2018年に結成。2月1日に告知動画を解禁。4月4日に目黒鹿鳴館を舞台に初ライブを無銭単独公演として行い、世の中へ姿を現したジグソウ。
ジグソウは、6月6日に1stシングル『鋏』を2-TYPEリリース。同日より、8ヶ月連続で会場限定音源発売記念ゾロ目2マンSHOW「ジグソウパズル-DAY OF SHOWING THE SAME NUMBER-」を行う。
さらに、「stylish wave EXPERIENCE ”無礼区”#08」と「stylish wave CIRCUIT '18 夏の陣”今宵狂乱”」にも出演。
今回は、ヴォーカルのブキミを除く、マル、智依、詩季の3人が取材に応じてくれた。

インタビュー：長澤智典
Interview by Tomonori Nagasawa

 

 

ジグソウが標榜している音楽スタイルが「レトロホラーカーニバル」。

 

――ジグソウの名前ですが、映画「SAW」に登場する殺人鬼のジグソウと関係しているのでしょうか?

マル　関係……あります。バンド名を決めるときに殺人鬼の名前を使いたかったんですけど。実在する殺人鬼だと、世の中的に問題が出てくるじゃないですか。なので、映画などに登場する架空の殺人鬼の名前を付けようと思った中、映画「SAW」に出てくるジグソウの響きが気に入ったことから、この名前を付けました。
 

――ジェイソンにはしなかったんですね。

マル　ジェイソンは狙いすぎじゃないですか。

――なぜに、殺人鬼の名前をバンド名に付けようと???

マル　ジグソウが標榜している音楽スタイルが「レトロホラーカーニバル」。その中のレトロホラーの部分を掘り下げた中、「バンド名に殺人鬼の名前を付けたほうが、求める音楽スタイルやテーマ性とぴったりハマれば、しっくり来るなぁ」と思ったことからでした。
 

――気になるのが、何故レトロホラーというジャンルに惹かれたのかなんです。

マル　レトロホラーって実際には存在しない言葉。いわゆる、ジグソウが作った造語なんですけど。その意味や印象は、これからのジグソウの活動によって浸透していくだろうし、そうさせてゆくつもりなので、そこは活動を直接見ていてください。

――なるほど。ちなみに、みなさんホラー好きなんですか???

詩季　僕は駄目です。

マル　僕も嫌いです。

智依  僕は普通です。

マル　ブキミは好きですけど、けっして偏執狂的にホラー好きというわけではないと思う。
 

――みなさんは、レトロホラーという言葉を、どのように解釈しているのでしょうか???

マル　なんか古くさい、それこそ砂嵐交じりの映像が流れてくるような印象ですし、そういう世界観が好きです。最近の3Dのような世界観は、ジグソウに至っては違いますね。

詩季　古いホラー感がありつつ、その中へドロドロとした部分も加えつつという感じですね。

智依　いろんなレトロでホラーな音楽がカーニバルのように出てくる、そんな印象。。。

マル　それ、すごく曖昧（笑）。

 

 

 

解禁した映像によって、初めて、謎に包まれていたジグソウの姿や、ブキミな存在を放っていたとびおりくんとの姿が結びついた。

 

――ジグソウが世の中へ姿を現したのが、2月1日にSNS上に<1st action>と題し、告知動画を解禁(https://youtu.be/XAEpyxNCPMs)したことからでしたよね。

マル　ライブとしての正式始動は4月4日の目黒鹿鳴館からでしたが、ジグソウとして最初のアクションを起こしたのは、そのときからになります。

詩季　ジグソウとして動き出すことを決めたときに、「誰もやったことのない告知の仕方」を持って活動を始めようと思ったことから、まずは、3月15日に新宿ALTA VISIONで何かが動き出すことを告知する動画を流しました。
 

――謎めいた展開って、惹かれますよね。

詩季　正直、「誰だよ、こいつら」というリアクションもエゴサーチしていくとありながら。それでも、たくさんの人たちが興味を惹かれていたように、そこは成功だったなと思います。
 

――たとえ「誰だよ、こいつら」でも良いから、まずは話題を作りたかったわけだ。

詩季　そこは狙いました。

智依　その後、追いかけるようにシークレットライブも数本やったんですけど。毎回、「誰だ、こいつらは??」となりつつも、情報を追いかける人たちが日に日に増えていた。

  <1st action>に関しても、まったく謎な存在のまま、ひとまずヴィジュアル系バンドのようだという匂いだけが伝わるようにやったところ、予想以上の反響が起きていた。そこは、上手く狙いがはまったなと思います。
 

――2月22日には、ふたたびSNS上で<2nd action>と題した告知動画(https://youtu.be/WIW-WsuTEKQ)を流しましたよね。

智依　<2nd action>では、アーティスト写真を解禁したのですが、それがシルエット姿だったことから、「こいつら一体何者なんだ????」と話題を集めだしていましたからね。

さらに、3月1日より「とびおりくん」と言う名でTwitterアカウント(@tobiorikundesu)を開設。3月10日より、我々がとびおりくんの格好をし、都内ライブハウス及びCDショップをまわりし、『とびおりくん』のデモ音源を500枚限定で無料配布を始めました。

詩季　同じく、『とびおりくん』のリリックビデオ(https://youtu.be/ma00nsMxRoM)も解禁してね。

智依　そう。「とびおりくん」の動きに関しては、ジグソウの名前は一切封印していたので、あの当時、とびおりくんとジグソウを結びつけてた人はいなかった。

マル　すべては、3月15日のためにね。

智依　3月15日に告知解禁した映像によって、初めて、謎に包まれていたジグソウの姿や、ブキミな存在を放っていたとびおりくんとの姿が結びついたわけなんです。

 

 

 

「とびおりくんって、ジグソウのことだったんだ」という話題がSNS上を駆けめぐった。

 

――「とびおりくん」というキャラクターは、『鋏』のMVにも登場していますよね。

智依　その通りです。『鋏』のMVに姿を現している鋏を持ってガスマスクを被っているキャラクター、あれこそが「とびおりくん」なんです。だから、3月15日にALTA VISIONで流れたジグソウの『鋏』のMV SPOTを観た人たちは、いち早くジグソウととびおりくんとの関係性に気づけば、「とびおりくんって、ジグソウのことだったんだ」という話題がSNS上を駆けめぐるたびに、それぞれの情報を追いかけ、二つを結びつけて理解してゆく人たちが増えていったのが、あの頃でした。
 

――メンバーらにしてみれば。

智依　数の度合いはさておき、気になっていた人たちからの反響の大きさはしてやったりでしたね。
 

――みなさん、ALTA VISIONの放映も観に行ったのでしょうか??

智依　ALTA VISIONでの放送は、30分ごとに繰り返される形だったようにずっとへばりついて見ていたわけじゃないけど。自分は、その日の頭から最後までちょこちょこ観てました。一回目に流れるときには、そこそこ観に来ている人たちもいれば、その後も、ちょこちょこ足を運んでくれてる人たちがいたように、相応には反響があったなと受け止めています。

マル　もちろん、ALTA VISONへジグソウの映像を映したことも嬉しかったんですけど。個人的にも、あのALTA VISIONに自分のやっているバンドの映像を映せたことが素直に嬉しくって。その様を一人遠くから観ては、ワクワクしてました（笑）。

智依　中には、当日観に行ってないメンバーもいたけどな（笑）。

詩季　人には予定や都合というものがあるんだよ（笑）。

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