REPORT

stylish wave EXPERIENCE Vol.3 -春一番- 渋谷REXライブレポート!!

AvelCain the LOTUS アルルカン ゴシップ レイヴ ALIVE

 

2月に大阪と東京を舞台に開催になった「stylish wave EXPERIENCE Vol.3 -春一番-」。2月15日(日)に渋谷REXで開催になったイベントには、アルルカン(ゲスト)、Avelcain(ゲスト)、ALIVE、レイヴ、the LOTUS、ゴシップが出演。この日の模様をお届けします。
TEXT:長澤智典
 

□レイヴ


パーティロックバンドらしい始まりだ。『純情ビッチ』に合わせ、客席前方では早くもモッシュや跳ねたりとお祭騒ぎが始まった。その場にいる人たちに「無邪気にはしゃぐ」楽しさを注いでゆくレイヴ。その熱は、次第に客席後方にも伝播。気持ちを嬉しく揺さぶるフリーキーな旋律と祭ビートが炸裂、『オヒトリセレナーデ』に合わせはしゃぎ続けてゆく観客たち。ロックな宴は、どんどん羽目を外しだしていた。

身体を揺らすトランシーな演奏も背景に敷いた、『ミッドナイト盛場』。強烈なビートに合わせ、大勢の人たちが跳ね続けていた。中盤では会場中の人たちをしゃがませヘドバンさせてゆく場面も。タオルを振りまわした観客たちが、右へ左へ民族大移動し続けた『SETSUDAN』。演奏は、どんどん重さと激しさを増してゆく。最後は、踊り、飛び跳ねてと興奮と高揚に包まれた『生涯謳歌』を演奏、場内をレイヴ流の祭りの空間に染め上げていった。レイヴは、3月より上京が決定。この熱気が、これからは東京で繰り広げられる。この楽しさが、とこまで広がってゆくか楽しみだ。

[SET LIST]
1.純情ビッチ
2.オヒトリセレナーテ
3.ミッドナイト盛場
4.SETSUDAN
5.生涯謳歌









□the LOTUS


冒頭から激しくもスケールあふれた演奏を叩きつけ、観客たちの頭を、身体を揺らしたのがthe LOTUS。『D'zer』を通し、攻めの姿勢を提示した彼ら。突き刺さるような激しい演奏の中、歌がしっかり胸に届いたのも嬉しいこと。心地好い痛みを持った激しい衝動は、『CRAZY SHADOW』でも炸裂。さらに攻めの姿を強めてゆく様に、彼らの今の姿勢を実感。

「君と夢を描こう」、華やかさも秘めたスリリングな演奏に視線が釘付けになった『Grace』。なんて心地好い緊張感与えてくれるバンドなんだ。「鳴りやまない声を」、サビ歌始まりの『少年』に描いた、緩急効かせたハイテンションな演奏。「一人きりじゃない、一つになろう」、最期にぶつけた雄大な景観の中へ激しい高揚を映し出した『LUCIS』まで、攻め入る演奏に身体は熱狂しながら、歌がしっかり胸に響き続けていた。その絶妙なバランス感が最高じゃないか!!

[SET LIST]
1.D'zer
2.CRAZY SHADOW
3.Grace
4.少年
5.LUCIS



 





□ゴシップ


まるで身体をズタズタと切り刻むよう、ヒリヒリ痛いフリーキーな演奏が飛びだした。観客たちへ毒を持ったシニカルな歌を突き付けたのがゴシップだ。とてもパンキッシュな姿勢。演奏は、そこへ重さや過激さを加えていた。『悪童会-クソッタレ行進曲-』を通し、瞬時にゴシップの表現姿勢を実感。それくらい色が濃いということ。

「I'am Psychopass」、その言葉に相応しい激しくフリーキーな演奏が襲いかかってきた。暴れ狂う『【Psycho≠pas$】』の演奏へ無我夢中でぶつかってゆく観客たち。黒い毒が、どんどん興奮を導き出してゆく。サイコティックなギターの旋律が視神経を突き刺した。『お仕置きの時間』の演奏に合わせ、場内には狂乱の様が描き出されていた。猛り狂う狂気を抱いた演奏。『とあるアイドルオタクの異常な愛情』に合わせ、タオル振りまわし、踊り暴れ狂う観客たち。誰も身体の揺れを止めることなど不可能な状態だ。

「潰せー!!」。凄まじい熱を持ってブラストビートが炸裂。最後に叩きつけた『慰存症』まで、彼らは終始、観客たちの頭に狂った熱狂のナイフを突き付け続けていた。

[SET LIST]
1.悪童会-クソッタレ行進曲-
2.【Psycho≠pas$】
3.お仕置きの時間
4.とあるアイドルオタクの異常な愛情
5.慰存症
 

 

 

 

 

 

 

□ALIVE


「さぁブッ飛んでいこうぜ!!」。ど頭から派手で過激なパーティチューン『オトギバナシ』をぶち込んできたALIVE。攻めな姿勢を見せながらもキャッチーな曲のよう、誰もが笑顔で熱狂の中へ飛び込んでいた。切れ味鋭いギターの音色が気持ちを嬉しく弾ませてゆく、ファンキーでポップな攻めナンバー『HONEY TRAP』だ。キラキラ系な曲が魅力の彼らだが、この日は徹底して攻めの姿勢を押し出していた。

躍動的な祭ビートが飛びだした。『夢ノ華』に合わせ観客たちが嬉しくはしゃぎ出した。途中には、観客たちをしゃがませWAVEさせれば、客席を二手に分けてのぶつかりあいも実施。観客たちも手の花を咲かせ騒げば、続く高揚ナンバー『BUG_NOISE.zip』でも、身体を揺らしたり拳振り上げたりなど、様々な振りを混ぜ、熱狂の祭の中へ満面の笑顔で溺れ続けていた。

最後の『FULL COLOR REVOLUTION』でも観客たちをモッシュに導きながら、熱した空気をどんどん高め続けていったALIVE。キャッチーな歌を魅力にしながらも、終始、身体の火照り止めない熱狂を彼らは描き続けてくれた。

[SET LIST]
1.オトギバナシ
2.HONEY TRAP
3.夢ノ華
4.BUG_NOISE.zip
5.FULL COLOR REVOLUTION





 

 



□AvelCain


泣き叫ぶ赤子の声をSEに、AvelCainのライブは重々しく幕を開けた。重厚な音の響きにゆったり身を任せ、頭を振り続けてゆく観客たち。『蛇と姑獲鳥』が観客たちを導いたのは、暗い暗い奈落な闇の世界。暗鬱とした演奏と歌が、痛い子守歌のように響いてゆく。嘆くよう歌うその声へ、ゾクゾクッとした戦慄を憶えながらも無性に惹かれていくのは何故???。

「手首を切れますかー!!」。狂ったように歌い叫ぶ業-karma-。重さを抱きながら一気に荒れ狂いだした演奏。『手首の切り方』は、病んだ心の叫びのよう。だからこそ嘆き狂う歌と演奏へ、頭振り乱す熱狂と共にどっぷり浸ってしまうのかも知れない。

「声にならない想いが君に届くと…僕を信じてね」。哀切さを秘めたゆったりとした演奏が、観客たちの心へジンワリ染み込んでゆく。『ID』を歌い奏でるメンバーの姿を、誰もがジッと凝視し続けていた。まるで手話を行うよう両手で様々な想いを描いていた業-karma-の手の動きも、なんて印象的なんだろう。

「信じられなくなってしまった君へ」。重厚で暗鬱な音が、感情揺さぶる大きな砲弾となり身体を直撃した『BELIEVE』。 「鬼さんこちら手のなる方へ」。観客たちが左右に駆けながら 重厚な音のウネリに溺れ続けた『いろはにほへと』。中には、扇子を振りまわし熱狂してゆく人たちも。このフリーキーな歌と演奏こそ、恍惚導く気持ち良さ。

「勝って嬉しい花一匁」「負けて悔しい花一匁」。最後に奏でた『花一匁』では、観客たちが絶叫の声を張り上げ、重く躍動する演奏に熱狂を持って溺れ続けていった。闇に蠢く痛い宴こそ、人が心の奥底に秘めた荒ぶる感情を嬉しく導き出してゆく術。その案内人となるのが、AvelCainのライブだ。

[SET LIST]
1.蛇と姑獲鳥
2.手首の切り方
3.ID
4.BELIEVE
5.いろはにほへと
6.花一匁

 

 







□アルルカン


このキラキラとした音色は、痛みを持った輝き?!アルルカンが冒頭に掲げたのは、気持ちを歌で揺らしてゆく『ジレンマ』だ。暁の歌に心惹かれながら、身体は躍動する演奏へ熱狂という形で溺れていく。言葉のひと言ひと言が胸の奥底へグサグサ突き刺さってくるのは、同じ想いを心の闇にしまい込んでいるから??『暁』でも、嘆くように歌う暁の歌に気持ちが釘付けになっていく。そんな感情とは裏腹に、身体は思いきり激しく揺れ続けていた。

「できそこないのダメ人間」。『ダメ人間』の演奏が始まると同時に、場内中に凄まじい暴れ熱狂の様が描き出された。暁の導きに合わせ、会場中の誰もが理性を捨て、ただただ感情を嬉しく武者震わせる『ダメ人間』の演奏へ無情の喜びを憶えるように溺れ続けていた。

「何時か出合うことになる絶望が光の中にありました」。切々としたギターのフレーズが胸にグッと込み上げる感情も与えてくれた、美しい毒を持った哀切な歌『カレイドスコープ』。

一気に会場が揺れだした。『リビドー』の演奏へ挑みかかるよう観客たちが全力で飛び跳ね、大きく身体を折り畳み暴れだした。ジッとしてなんかいられない。アルルカンの描き出す熱狂の中へ、絶叫と恍惚を携え飛び込んでこそ、あるべきライブの姿。「お前らの螺子を1本ずつ外してあげよう」。最後の『像』の頃には、この会場は熱狂というモンスターにすっかり飲み込まれていた。そう、これがアルルカンのライブ。理性も感情もすべて脱ぎ捨て、野生の自分に帰れる空間が、ここにはある。

[SET LIST]
1.ジレンマ
2.暁
3.ダメ人間
4.カレイドスコープ
5.リビドー
6.像


 

 

 

 



□アフタートーク


最後は、星子さんを司会に、各バンドの代表メンバー一人が登場し、星子さんとミニトークを実施。
この日の星子さんは、登場したメンバーの出身地を話題に軽妙なトークを繰り広げていた。それまでの熱狂とは裏腹に、この緩い感じもまた「stylish wave」の魅力と言えようか。ちなみに業-karma-のみ、出身地は「奈落の底」と世界観重視で答えてくれました。その後、各メンバーからプレゼントを提供、メンバーとじゃんけんしながら買った人がそのプレゼントを手に入れていました。最後の最後までイベントを楽しんでこその「stylish wave」ですからね。
(TEXT:長澤智典)

 

 

 

NEXT EVENT

◆stylish wave EXPERIENCE Vol.3 - 春一番 -

2015年2月11日(祝・水) 大阪RUIDO
OPEN 16:00 / START 17:00
出演:アルルカン(ゲスト) / AvelCain / レイヴ / RevleZ / パノラマ虚構ゼノン / the LOTUS

2015年2月15日(日) 渋谷REX 
OPEN 16:00 / START 17:00
出演:アルルカン(ゲスト) / AvelCain / レイヴ / ALIVE / Gossip-ゴシップ- / the LOTUS

★各公演終演後、出演バンド代表メンバー1名とヴィジュアル系オヤジ星子のミニトークショーを開催!★
トークショーの他、メンバー私物のプレゼント企画もありますので、お時間のある方はぜひ、ご参加ください♬
【メンバー私物プレゼントについて】
・各メンバーと会場の皆さんでジャンケンをしていただき、勝った方1名様にプレゼントいたします。