が、月明かりのように舞台上を照らしてゆく。なんて、たおやかな狂気抱いた神秘的な風景なんだ。ヒステリカルな音の唸りの中へ、ズンと身を浸してゆく感覚だ。間奏以降は、一気に熱を帯びた演奏が炸裂。重厚な音の染みた空間へ、痛心地好い音楽の熱を、彼らは次々と突き刺し続けていった。まさにここは、漆黒の宴のような空間だ。
Siznaのアコギの音色が響きだした。奈落へと堕ちたHolicたちへ、とても哀切な歌をHitomiが口づけてきた。なんて、艶やかな色を持った『堕落へと続く偏愛の感触』なんだろう。彩を持った音が、妖しく妖美な腕をHolicたちの身体へ巻き付け、温かく抱きしめてゆく。とろけるような様に、ただただ恍惚を覚えながら溺れていく感覚だ。その妖しい温もりに、心が嬉しくむせび泣いていた。

 

 

 


Siznaが、手にしたアコギを荒々しく掻き鳴らした。情熱と影を帯びたスパッシュな音色。闇を背負った情念の音景色は、Sizna自身の心に渦巻いた感情か??。その妖しくロマネスクな演奏へ、誰もが目を、心を釘付けにされていた。そして、Hitomiがゆっくりと語りだした。
「慎ましくありたいとは少しも思わなくて。この胸の内側に抱えている衝動は、すべて吐き出してしまいたいわけで。自分に正直になるならば、もっともっと距離を縮めたいわけで。精神的な意味で一つになりたくて。もっと物理的な意味でも一つになりたくて。分かり合おうとか、そういうことじゃなくて。理解出来ないことのすべてが許せなくて。なんなら、君自身になりたくて。俺自身になって欲しくて。寂しさがあきらめられない僕らは、この場所で身体を一つに結びつけたくて。本当ならこの指で触れたくて。奥底まで這わせたくて。その体内に落として直接体温を感じてみたくて。命の匂いを嗅いでみたくて。だから何時か、何時か教えて欲しいんだよ。君の中にだけ生かされるその意味を…」

viviの掻き鳴らすアコギの音色が、『皮下に滲む』を深遠の世界から呼び起こし出した。妖しい狂気を背負いながらむせび泣くSiznaのギター。愛しくも苦しい想いを告白するように歌いかけてゆくHitomi。とても静かな音色なのに、なんて痛い熱を感じるのだろう。その優しい歌声は、大きな情念を持った嘆きの告白なのかも知れない。
蒼い光に照らされながら朗々と歌いあげるHitomi、彼の歌声へ寄り添うように痛く響きだしたviviのアコギの演奏。2人の生な叫びが、忍び泣く想いのよう『人間の人間による人間の為の恋路』を導きだした。一転、Soanのカウントから楽曲は、重い熱を持った唸りを抱きながら、場内中を這うように蠢きだした。Hitomiの歌を先導に、Holicたちの心の内側に秘めた表情を、その演奏が表へと導き出していった。妖しく舞う情念の宴??。闇の中から見えたのは、赤い情熱を持った涙だった。
「寂しい者たちよ、ありがとう」。美しくも切なく幻想的な調べが優しく、でも、ゆったり雄大に会場へと広がり、浸透してゆく。嘆く想いを告白するように『同じ闇の中で』を、今にも壊れそうな声色を持って歌いあげたHitomi。頭上で舞い踊るミラーボールの優しい光の雨が、Hitomiの歌に哀切な色を塗り重ねていた。「暗闇の中、何もかもが一つに解けて。他には何もなくて、それが良くて…」。心塞いだ世界の中から伝わってきた、感情を帯びた嗚咽と叫び。そこには、確かに"生"が脈打っていた。その叫び声が、優しく希望を投げかけていた。

 

 

 

 


歪みを上げたviviとSizna2本のギターが激しく掛け合いながら、ふたたび熱狂の宴を導き出してゆく。流れだした『寡黙の夕べ』。躍動という光を刺すように、演奏は次第に唸りを上げていく。Hitomiの振りかざした拳へ、共に拳を振り上げてゆくHolicたち。その空間には、繋がり求める高揚という熱がふたたび沸き起こっていた。後半では、Holicたちと勇ましく声戦わせあう風景も。その熱狂は、どんどん渦巻いて空(天)へと上がり出していた。
「暴れさせてくれ!!お前たちが救い出してくれよ!!全員で来い!!」。ジワジワと??、いや、確かな熱と痛みを持って、『今夜、月のない海岸で』がHolicたちの心へ武者震い立つエナジーを注入していった。誰もが、幻想的に揺れるダンスビートへ心地好く身を溺れさせていた。♪お前のために綴る歌を♪♪私のために綴る歌を♪。互いに歌を掛け合いながら、気持ちの熱に恍惚のアドレナリンが注ぎ込まれてゆく。何時しか場内は、踊り狂う宴の空間に様変わっていた。
「お前たちの心臓を暴れさせてもいいかっ!!。ならば一緒に…」。『Lyric of the DEAD』が一気に轟き出した。痛い衝動を持った演奏が、ギラギラとした刃剥き出しに舞台上から襲いかかってきた。誰もが荒れ狂う演奏に身を預け、恍惚した笑顔を浮かべ跳ね続けていた。その行為にエクスタシーを覚え、嬉しく身悶えてゆくように…。その意識がなくなる前に、ただただMoranの音楽にholicしていけば、それでいい。
キリキリとした音が一気に唸りを上げ出した。誰もか手にしたタオルを頭上高く掲げ、あらん限りの力で振り続けてゆく。『ホログラム』が場内へ導き出したのは、踊り狂うに相応しい熱狂と恍惚の空間。Holicたちへ挑むよう、煽りように歌うHitomi。その熱は、昂り続ける心臓の鼓動のよう激しく会場の床を揺らし続けていた。

「まだまだ殺れるよな。もっと派手にいこうぜ!!」。轟きながらも駆けだした『彼』の演奏。思いきりHolicたちを挑発してゆくメンバーたち。客席中のHolicたちも頭振り乱し、その煽りへ戦いを挑むよう、放熱した想いを、熱狂と絶叫に変え叩きつけていた。まさに狂声と発狂の宴。いや、剥きだした感情と感情との殺るか殺られるかの戦いだ。どんどん上がり続けてゆく場内の熱。荒れ狂う演奏。そして…。
「イカれちまおうぜHolic!!もっと剥き出しのまんまくらいついてこい!!」。ヒステリカルでサイコティックな演奏が炸裂。『マニキュア』に合わせ、場内中を左右に駆け出したHolicたち。すでに、理性という言葉は彼方へ吹き飛んでしまった。ただただ熱狂に身を委ね、無我夢中で暴れゆく渦へ溺れていけばいい。それがすべての正しい答えだ。快楽という言葉が指し示す、あるべき姿だ。
「最高に暴れていこうぜ!!」。最後は、Moranの想いを、彼らの軸となるメッセージを形にした『Bulbs』だ。とても開放的な。これまでの熱狂さえも一気に宇宙(空)へと連れ出すように、美しく壮麗な音色が、火照りきったHolicたちの気持ちを嬉しく舞い上がらせていった。いや、雄大な音の調べと歌を通し,Holicたちを蕩けさせたと言ったほうが正解か。演奏が進むごと上がってゆく感情。まさに、恍惚に堕ちた終幕の風景が、そこには描き出されていた。
これまでの熱狂へ想いの彩りを添えるよう、Hitomiが最後に語りだした。「僕らは君に夢を食わせながら、この退屈な毎日を何となく紡いで来ている。ここに集まるのはそういうことだろう。The 7th of Dreamas」。ここまで描き続けた熱狂を、優しく両腕で抱き抱えるよう、最後に演奏陣が『the scent of dreams』をドラマチックに奏で、本編の幕を閉じていった。

 


「素敵な誕生日パーティじゃないですか。夢のような時間をガツガツ行かないと。俺の見たい夢はもっともっと鋭いものなんで、食らいついてこい!!。その首を、この場所へ落としていけよ!!」
アンコールの幕開けは、Moranの始まり告げた最初のシングル『ハーメルン』だ。場内には、モッシュやヘドバンしながら荒れ狂うHolicたちの姿が描き出されていた。ふたたび上がりだした熱狂と興奮という戦いの儀式。「俺が生きているってことを感じさせて欲しいんだよ、もっと俺をイカせてくれ!!」。互いに感情を剥き出しに挑み続ける、熱狂のバトル。心を裸にした野獣になることが、ここにいる確かな答えだ。
続く『Silent whisper』でも熱狂は止まらない。客席へ身を乗り出し、挑むように歌うHitomi。会場には大きく揺れ動くリングライトの光が渦巻いていた。暴発した演奏と熱狂。狂ってこそ、理性をかなぐり捨ててこそ、この日の宴を描くに相応しい絵筆になれる。そこには、しっかりと極彩色な熱を放つ絵が描き出されていた。そして…。
イキ((生き)きってこそ。狂いきってこそ、今宵のパーティの答え。最後は、ファンキーなディスコロックチューン『Party Monster』の演奏に誰もが全力で飛び乗り、両手を前後に振り。その場で思いきり飛び跳ね続けていた。♪Party Monster♪と歌い叫びながら、火照った表情のまま、永遠に続く絶頂のうねりの中、消えない恍惚に身を心を浸らせていた。

 

 

 


止まぬ、Moranを求める声。その絶叫へ導かれるように三たび、Moranが舞台上に姿を現した。「覚悟はいいかー!!」「お前ら全員くらいついてこい!!」。
♪Maybe!Maybe!!Maybe!!!♪。Siznaの狂喜めいた声を合図に始まったのが、『Maybe Lucy in the Sky』だ。炸裂したヒステリカルな演奏に合わせ、場内は暴れ狂う宴に様変わっていた。殺るか殺られるか…いや、互いに殺りあってこそ熱狂じゃないか。誰もがそこでは、あらん限りの想いを持って戦っていた。
最後を彩ったのが、絶叫のパーティ空間導き出すに相応しい、0.2秒ごとに熱狂の波が止まることなく押し寄せるサイコモンスターナンバー『Break the silence』だ。誰もが荒れ狂い疾走してゆく衝動ナンバーに飛び乗り、絶叫しながら溺れ続けていた。そこに広がっていたのは、まさにMoranにHolicした宴の空間だった。思いきり床を震撼させていた熱狂こそが、この日のパーティの答えだ。
「最高に素敵なDreamy Partyでした。本当にありがとう。ライブは曝け出しあってこそだろう。これからも、一緒に曝け出しあいながら殺っていこうぜー!」

熱狂の終幕を告げたのが、Moranの新たな動きを示したニュースの数々。夏からMoranは、長期に渡る全国ワンマツアーを行う。この熱狂は、灼熱の暑さと共に今度は全国に広がっていく。そのときを、暫し心待ちにしていてくれ。

 


――セットリスト――
『Stage gazer』
『White Out』
『Memolable』
-MC-
『but Beautiful』
『明日への剥離』
『望めないと知る結末に理由が僕を慰める』
『The Hermit (ロングver.)』
『堕落へと続く偏愛の感触』
『皮下に滲む』
『人間の人間による人間の為の恋路』
『同じ闇の中で』
『寡黙の夕べ』
『今夜、月のない海岸で』
『Lyric of the DEAD』
『ホログラム』
『彼』
『マニキュア』
『Bulbs』
『the scent of dreams』

●en1.
『ハーメルン』
『Silent whisper』
『Party Monster』

●en2.
『Maybe Lucy in the Sky』
『Break the silence』
 

 


◎当日上映された告知映像はこちら◎


【Moran OFFICIAL WEBSITE】
http://moran-web.net/
  
今夏、Moran全国Oneman tour「愛しきその血に永遠を紐解く方程式を夢む」決定!!
4月18日(土)0:00~5月02日(土)23:59まで最速先行発売!!
優先詳細URL→http://eplus.jp/moran2015/
★ツアーファイナル東京公演は後日詳細発表!!

「愛しきその血に永遠を紐解く方程式を夢む」
7.05(sun)新横浜NEW SIDE BEACH! !~Ivy Birthday~
7.11(sat)高田馬場AREA
7.12(sun)柏PALOOZA
7.18(sat)仙台MACANA
7.20(mon)札幌KRAPS HALL
7.25(sat)さいたま新都心HEAVEN'S ROCK VJ-3
7.26(sun)長野JUNK BOX
8.01(sat)郡山#9
8.02日(sun)静岡サナッシュ
8.07日(fri)広島並木ジャンクション
8.09日(sun)博多DRUM Be-1
8.11(tue)松山サロンキテイ
8.13(thu)高松DIME
8.15(sat)岡山IMAGE
8.16(sun)神戸VARIT.
8.18(tue)京都MUSE
8.20(thu)福井響のホール~Sizna Birthday~
8.22(sat)金沢AZ
8.23(sun)新潟GOLDEN PIGS RED STAGE
9.05(sat)大阪BIGCAT
9.06(sun)名古屋E.L.L

Tour Final
9月21日(mon)都内某所
※Tour Final東京公演のみ後日詳細発表


「Moran VS Kra 2MAN TOUR~時を奏でる音楽隊と荒ぶる言霊達は海をも渡る~」開催決定!!
5月10日(日)高田馬場AREA
5月23日(土)沖縄Output
5月24日(日)沖縄Output
6月05日(金)柏PALOOZA
6月06日(土)浜松窓枠
6月19日(金)台湾・台北公演