INTERVIEW

BORN ロングインタビュー 第1回(全4回) 「 進化した原点回帰な姿。それがBORNの提示した『THE STALIN-666-』!!」

BORN

4月に、6周年を記念したミニ・アルバム『THE STALIN-666-』をリリース。6月より、7月いっぱいかけ、全国ツアー「BORN TOUR~THE STALIN-SECTION 1~[OSMOSIS]~」を実施中のBORN。10月には、MEJIBRAYとの2マン・ツアー「MEJIBRAY vs BORN 2MAN TOUR「メジブボーン」」も決定。夏には、「stylish wave CIRCUIT'14 夏の陣"今宵狂乱"」や台湾で行われる野外フェスにも出演と、相変わらず精力的な活動を続けているBORN。彼らの声を、ここにお届けしよう。
 

インタビュー:長澤智典
Interview by Tomonori Nagasawa
 

進化した原点回帰な姿。それがBORNの提示した『THE STALIN-666-』!!


――最新ミニ・アルバム『THE STALIN-666-』を手にした全国ツアー「BORN TOUR~THE STALIN-SECTION 1~[OSMOSIS]~」が間もなくスタート。今のBORNにとって、ミニ・アルバム『THE STALIN-666-』はどんな意味合いを持った作品になったのでしょうか?!
猟牙 BORN生誕6周年を記念して制作した作品なんですが、作り終えて自分らでも再確認出来たのが、「BORNの初期衝動というか、原点回帰を果たした、激しさを売りにした作品になった」こと。ファンたちも、BORNへそういう音楽を求めていた時期なのか、リリース後から『THE STALIN-666-』に対しての反響がものすごく良くて。「待ってました」「これぞBORN」みたいな声がとても多かった。これも、"ファンたちが求めているもの"と、"今の自分たちが6周年の時期に表現したかった想い"が合致した成果。そんな印象を『THE STALIN-666-』には持っています。

――ここ最近のBORNは、ラウドな音楽性とエレクトロ/トランシーな要素とのミックスアップなど、音楽性面でも多様に進化し続けていましたよね。
猟牙 ここ2年くらいはそうですね。曲調面でも、ヴィジュアル系の王道スタイルを提示すれば。アバンギャルドな、何処か常軌を逸したスタイルを提示したり。やたらキャッチーだったり、同期の色を強く押し出したりなど、"眉間に皺を寄せてオラオラと攻めたてるBORN"というよりは、また"違った危なさ"を出していたんですけど。それはそれで、自分たちの音楽的な可能性を広げる意味では、いい寄り道だったのかなと思うんですよ。
で、ここに来て『THE STALIN-666-』という、もともと自分たちが魅力にしてきた音楽性に立ち返り、これまでに吸収してきたいろんな音楽要素も呑み込んだうえで、今の自分たちなりに表現したい激しさを提示したところ、先にも言ったようファンたちがBORNに求めていた、ちょうど良い激しい音楽にと進化していた。
ヴィジュアル面でも、今回の軍服姿に対するファンたちの反響がすごく高くって。結果、6周年に相応しい祭事になったなという印象が、この『THE STALIN-666-』という作品に対しては強いですからね。

――確かに、衣装面でもインパクトを与えています。
猟牙 やっぱり攻撃的な衣装のほうが、根本的にBORNを愛している人とは波長が合うんでしょうね。それを俺たちもわかってはいたんですけど。ここ最近は、あえて寄り道をしてきたんで…。

――前へ進み続けていくうえで、寄り道していくのも必要なことだ。
猟牙 そうですね。俺ら自身も音楽キッズだった頃は、好きなアーティストやバンドに対しては「こうであって欲しい」「余計な進化はしないでいい」「今まで通りでいてもらいたい」という気持ちを持っていたように、そういうファンたちの心理もわかりつつ。それでも俺らは、BORNの持ついろんな可能性を見てみたい気持ちが強くって。だから、いろんな道へ進んでみたわけで。。。結果、自分たちが最初の頃に切り開いた道へ戻り、もう一度そこを歩いたときに、より進化した…さらに上の次元でその場所にいれたように、今は、すごくいい意味でひと回りしてきたって感じなんですよ。

――やはり、ズーッと変わらず同じスタイルばかりを求め続けていくのは、表現者としてしんどいものがありますもんね。
猟牙 その通りなんですよ。「自分は何が出来るんだろう?」。その可能性を、いろんな角度から見ていくのが大事なことなのは、6年間走り続けてきたからこそ思えることなんです。

――ときには、ファンたちの求める視線も気になります??
猟牙 気になるっていうか、BORNに関しては、とにかく演りたいように突き進んでいるぶん、ときには「ファンたちも、ちゃんと気持ち良くなれてるかな?」と確認したくなるときはあります。
やはり、一緒に気持ち良くなれたら。それこそが最高のことだと思っているように、「自分たちが本気で楽しめているのか?」を大事にしつつも、同時に「ファンたちを気持ち良くさせているのか?」も大事にし続けていたいなとは思います。

――『THE STALIN-666-』収録の楽曲たちに記された生々しい歌詞の数々も衝撃でした。
猟牙 気づけばそうなっていましたね。アーティスト写真も含め、『THE STALIN-666-』というタイトルから、誰もが独裁者的な印象を受けるかも知れないですよね。だから最初の頃は、「どんな悪魔的な歌詞を書いてやろうか?!」とも考えていたんですけど。いざ、「エグい歌詞を書いてやろう」と思ったときに出てたのが、予想以上に"人間くさい"内容ばかりだった。でも、それが俺の本質でもあるんでしょうからね。

 

 

 

進化し続けるBORNの姿を体感出来るライブ・ツアー「BORN TOUR~THE STALIN-SECTION 1~[OSMOSIS]~」


――6月から7月にかけ、BORNは全国ツアー「BORN TOUR~THE STALIN-SECTION 1~[OSMOSIS]~」を行います。"SECTION 1"ということは、今後も続くということですよね。
猟牙 そうなんです。昨年メンバーが1人脱退し、4人になった。そのうえで作りあげたのが『THE STALIN-666-』。それもあってか、俺ら4人とも、またゼロからのスタートを切り始めた気持ちなんですよ。オリジナル・メンバーが1人欠けるのは、それくらい大きなこと。そのマイナス要素をいかにプラスに変えてゆくか?と言ったら、自分たち4人で、どれだけいい作品を作りあげれるか?にかかっていく。そのときの感情が、まさに「バンドを1から始めるのと同じような気持ち」だったんですよね。
そうやって作りあげた『THE STALIN-666-』を。4人としてのBORNの姿を、世の中へジワッと浸透させていくためのツアーに今回はしたかったんですよ。しかも、2014年後半や2015年のBORNへ向け、どうバンドを進化させていけるのか?その断片を見せつけるツアーにも今回はなっていくんじゃないか?とも思ってる。
Ray 嬉しいのが、今回初めて行く場所もあることなんですよ。僕は九州出身なんですが、福岡では何度もライブを演ってきたとはいえ、今回初めて熊本でもワンマン・ライブを演れるのがすごく嬉しくて。熊本に限らず、全国各地には、BORNがライブで足を運んでくれるのを待っている子たちがたくさんいる。そういう子たちのもとへ行けるようになって来た今の環境が、単純に嬉しいんです。もちろん、これからだって初めてワンマンで行く場所は増やしていきたいし。そうなるためにも、今回のツアーでしっかり成果を上げようとも思っていますから。

――先にも発言が出ていましたけど。みなさん、「ここから再スタート!!」という意識も強く持っているのでしょうか??
Ray 1人抜けた事実は事実として受け止めつつ。そこばかりを見てても仕方がないことなので、新たにこの4人で。ライブでは、サポートを入れた5人という姿を通して、「この5人のBORNとして何を表現できるのか?!」を今回のツアーでは追求していくつもりだし。ライブの演出面一つを取っても、これまでのBORNとは違った面を見せられたらと思っています。事実、昨年1年間の中で得たものもすごくあるし、パワーアップし続けている今のBORNの姿を、まずは今回のワンマン・ツアーを通して、しっかりファンの子たちに見せつけていきたいですからね。
TOMO 「SECTION 1」のファイナルが7月26日(土)の新宿BLAZEに決まってはいるんだけど、このツアー自体はその後も続いていくように。いつもだったらツアーのファイナルへ向けて動くところを、今回はその先のツアーもと、ズーッと先を見据えた動きを描いていくように、まずは『THE STALIN-666-』という新しい武器の出来た今のBORNを。4人なってのBORNを、しっかり全国へ浸透させようと思ってる。
K 昨年も、すでに今年も数多くライブを演り続けていれば、1本ごとにいろんな発見をし続けているのが今のBORNのライブ。だからこそ、演奏していく自分たち自身が、「今回のライブではどんなことが生まれるんだろう?」「この日のライブでは、誰が何をやってくれるのか?」など、何が起きるのかを楽しみにしている面も大きいんです。しかも今のBORNは、何の型にもはまっていないように、「もっともっと面白いことが出来る」楽しみをライブを演るたびに覚えてる。だからこそ、このツアーでどんなBORNに進化していくのかが自分たちでも楽しみなんです。

 

 

 

激しさを描くうえで必要なのは繊細な表情。BORNが提示する対極の美学


――BORNと言えば、ラウドでスピーディな要素を魅力にしつつも、メロディックな表情も欠かせない持ち味にしています。それも、昔からあった要素なんですよね。Kさん自身、昔からメロディックな面に興味関心も強かったのでしょうか??
K 小さい頃から聞いていたのはメロディックな音楽。ラウドな部分に格好良さを感じ始めたのは、楽器を持ってからなんですよ。
最近思うのが、「ラウドなギターを弾く上で必要なのは、その対極なスタイルを用いていくこと」なんですよ。たとえばの話、アコースティックな音色を奏でるよう綺麗に弾かないと、本当の意味で粒の立ったラウドな音は生まれないし、聞き手にも明瞭に伝わっていかない。アコースティックなスタイルでヴォーカルが唄うときにも、音色に合わせて優しく唄うよりも、力強く感情を込め思いきり歌ったほうが、聞き手の心へはよりエモーショナルに伝わっていく。それと一緒で、最近は「表現したい間逆なアプローチの大切さ」に僕自身は面白さを感じてますね。

――そうなんですね。
K アコースティックなど隙間の多い音楽ほど、より強くピッキングしたほうが伝わりやすくなる。ラウドな音楽を演っていると、ある程度そういう音はアンプで作れてしまうからこそ、より繊細に弾くと、たとえ激しいギターソロでもエモーショナルに伝わっていく。『THE STALIN-666-』を作って以降、今は、そんな風に表現を楽しんでいます。

――メンバーみなさんのルーツには、やはり「ラウド系」な音楽スタイルが強くあるのでしょうか??
猟牙 意外と、そうでもないんじゃないかな?。みんな、90年代の音楽が好きだし。もちろん…

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   INFORMATION   

 

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6.磔
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BORN TOUR 2014~THE STALIN -SECTION 1-【OSMOSIS】~

6月06日(金) 新宿LOFT
6月13日(金) 博多DRUM SON
6月15日(日) 熊本DRUM Be-9 V2
6月18日(水) 広島ナミキジャンクション
6月22日(日) 新横浜NEW SIDE BEACH!!
6月27日(金) 名古屋ell.FITS ALL
6月29日(日) OSAKA MUSE
7月03日(木) 藤沢 善行Z
7月09日(水) 仙台MACANA
7月17日(木) 神戸VARIT.
7月19日(土) 金沢AZ
7月26日(土) 新宿BLAZE

◆チケット発売中!◆
新宿LOFT~金沢AZ公演:
立見 前売¥3,800/当日¥4,200(※税別/D代別)
新宿BLAZE公演のみ:
立見 前売¥3,990/当日¥4,500(※税別/D代別)
※未就学児童入場不可
総合問合:バックステージプロジェクト
TEL03-5786-2400(12:00~19:00)

 

 

 

BORN x Lycaon EU Tour'14 -THE RAMPAGE-

9/05 Moscow - Russia @ Plan B
9/06 Helsinki - Finland @ Gloria
9/07 Munich - Germany @ Feierwerk
9/09 Wroclaw - Poland @ Firlej
9/10 Hamburg - Germany @ Knust
    
9/12 Cologne - Germany @ Werkstatt
9/13 Paris - France @ Divan du Monde
◆チケット発売中!◆
チケットに関する詳細はBORN OFFICIAL WEBSITEにてご確認ください

 

 

MEJIBRAY vs BORN 2MAN TOUR「メジブボーン」

10月01日(水) 高田馬場AREA
10月03日(金) 金沢AZ
10月04日(土) 名古屋E.L.L
10月05日(日) 梅田AKASO
10月07日(火) 高松DIME
10月08日(水) 広島NAMIKI JUNCTION
10月10日(金) 博多DRUM Be-1
10月11日(土) 熊本DRUM Be-9 V1
10月13日(月) 岡山IMAGE   
10月14日(火) 神戸VARIT.
10月17日(金) 郡山#9
10月18日(土) 新潟Live Hall GOLDEN PIGS (RED STAGE)
10月20日(月) 仙台darwin
10月22日(水) 札幌KRAPS HALL
10月25日(土) 渋谷TSUTAYA O-WEST

◆チケット発売中!◆
All standing 前売¥3,800当日/¥4,300(税込)
当日DRINK代 ¥500/入場整理番号付

 

 

stylish wave CIRCUIT'14 夏の陣 "今宵、狂乱" 出演!!

8月2日(土) 名古屋E.L.L
OPEN 16:00 / START 17:00
出演:BORN / Moran / Lycaon / Jin-Machine / NOCTURNAL BLOODLUST / メメント・モリ / DEZERT
前売¥3,700-/当日¥4,200-(tax in)
◆チケット発売中◆
ダイレクトセンター:052-320-9000
TANK! The WEB:http://www.sundayfolk.com/
ローソンチケット:0570-084-004(Lコード:47182) [購入ページ]
チケットぴあ:0570-02-9999(Pコード:227-464) [購入ページ]
ライカエジソン名古屋 052-229-8211

8月3日(日) 京都MUSE
OPEN 16:00 / START 17:00
出演:BORN / Moran / Lycaon / Jin-Machine / NOCTURNAL BLOODLUST / DEZERT
前売¥3,700-/当日¥4,200-(tax in)
◆チケット発売中◆
ローソンチケット:0570-084-004(Lコード:57127) [購入ページ]
チケットぴあ:0570-02-9999(Pコード:227-739)) [購入ページ]
ライカエジソン大阪:06-6252-6262
イープラス [購入ページ]

 

 

stylish wave CIRCUIT'14 MAX "一撃乱舞"

8月17日(日) TSUTAYA O-EAST
OPEN 15:00 / START 16:00
出演:BORN / SCREW / Jupiter / Lycaon / FEST VAINQUEUR /
Black Gene For the Next Scene / NOCTURNAL BLOODLUST / DEZERT

前売¥4,300 / 当日¥4,800(tax in)
※オールスタンディング / 入場整理番号有 / ドリンク代別

チケット発売中
ローソンチケット:0570-084-004(Lコード:77011) [購入ページ]
チケットぴあ:0570-02-9999(Pコード:230-267) [購入ページ]
ライカエジソン東京:TEL 03-3369-3708
ZEAL LINK:TEL 03-5784-9666

 

 

 

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【 BORN OFFICIAL WEBSITE 】
http://www.indie-psc.com/born/