INTERVIEW

MIMIZUQ ロングインタビュー 第1回(全4回)「いきなり「バンドやるんですけど、ヴォーカルをぜひ」ですよ。その話を振られたときには、ほんまビックリしました。」

MIMIZUQ


CASCADEのTAMA、Psycho le CémuのAYAとseek、元Hysteric Blue/現Sabãoの楠瀬タクヤ。この4人が集まり誕生したMIMIZUQ。10月より3ヶ月連続で楽曲の配信がスタート。10月には『PINKY PUNKY PARTY!!』を、11月14日に『ジグザグザ』、12月12日には『鎮む森に降る慈しみの雨』を発売する。12月には、大阪と東京を舞台にワンマン公演も決定。一体、MIMIZUQとはどんなバンドなのか。その中身をまさぐってみた。


撮影:菅沼剛弘 / インタビュー:長澤智典
Photographs by Takehiro Suganuma / Interview by Tomonori Nagasawa


 

僕らにとってTAMAさんは大きな存在です。

 

――なぜ、このメンバーが出揃ったのかがとても興味深いのですが…。

seek 僕とAYA君が参加していたMix Speaker's,Inc.の解散後に、AYA君と「また新しくバンドをやれるといいな」「じゃあ、一緒にやろうや」という話をしていた中、「ヴォーカルさん、どういう人がいいかな?」ということも話してたんですけど。ちょうどそのタイミングの時期に、僕がTAMAさんと食事に行くという話もAYA君にしたんですね。

僕、個人的にTAMAさんのやっているCASCADEを学生時代から見させていただいてる一人のファンだったこともあり、「さっきのヴォーカルの件、TAMAさんとやってみたいんやけど、どう思う?」とAYA君に話を振りました。その理由が、"AYA君節"の効いた楽曲に、TAMAさんの声がすごくはまる気がしたからなんです。

AYA その話を聞いて、すぐに脳内再生したところ「ぜひお願いしましょう」と(笑)。

seek 最初は、「ご飯を食べに近日行こうと思ってるんだけど」の話が、いつの間にか「日程決めて、早く口説きに行ってこい」という話になって(笑)。で、TAMAさんにお会いして、そのお話をさせていただいたというのがきっかけですね。
 

――そもそも、seekさんとTAMAさんとの接点は何処から?

seek 僕の一方的な接点でいえば、学生時代にCASCADEさんのCDを買わせていただいてたのが第一接点やったと思います。

TAMA 以前、Mix Speaker's,Inc.さんがCASCADEの『S.O.S ロマンティック』をカヴァーしてくれて、イベントにまでCASCADEを呼んでいただけたんですよね。

seek そうなんです。初対面はその前で、とあるライブの打ち上げでお会いしたことはあったんですけど。ちゃんと連絡先を交換させていただいてというのは、そのときが初めてでした。
 

――前々から、TAMAさんは気になる存在であったわけですね。

seek 僕らにとってTAMAさんは大きな存在です。
 

――seekさんとTAMAさんが食事を共にしたことから、MIMIZUQ結成の動きは具体化したわけだ。

seek そうですね。TAMAさんとお話しさせていただいた中、「一緒にやりましょう」となり。そこからAYA君と、「じゃあ、ドラムはどうしよう」という話に発展。僕が、ずっと一緒にやりたいなと思っていたタクヤ君に声をかけました。

タクヤ君は、僕たちが活動しているヴィジュアル系とは違うシーンで音楽活動をやっている人ですが、今までのいろんな音楽人生の中、実はいろいろとニアミスをしている人。それこそ、タクヤ君はHysteric Blueとして。僕らはPsycho le Cémuとして、同じ佐久間正英さんのプロデュースのもとアルバム制作をしていたり。共通の知人を介しての接点もあったり。

楠瀬タクヤ そうだね。

seek 何より僕らは、タクヤ君のコンポーザーとしての音楽の才能や、ドラマーとしてのセンスに高く惚れ込んでいたので、「ぜひとも、声をかけようや」と。ただ、本人は、これまで同じシーンで一緒に共演することさえなかった関係だからビックリされるだろうなとは思っていたこと。それでも、誘いをかけたい気持ちが強かったことから、声がけした次第でした。
 

――そうしたら…。

seek タクヤ君はすごく忙しい人なんですけど、「一緒にやる」という返事をいただけたことから、この4人で活動をスタートすることを決めました。

 

 

 

タマを股にかけてなんて、なんかギャグみたいですけど、ほんまタマタマなんです。

 

――タクヤさん、ヴィジュアルシーンで活動を行う以上メイクをすることになりますが、そこに対しての抵抗はなかったのでしょうか?

楠瀬タクヤ 抵抗はなかったです。むしろ、専門の方にやってもらえるわけじゃないですか。ましてPsycho le Cémuは、コスプレに近いヴィジュアル系バンドの代表格。日本代表ということは地球代表なんで、その第一人者ど真ん中の方々と一緒にやれるなんてとても光栄なこと。しかも、seek君やAYA君とは歳も近い。そういう同じ世代のプロフェッショナルと一緒にやれることが楽しみでもありましたね。
 

――ヴィジュアル系という音楽スタイル自体にも抵抗はなく??

楠瀬タクヤ ヴィジュアル系の音楽自体は、僕もアマチュアの頃から聴いてたので。自分の場合、デビューしたときが女の子のヴォーカルだったというだけで、ジャンルに対しての抵抗がないどころか、ヴィジュアル系も好きですからね。ただ、seek君から声をかけられたときは違った意味でビックリはしました。
 

――それ、気になります。

楠瀬タクヤ 「えっ、バンドやるの?? Psycho le Cému一本でやるんやないんや、またバンドが増えるんや」みたいな。僕自身、Mix Speaker's,Inc.が解散することを知って、「これからはPsycho le Cému一本で頑張っていくんだろうな」と勝手に思っていたところ、seek君から電話をもらい「また、AYA君と新しいバンドをやろうと思ってる」と言われたときには、「えーっ!!」みたいな気持ちと、二人は、ホンマに仲ええなぁと思いましたからね (笑)。

自分でも実感してますけど、やっぱ長いことバンド活動を…音楽活動を続けるって大変なこと。長くやっている方々はみんな尊敬してるんですけど。seek君とAYA君がまた一緒にやること自体惹かれることなのに、そこへCASCADEのTAMAさんも加わるという話を聞いたとたん、そこがまた新しくて素敵だなと思ったし。その中へ僕を誘ってもらえたことをとても光栄に思ったところもあって、僕も参加を決めました。
 

――タクヤさん、タマさんとはいろいろ縁がありますね。

楠瀬タクヤ 僕がデビューしたときのバンドだったHysteric BlueのヴォーカルがTamaちゃんやったし、そのTamaちゃんとは今、ふたたびSabãoとして活動をしていますしね。そこへさらにTAMAさんとの活動も新しく加わって。タマを股にかけてなんて、なんかギャグみたいですけど、ほんまタマタマなんです。でも、ドラムはTAMAじゃなくてYAMAHAを使ってるんですけど。

AYA 重ねてくるなぁ(笑)。
 

――Psycho le Cému のメンバー自身が個々にいろいろやってるから、Mix Speaker's,Inc.を終えて、ふたたびお二人がPsycho le Cému以外でバンド活動を始めるのも納得ではありました。それに掛け持ちしての活動は、お二人とも当たり前って感じじゃないですか?

seek まぁ、そうですね。ただし、また一緒に始める以上「自分たちはどういう形で音楽をやり続けていくのか」など、そこは二人で慎重に話はしました。そのうえで、Psycho le Cému とは別のものをやっていきたい気持ちが互いの中にあったのを確認したうえでのスタートでしたからね。

 

 

 

いきなり「バンドやるんですけど、ヴォーカルをぜひ」ですよ。その話を振られたときには、ほんまビックリしました。

 

――TAMAさん、話をもらったときはどんな気持ちでした?

TAMA いやぁ、ビックリしましたよ。seek君とはtwitterを交換しているように、彼の活動は何となくですが見ているじゃないですか。タイムラインを通しても「すごい数のライブをやってはるな」とか、「いつもいつもファンを楽しませてくことに対してアクティブやしガッツあるな」と感じていれば、何より、seek君絡みのバンドのライブがあるたびに「良ければ観にいらっしゃいませんか?」と声をかけてくれるんですね。

今回のきっかけとなったご飯も、そう。前々から「一回、二人だけでゆっくりご飯に行きたいですね」という話をしていたことから、それで行くことになったんやけど。てっきり自分は、「二人でご飯を食べに行くということは、seek君が企画しているイベントかなんかへ誘おうとしての話なんかな??」「seek君と一緒なら、それはそれで今後面白いことが出来そうやな」と勝手に想像を巡らせて逢いに行ったわけですけど。そしたら、いきなり「バンドをやるんですけど、ヴォーカルをぜひ」ですよ。その話を振られたときには、ほんまビックリしました。
 

――そのときは、どんな心境でした?

TAMA 自分も、「なんかもう一つ新しいチャレンジをしたいな」というタイミングやったんですね。そんなときに、ファンを喜ばせることに命を賭けてる人たちからの誘いということや、誘われた時点で嫌な予感がまったくしなかったので、「自分で良ければ」っていうお返事をさせていただきました。
 

――みなさん、掛け持ちでMIMIZUQとしても活動をしているんですよね。

seek それぞれ、他にもバンド活動はしてますね。
 

――その辺でのスケジュールの組み立ては大変じゃないですか?

seek そこは各自調整しながらと、みなさん慣れていること。それよりも、このメンバーでやることに楽しさや意味がある。この取材時点では、SHOWCASEを兼ねた初ワンマンライブを終えての状態ですが。一緒にやってて思うのが、それぞれのメンバーから刺激をたくさんもらえること。

それぞれが、20年前後音楽活動をやってきているんですけど。いまだビックリすることだったり、刺激がたくさんある。それは、初ライブをやったときにもすごく感じたこと。何回もリハーサルを重ね、どんだけ濃いシミュレーションを重ねても、いざ本番になってみたら、みんながこう立ち回るんだとか、こういうときにこういう表情をするんだみたいなのを感じることがいっぱいあったように、それがまた楽しかったんですよね。

 

第1回第2回第3回第4回
第2回は11月14日更新予定

 

   INFORMATION   
 
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2018年11月の特集アーティストとしてロングインタビューを先行配信&ここでしか見れないミニテーマインタビュー・撮り下ろしフォト・動画を随時配信!
※パソコン、スマートフォンからご利用いただけます。
【日刊ブロマガ!club Zy.チャンネル】http://ch.nicovideo.jp/club-Zy/blomaga

 

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3カ月連続配信中!

PINKY PUNKY PARTY!!
2018.10.17 RELEASE!!

 

iTunes‣https://itunes.apple.com/jp/album/id1438715721?app=itunes&ls=1
レコチョク‣http://recochoku.jp/song/S1007410301/

 


ジグザグザ
2018.11.14 RELEASE!!

 

iTunes‣https://itunes.apple.com/jp/album/id1441743677?app=itunes&ls=1
レコチョク‣http://recochoku.jp/song/S1007478773/

 

 

鎮む森に降る慈しみの雨
2018.12.12 RELEASE!!

 

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会場限定販売
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¥1,200(tax in)/SWIM-0002
収録内容
1.ずっと好きでした
2.Grand Guignol -Instrumental-



犬VS鳥 会場限定盤スプリットCD
「犬と鳥の対話」


¥1,000
収録内容
1.NEW HOPE / MIMIZUQ 
2.明日は何して遊ぼうか。 / ヘクトウ


 

ヘクトウ/MIMIZUQ 2MAN TOUR
「犬VS鳥」

11月16日(金) 岡山IMAGE
11月18日(日) graf福岡
11月20日(火) アメリカ村BEYOND
11月21日(水) HOLIDAY NEXT NAGOYA
11月25日(日) 仙台LIVE HOUSE 88
11月27日(火) 札幌DUCE
11月28日(水) 札幌DUCE
11月30日(金) 新宿LOFT

 

 

2018 WINTER ONEMAN TOUR
「PINKY PUNKY PARTY!!」

12月02日(日) 心斎橋CLUB DROP
OPEN16:30 / START17:00
前売 スタンディング ¥5.000-(tax in/ドリンク代別)

■ぴあ
[WEB] https://t.pia.jp/
[TEL] 0570-02-9999(Pコード: 133-388)
■ローソンチケット
[WEB] https://l-tike.com/
[TEL]  0570-084-005 (Lコード:53213)
■イープラス
[WEB] http://eplus.jp/ (PC/携帯共通)

※年齢制限3歳以上有料 / 枚数制限4枚
問:キョードーインフォメーション 0570-200-888


12月30日(日) Shibuya WWW X
OPEN16:30 / START17:00
前売 指定席 ¥5.000-(tax in/ドリンク代別)

■ぴあ
[WEB] https://t.pia.jp/
[TEL] 0570-02-9999 (Pコード:132-464)
■ローソンチケット
[WEB] https://l-tike.com/
[TEL]0570-084-003 (Lコード: 70530)
■イープラス
[WEB] http://eplus.jp/ (PC/携帯共通)

※年齢制限3歳以上有料 / 枚数制限4枚
問:ディスクガレージ 050-5533-0888

 

 

TAMA 2019 BIRTHDAY ONEMAN LIVE
「MIMIZUQの玉子生まれました。」

2019年1月13日(日) 目黒鹿鳴館
OPEN17:30 / START18:00
前売 スタンディング ¥5.000-(tax in/ドリンク代別)
■ぴあ
[WEB] https://t.pia.jp/
[TEL] 0570-02-9999(Pコード: 133-453)

■ローソンチケット
[WEB] https://l-tike.com/
[TEL]  0570-084-005 (Lコード:70546)

■イープラス
[WEB] http://eplus.jp/ (PC/携帯共通)

※年齢制限3歳以上有料 / 枚数制限4枚
問:ディスクガレージ 050-5533-0888

 

 

SHINJUKU LOFT KABUKI-CHO 20TH ANNIVERSARY PRE-EVENT
master+mind presents

【Rock is Culture 2019】
2019年1月30日(水)新宿LOFT

OPEN18:15 / START19:00
前売 ¥4,000 / 当日 ¥4,500 (D代別/¥600)
出演:MIMIZUQ / えんそく
チケット:
e+プレオーダー(A) 受付~11/7(水)23:59
e+一般(B)
e+プレーオーダー/一般購入ページURL(パソコン/スマートフォン/携帯共通)
http://sort.eplus.jp/sys/T1U14P0010843P006001P002277032P0030001
LOFT店頭(B)
TEL:03-5272-0382
※15:00~22:00の販売時間
※予約:会員登録必須(有料)
ローソン(C)
ローソン販売ページURL(パソコン/スマートフォン/携帯共通) 
https://l-tike.com/order/?gLcode=70134
主催:新宿LOFT / master+mind 
協力:ライカエジソン / 自主盤倶楽部 / ブランドエックス 
お問い合わせ:新宿LOFT 03-5272-0382 
備考 ※未就学児童入場不可 
master+mind http://mastermind.seesaa.net/
入場順:
1.Aチケット(e+プレ)No.001~
2.Bチケット(LOFT店頭・e+一般)の各No.001~の並列
3.Cチケット(ローソン)No.001~

 

 

その他ライブ情報や最新情報は OFFICIAL WEBSITE、Twitterをご覧ください。
【 MIMIZUQ OFFICIAL WEBSITE 】
https://mimizuq.com/

【 MIMIZUQ OFFICIAL Twitter 】
@mimizuq_staff