R指定 ロングインタビュー 第1回(全4回)「1stアルバムの『人間失格』を中心にしたツアーなんで一番盛り上がるかなと思って。」
R指定が掲げた9つの題材を実践してゆく「-苦執念企画-此の子の九つのお祝いに」の内容もすべて公開、来年1月8日の豊洲PIT公演でファイナルを迎える。まさに今、佳境へ突入しているR指定のメンバーをつかまえ、「-苦執念企画-此の子の九つのお祝いに」をやり続けての想いを伺った。
撮影:菅沼剛弘 / インタビュー:長澤智典
Photographs by Takehiro Suganuma / Interview by Tomonori Nagasawa
1stアルバムの『人間失格』を中心にしたツアーなんで一番盛り上がるかなと思って。
――R指定は、11月に1stアルバム『人間失格』を手にした全国ツアー「R指定ファアストアルバムツアー『人間失格(再)』」を行います。なぜ、このツアーを行おうとしたのか、その理由から教えてください。
マモ R指定は、過去にアルバムを全部で5枚出してるんですけど。それに絡め、以前から過去に発売したアルバムを軸に据えたツアーをまわってきました。今回が、そのシリーズの最後になります。1stアルバムの『人間失格』を中心にしたツアーなんで一番盛り上がるかなと思って、このシリーズの中、一番最後に持ってきた感じです。
――あの頃と今とでは、だいぶ音楽性も違いません?
マモ ぜんぜん違いますねぇ。まったく違うから、逆にお客さんも楽しみにしているだろうし、自分らも楽しみですからね。
――今でもライブで演っている曲は?
マモ ほとんど無いです。
――改めて自分たちの楽曲を思い返して演奏する形だ。
マモ そうですね。とくにアレンジしようとは思ってないんで、当時の曲を丁寧に出来たらなという感じじゃないですか。
――最新アルバム『死海文書』と比べたらぜんぜん違う表情だ。
マモ 音に関しても、楽曲自体もそうだし、今の自分たちからしたらちょっと恥ずかしいというか…。
――過去のアルバムを手にしたツアーを演ってきてたときにも、どこか気恥ずかしさを覚える気持ちを持ちながらだったのでしょうか?
宏崇 恥ずかしさはないけど。昔の作品になればなるほど、演奏は下手ですよね(笑)。引き出しの数が今とぜんぜん違うんで、なんでこんな演奏やってんの?とは思います。
――でも、あえてアレンジをせずに当時のままに演奏をしようと。
宏崇 たぶん、勝手にアレンジしちゃう部分はあるんでしょうけど。一応、曲をガラッと変えるようなことはしないと思います。
――それが、逆に新鮮だ。
宏崇 そうっすね。当時の楽曲で思い返せるやつは、覚えてる記憶を掘り起こし、それを再現しながら自分は演りたいっすね。どうしても無理なやつは聴かないと無理だと思うんで、そこは聴くと思う。
――ライブ自体は、1stアルバムの中へ他の楽曲も混ぜての構成になるのでしょうか?
マモ その周辺の曲はやったりするかも知れないですけど。本編自体はアルバムで固めたいかなっていう。
――じゃあ、かなり新鮮なライブだ。
マモ そうっすねぇ。
今来てないファンも、このアルバムの曲をやるんなら行きたいという人もいると思う。
――Zさんは、「R指定ファアストアルバムツアー『人間失格(再)』」へどんな期待を抱いています?
Z たぶん、ファンも待ち望んでるというか。今ライブから足が遠ざかっているファンも、このアルバムの曲をやるんなら行きたいという人もいると思うんで。演奏中も、いつもと違う楽しみ方がいろいろ出来ると思うし全てが楽しみです。
――やってる本人も改めて新鮮さを感じながらなのでしょうか?
Z 新鮮さではなく懐かしさでしょうね。
――楓さんは、どうですか?
楓 当時は、これが格好いいと思って、もちろん出してたんですけど。今聴くと、今のR指定の音楽性とはぜんぜん違うし、「なんだこれ?」という曲もある。でも、それを含めて、「当時はこういうのが良かったんだよなぁ」と思い出す機会にもなるだろうし。それを今の自分らの技術や音で再現したらより格好よく表現できると思うので、そこは楽しみです。
――1stアルバムを発売したのは…。
楓 2010年だから8年前。
――その当時と比べたら、音楽性もだいぶ変わった形だ。
楓 変わったというよりも広がったじゃないですかね。昔になればなるほど、楽曲も演奏もシンプルなんですけど。でも、それはそれですごくいいと思う。音楽へ向かっている気持ちは、昔も今も変わんないこと。
――いい意味でトガッてる。
楓 そうですね。
――七星さんは、どんな想いを胸に抱いています?
七星 単純に楽しみの一つとしてライブを楽しもうと思ってます。
箱の中にケーキが入ってると思って中を開けたら、地元の先輩が入っててどん引きみたいな(苦笑)。
――今年スタートした「-苦執念企画-此の子の九つのお祝いに」も佳境に入っています。しかもこの企画を、一年間の中へ凝縮して実施中。始めた当初は、全部の内容が決まっていたわけではなかったですよね。
マモ そうです。徐々に決めていく形を取っていました。
――当時から、一年間で終わらせようという意識だったのでしょうか?
マモ うーん、終わらせようと思ってたんですけど。一年内では終わらせられなかったですね。結果、ちょっとだけはみ出しちゃったという。
――それでも、ほぼ年内ですべての企画をやり遂げますからね。
マモ そうですね。
――一年間の中へ九つの企画を詰め込むのは、やはり大変なんですね。
マモ ネタがなさ過ぎて大変でしたね。
――そうなんですか?
マモ 何をすれば良いのか…。普通のことをやっても、いつもの活動や他の人たちと変わらない。やっぱ、苦執念と打ち出したからにはそれなりのことをやっていかないと…という考えを持ってずっとやってきたことなので。その結果、面白いことが出来たなとは思っています。
――中では、自分の誕生日を祝う「命日~五月人形と鯉昇り」「命日~五月雨に恋昇り~」を実施。生誕祭をやらないR指定が、ZEPP TOKYOを舞台に、あえてマモさんの生誕祭を行いました。「こういう企画でないと絶対にやらなかったこと」と前にも語っていましたが、実際やってみてどうでした?
マモ やってみてですか? いやー、別に面白くなかったですね。自分の中では誕生日がどうたらっていうよりは、普通にライブをやった感覚だったので、いつも通りのワンマンかなっていう。
――まわりが生誕祭だという目で観てくれてる感覚?
マモ ちょこっとしたサプライズがあったくらいで、メンバーも普通に、いつも通りにやってたからなぁ。
Z 2日目のサプライズは面白かったなと思ってる。
マモ あのときは、箱の中にケーキが入ってると思って中を開けたら、地元の先輩が入っててどん引きみたいな(苦笑)。
――それ、リアクションに困りますよね。
マモ どうしようもなかったですね。
Z 本当のサプライズでした。
――先輩もすごいことやるよね。
マモ たまたまライブを観に来てたんですけど…。
楓 先輩は喜んで箱に入ってくれたんですよ。「任せとけ」じゃないですけど、マモのためならくらいの感じだったんで。
――その遊び心がいいですね。
楓 (そういうことをやる機会は)なかなか無いですからね。なんかでも、ファンの子にそれを見せれたのが俺は一番良かったなと思ってる。
――ファンたちは喜んでました?
楓 喜んでたのかはわかんないですけど、ファンたちも、マモの意外な一面じゃないですけど、あまり表に出さないマモの姿をファンに見せれたのは良かったなと思いましたね。
――でも、ライブは通常モードだったわけですよね。
マモ まぁ、いつものワンマンとそこまで変わんなかったかな。
第1回|第2回|第3回|第4回
※第2回は11月14日更新予定
INFORMATION

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R指定ファアストアルバムツアー
『人間失格(再)』
11月02日(金) TSUTAYA O-Crest
11月05日(月) 仙台darwin
11月07日(水] 札幌KRAPS HALL
11月08日(木) 札幌KRAPS HALL
11月12日(月) 広島SECOND CRUTCH
11月14日(水) 福岡DRUM Be-1
11月28日(水) umeda TRAD
11月29日(木) 名古屋Electric Lady Land
12月07日(金) 新宿BLAZE
R指定-苦執念計画-最終公演
『此の子の九つのお祝いに』
12月24日(月/祝) 福岡DRUM LOGOS
12月29日(土) 名古屋DIAMOND HALL
12月30日(日) なんばHatch
2019年
1月08日(火) 豊洲PIT
■EVENT LIVE
12月10日(月) 渋谷WWW X
「バグサミ-Extra Edition-Vol3」
12月13日(木) 高田馬場AREA
「SPEEDDISK PRESENTS 『THE忘年会』」
その他ライブ情報や最新情報は OFFICIAL WEBSITE、Twitterをご覧ください。
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